スズキ・アルトの購入を考えている人の中には、ターボ無しの「アルト」とターボ付きの「アルトターボRS」のどちらを購入しようか迷っているという人も多いのではないでしょうか。ホームページのオンライン見積もりで違う車種として扱われているため、ターボの有無による違いは大きいのではないかと考える人も多いはずです。
そこで、スズキ・アルトのターボの有無による違いを確認しつつ、どちらを選ぶべきなのかということを考えてみましょう。
維持費コストを比較してみる
ターボの有無によって、コストが変わります。車体代金はもちろんのことですが、継続的にかかってくるガソリン代金もターボの有無で変わるのです。軽自動車はターボエンジンを積むと燃費が大きく下がりますからね。
では、実際どれくらいのコスト差があるのかを見てみましょう。
車体価格の差を比較
ターボ無し | ターボ付き |
---|---|
945,030円 | 1,398,770円 |
価格は一番安いグレードで比較しています。この価格をそのまま計算してみると、45万3,700円程度の価格差となります。ではターボ無しとターボ付きそれぞれを5年ローンで購入したとして考えてみましょう。
ターボ無しだと、月々1万5,700円程度の支払いで済みます。一方ターボ付きだと月々2万3,300円程度の支払いになるのです。その差は7,600円となります。価格差として見た場合、これはとても大きな差です。
他の軽自動車と比較してみても、ここまで価格が開いているのは珍しいです。ただ、ターボ付きの価格のみを見てみると、最近の軽自動車としては安い方だと言えます。他車と比較するか、ターボ無しと比較するかによって評価が分かれるでしょう。
7,600円というと色々できますね。ガソリン代にも匹敵するくらいの金額です。
ガソリン代金の差を比較
ターボ付き | ターボ無し | |
---|---|---|
燃費 | 19.84km/L | 25.60km/L |
ガソリン代金(月々) | 6,048円 | 4,687円 |
ガソリン代の差は、1,360円程度ターボ無しの方が安いです。ただ、ターボ無しもターボ付きも他車と比べると燃費がいいですね。実燃費記録の平均としては、とても高い数値になっています。ガソリン代の差も、車体代金の差に比べるとたいしたことはありません。
おしゃれなカフェ&レストランでランチでも食べればほとんど消えてしまいます。あまり気にしなくても良いでしょう。
走行性能、運転のしやすさで比較
・パワー、トルク
ターボ無し | ターボ付き | |
---|---|---|
最大出力 | 36(49PS)/6,500 | 47(64PS)/6,000 |
最大トルク | 58(5.9kg・m)/4,000 | 98(10.0kg・m)/3,000 |
最大出力は、ターボ無しだとエンジンが6,500回転するときに最大36馬力になり、ターボ付きだとエンジンが6,000回転したときに最大47馬力になるということです。つまり、ターボRSのほうが500回転少ないエンジン回転で11馬力大きなパワーが出るということになります。
最大トルクは、ターボ無しだとエンジンが4,000回転するときにトルクが最大58になり、ターボ付きだとエンジンが3,000回転するときにトルクが最大98になるということです。つまり、ターボRSの方が1,000回転少ないエンジン回転で40も大きなトルクになるということですね。
そうは言っても、数字だけではイメージしづらいでしょうから、「それくらい差があるんだなあ」と漠然とした認識でかまいません。次は口コミから、走行性能や運転のしやすさなどについて実際の感覚をイメージしながら見ていきましょう。
口コミから考察
良い | 悪い・どちらでもない |
---|---|
サスがしっかりしてて、ターボでもカーブで踏ん張れる | ロードノイズをよく拾うため、うるさい |
アクセルレスポンスがダイレクトで良い | すぐ加速する(好みが別れるところかも) |
高速道路でもストレスなく走ることができる | ゼロ発進で半クラッチ状態が長く感じる |
加速の途切れがなくて気持ちがいい | AGSはクセが強烈で慣れるまでは大変 |
坂道もグイグイ加速してくれる | 走行性能はいいが、シートのホールドが悪く、乗り心地がイマイチ |
低速域からグイグイ加速していくということで、ドッカンターボとは違いますが、軽自動車特有のじわりじわりと加速していくタイプのものとも違うようです。低速域からすでに速く、あとはじわりじわりと目標の速度にまで加速していきます。ターボのかかり方については、好みがわかれるところでしょう。
高速道路でもしっかりとスピードを出して走ることができ、坂道でもグイグイ加速してくれるため、ストレスはありません。ただ、AGSにクセがあります。MTともCVTとも違うような操作感覚に戸惑う人が多いです。納車してからしばらくは慣れないでしょうが、「慣れれば楽しい」と述べる人が多いので、これはこの車の「味」として受け入れられていると考えられます。
まとめると、加速性能は十分良し、車を運転する楽しさもあるが、ロードノイズがうるさいところが欠点ということになるでしょう。
どっちらがお得?ほかのユーザーはこっちを選択している
ターボの有無による価格差・ガソリン代金の差、性能差について考えてきました。ここまでで、「ターボがいいな」「ターボなくてもいいかな」と考えがある程度固まってきたという人もいることでしょう。最後に、自分以外の人はどういう理由でターボ付き・ターボ無しを選んでいるのかについて説明します。
他のユーザーのことを知ることで、自分の選択を客観的に見つめなおしてから決めましょう。
ターボ付きオーナーはこんな理由で選んでいるらしい
ターボ付きを購入したオーナーのコメントを見ていると、「エンジン性能が高く、価格が安い」と述べている人が多いです。コストの項目でも述べているように、アルトのベースグレードと比べると高いですが、軽自動車業界全体で見たときにはとても安いのです。
他のターボ車と比較しながら口コミ・コメントを書いている人も多く、他のターボ車に比べて価格が安く、なおかつ性能が申し分ないと判断してターボ付きを選択していると考えることができます。いわゆるコストパフォーマンスが高いという理由ですね。
ターボ無しユーザーはこんな理由で選んでいるらしい
ターボ無しを選んでいるユーザーは「燃費がめちゃくちゃ良い」「ベースグレード以外も価格が安い」と、燃費または価格に関して高い評価をしている人が多いです。確かに、実燃費平均で25km/L程度になるというのは他の軽自動車ではなかなかありません。カタログ燃費と言われても納得できるくらいの値です。
以上は「ターボ無しの車」に関する口コミですが、ターボ無しユーザーのターボに関する口コミについても考えてみましょう。ターボ無しユーザーは、ターボ車に関して「いい車だと思うけど、私は買い物や通勤程度で短距離走行が中心なので、必要ないかな」「AGSが標準というのが・・・MT車がほしいから」と述べている人が多いです。
まとめるとこういうことになります。
「用途的にターボが必要ない、またはAGSではなくMTの方が良い」
つまりターボ無しを選んでいる理由は、低燃費かつ低価格なところに惹かれ、なおかつターボ車が必要ない・AGSは要らないと考えたからということになるでしょう。
 
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