以前乗っていた車がそろそろ走行距離的に寿命を迎えるそうなので、買い替えを検討し始めていました。
軽自動車に乗っていたので、今度も軽自動車がいいなということで、いくつか気になる車があります。ダイハツのキャスト、スズキのハスラー……もしキャストを買うならスタイルがいいなと考えていたのです。
結局キャストに軍配が上がりかけていたのですが、実物を見て見積もりをもらってから決めようということになりました。どうせ見積もりを貰うのなら本体価格の値引きを狙いたい。
そこで、限界まで値引きしてもらうべく、値引き交渉を行ってまいりましたので、その様子を徹底レポートいたします!
ちょっと待って、購入前に知っておくこと!
無知の状態でディーラーに行ったら、値引きはおろか、余計に価格が増えてしまうことだってあります。商談をするためには、こちらも武器を用意してから行きましょう!
そこで、今回は私がディーラーへ行く前に調べたことをご紹介します。
私が調べた大切なことは2つ。
- キャスト・スタイルの値引き相場
- キャスト・スタイルの競合車種
- キャスト・スタイルの納期について
以上です。
値引き相場を知らないと、自分の諦めるターニングポイントを中々決めることは困難ですよね。キャストの値引き相場はズバリ10万です。
とはいうもののこれは、車体値引きとオプション値引きを合わせた場合の話。車体価格だけだと5万円下げられたら「グッド」といったところでしょうか。
何にせよ、この価格帯で交渉をしていくことが大切になっていきますね。
では競合車種は何か、私自身もどちらがいいか悩んだ、スズキのハスラーです。
ハスラーの価格は107万からと、キャストの122万と比べると15万も差がありますね。ということは、ディーラーさんに「ハスラーも考えていて、15万も安いしそっちにしようかなあ~」なんて言ってみてください。きっと動揺しますよね!
最後に納期についてですが、キャストの納期は1か月から2か月に満たないぐらいの期間で納車されるようです。
一般的な納車期間ですので、あまり長い納車期間を提示されるようだったら、値引きの交渉材料にするのも1つの手段かもしれません。
どちらも知っておいて損がない内容です。ぜひ商談する際に役立てましょう!
ディーラーへGO!
ダイハツのディーラーは初めてなので、とても緊張しますね。
内心ガクガクブルブルと震えていますが、それを表に出さないように全力を尽くします。己を鼓舞させるため、外出前にテンションの上がる曲を聴いて小躍り。
何をやっているのだろうと冷静になり、緊張も高ぶりも消え、無心の状態でディーラーの前に立ちました。
始まる商談、値引きのテクニックとは
ディーラーの中に入ると、商談の真っ最中の方が一名いらっしゃって、自分も商談に来たのだという実感が沸いてきます。
あまりキョロキョロしていると不自然かなと思い、カタログを読んでいると、セールスマンから声をかけてきました。




話がトントン拍子に進んでいきます。外に出るまでの間「今日は涼しかった」と天気の話など他愛のない話をしていました。
外には大きく「新型CAST誕生」と宣伝されています。近年は軽自動車に乗る人も増えてきて、こういう宣伝を見ると、軽自動車に対する偏見のようなものも少しずつ薄れている気がしてきます。
ちなみに今回見積もりを取ってもらう予定なのは、キャストスタイルXです。一番安いベースグレードで、オプションもつけません。
値引きの限界額が知りたいですし、購入するときも個人的にはオプションは要らないかなと考えているので、ベースグレードそのままにしました。オプションを付けると、オプションの値引き額で本体価格の値引き額が誤魔化されてしまいますからね。
現車の確認! エクステリアとインテリアの雰囲気は?

