BMW 4シリーズ グランクーペ グレードごとに比較、魅力あふれるグレードは?

BMW4シリーズグランクーペグレード

4シリーズの傑出したクーペボディの迫力と美しさ、そしてクールさを活かしたモデルとして注目が高いグランクーペ。4ドアクーペとしての機能性や実用性も高く評価されていて、ステアリング精度とレスポンス性能も突出している優等生な車です。

しかし、それは4シリーズ クーペも同じことですよね。それではグランクーペはどこが違うのかというと、インテリアです。居住空間が重視されています。居住スペースを前の方に持ってくることで前席主体の室内にしているのが、変わっている部分。

ヘッドレストや独立シートに補助席など、快適性も確保されているんです。クーペを意識していながらも、後部座席のスペースにゆとりが確保されているといったところでしょうか。

そんなグランクーペには、他にも特徴があります。その特徴をグレードごとに紹介しましょう。

4シリーズ グランクーペ グレード表

グレード名 価格
420iグランクーペ 5,800,000円
420i xDrive グランクーペ 6,120,000円
420iグランクーペM Sport 6,210,000円
420iグランクーペLuxury 6,230,000円
420i xDrive グランクーペM Sport 6,530,000円
420i xDrivbe グランクーペLuxury 6,550,000円
430iグランクーペLuxury 7,100,000円
430iグランクーペ M Sport 7,270,000円
440iグランクーペLuxury 8,430,000円
440iグランクーペM Sport 8,590,000円

4シリーズ グランクーペには、十個ものグレードがあります。その最低価格と最高価格の差は、約280万円です。グレードが十個あると考えると、そう大きな価格差でもないように思えますよね。むしろ、もっとあっても良いのではないかという気持ちにすらなります。

また、グレード数が多すぎて「ややこしい」「複雑だ」と感じる方も多いでしょう。

ただ、実際に見てみると案外単純です。この十個のグレードは、大きく三つに分けて考えることができます。「420i」「430i」「440i」の三つですね。それぞれ動力性能が異なっています。

グレード名の後ろについている「Luxury」「M Sport」というのは後で説明しますが、装備をまとめたパッケージのようなものです。

三つのグレードに、いくつかの装備の違いがあるということですね。その違いとは何かというところと、三つのグレードの動力性能の違いなどを、これからじっくりと見ていきましょう。

各グレードの特徴や違いを解説

4シリーズ グランクーペの各グレードが大きく三つに分かれていて、さらにそこから装備の違いによって枝分かれしているということでした。合わせて十個のグレードと少し大変ですが、段階を踏んで理解を深めていきましょう。

420i Gran Coupé

420iには、1,998cc直列4気筒DOHCエンジンが搭載されています。その最高出力は135kW/5,000rpmで、最大トルクは270Nm/1,350~4,600rpmです。低回転からさ偉大トルクを発揮するため、市街地走行がしやすいタイプのエンジンと言えます。BMWの十八番ですね。

アクセルを強く踏まなくても60km~80km/hくらいは余裕で出力されます。楽に巡航速度を出すことができるので、市街地でも田舎道でも高速道路でも気持ちよく走ることができるでしょう。

ただ、車は速いほうがいいとか、加速は鋭いのに超したことはないと考えている方は確実に物足りなさを覚えるでしょうね。回転数を上げてガンガン走りたい方より、安定志向でゆったり家族でくつろぎながらドライブを楽しみたいという方にこそ選んでほしいグレードです。

グランクーペということで、グランドツーリングをする上では何不自由しませんからね。

しかもアクセルを踏んだときの音が、ちゃんと気持ちいいんですよ。6気筒のようなバリバリとした大迫力の音ではないんですが、「コーン」とか「カツーン」とか乾いた音が響く、ししおどしのような音が魅力的です。

430i Gran Coupé

420iと同じ排気量の4気筒エンジンを搭載しているんですが、最高出力が185kW/5,200rpmに、最大トルクが350Nm/1,450~4,800rpmに向上しています。

3シリーズから引き継いでいる軽快でダイレクトなステアリング感覚と、コーナリングの際のキレの良さ。そこに出力とトルクが向上した4気筒エンジンが加わり、走らせる楽しみと面白さがより強調されました。

走った感覚は、420iよりも軽いです。トルクも出力も大きいからか、市街地走行では全く疲れが出ません。高速道路でバリバリ加速させると少し疲れはしますが、それでも他の車と比べれば疲れないほうでしょう。

