ベンツのSクラスと言えば、何を思い浮かべますか?
多くの人は、セダンが頭に浮かんだのではないでしょうか。確かにSクラスと言えばセダンです。その方程式は覆りません。
ただ、それだけじゃありませんよね。他のタイプの車も用意されています。
その中のひとつがカブリオレ。
あまりSクラスのイメージが無いでしょうが、Sクラスのカブリオレは2016年に44年ぶりに復活した車なので、イメージが沸かないはずですよね。
そんなベンツSクラス カブリオレというのはどんな車なのかを、これからじっくりと見ていきましょう。
目次
メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオ グレード表
グレード名 | 価格 |
---|---|
S560 Cabriolet | 22,190,000円 |
AMGデザイン以外だと、Sクラス カブリオレには、なんとグレードがひとつしかありません。しかも2000万円超え! 購入するのに、有無を言わさない高級車というわけです。
こんなにも高いのだから、装備や仕様はとても豪華なのではと期待に胸がドキドキしてきますね。その期待に応えられる車なのかを、これから見ていきます。
各グレードの特徴や違いを解説
2000万円を超えている価格に見合った特徴があるのかが気になるところですよね。そのためには性能と装備の二つを見なくてはなりませんが、装備については後で詳しく述べるとしましょう。ここではS560の特徴を総合的に説明します。
S 560 cabriolet
3,982ccのV型8気筒エンジンを搭載した、後輪駆動の車です。最高出力は345キロワット(5,250~5,500rpm)に、最大トルク700Nm(2,000~4,000rpm)となっています。スタイリッシュでスポーティなデザインに見合った性能があると言えるでしょう。
エンジンを始動させると、重すぎず軽すぎないカジュアルな音がします。重苦しいくらいのサウンドが好きな方には合わないかもしれませんが、「静か過ぎず、うるさくない程度に」が好きな方にはピッタリです。
走行中も静かですし、乗り心地がフラットなこともあって滑っているような感覚が得られます。
また、性能は日本国内で走る分には申し分ありません。峠でも走れるので、オフロードでない限り何の問題もなくドライブを楽しめるでしょう。後輪駆動なので、いくらトルクが大きくともオフや雪道は不向きです。
これまで性能に関して特長を説明しましたが、装備もとても豪華な仕様となっています。シートのマッサージ機能など、高級車でしか味わえない機能や装備が多いです。
装備を基準にグレードの特徴を見てみる
性能やデザインなどをメインで語ってきましたが、ここからは装備を基準にしてグレードの特徴を見てみます。マッサージ機能以外にはどのような装備がつけられているのか、マッサージ機能の詳細は? 気になる部分を徹底解剖します。
なお、全装備を閲覧したい方は下記PDFをご参照ください。
http://www.mercedes-benz.jp/catalog/s-class/coupe/ebook/spec/index.html
標準装備
- レーダーセーフティパッケージ
- LEDインテリジェントライトシステム
- LEDコーナリングライト
- 360度カメラシステム
- アクティブボンネット
- ナイトビューアシストプラス
- スワロフスキークリスタルヘッドランプ
- アコースティックソフトトップ
- ステンレスアクセル&ブレーキペダル
- ドライビングダイナミックシート
- 前席リラクゼーション機能
- クルーズコントロール&可変スピードリミッター
- ヘッドアップディスプレイ
- リーディングライト(後席)
Sクラスの他のタイプにも装備されているものの多くが、カブリオレでも標準装備となっています。
その中でも安全装備はメルセデスが重視している部分ですが、安全装備だとナイトビューアシストプラスが標準装備されているのが特徴的です。
ナイトビューアシストプラスは、夜間走行をしているとき、街灯の無い路上前方に動物や人間を検知するとインストゥルメントパネル中央の表示をナイトビュー映像に自動的に切り替えて、対象物を強調表示してくれる機能となっています。
人間の目だけではなかなか見えないものをカメラがとらえてくれるので、とてもありがたいですよね。
また、安全装備以外だとエクステリアのヘッドランプが目を引きます。スワロフスキークリスタルヘッドランプということですが、これはランプの周りを加工ようにしてスワロフスキークリスタルを配置して高級感を高めているものです。
ランプが点灯するときにクリスタルがギラリと光るのが、なんともカッコいい……。
