今乗っている車が、そろそろ10年目で色々とガタがきはじめていたので、この際だから乗り換えようと考え始めていました。
町を歩いていると、ホンダのN-BOXやN-BOX+を良く見かけるので、「そんなに良いのか」と気になり、気がつけばホンダのディーラーの前に立っていました。
今回、N-BOX+の値引き交渉をしてきたので、ディーラー突入の様子から見積書までの様子を、レポートします。
ディーラーに行く前に準備
皆さんはディーラーに行くとき、その車のことをちゃんと調べてから行っていますか?
今回私が下準備として調査したことは、3つです。
- N-BOX+の値引き相場
- N-BOX+のライバル車
- N-BOX+の納期
以上のポイントです。
N-BOX+の値引き相場ですが、大体車両値引き、オプション値引きを合わせて5万~10万であるということが分かりました。
とはいうものの、安い軽自動車という分野で、10万の値引きは中々現実的には厳しいような気がします。5万の値引きを目標に今回私も頑張ってみようかなと思いました。
この相場を知っていれば、そこのディーラーで購入するか諦めるターニングポイントにもなるので、知っておいて損はないですね。
一方のライバル車ですが、やはりダイハツのタント、そしてスズキのスペーシアになります。
この競合車種同士を価格で比較すると、タント122万<スペーシア127万<N-BOX+134万。見た通り、N-BOX+が一番高い価格です。この特徴を商談でも活かしましょう!
「実はタントの購入も考えていて、それと比べると大分N-BOX+高いじゃないですか?ちょっとなあ~」なんてニュアンスで交渉したら面白い結果が出てくるかもしれませんよ。
最後にN-BOX+の納期ですが、こちらは2か月程度で納車したという口コミが多いです。ただ、2か月たっても納車しないという方もいるそうなので、購入時期によっては差が出そうですね。
納車予定があまりに長いようだったら、値引きの交渉材料としてつかうのも良いかと思います。
いずれにしても、この3つの情報は最低限押さえておきたい事項ですね。
ホンダのディーラーに突入
近場のディーラーに行きました。ここが戦地かと溜め息をつきながらも、自らのやる気を奮起させます。
出来るだけ限界値引き額を引き出したいので、交渉を頑張らなければなりません。ここはひとつ、落ち着いて深呼吸をします。もちろん、店内から見えないようなところでね。
店内に入ると、お客さんが少ないことにホッと溜め息をつきました。
今回見積もりをお願いしたのは、ベースグレード(オプション無し)です。オプションがあると、そればかり値引きされてしまいます。
合計10万円の値引きとなっても、車体価格が値引きされているわけではないので、純粋に車体価格の限界値引き額を引き出すにはオプションが無いほうが良いでしょう。
ディーラーにて商談開始!
交渉の基本は冷静沈着。そして相手の顔色を伺うことです。自分から話しかけようか迷いましたが、やはりここは相手から来させるべきでしょう。ディーラーは売らなければならないですから、下手に出ているのが前提。
相手が下手に出ているなら、こちらは後手に回ったほうが、こちらのペースに話を巻き込みやすくなります。
策略を考えながら、カタログをペラペラとしていると、セールスマンが話しかけてきました。


自分から「見積もり」「見てから決める」と言ってしまうと、買い急いでいるように見られてしまい、その瞬間にセールスマンが上から攻めてくると考え、こちらからは聞かれた情報以外出さないことにしました。相手から「現車を見ませんか」と言うまで、こちらは頑として動かない!


内心「釣れた・・・!」とガッツポーズ。売り上げを出さなければなりませんから、やはり余裕がないと見えます。セールスマンは成績が命ですからね。しめたものです。
現車を確認しました

ポーカーフェイスを気取りながら、自分の策がうまくはまりつつあることと、気になっていた車種を確認できるということで、内心浮かれながらセールスマンについていきます。そうして案内されたのは、試乗車。
正面から見てみると、丸いヘッドライトが目に付きます。この丸々としたヘッドライトは、とても可愛らしくて好みです。色もブラック系統よりは落ち着いていて私好みでした。
N-BOXもN-BOX+もそうなのですが、色によっては結構イカツク見えてしまう感じがします。こういう明るい色だと、ヘッドライトの可愛らしさや、フロントグリルの少しイカツい感じが強調されるようでいいですね。
全体的に見るとよくまとまっていて、イカツすぎず、可愛すぎずと男女ともに愛されている理由がよくわかります。