それに、その疲れも「楽しかった」という遊び疲れに感じました。

また、430iはとても3シリーズらしいんです。ステアリング感覚と足裁き、足回りの感覚なんかはもちろんですが、パワステの軽めの感覚やリアサスペンションの粘り気が3シリーズそのもの。

BMWらしいとも言える設計になっていて、BMWのイメージをとても感じやすい車と言えます。

420iや440iもステアリング感覚などが素晴らしいんですが、やはりエンジンの組み合わせで結構感覚は変わるものですね。430iの性格が、個人的には一番しっくりくるんです。連綿と受け継がれるBMWの要素、3シリーズの系譜、全てを兼ね備えています。

440i Gran Coupé

440iは、2,997cc直列6気筒DOHCエンジンを搭載するグレードです。その最高出力は240kW/5,500rpmで、最大トルクは450Nm/1,380~5,000rpmとなっています。

4シリーズ クーペと同じく、M4クーペ以外なら最強と言えるエンジンです。低回転域での心地よさ、中回転域からの瞬発力と爆発力、そしてグググッと引き付けるようなスピードの上がり方……。

どこをとっても一級品で、とても完成度が高いです。

ハイパフォーマンスですが、それを主張しすぎることが無く、普段は大人しくしていてくれる。M4クーペのエンジンは若干じゃじゃ馬ですが、440iのエンジンは扱いやすいです。自分が「今はガンガン加速したい」と思ったときにだけ、その力を大いに発揮してくれます。

威風堂々としている、大人なパワフルエンジンといったところですね。

僕はグランクーペの主戦場は市街地などの一般道だと考えているので、じゃじゃ馬エンジンは不要だと思います。グランドツーリングを快適に楽しむための車で、だからこそ後部座席に工夫を持たせているんです。

それならエンジンもそれに合ったものでなければならず、高性能を主張すればいいというものではありません。そこをしっかりとわきまえて設定されているんだなと、クーペ・グランクーペ両方を見て思います。

Luxury・M Sport・xDriveって?

LuxuryとM Sportは、先ほど述べたとおり「装備のパッケージ」のようなものです。

Luxuryは、ダコタ・レザーシートやシートヒーティングなど高級感と快適性を重視した装備が豊富。装飾や加工は控えめで、落ち着いた室内が特徴です。

M Sportは、その名前の通りスポーティな装備が豊富なのが特徴となっています。スポーツシートやスポーツステアリングなどがその例ですね。加工や装飾はLuxuryより少し派手めですが、それでいてシックなイメージとなっています。

じゃあxDriveは何かということですが、簡単に言えば4WD車です。このxDriveというのは、BMW特有の後輪駆動によるスポーツ性能をそのままにして、4輪駆動による安定性を上乗せするというもの。

普通の4WDはホイールが空転した後に駆動トルクの配分をするのですが、xDriveは常時路面状況と走行条項をモニタリングして、空転したり不安定な状況になる前に、トルク配分をしてくれます。転ばぬ先の杖、ということです。

一歩先を読むアクティブな制御を行うことで、いつでも安定した走りができます。

雪道を走ることがある人はもちろん必要ですし、そうでない人でも安定性を高めたい場合には選ぶ価値があると言えるのではないでしょうか。ただ、420iにしか設定されていないので注意が必要ですね。

また、これらの他に「420i」というスタンダードなものもありますが、これは特に装備の追加などの無い状態のものです。廉価版グレードということで、予算に余裕の無い人向けと言えますね。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる

大きく分けて三つのグレードがあり、その性能の違いを見てきました。動力性能の違いを見たところで、大体どの性能のグレードを選ぶかは心の中に考えが浮かんでいるのではないでしょうか。

ただ、完全にグレードを選ぶには、まだ材料が足りていません。

そこで、今度は装備を基準として各グレードの特徴を見ていきましょう。

なお、装備内容は主にBMWのWEBカタログから抜粋しています。
https://www.bmw.co.jp/ja/footer/contact/brochure.html

全グレード共通標準装備

  • 運転席&助手席エアバッグ
  • 運転席&助手席サイド・エアバッグ
  • カーテン・ヘッド・エアバッグ(フロント・リヤ)
  • BMW ConnectedDriveスタンダード
  • ドライビング・アシスト
  • アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
  • 前者接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ
  • ドライビング・パフォーマンス・コントロール(ECO PROモード付)
  • オートマチック・テールゲート・オペレーション
  • リーディングライト(フロント&リヤ)
  • フットウェル・ライト
  • 電動フロント・シート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)
  • HDDナビゲーション・システム
  • HiFiスピーカー・システム
  • パーキング・ベンチレーション