そういった安全装備やデザインだけでなく、機能も豪華ですよね。
ヘッドアップディスプレイという未来感のある機能だけでなく、リーディングライトやリラクゼーション機能まで付いています。先ほどから「マッサージ機能」と述べているのは、このリラクゼーション機能のことです。
パネルを操作することで、マッサージする部位を選ぶことができます。
S 560 cabriolet装備、特徴、異なる点
- AIRマティックサスペンション
- Mercedes-Benzロゴ付ブレーキキャリパー&ドリルドベンチレーテッドディスク(フロント・リア)
- MOExtended(ランフラット特性タイヤ)
- チタニウムグレーペイント20インチAMGマルチスポークアルミホイール
- ツインエグゾーストエンド(スクエアデザイン)
- designo Exclusiveナッパレザーシート
- フルレザー仕様(DINAMICAルーフライナー付)
- 本革巻ステアリング (ナッパレザー)
- マルチファンクションスポーツステアリング
- イルミネーテッドステップカバー
AMGデザインと異なる装備を挙げてみました。
シャーシ関係でAMGデザインと異なるものが多いですが、全て高次元でまとまっています。Sクラス カブリオレの中に比較対象が無いのでわかりづらいですが、他クラスのカブリオレと比べるとどれもいい装備です。
特に、スクエアデザインのツインエグゾーストエンドがカッコいいですよね。丸型ではなく四角となっている点が、「わかってるなあ」という感じがしませんか? Sクラス カブリオレのカジュアルなデザインには、これがよく合っています。
オプションは何がある?
オプションで、Burmester®ハイエンド3Dサラウンドサウンドシステム をつけることができます。通常のBurmesterサラウンドサウンドシステムは標準装備されているのですが、これはその強化版です。
23個の高性能スピーカーと、それぞれを駆動する23チャンネルアンプが使われていて、とても自然でなおかつ臨場感溢れている立体音響が体感できます。
通常のものよりも、より原音に忠実な音を聞くことができるので、音にこだわる人にとってこれ以上いい装備はないでしょう。
グレードの評価 こんな方にオススメ!
S560カブリオレの特徴が出揃いましたが、結局自分は買うべきかどうかを決めかねているという方も多いのではないでしょうか。そこで、S560カブリオレがどんな人にオススメなのかを評価してみたいと思います。
グレード名 | 評価 | こんな人にオススメ |
S560 Cabriolet | ☆☆☆☆ | 高次元の走りと、快適な乗り心地を求める方へ。 |
S 560 cabrioletの評価
S560カブリオレの魅力は、カジュアルでありながら高級感のある見た目と高次元な走行性能、そして乗員の快適性を上げる装備や機能です。
走行性能は、先述のとおり日本国内なら4WDを必要としない道以外は、全てガンガン飛ばして走れるくらいの余裕があります。
音が少なく、凹凸をあまり拾わないので走っている感覚はあまりありませんが、その代わり滑るようにスムーズです。
スポーティに走りを楽しみたいというより、高次元の安定した走行性能をもって余裕のある走りがしたいという方の方が気に入るのではないでしょうか。
景色を見ながら、ゆっくりと……といったところですね。
また、リラクゼーション機能などの快適装備と機能が充実しています。特に前席が快適で、1名~2名で乗車するという方にぴったりです。
もちろん、後席もリーディングライトなど快適装備が用意されているので、4名乗車をしても誰もが快適だと感じるでしょう。
性能と装備、そしてカブリオレというボディタイプから万人に勧めたくなりますが、やはり2千万円以上かかるのがネックですよね。
装備のレベルや走行性能を少し落として価格を抑えたグレードがあると、Sクラス カブリオレはもっと買いやすくなるのではないかと、無いものねだりながら考えてしまいます。
Sクラス カブリオレ の総合評価
Sクラス カブリオレは、とても面白い車です。高級車だけどカジュアルな雰囲気をまとっていて、高性能だけど「飛ばしたい」というよりは「ゆっくり景色を見ながら走りたい」という気持ちにさせられます。
こういうところが、この車の面白さや味となっているのでしょう。
最低でも2千万円を超えるということで、簡単に「オススメだよ!」と人に言ってまわれるような車ではありませんが、欲しいと強く思った人であれば、購入すると長い間幸せな気持ちでいることができるのではないでしょうか。
 
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