ホンダのNシリーズが気になっていて、その中でも特にN-WGNはエクステリアが気に入っており、購入を検討してきました。
購入の検討も最終段階、N-WGNを購入するならベースグレードかなと、グレードも決定し、N-WGNを購入することを決定。値引き交渉に乗り出したというわけです。
N-WGNを実際に見て、セールスマンの話を聞いて、値引きをしてきました。ホンダのN-WGNのベースグレードで、本体価格の値引きはどれほど可能なのか。値引きの限界額を引き出してみたので、その様子をレポートします。
ディーラーに行く前に知っておくこと!
何も知らないで値引き交渉に向かうのは、初期装備でラスボスに挑むようなものです。私自身も納得のいく商談にするため、以下の3点について調べてから向かうことにしました。
それは
- N-WGNの値引き相場
- N-WGNの競合車種
- N-WGNの納期について
以上の3つ。
N-WGNの値引き相場は車両値引きが10万~15万。オプション値引きが5万~10万というのが相場のようです。
ということは、全体で15万以上の値引きが出来れば大分良い方ですね。
交渉が上手な人、そしてディーラーによっては20万まで値引きをしてくれるところもあるようですが、ちょっと特殊な条件が必要だと思います。
しかしながら、10万以上の値引きは何とか達成したいものです。
一方の競合車種ですが、スズキのハスラーとワゴンRになります。N-WGNが109万の対し、このスズキの2車は107万と、2万円ほど安くなっています。
この2万の差は、値引きしてもらえたら大きいと思いませんか?
思い切って「ハスラーとかワゴンRも考えていて、そっちは107万じゃないですか~N-WGNももう少し安くならないですかね~」なんて言ってみたら、少しは変化があるかもしれませんよ!
そして、最後の納期についてですが、N-WGNの納期は大体2か月以内。他のライバル車の納期も大体同じ納車期間のため、このポイントについては余り差がありませんね。
ただ、この差が無い部分を逆手にとって、「スズキのディーラーさんはもっと早く納車してくれるみたいなんですよね」とか言ってみるのも面白いかもしれません。
以上の3点は、覚えておくと役に立つこと間違いないです。
いざディーラーへ!
いざディーラーを前にすると、緊張してきますね。
でもダメです、緊張していては。交渉のテーブルは冷静沈着がつき物だと、昔から漫画でよく見てきました。
冷静にならなければ、緊張を解かなければ・・・ということで一旦引き返し、コンビニでモンスターを購入。細長い缶をグビっと飲み干し、意気込みは良し。行ってきます。
ディーラーに入ってみると、これが静かで落ち着かない。商談が飛び交っているほうが、まだ落ち着くというものです。落ち着かないので入り口近くにあったカタログを手に取り、立ち読み。
これ見よがしにN-WGNのページを食い入るように見つめていると、セールスマンが近寄ってくる足音がしました。
そして始まる商談タイム
カタログから顔を上げると、セールスマンの顔が。この人、ものすごく笑顔です。
セールスマンは恐らく近くにいて、私がN-WGNのページを見ているのを悟ったのでしょう。「何か気になっている車種はございますか」ではなく、「N-WGNをお考えですか?」と聞いてきました。

購入を前提にやり取りをしておくと、セールスマンは「がんばって値引きしてあげよう」という気持ちになるものです。
購入するかわからない客より、購入すると決まっている客のほうが、接客にも熱が入るというもの。セールスマンも人間ですから、気に入られて値引き交渉を有利にしようという作戦です。





セールスマンが物凄く乗り気になっています。交渉の下準備はもうすでに始まっているのです。外に出て、止められている現車に案内されました。
現車の確認! エクステリアとインテリアの雰囲気は?

