車のエンジンにはターボ付きと、そうでないものがあります。N-WGNの購入を考えている人の中には、ターボ有りか無しかどちらを買おうか迷っているという人も多いでしょう。ターボが付くとそれだけ値段も上がりますが、性能も上がります。しかし、どれくらいの価格差で、どのくらいの性能差があるのかがわからなければ、購入に踏み出せないのではないでしょうか。
そこで、N-WGNのターボ有り・無しを価格と性能から考えていきましょう。
コストで比較。維持費の差はどのくらい?
ターボ車となれば、それだけ価格も高くなるものです。ターボ無しとターボ付き、それぞれで最も安いグレードでコストを比較してみましょう。また、車体代金だけでなく、燃費とガソリン代も比較し、維持費についても考える必要があります。
車体代金
ターボ無し | ターボ付き |
---|---|
1,189,280円 | 1,451,880円 |
ターボ無しの最も安いグレードと、ターボ付きの最も安いグレードとの間には、22万2,600円の差があります。約22万円の価格差ということですが、車を一括で買う人はほとんどいないでしょう。多くの場合は5年ローンで購入すると思うので、5年ローンで毎月いくら支払うことになるのかを見ていきます。
ターボ無しの場合、毎月1万9,821円支払うことになり、ターボ付きだと毎月2万4,198円支払うことになります。その価格差は、4,377円です。つまりはターボ無しを買う場合、4,377円安く購入することができるということになりますね。
これがどれくらいの価格なのかというと、ちょっと良い居酒屋さんでお酒を飲めるくらいです。もしくは、ちょっと良いお肉が買えてしまうくらいといったところでしょうか。それを「その程度か」と考えるのか、「それだったら安いほうがいい」と考えるのかが問題ですね。
ガソリン代金
ターボ付き | ターボ無し | |
---|---|---|
燃費 | 15.96km/L | 18.68km/L |
ガソリン代金 | 7,519円 | 6,423円 |
燃費はどちらも、決して悪くは無いでしょう。ターボ付きでも平均が約16km/Lというのは燃費が良い方と言えます。ただ、両者の差で見たときにはそこそこの差があるように見えるかもしれませんね。一方ガソリン代金は、1,096円の差になっています。
カフェであればランチもできない程度の差と言えるのではないでしょうか。牛丼屋さんやラーメン屋さんは行けるでしょうが、ラーメン屋だとトッピングを頼むと1,096円すべて消えてしまうかもしれませんね。毎月払う金額ですが、この程度であれば許容範囲なのではないでしょうか。
N-WGNの値引き交渉も行ってきましたので、興味がある方は下記ページをご覧ください。
>【見積書公開】N-WGNの値引き交渉をしてきました! 値引きは何万円が限度?
走行性能で比較。満足度の差は
価格差とガソリンの代金差は両方足しても毎月5,473円程度となり、人によっては全く気にしないという人もいるのではないでしょうか。そのうちの4,377円は5年経てば必要なくなりますからね。価格は問題無いとして、次に考えなければならないのは性能です。価格差を見て「少し高いかな」と感じたという人でも、性能に納得できれば問題無いと感じることでしょう。
そこで、走行性能についてデータ上と口コミで考えてみました。
パワー、トルク
ターボ無し | ターボ付き | |
---|---|---|
最大出力 | 43(58)/7,300 | 47(64)/6,000 |
最大トルク | 65(6.6)/4,700 | 104(10.6)/2,600 |
数字だけを見ても何のことかわからないという人も多いでしょう。たとえば最大出力は、ターボ無しだとエンジンが7300回転したときに43馬力が出るということです。一方ターボ付きは6000回展示に47馬力になり、ターボ無しよりも少ないエンジン回転数で大きなパワーを出すことができるということになります。
「ターボ車のほうが1300も少ない回転数で4馬力も上のパワーが出るのかあ」ということですね。
このように最大トルクも見ていきます。ターボ無しでは65のトルクになるのに4,700回もエンジンを回さなければいけません。それに対して、ターボ付きはエンジン2,600回転で104のトルクになる。つまり、こういうことになります。
