乗員全員が快適に過ごすことのできる車を目指し開発された、小型ミニバンであるラフェスタ。
運転がしやすく思っているよりもスポーティな走りをしてくれるということで、一部から大きな支持を得ている車です。
ラフェスタを購入するにあたって、グレード選びは非常に重要になります。ラフェスタはグレードによって、「必要十分な装備だけ付けた車」、または「なくても困らないが、あれば嬉しい装備を詰め込んだ車」とに評価が二分されるのです。
グレードによってそれだけ評価が分かれるということは、自分にとってどのグレードが得なのかをしっかり見極めなければならないということ。自分の需要を最大限満たしてくれるグレードはどれなのか、これからゆっくりと考えてみましょう。
※日産 ラフェスタは2018年3月をもって製造・販売が終了している車種です。
以下内容は最終モデル(2016年7月時点)のグレードとなりますことをご容赦ください。
ラフェスタのグレード表
グレード | 価格 |
---|---|
ハイウェイスター | 2,303,640円 (2,376,000円) |
ハイウェイスターG | 2,464,560円 (2,607,120円) |
ハイウェイスターG スプレモ | 2,700,000円 |
最安価で230万円、最高値で270万円。
グレードが3つだということを考えると、その価格差は大きいように感じるのではないでしょうか。
実際にはハイウェイスターとハイウェイスターGの価格差は、それほど大きくありません。大きいのは、ハイウェイスターGとスプレモの価格差(24万円程度)です。
それだけの違いがあるのか、魅力があるのかを、これから見ていきます。
各グレードの特徴、捉え方
ラフェスタのグレードは、上記表に記載されている3つのみです。
ハイウェイスターは、多くの人が求める装備のみを揃えており、需要の限られる装備や加工や豪華な素材はカットされています。つまり万人受けするであろう、ベースグレードです。
ヘッドランプは現在主流のハロゲンヘッドランプで、親しみやすさもあります。
ハイウェイスターGは、やや珍しいキセノンヘッドランプを装備したグレードです。ハイウェイスターでは抑えられていた、加工や素材といった面で充実しています。
ステアリングホイールは本革になり、シート地もお金のかかるものになっているのです。
その他、「需要が多いわけではないが、あれば便利な装備」も追加されています。
ハイウィスターGスプレモは、17インチアルミホイールを装備した唯一のグレードです。他2つでは、15インチアルミホイールが装備されています。電動スライドドアが助手席側のみだけでなく、両側装備されているという特徴もあり、上位グレードとして恥じない装備内容となっているのです。
装備を基準にグレードの特徴を見てみる
各グレードの装備で代表的なものを、挙げてその違いについて見てみましょう。
ここで挙げる装備は、いずれも他グレードとの違いのあるもののみです。ハイウェイスターGの装備として挙げているものは、ハイウェイスターとの共通点はありませんが、スプレモとは共通している場合があります。
装備の違いを見て、「自分の欲しい装備を最大限揃え、なおかつ不要な装備は最小限に抑えているグレード」がどれかを判断しましょう。それが、自分にとってベストなグレードである可能性が最も高いものです。
装備すべてを閲覧したい場合、以下のPDFをご参照ください。
http://www2.nissan.co.jp/LAFESTA/PDF/lafesta_specsheet.pdf
全グレード共通の標準装備
- スーパーUVカットグリーンガラス<フロント>、UVカットグリーンガラス(フロントドア)
- インフォメーションセンターディスプレイ
- (時計、エアコン/外気温計/トリップコンピューター)(瞬間燃費/平均燃費/走行可能距離/平均車速)
- タコメーター
- オゾンセーフフルオートエアコン
- クリーンフィルター[花粉除去タイプ]
- ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
- 運転席シートリフター(ラチェット式)
- 運転席・助手席アームレスト
- セカンド可倒式シート(左右独立ダブルフォールディング、リクライニング、センターウォークスルー、ワンタッチウォークイン機構付)
- セカンドシート 大型センターアームレスト
- セカンドシート アームレスト
- セカンドシート フレキシブルシート(カップホルダー2個)
- セカンドシート シートアンダートレイ(左右)
- サードシート 可倒式シート(5:5分割)
ハイウェイスターの装備、インテリア、エクステリア
- ハロゲンヘッドランプ(ロービーム、プロジェクタータイプ、マニュアルレベライザー付)
- 電動格納式リモコンカラードドアミラー
- オーディオレス+4スピーカー
- ジャカード(ブラック)シート地
- アウトサイドドアハンドル(ボディカラー)
- 15インチアルミホイール
ハイウェイスターGの装備、インテリア、エクステリア
- キセノンヘッドランプ(ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレベライザー付)
- オートライトシステム
- フロントバンパー組み込みハロゲンフォグランプ
- フロント雨滴感知式間欠ワイパー
- 本革巻3本スポークステアリング&本革巻シフトノブ(シルバー加飾)
- センタークラスターフィニッシャー(ピアノブラック調)(オーディオレス部周り)
- ジャカード(ブラック+ブラウンパイピング&ステッチ)シート地
- クリーナブル機能
- ルーフスポイラー
- SRSカーテンエアバッグシステム
- 運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム
ハイウェイスターG スプレモの装備、インテリア、エクステリア
- サイドターンランプ内臓 電動格納式リモコンカラードドアミラー(LEDタイプ)
- 自動防眩式ルームミラー
- シフトスイッチ(ダイレクトモード機構付)
- オーディオレス+6スピーカー
- 本革/ジャカード(ブラック+専用ブラウンパイピング&ダークグレーステッチ)シート地
- 電動スライドドア(運転席側)(挟み込み防止機構付)
- (運転席スイッチ、ドアハンドル連動)+スライドドアイージークロージャー(運転席側)
- アウトサイドドアハンドル(クロームメッキ)
- テールパイプフィニッシャー
- 17インチアルミホイール
- ASCD(オートスピードコントロール装置)
各グレードの魅力や選んでいる人の傾向
価格や装備の違いといった、パっと見ただけで判断できる部分について、これまで見てきました。それらを自分の需要と照らし合わせ、お得なグレードとそうでないグレードとを判別できたことでしょう。
しかし、それだけでは判断材料としては足りません。そのグレードについて、オーナーはどのように考えているのか、他人の意見も判断材料として必要です。
そこで、各グレードの魅力について、各オーナーの意見と私個人の意見を織り交ぜて、語ります。客観的に各グレードについて比較したい場合の材料として、ご参考ください。
ハイウェイスターの魅力、選んでいる人はこんな人