これを見るだけで、安全装備と快適装備に力が入っているのがわかるでしょう。

クーペタイプの車でエアバッグを付けるべきところ全てにエアバッグを搭載し、各種警告機能やブレーキ補助も付いています。今となっては付いていて当たり前なものは全て搭載されていて、プラスアルファもある……高級車らしい設定です。

さまざまなアプリやサービスの予約・購入ができるBMW ConnectedDriveもあり、サポート体制も充実しています。SOSコールもできますし、もしものときでも安心ですよね。

そして何よりも、快適装備の充実度が高いところがポイント!

特にインテリアのライト類が豊富なんですよね。ホワイト/オレンジに切り替えができるアンビエントライトと、リーディングライトにフットウェル・ライト。リーディングライトは説明するまでもなく、読書灯です。高級車にはよく搭載されています。

アンビエントライトは、車内の雰囲気作りに貢献してくれるものです。間接照明のような働きをして癒されたり、くつろげる雰囲気を作ってくれます。個人的にはオレンジが好きですが、場面によってはホワイトも素敵ですよ。

そして、フットウェル・ライトは足元を照らしてくれるものです。夜間の車内で一番見えにくいのは、足元ですよね。特に運転席は足元が奥まっているため、影になってよく見えません。ライトがあるのは、とてもありがたいです。

他にもメモリー付の電動フロントシートやharman/kardonのHiFiスピーカーシステムなどなど、快適装備が豊富でなんだか嬉しくなってしまいますよね。市街地走行メインの車なので、車としての快適性がしっかりしていると非常に好印象です。

LuxuryとM Sport装備比較

Luxury M SPort
  • ドア・シル・プレート(BMWロゴ付)
  • ダコタ・レザーシート
  • フロント・シート・ヒーティング
  • マルチファンクション・スポーツ・レザー・ステアリングホイール
  • パール・ウォールナット・ウッド・インテリアトリム/パール・グロス・クロームハイライト
  • クローム・アクセント付リモコンキー
  • Luxury専用フロントエプロンとリヤスカート
  • クローム仕上げキドニーグリル(クロームバー)
  • クロームラインエクステリア
  • Luxuryエクステリアバッジ
  • エア・ブリーザー(クローム)
  • ドア・シル・プレート(Mロゴ付)
  • マルチファンクションMスポーツ・レザーステアリングホイール
  • パドルシフト
  • スポーツシート
  • ダーク・カーボン・アルミインテリアトリム/パール・グロス・クローム・ハイライト
  • レッド・スケール付メーター
  • スポーツ・プラス・モード
  • BMW Individualアンソラジット・ルーフ・ライニング
  • ブルー・アクセント付リモコンキー
  • Mエアロダイナミクスパッケージ
  • クローム仕上げキドニーグリル(ワイド・ブラックバー)
  • BMW Individualハイグロス・シャドー/ライン・エクステリア
  • Mエクステリアバッジ
  • エア・ブリーザー(ハイグロス・ブラック)
  • Mスポーツ・サスペンション(xDrive以外)
※二つのグレードで異なる装備を集めました。

M Sportを見てみると、黒々としたものが多いですよね。装飾のほとんどに「ブラック」という文字が付いていて、黒を貴重としたシックで落ち着いた雰囲気であることがわかります。

それでいてレッドスケール付メーターなど、要所要所でギラギラした派手さを出してくるところが憎らしいですよね。

落ち着きすぎず、派手すぎず……絶妙です。

Luxuryは落ち着きあるインテリアというイメージを最大限演出しようという意図が、装備や装飾から垣間見えます。クローム仕上げで質感をあげてはいるものの、暗くならないようなカラーで設定されている。

ダコタ・レザーシートの色もベージュが基本で、そこにシャドーを加えたような明るくメリハリのある色合いです。

どちらも、乗員の気分を演出するために計算し尽くされていますよねえ。

また、機能的にはLuxuryはフロント・シート・ヒーティングが肝で、M Sportはスポーツ・プラス・モードが肝となっています。そして、M SportはxDrive以外全てにMスポーツ・サスペンションが搭載され、足回りが強化されているのもポイントですよね。

全車標準装備のスポーツ・モードはイマイチ煮え切らない設定で、スポーティともコンフォートとも言えるような印象を受けます。

そこで物足りなさを感じる人には、スポーツ・プラス・モードです。スポーティに振り切った設定になっているため、ガンガン加速して走りを楽しみたい方にはオススメ。

しかもMスポーツ・サスペンションで足回りが硬くなっていて、コーナリングのキレの良さも向上している。それだけではなく、高速走行時の衝撃吸収性も高くなっているというんですから、スポーツ走行を楽しむならM Sportしか選択肢は無いと言っても過言ではないでしょうね。

ただ、レザーシートはオプションとなっています。

そこはLuxuryとM Sportとの差別化のため、仕方が無いことでしょう。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!

