カタログ燃費:16.2km/L
実燃費平均:9.90km/L
プレマシーの燃費は、2WDと4WDとで大きく異なります。
2WDはスカイアクティブ技術が搭載されているため、上記のような燃費となり、4WDより低燃費です。4WD車はJC08燃費が10.6km/Lとなっています。
上記燃費を見ていると、もう少し実燃費記録が良ければなあといったところでしょうか。実燃費は、カタログ燃費の6割から7割と言われていますが、出来れば7割は達成して欲しいところです。計算してみると、プレマシーは6割……。
しかし、それはあくまでも平均で計算した場合の割合です。
オーナーの燃費記録の範囲は、どの程度なのでしょうか。それを確かめてみなければ、実燃費がどの程度なのかわかりません。
各オーナーの実燃費記録を紹介
「12~15km/L程度は走るので、十分満足しています」
「高速道路では荒っぽく運転し、市街地では普通に運転していますが、10.6km/Lです。こんなものではないでしょうか」
「主に通勤での使用をしており、遠出はあまりしませんが、燃費計は14km/Lを示しています」
「平均で11km/Lです。遠出をしたときには、16km/Lになりました」
「毎日片道8kmの通勤をしており、たまに日帰りで遠出をしますが、平均燃費は12.3km/Lです」
「高速道路では15km/L程度で、街乗りでは11km/Lにはなります」
「市街地での運転がほとんどで、平均燃費が12km/Lです」
「市街地だと10km/Lいかない程度ですが、高速道路では15km/Lとなります」
「愛知から埼玉県間の高速道路で、13km/L強といったところです」
「平均11.2km/Lとなっています」
10km/Lいかない程度という方もいますが、多くの方は10km/Lを超えているようです。
各オーナーの実燃費記録から、プレマシーの燃費範囲をとるなら10~15km/Lといったところでしょうか。カタログ燃費との兼ね合いを考えれば、十分な燃費範囲です。
オーナーの燃費に対する意見は、「十分満足しています」「重さのことを考えると、妥当かそれ以上に燃費がいいです」と、肯定的なものが多く見られます。
走行レポート。プレマシーを実際に運転してみたら・・・
人の燃費レポートを見ていると、自分でも計測してみたくなるものです。
ウズウズしてきたので、私も実際にプレマシーを運転してみました。今回運転したのは、20C-SKYACTIVです。2013年のマイナーチェンジでプレマシーにもスカイアクティブが搭載されたので、ずっと気になってはいました。
今回運転するということで、個人的にとても楽しみです。
そして、待ちに待ったご対面のとき。対面してエクステリアを見たときには、「王道なかっこよさ」を感じました。プレマシーと同じコンセプトの……兄弟と言ってもいいような車に「ビアンテ」がありますが、それとは全く異なったフェイスです。
ビアンテは少し奇抜な印象を受ける車なのですが、プレマシーにはそれがありません。子供も、大人も、お姉さんも好きそうな、万人受けする車という印象を受けます。
中に入ると、落ち着いた雰囲気に安心しました。高級感はありませんが、このクラスの車の中ではチープな方ではないなと感じます。個人的には、とてもちょうどいい感じです。あまり高級感があっても、気を使ってしまいますからね。
「車はよく走ってくれればいい」と思っているので、こういうところはあまり気になりません。
運転してみた感想ですが、これは「驚き」の一言です。このクラスの車だとは思えないほどに、走りが楽しい。これは本当にミニバンなのかと思ってしまいました。価格以上のスペックです。
発進時から、至ってスムーズな走りでした。滑るように前に出て、加速していきます。加速感もグイっと引き付けられる感じで、違和感がありませんし、ミニバンの加速感とは思えません。中速ではとても安定し、高回転域でも良い吹けあがりとパワーを見せてくれました。
そして何より驚くのが、ハンドリングの軽快さとキレのよさです。ハンドルをきると、思った方向にすぐ曲がってくれます。高さが比較的抑えられているということもあるでしょうが、ふらつきもありません。走っていて面白いわけです。
安定性と安全性の上に、走行性能の高さがあるのですから、面白くないわけがありません。
乗り心地は、多少硬いです。家族に酔いやすい人がいるなら、こういった硬めの乗り心地のほうが良いのではないでしょうか。口コミでも「普段酔う人が、酔わなかった」という意見が見られます。
高速道路などで思い切り加速して走った場合には、乗り心地はフラットになりました。非常にバランスが取れている、完成度の高い車です。
低燃費を心がけたら
プレマシーがどういう車かを確かめるために走りましたが、今度は低燃費になるように心がけて走ってみます。そのために、ちょっと郊外まで出てきました。重い車なので、激しいストップ&ゴーがあるとすぐに燃費が悪くなります。
郊外は信号が少ないですから、低燃費記録にチャレンジするにはもってこいなのです。
今回は30kmほど郊外の道を走ってみました。アイドリングストップもしっかり活用します。発進時にゆっくりと、ふんわり綿菓子に触れるように慎重にアクセルを踏みました。もたつきはなく、こちらの意思と呼応してゆっくりと滑るように前に出ます。
そうしてゆっくり滑らすようにして加速していき、巡航速度に達しました。この後はひたすらアクセルを安定させ、速度を維持します。信号が赤になりました。アクセルから足を離して惰性で走行し、ギリギリでブレーキを踏みます。
信号に3回引っかかって、3回ともアイドリングストップがかかってくれました。
坂道では、登る前に助走をつけるように加速します。坂道は事前に加速しておいたほうが楽だというのは、人間も車も変わりません。余計な体力=燃料を消費しないように気をつけましょう。
このような、誰でもすぐに真似できそうなエコドライブを試してみました。
その結果、燃費は13.5km/Lとなったのです。
高速道路でも50kmだけ走って検証してみましたが、15.3km/Lとなりました。
燃費なんて気にせず走ってみたら
今度は燃費を気にせず、気ままに走ります。
市街地を20km、思い切り急加速と急停止をして、楽しみました。やはり、プレマシーは燃費を気にしないで走るのが一番面白いですね。
先に結論を述べておきますが、燃費は8.6km/Lでした。
信号が青になったら、思い切ってアクセルを踏み込みます。思い切り前に出て急加速。確実に速度が伸びていき、「あっ」と言う間に後続車が見えなくなりました。コーナリングの挙動をしっているので、安心して速度をあまり落とさずにコーナーに差し掛かります。
加速した状態でも、しっかりと安定したまま曲がることができました。
赤信号で急停止。これもしっかり止まってくれます。まるでセダンを運転しているかのような上質な走りに、思わず声が漏れました。
インテリアを見渡すと、しっかりとしたファミリーカーなのですが、走りだけ見ているとそうとは思えない。もちろん、スポーツカーと比べると圧倒的に劣ります。
実用性と楽しみを両立できるファミリーカーというのは、マツダならではなのかもしれませんね。
まとめ
実際に走ってみたところ、やはり急激なストップ&ゴーが繰り返されると燃費は途端に悪くなります。思い切り加速して楽しみたいなら、燃費を気にしては負けといったところでしょうか。
落ち着いた走りをすれば、静かで快適で、燃費もしっかり抑えられます。10~15km/Lの範囲内で運用できるでしょう。落ち着いた走りでも、よく走って曲がって止まるこの車は、楽しいです。安定感を楽しむか、加速感を楽しむかの違いしかありません。
どのように走っても、自分なりの楽しみ方を見つけることができるでしょう。燃費は、その走りに呼応して良くなれば悪くもなります。想定していた燃費との乖離がほとんどないので、そういう点でも良く出来た車です。
 
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