横から見ると、ステッカーが片手を挙げて「Hi」と顔を出しているのに少し吹き出してしまいました。横から見るとボックス感がよく出ています。ただ少し地味な感じは否めませんね。

後ろから見てみても、地味な感じはします。N-BOX+の口コミを見てみると、このシンプルなところが賛否両論あるようです。個人的にはスッキリとしていて結構好きですよ。シンプルだからこそ、「N-BOX+」というロゴがよく映えます。

ステアリング周りの質感も悪くはありません。高級とまではいかなくとも、少しの高級感があります。確かにプラスチックが目立つところもありますが、そこは軽自動車なのでご愛嬌といったところでしょう。
おっと、こんなところにプッシュエンジンスターターのスイッチが・・・! こういうスイッチがあると、無性に押したくなりますね。

パネル周りから運転席・助手席周りをぐるっと見てみました。何気にポイント高いのが、ドリンクホルダーです。
ドリンクホルダーというとドアのところに付いているイメージでしょうか。N-BOX+には至る所にドリンクホルダーが付けられていて、とても便利です。
エアコンは全車標準でプラズマクラスターだそうで、セールスマンはそれを熱心に説明していました。高機能エアコンが全車標準というのはありがたいことです。目の付け所がシャープですね。スイッチもわかりやすく、押し間違いなどはなさそうです。
リアも見てみましたが、後部座席が少し狭いように感じました。事実、N-BOXよりもN-BOX+のほうが狭くなっているようです。これは取り付け位置を前に寄せて、広いラゲッジスペースを確保するためだと、セールスマンがおっしゃっていました。

写真では少し伝わりづらいかもしれませんが、パっと見でもかなり広いです。
交渉本番……! その結果はいかに?
現車を確認してアピールされたのは、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンが全車標準装備だという点のみでした。これは私自身が関心深く見ていたから説明されたのでしょう。流石はセールスマン、目の付け所がシャープです。
ちなみに、「目の付け所がシャープ」というのは実際にセールスマンに言っていました。
セールスマンはアピールポイントを心得ているので、それはしっかりと聞いてやり、気に入れば「気に入った」という旨を伝えるほうがいいです。自分がお勧めしたいポイントを気に入ってくれたとなれば、人間的に好感度が上がるでしょう。
こうやってセールスマンから好感を得るようにしておくと、交渉もスムーズに進むかもしれません。それでは、現車を確認したところで、店内に戻って交渉のテーブルに着きます。

まずは感想を聞いてから攻めるスタイルの人のようです。

思った答えを引き出せなかったのか、ここからは全車標準装備される装備の話をしていました。
この話の中で、セールスマンはオプションを勧めてきましたが、オプション無しのベースグレードの見積もりをとる予定なので、心惹かれるものがあってもスルーです。





何やらハッキリとしない物言いなので、もう少し攻めてみましょう。

安くしてくれれば買うというスタンスではなく、この車が欲しいから安くして欲しいと、購入を前提に値引き交渉をするほうが、相手はそれに乗ってくれやすいです。
相手の話を聞いてセールスマンの好感度をあげて、購入を前提に話を進める。それが交渉のコツのひとつです。

・・・


実際は買い取り業者との話し合いなんてしていませんが、見た目状態よさそうな車の場合は下取りにすると損をするので、ハッタリをかましてみました。見るからにボロの車だと、下取りのほうがいいんですけどね。


3万円と言われたのに、倍の値引きを提案。無茶かなと思える提案をして、そこから下げる形で話を進めようという魂胆です。3万円が限度と言ってきた場合、少なくともあと1万円くらいは値引きの余裕があります。
相手は少しでも高く売りたいので、本当の限界よりも気持ち低めに言うので、そこをつついてみているわけです。
購入するつもりがあるという前提だからこそ、相手も限界値引き額で販売しようという気持ちになります。あわよくば5万円くらいは値引きして欲しいなという考えもありました。

この時点で、悩むのは私ではなくセールスマンになっています。提案と妥協の立場の逆転ですね。最初はセールスマンが提案してきて、こちらが妥協する立場でしたが、そこで妥協せずに提案をしたので、私が話の主導権を握ることができました。交渉の基本は主導権を握ること・・・!