「ターボ車のほうが2100回も少ない回転数で、39もトルクが上になるのかあ」
しかし、こうやって噛み砕いてみても、わかりづらいですよね。データだけでは走行性能について推し量るには限界があります。そこで、次は口コミについて見てみましょう。
口コミから考察
「軽々と坂を上るパワフルさがあります。それでいて、家族4人乗車で20km/Lを下回ることのないくらいの低燃費!」
「これほんまに軽? と思うくらいにパワフルで、普通に加速していきますよ。軽快な走行性能です」
「エンジンが静かで、乗り心地もいい」
口コミを見てみると、どうやらパワーは問題ない様子ですね。坂道をスムーズに上っていき、運転にも余裕が生まれて長距離運転でも疲れにくいと、高い評価を得ています。価格.comの満足度でも、エンジン性能を5段階評価中の「5」としている人が多いです。
ただ、CVTとの相性が悪いと不満をこぼす人もいます。「エンジンはいいが、CVTは滑っている感じが強く、変速も飛び飛びに感じてしまう」とのことです。口コミを続けると、「たとえば、4速に入っている状態でアクセルを踏みなおすと、なぜか3速を超えて2速荷は行ってしまうような感覚」だそうです。
それは感覚上の問題で、事実そうなるわけではありませんが、とにかくCVTとの相性はイマイチなようですね。そこで少しストレスが溜まるかもしれません。マニュアルミッションは無いため、ターボ車を購入するのであれば、変速の感覚がおかしいことがあるというのを覚えておきましょう。
ズバリ、おすすめ、満足度が高いのは
ここまで、車体価格・燃費とガソリン代・走行性能について見てきました。この段階でどちらを購入しようか半ば決めているという人もいるでしょうが、ここでもう一度考えるべきことがあります。それは、自分にターボが必要かどうかです。
ターボの性能は申し分なく、価格差もそれほど高いわけではないため、ターボ車を購入するメリットは十分にあります。しかし、ターボ車を買うか買わないかの最終的な意思決定の方法として、今一度「必要性」を確かめてみましょう。
ターボが必要な方
坂道をスイスイ走り、長距離移動での疲労も軽減されるということで、坂道の多い土地に住んでいる人はターボが必要となるでしょう。N-WGNのターボ無しのエンジンについては「ターボ並みに力強いが、それは高速や街での話で、坂道はキツイ」という口コミがあります。
たいてい高速道路を利用する場合にも、ターボが無いと走りにくい車が多いのです。しかし、N-WGNはエンジンに定評のあるHondaの車ということもあるのでしょうか、ノンターボでもエンジンは力強く走り、高速道路では問題ないとのことですね。
ただ、「高速道路は安全運転であれば申し分なく、毎日利用してもストレスは無い」ということなので、速度を出して走ることはできない様子。決められた速度をしっかりと守って、安全と燃費に気を遣った走りをするのであれば、ノンターボでも問題ないでしょう。
ターボが必要なのは、坂道が多い地形に住んでいる人、通勤途中に激しいアップダウンのある人です。
ターボは必要ない方
高速道路での走行は問題ないと述べましたが、少し不安が残る人はターボ車を購入することをおすすめします。ターボ車だと、さらに余裕が生まれるため、高速道路でも問題ないでしょう。高速道路でも十分走れるから、坂道が多い人以外には必要無い・・・というわけではありません。
高速道路を通勤で使う人は、ターボがあったほうが良いのではないでしょうか。逆に、週末に出かける程度であればターボは必要無いと言えるかもしれませんね。
また、住んでいるところが平地や市街地でパワフルな走りが求められないようなところに住んでいる・そういうところをよく走るという人も、ターボは特別必要とされないでしょう。市街地で後続車に迷惑にならない程度のパワーは元から備わっていますし、N-WGNのターボはドッカンターボではないため、信号が多ければ十分な性能を発揮できません。
通勤に利用するが、市街地利用がメインという人。買い物程度にしか車を使わないという人、高速道路はたまの休日に出かけるときのみに利用するという人は、ターボ車が必要無いでしょう。そのことを踏まえて、ターボ車の購入をするか否かを考えてみることをおすすめします。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。
コメントを残す