ファミリーカーとして重視されることの多い装備は、ハイウェイスターで揃います。たとえば、セカンドシートの機構と装備です。多彩なシートアレンジ、セカンドシートの快適性はこれだけでもしっかりと確保されています。
エンジンが共通しているため、どのグレードでも走行性能などは変わりません。ラフェスタの車としての楽しみ・魅力は、ハイウェイスターで味わうことができます。
ハイウェイスターの魅力は、「これで十分」だと思わせることができるところです。装備はこれで十分、走行性能に違いがないからこれで十分。価格と見比べると、お買い得感があります。他社の車と比較しても、その評価は変わりません。
圧倒的なコストパフォーマンスを誇るハイウェイスターは、誰にでも受け入れられるグレードです。ファミリーカーを出来るだけ安く手に入れたいという方に、選ばれている傾向があります。
ハイウェイスターGの魅力、選んでいる人はこんな人

お金をかけるべきところにはかけ、そうでないところは極力抑える。ハイウェイスターよりも豪華になっていますが、価格のことも考えると、そんなに豪華にはできません。
全体的にチープではなく、一部安っぽくなっていて、お金をかけている部分はしっかりとユーザーに伝わっています。
そういった、メリハリが取れているところがハイウェイスターGの魅力のひとつです。
ラフェスタにはセットオプションを付けることができますが、ハイウェイスターGに付けることの出来るセットオプションにも魅力があります。多くの人が重視する「両側電動スライドドア」が、16インチアルミホイールとセットになっているのです。
それでいて価格は抑えられていて、ハイウェイスター同様コストパフォーマンスが高いと言えます。両側電動スライドドアが欲しい人や、内装に少しはお金をかけて欲しいと考える人が購入しているようです。
ハイウェイスターG スプレモの魅力、選んでいる人はこんな人

両側電動スライドドアや、17インチアルミホイールが付いてお得感があります。
シートも本革とジャカードになって、他グレードより豪華で質感が高いです。上位グレードとして納得の出来る仕上がりとなっていて、上位グレードとしては比較的選ばれやすくなっています。
価格についても、「お買い得」だと感じる人が多いです。
色々付いている車がいいという人は、スプレモを選びます。
総合的に売れているグレードを考察
ラフェスタは、必要な装備のみが付いている車か、色々付いている車かの二極に分けられます。
ハイウェイスターは必要十分な装備があり、これだけでファミリーカーとして十分快適に使うことができるでしょう。スプレモはそれ以上の物が色々と付けられていて、それにしては価格も抑えられています。
二極化されているグレードのどちらかを選ぶのか、それとも中間に位置するハイウェイスターGを選ぶのか……。もう一度装備を見てみながら、検討してみてはいかがでしょうか。
こちらとしておすすめするグレードは、やはりハイウェイスターです。万人受けするので人にすすめやすいということもありますが、「ファミリーカーは価格を抑えて実用性に特化させるのが良い」という考えからも、ハイウェイスターをおすすめします。
 
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