奥へと消えていくセールスマンの後姿を見て、心の中でガッツポーズしました。決まったようなものでしょう。追加で値引き出来ても4万円だと思っていたので、5万円という数字をあちらから出してきたのには驚きました。おそらく、こちらの意図を読んで先回りしたのでしょう。

なんでセールスマンのほうがテンション高いんだろうかと思いながらも、「ありがとうございます! 見積もりお願いします」と承諾。
交渉成立です。そして成立してから「購入はほかのディーラーを回ってから」ということを告げました。N-BOX+を購入するとは言いましたが、ここで買うとは言ってませんからね。交渉成立の後にこの話をすれば、相手も納得するしかありません。
緊張しましたが、なんとか見積もり書を受け取ることができました。
見積書公開!
結果の見積もり書がこちらです!

写真だとわかりにくいでしょうから、表に書き出してみましょうか。
総合明細
車両本体価格① | 1,340,000円 |
---|---|
車両本体値引 | 50,000円 |
車両店頭引渡価格①-② | 1,290,000円 |
付属品計 | 262,008円 |
車両販売価格④(①-②+③) | 1,552,008円 |
諸費用合計⑤(⑨+⑪+⑬+⑭) | 170,625円 |
合計(⑥) | 1,722,633円 |
内消費税等合計(④+⑪)×(8/108) | 119,222円 |
諸経費明細⑤
税金・保険料 | 自動車税 | |
---|---|---|
取得税 | 10,300円 | |
重量税 | 3,700円 | |
自賠責保険料(37ヶ月) | 37,780円 | |
任意保険料 | ||
印紙 | 200円 | |
計⑨ | 51,980円 | |
販売経費用(消費税等込) | 車庫証明代行費用 | 9,180円 |
検査登録届出代行費用 | 19,980円 | |
下取車手続代行費用 | 8,640円 | |
納車費用 | 8,640円 | |
下取り車査定料 | ||
自動車税未経過相当額 | ||
自賠責未経過相当額 | ||
リサイクル資金管理料金⑩ | 380円 | |
標板代 | 4,200円 | |
希望NO手 | 6,480円 | |
計⑪ | 57,500円 | |
非課税 | 車庫証明 | 550円 |
検査・登録・届出 | 1,100円 | |
下取り車諸手続 | 350円 | |
リサイクル預託金額合計⑫ | 9,790円 | |
計⑬ | 11,790円 | |
諸費用合計 | 170,625円 |
付属品明細③
品名 | 金額 |
---|---|
ドアバイザー | 19,872円 |
フロアマットプレミ | 20,358円 |
TVフィルムアンテナ | 7,020円 |
ナビ164VFI | 152,766円 |
ナビATT | 6,480円 |
マッドガード | 15,552円 |
CPCペイント | 39,960円 |
付属品合計③ | 262,008円 |
点検パック | 38,355円 |
---|---|
延長保証マモル | 11,000円 |
計⑭ | 49,355円 |
リサイクル関連費用
リサイクル預託金額 | シュレッダーダスト料金 | 5,660円 |
---|---|---|
エアバッグ類料金 | 2,050円 | |
フロン額料金 | 1,950円 | |
情報管理料金 | 130円 | |
合計⑫ | 9,790円 | |
資金管理料金⑩ |
380円 | |
合計 |
10,170円 |
お支払い総額 1,722,633円
まとめ
ベースグレードのオプション無しで、本体価格の値引き交渉をしましたが、どのグレードでも値引き額に差は出ないようです。交渉は複数回行う人もいるようですが、今回の感じだと5万円でも渋々了承といったところで、これ以上の値引きはできないと思わされました。
当初が3万円で結果5万円の値引きということを考えると、上出来でしょう。下取り車があればそちらも勉強してくれるようですし、ボロボロな車があれば下取りに出すのも良さそうですね。少しでも得になるように買い物を進めたいものです。
今回交渉した際に使ったコツをまとめてみます。
- セールスマンの好感度を上げる(相手の話を聞き、気に入った点は気に入ったと言う)
- 値引きが出来ないのではないかという話から、値引きが出来るという言葉を引き出す
- 相手が提案してきた金額の倍(無理だろうと思う金額)を提示し、そこから徐々に引き下げる
以上、値引き交渉のレポートでした。N-BOX+をディーラーで購入しようと考えている方は、本体値引き額5万円をひとつの基準として、交渉のコツも利用しながら、出来るだけ安く購入できるように頑張ってみてください。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。