キャストスタイルとご対面。
正面から見てみると、可愛らしいその見た目に思わずニンマリとしてしまいそうです。近年はヘッドライトが細く鋭く釣り目になっているものが多く、真ん丸としたつくりのものが少なくなってきているようで、個人的には少し寂しく思っていました。
ところがキャストスタイルはヘッドライトが本当に真ん丸で、どこかクラシックな雰囲気が漂いつつも、可愛らしさがあって好みです。
タイル状っぽいグリルのデザインもいいですね。

テールゲートを開いて後ろから見てみます。テールゲートの開口部がとても広く、荷物の積み下ろしがしやすい点が好印象。ラゲッジも思っていたより広いです。
セールスマンの話によれば、大容量のラゲージアンダーボックスもあるとのこと。さらにシートアレンジが多彩で、アレンジによってはラゲッジをさらに広くすることも可能だそうです。
ただアンバーボックスは間口から底にかけて、少し斜めに狭くなっています。細長いものを積むにはよさそうですが、あまり多くのものを積むことは出来ないでしょう。

キャストスタイルは、全グレード標準でリヤシート分割ロングスライド、分割リクライニング・可倒機構があります。
リヤシートを使わない場合は前に寄せて倒してしまえばラゲッジスペースの延長として使えますし、長物を積みたいときには助手席を倒してリヤに繋げ、左半分だけフラットにして使うこともできるので便利です。

ベージュにシルバー、ブラックで固められた室内は、とても落ち着いた雰囲気があります。乗っていて楽しいというのではなく、乗っていて落ち着く・乗り心地がいい雰囲気で私好みです。運転席のシートも肌触りが良いと感じました。
両サイドのエアコンの吹き出し口が真ん丸で、目みたいに見えてかわいいです。ディスプレイが鼻で、センタークラスターが口でしょうか。フロントセンターアームレストにはボックスがついていて、財布など小物を入れられるようになっていました。これも便利ですね。

助手席にはアンダートレイがあって靴などを入れられますし、助手席のシートバックにもポケットがある。
さらに助手席にはワンプッシュで自動オープンするカップホルダーがありました。オーバーヘッドコンソールもあったりして、収納が細かいところに行き届いています。
マルチインフォメーションディスプレイが標準装備されていて、特に光の反射なども無く見やすそうでした。

最後にテールゲートを閉めて、後ろから眺めます。リヤランプまで真ん丸としていて、リヤビューも可愛らしいですね。可愛らしくクラシックなスタイリングで統一されている感じがあって、とても好印象です。
女性には「かわいいから」ということで気に入られそうですし、男性でも「クラシックなデザインがいい」と気に入られそうなデザインですね。

見せていただいた車は、ボディカラーがブラックマイカメタリックで、デザインフィルムトップがカーボン調ワインレッドの組み合わせのものでした。
ルーフの色が変わっているのが見えるでしょうか、これがデザインフィルムトップというものです。メーカーオプションだそうなので、私は付けませんが、2トーンカラーが好きな人は付けてみるのもありかもしれませんね。
お楽しみはこれから! 値引きの結果はどうなった?
現車を確認した際、シートアレンジや収納についての説明をしてくださったので、それを真剣に聞きました。
セールスマンが値引きしたくなる客になることが、限界値引き額を引き出すための手段だと考えていたので、好印象を持ってもらえるように相手の話をとことん聞きます。
さて、ここから交渉が始まるわけですが、まだ購入が決まっていないのであれば、その日は車の説明だけ受けて「検討段階なので、この車を買うと決めたら詳しく聞きに来ます」と言って帰るほうが良いでしょう。
そして次お店に行ったときには、そのセールスマンに話を聞いて契約してしまいます。
営業マンは買ってもらえると思ってやる気満々になるので、このときに契約をするとセールスマンのテンションが上がった状態で交渉をすることができるのです。
ここで「この車はあなたから買いたいから、目いっぱいの値引きをお願いしたい。納得いく値段ならそれで契約する」と言えば、相手はその期待にこたえてくれます。
しかし、今回は見積もりだけなので、その交渉テクニックを使わずに交渉しました。キャストを購入するという前提で話を進めるという点は共通していますが、この日のうちに値引き交渉・見積もりを貰います。
現車を見終え、私の購入意欲も高まったところで、交渉のテーブルに着きましょう。