各グレードの性能と装備の両方を見たことによって、グランクーペの特徴が見えてきたのではないでしょうか。室内空間の工夫、そして性能の高さ、装備の充実度……それらが4シリーズ グランクーペ全体を通しての魅力です。

ただ、各グレードごとの魅力や、どんな人に合うのかは一切触れてきませんでしたよね。そこで、独断と偏見を交えながら、各グレードの魅力や評価について語りたいと思います。

グレード名 評価 こんな人にオススメ
420i Gran Coupe ☆☆☆ ガンガン加速して走る予定が無い方へ。
430i Gran Coupe ☆☆☆☆☆ バランスの良いBMWを探している方へ。
440i Gran Coupe ☆☆☆☆ 思い切り駆け回る楽しさを最大限味わいたい方へ。
※評価は5段階でオススメ度を表しています。

420i Gran Coupéの評価

一般道や高速道路を定められた速度で巡航するだけなら、大きな余裕を感じさせるとても良い車です。

その程度の運用なら、運転で疲れることもなかなかありませんし、楽で快適な楽しいドライブができます。家族みんなで落ち着いてドライブしたいという方や、通勤利用が多い方にはオススメです。

ただ、車で遊びに出かけるのでなく、車で遊びたいという方には物足りないでしょう。そのため、ガンガン加速して走る予定が無い方にはオススメですが、少しでも車で遊びたいという欲求がある方にはオススメしづらいです。

430i Gran Coupéの評価

どんな方にもオススメできるのが、430iです。430iは、最もBMWらしく、最も3シリーズらしさを感じられる、最もバランスに優れたグレードだと思います。

ステアリングの軽快さとコーナリングでのキレの良さ、運転しているときに感じるサスペンションの粘り気などなど、全てが3シリーズのそれと同じなんです。

エンジンの特徴と4シリーズ グランクーペ自体の設定・調整の組み合わせにより、3シリーズGTを彷彿とさせるような感覚になっていて、「こんなクーペが欲しかったんだ」という方も多いのではないかと思います。

また、エンジン性能と価格、そしてグランクーペに求められる要素やグランクーペの目指すところなど、それら全てのパフォーマンスが高く、バランスが良いんです。だから、このグレードは誰にでもオススメできます。

440i Gran Coupéの評価

スピードマニアはグランクーペを選ばないでしょうが、それに近いほどに加速やパワーにこだわるという方にオススメなのが440iです。大きなパワーを持っていて鋭い加速ができるし、レースカーにも匹敵するくらいのバリバリパワフルな性能を持っています。

しかしながら、扱いやすさや安定性は完全にグランドツーリング寄りなんです。

だからこそ性能を誇示してスピード狂になることもなく、じゃじゃ馬になることもない。能ある鷹は爪を隠すように、やさしく落ち着いた走行が得意でありながらも、ガンガンに加速して走るのも得意なんですよね。

ハイパフォーマンスカーの中では、とてもオススメしやすい部類の車と言えます。

4シリーズ グランクーペの総合評価

グランクーペを見るにあたって、最初に、そして最後にも見て欲しいのがシートです。このデザインと設計に、BMWの大きなこだわりを見ることができます。

様々な形のラインが流れるように複数の面と交差して、その全てが運転手に向かって集約した形になっている運転席。シートと一体化したヘッドレスト、そしてワイド・サポートによってスタイリッシュな雰囲気を演出しながら快適性を損なわないリヤシート。

3人目が座れる補助席もあって、実用的です。

グランクーペは快適性重視、落ち着いた走りを一般道で楽しんで欲しいというBMWの願いのようなものがフロントシート・リヤシート両方から感じ取れますよね。

性能はクーペと同じだし、装備もたいした違いは無いけれど、これだけでもグランクーペを選ぶ価値があるというものでしょう。

 

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