写真で見て気に入ったエクステリアが、ここにありました。NシリーズはN-BOXやN-BOX+、N-ONEなどがありますが、個人的にはN-WGNのエクステリアが一番好きです。
N-ONEは少し可愛すぎる感じがしますし、N-BOXも少しイカツさが足りない・・・。イカツい車が好きなので、N-WGNの少し尖がったようなフロントライトが好みなんです。
イカツイのですが、適度に感情が抑えられているようにも感じます。尖がっていますが、釣り目というわけではないのがポイントですね。
最近の軽自動車はガッツリと釣り目のイカツイ見た目が多い気がしますが、イカツイ見た目が好きと言っても、そこまで突き抜けていると周りの目が気になるので・・・。

後ろから見た感じは、Nシリーズ通してあまり変わらない感じはしますが、セールスマンによると、リアライトの形などが微妙に違うそうです。
N-WGNはスラっと縦に伸びて、ウインドウにも差し掛かっていますが、N-ONEのリアライトは小さく丸い形をしているとのこと。個人的にこのライトはかっこいいなあと感じました。
ちなみに、ライトのウインドウに差し掛かっている部分は、エマージェンシーストップシグナルというもので、急ブレーキを後続車に知らせてくれるライトとのことです。

今度はインテリアを見てみます。
ウインカーの場所が凄くいいですね。ステアリングを握りながら、人差し指で操作できます。
セールスマンによれば、これはワンタッチウインカーという装備らしく、軽く触れるだけでも数回点滅してくれるのだそうですよ。咄嗟にウインカーを出さなければいけないときや、サンキューウインカーのときに役立ちますね。
高級感というほどではないでしょうが、少なくともチープな感じはしませんでした。フロントウインドウガラスはUVカット機能付きで、フロントドアコーナーガラスは高熱線吸収機能付。
フロントドアガラスやリアドア・テールゲートには高熱線吸収&UVカット機能付とのことです。さらにリアドアとテールゲートはプライバシーガラスなので、外から見られることもなく安心できます。

シフトノブの横にプッシュエンジンスタートボタンが見えますね。ここを押すとエンジンが始動するそうです。運転席と助手席にはシートヒーターがついているとのことで、寒い時期には助かります。
このタイミングで、セールスマンが安全機能についての説明を始めました。
セールスマンの話していた内容を要約すると、ベースグレードには横滑り抑制機能が付いているようです。SRSエアバッグも運転席と助手席に付けられています。
ヒルスタートやアイドリングストップシステムが付いているのは、最近の軽自動車のお決まりですね。

リアシートは5:5分割式のスライドシートで、フォールダウン機構が付いています。
リアシートをワンタッチでたたむことができますし、限界まで前にスライドすれば荷室が広くなるというわけです。片側だけたたんだり、両側たたんだりとシートアレンジが広がります
テールゲートの開口部も広いので、シートをたためば自転車を積むことも可能だそうですよ。自転車にも乗るので、これは非常にありがたいです。
車で出かけて、出先で自転車を使うこともできるとは・・・! 近頃の軽自動車はここまで広くなっているんですね。
さあこれからが本番! 値引きの結果はいかに・・・?
現車を確認した際には、安全機能や運転支援機能・フロントガラスの機能にリアシートのアレンジ性の高さをアピールされました。
何かをアピールされた際には、それを熱心に聞き、試すことができるところはセールスマンに了解をとってから実際に試してみました。個人的に試してみたかったということもありますが、これもセールスマンの心をつかむための術なのです。
現車確認は大満足。交渉の卓に戻りましょう。

テーブルに戻るやいなや、自分から話を振ってみました。


値引きしてほしいということは、自分からは言いません。
上手に交渉したいのであれば、自分の希望は極力口には出さず、相手の話を聞くことが大切だと心理学の本で読んだので、そのとおりにしてみます。まずは相手の説明を聞くのです。
そうしている間に、「この人は自分のことを信頼してくれてるんだし、安くしたいなあ」という相手の心理を引き出します。




最初から値引きしてもらうつもりだったので、自分で少し白々しいなと感じましたが、「値引きしてもらえるなんてラッキー、お兄さんやさしい」という雰囲気を出します。
値引き前提で話を進めると、相手の心証を悪くするかなあという考えです。



このように、相手に良い印象を与えておくと、こちらよりもむしろ相手のほうが値引きに乗り気になります。交渉の卓についてから交渉するのでなく、最初に対面したときからずっと交渉を続けていたわけです。
実際にテーブルで話を進める際には、値引き額を上げていく交渉だけになりました。