日を跨いでいないだけで、先ほど述べた交渉テクニックとほとんど同じですね。気に入られるように相手の話を一生懸命に聞いて、購入する前提で交渉し見積もりを取る。
ただこの日中に契約を取らないので、とりあえず見積もりだけ貰います。このときの言い訳としては「家族に確認をとってから・・・」という定番のものを使いました。










購入を前提に話を進めると、簡単に限界の値引きを引き出すことができました。
昔ながらの値引き方法といえば、同クラスの車と比較検討をしているフリが一般的でしょうが、これだとセールスマンに嫌われかねません。
セールスマンも人間ですから、虫の好かないお客様に限界の値引きをしてあげようという気にはならないものです。気に入られることが第一歩。
その結果つくってもらった見積書が、こちらです。
見積書公開!

写真だと数字が見づらいので、表にしてみましょう。
総合明細
車両本体価格 | 1,220,400円 |
---|---|
車両本体値引 | 30,000円 |
車両店頭引渡価格 | 1,190,400円 |
付属品A価格 | 0円 |
付属品B価格 | 1,05,264円 |
合計 | 1,295,664円 |
諸費用明細⑤
税金・保険料 | 自動車税 | |
---|---|---|
取得税 | ||
重量税 | ||
自賠責保険料(37ヶ月) | 37,780円 | |
任意保険料 | ||
計 | 37,780円 | |
販売経費用(消費税等込) | 車庫証明代行費用 | 0円 |
検査登録届出代行費用 | 5,300円 | |
下取車手続代行費用 | 0円 | |
納車費用 | 10,070円 | |
下取り車査定料 | 0 | |
リサイクル資金管理料金 | 380円 | |
計 | 15,750円 | |
非課税 | 車庫証明 | 0円 |
検査・登録 | 5,300円 | |
下取車諸手続 | 350円 | |
リサイクル預託金 | 8,550円 | |
計 | 13,850円 | |
諸費用合計 | 67,380円円 |
付属品明細
品名 | 金額 |
---|---|
テレビ・ナビKit(TTR72A) | 25,920円 |
ワイドバイザー | 18,706円 |
カーペットマット(グレー)(2WD用) | 15,293円 |
ワイドシンプルメモリーナビン | 90,374円 |
値引き | 45,029円 |
付属品B合計③ | 105,264円 |
リサイクル関連費用明細
リサイクル預託金額 | シュレッダーダスト料金 | 4,770円 |
---|---|---|
エアバッグ類料金 | 1,900円 | |
フロン額料金 | 1,750円 | |
情報管理料金 | 130円 | |
合計 | 8,550円 | |
資金管理料金 |
380円 | |
合計 |
8,930円 |
現金支払い額合計:1,363,044円
まとめ
今回、キャストスタイルのベースグレードの本体価格の値引き交渉をしましたが、そのときに下取りは無しということにしておくことをおすすめします。
今回も下取りは無しということにして話を進めてきました。下取りをしてもらうと、セールスマンは下取りの金額を調整して本体価格の値引きを誤魔化してきます。
下取りをすると逆に損をしてしまうということになりかねないので、注意しましょう。
オプションの値引き額で誤魔化されるというのと同じですね。交渉のテクニックについても、これは一例であり、必ずしも効果があるというわけではないので注意してください。
今回とても緊張しましたが、なんとか3万円の値引きにこぎつけました。購入を前提にして話を進めると、相手から値引きをしてくれます。
値引きをさせるという意識になりがちですが、値引きをしてもらうという意識で接したほうが、たくさん値引きしてくれる可能性が高いです。
キャストスタイルの値引きをしてもらう際には、この3万円という金額を目安に、そのディーラー・販売店での限界額を引き出してみてはいかがでしょうか。
 
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