出来れば3万円ということは、恐らくこのディーラーでのN-WGNの本体価格の値引きは3万円が限度なんだろうなと、考えていました。
2万円というのは恐らく上司から言われるであろう金額、3万円はセールスマンが個人的に「これくらい安くしてあげたいな」と考えている金額でしょう。
2万円と言われて4万、5万円の値引きとなると前提の二倍以上ですから、現実的には厳しいのではないかということです。



テーブルの卓につくまでに駆け引きが終わっているからか、実際の交渉がものすごくトントン拍子に進んでいきます。担当者のほうから限界値引き額を引き出そうとしてくれるので、とても楽ですね。
ただ相手主導で値引きをしてもらうと、実際の限界より少し低くなることもあるので注意が必要かもしれません。最後に念押しをしたほうがいいでしょうね。





セールスマンからしてみれば、頑張って上司に掛け合ったのに見積もりも作れなかったとなれば、自分の努力が無駄になりますから、この申し出に応えないわけにはいきません。
これで、この金額が本当に限界額なのかを確かめます。


本当に3万円が限界だったようですね。本当に緊張しましたが、なんとか見積書を受け取ることができました。その見積書がこちらです。
見積書公開!

総合明細
車両本体価格① | 1,090,000円 |
---|---|
車両本体値引② | 30,000円 |
車両店頭引渡価格①-② | 1,060,000円 |
付属品計③ | 263,088円 |
車両販売価格①-②+③ | 1,323,088円 |
諸費用合計⑤ | 155,515円 |
合計⑥ | 1,478,603円 |
内消費税等合計 | 102,265円 |
諸費用明細⑤
税金・保険料 | 自動車税 | |
---|---|---|
取得税 | ||
重量税 | ||
自賠責保険料(37ヶ月) | 37,780円 | |
任意保険料 | ||
印紙 | 200円 | |
計⑨ | 37,980円 | |
販売経費用(消費税等込) | 車庫証明代行費用 | 9,180円 |
検査登録届出代行費用 | 19,980円 | |
下取車手続代行費用 | 8,640円 | |
納車費用 | 8,640円 | |
下取り車査定料 | ||
自動車税未経過相当額 | ||
自賠責未経過相当額 | ||
リサイクル資金管理料金⑩ | 380円 | |
標板代 | 4,200円 | |
希望NO手 | 6,480円 | |
計⑪ | 57,500円 | |
非課税 | 車庫証明 | 550円 |
検査・登録・届出 | 1,100円 | |
下取車諸手続 | 350円 | |
リサイクル預託金額合計⑫ | 8,680円 | |
計⑬ | 10,680円 | |
諸費用合計 | 155,515円 |
付属品明細③
品名 | 金額 |
---|---|
ドアバイザー | 19,872円 |
フロアマットプレミ | 23,598円 |
マッドガード | 15,552円 |
TVフィルムアンテナ | 7,020円 |
ナビ174VF1 | 152,766円 |
ナビATT | 6,480円 |
CPCペイント | 37,800円 |
付属品合計③ | 263,088円 |
点検パック | 38,355円 |
---|---|
延長保証マモル | 11,000円 |
計⑭ | 49,355円 |
リサイクル関連費用
リサイクル預託金額 | シュレッダーダスト料金 | 4,630円 |
---|---|---|
エアバッグ類料金 | 2,010円 | |
フロン額料金 | 1,910円 | |
情報管理料金 | 130円 | |
合計⑫ | 8,680円 | |
資金管理料金⑩ |
380円 | |
合計 |
9,060円 |
支払い総額:1,478,603円
まとめ
オプションを付けなくても、ベースグレードの本体価格で3万円までは値引きが可能だということがわかりました。
複数回交渉を行う人は、ライバル車のディーラーの見積もりを取ってそれを交渉材料として使うのも良いかもしれませんが、一度の交渉でも3万円はスムーズに値引きしてもらうことができるようです。
もちろん人によるでしょうし、ディーラーにもよるので一概には言えませんが、N-WGNの値引き交渉をする際には本体値引き3万円をひとつの目安としてみてはいかがでしょうか。
 
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私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。