トヨタ・WISH グレードの違いまとめ。自分に適したグレード探し

トヨタWISH

トヨタ・WISHは、比較的コンパクトなタイプのミニバンです。

ステーションワゴンに近い形と言えるでしょう。背の高い大きなミニバンが主流になりつつある現在において、一定の需要がある車です。

そう言ってしまえば、あたかもWISHが時代にそぐわないイレギュラーに思えますが、それは違います。WISHはミニバンの王道なのです。「ミニバンはこうでなくては」と言われていましたし、現在でもそのような声があります。

現在では人気が落ち着いてきていますが、その今だからこそ購入しようという方も多いのではないでしょうか。WISHには5つのグレードが設定されており、そのどれを購入するかによって、満足度が変わります。

購入する際、必ず検討することになるグレードについて、違いを探ってみましょう。

※トヨタ WISHは2017年11月をもって製造・販売が終了しており、現在は中古車でのみ取り扱われております。以下内容は製造・販売終了時点の価格・グレード・装備内容となることをご容赦ください。

WISHのグレード表

グレード 7人乗り価格
1.8X 1,905,709円
(2,108,057円)
1.8A 2,019,600円
(2,210,400円)
1.8S 2,194,363円
(2,385,257円)
1.8G 2,297,455円
(2,499,709円)
2.0Z 2,592,982円(6人乗り)
( )内は4WD価格

2.0Zは6人乗りのみの設定となっていますが、他グレードは7人乗りのみです。

最安価で約190万円、最高値で約260万円。70万円の差がありますが、各グレードの差額は10万円程度です。価格だけ見てみると、グレードごとの価格差が小さくてどのグレードもお得なのではないかと思えてきます。

しかし、装備や仕様と比べてみなければ、本当にお得かどうかはわかりません。小さな価格差で大きな違いがあるか、価格相応の違いなのか、小さな価格差すら埋められない違いしかないのか……。じっくりと検証しましょう。

各グレードの分かりやすい特徴

「1.8X・1.8G」と、「1.8A・1.8S・2.0Z」との間にはボディサイズという違いがあります。

1.8Xと1.8Gは、前長:全幅が共通で4,590mm:1,695mmです。それが他3つでは、4,600mm:1,720mmとなっています。高さは4WDが1,600mm、2WDが1,590で共通。2.0Zだけは2WDで1,600mmです。

2.0と1.8という数字が各グレードに付いていますが、これは総排気量を表しています。1.8が付くものは1,800cc、2.0が付くものは2,000ccです。

2.0Zだけは2,000ccエンジンを積んでいるということになります。これが最大の特徴です。

1.8Xは最低限必要な装備だけを積んだ、コストパフォーマンスが高いベースグレードとなっています。1.8Aは、そこにエアロバンパーをプラスしたグレードです。

1.8Sはエアロバンパーだけでなく、CVTスポーツモードといった走行モード等便利な機能を搭載しています。1.8Gはスマートキーを装備した、1,800ccエンジン搭載車の中では最上位のグレードです。

グレード毎の装備の違い

各グレードの代表的な装備を取り上げ、その仕様の違いを見てみましょう。欲しい装備が揃うのはどのグレードなのか、不要な装備ばかりではないか、自分なりの観点で各グレードを評価してみてください。その先に、購入すべきグレードの答えがあります。

全グレード共通の標準装備

UVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア+リヤクォーター+バックガラス)

()内のガラスが、UVカット(紫外線遮断)機能付になっています。一定の紫外線量をカットできるので、女性と子供には嬉しい機能でしょう。プライバシーガラスにもなっていて中が見えなくなっているので、安心です。

S-VSC

ステアリング協調車両安定性制御システム。電動パワーステアリングとブレーキ制御、駆動力制御の機能を協調させます。これにより、車両の挙動が安定し、運転しやすくなるのです。横滑り防止になる、予防安全機能として機能します。

車速感応型電動パワーステアリング

速度が上がると、ステアリングホイール(ハンドル)の操舵感が重くなる機能です。速度が低ければ軽くなります。これによってハンドルの切りすぎなどがなくなり、運転しやすくなるのです。

チルト&テレスコピックステアリング

ステアリングホイール(ハンドル)の位置調整ができる機能です。上下・前後に調整できます。

運転席シート上下アジャスター

運転席シートの高さを上げ下げできる機能です。チルト&テレスコピックステアリングと併せて利用すると、自分に合ったドライビングポジションを作ることができます。

アームレスト(セカンドシート)

セカンドシートのアームレストが全グレード標準装備となっています。映画館の腕置きのイメージです。カップホルダーは付いていませんが、腕を休めることができます。車内で暇つぶしに読書をしたり、ゲームをしたりするのに便利です。

サードシート 5:5分割可倒式シート(シートスライド・リクライニング・ダブルフォールディング機構付)

シートバック背面にあるベルトを引くだけで、簡単にフラット状態にできる機能が、分割可倒機能です。ラゲージと陸続きになるので、ほぼ完全にフラットになります。サードシートは左右独立でリクライニングが可能です。

イルミネーテッドエントリーシステム

ドアロック解除などと連動し、室内照明が点灯します。ドライバーや乗員を歓迎しているかのようで、あたたかみのある機能です。乗車する際明るいことにより、夜間の乗り降りがしやすくなります。

オートエアコン(花粉除去モード付)

オートエアコンが全グレード標準装備となっています。花粉を除去してくれるモードがあり、花粉除去クリーンエアフィルターと併せて花粉を車内に入れません。花粉症の方が乗員にいても安心です。

インテリアの機能に全グレード共通の標準装備が多いです。操作系やメカニズム・足回りなどはグレードによって細かく違いが出ます。全グレード共通の標準装備だけでも、利便性が高く走り出しには十分と言えるのではないでしょうか。

1.8Xの装備、インテリア、エクステリア

トヨタWISH1.8X外観
トヨタWISH1.8X内装
  • 15インチスチールホイール
  • デュアルメッキバー付フロントグリル
  • ハロゲン(マニュアルレベリング機能付)ヘッドランプ(プロジェクター式ロービーム)
  • アナログコンビネーションメーター(照度コントロール&ドライブモニター付)
  • ウレタン3本スポークステアリングホイール
  • 7速スポーツシーケンシャルシフトマチック
  • アクティブトルクコントロール4WD(4WD車のみ)
  • 運転席アームレスト

必要な装備は全て揃っているといったところです。気になるのは、ホイールがスチールだという点でしょうか。走りにこだわらないならスチールでも良いのですが、少しでも走りにこだわりたいならアルミホイールが欲しいところです。

ホイールはオプションで変更できないところですから、アルミが良いという方は1.8Xが選択肢から外れます。

7速スポーツシーケンシャルシフトマチックというのは、簡単に言えば「マニュアル感覚のシフト操作が味わえる」装備です。シーケンシャルシフトというのは、一段ずつにしか変速することのできないミッション全般を指します。

レバーを動かすことによって、シフト操作を行うことができるのです。

WISHには、グレードによって二パターンのメーター設定があります。そのうちのひとつが、アナログコンビネーションメーターです。車のメーターと聞いて想像するものと、違いはないでしょう。言わば「通常のメーター」です。

1.8Aの装備、インテリア、エクステリア

トヨタWISH1.8A外観
トヨタWISH1.8A内装
  • エアロバンパー(フロント・リヤ)

言ってしまえば、1.8Xの装備内容をそのままにエアロバンパーをつけただけです。エアロパーツに興味がない方にとっては、価格から考えても購入する価値はありません。エアロバンパーに惹かれる方にとっては、良い選択肢となるのではないでしょうか。

1.8Sの装備、インテリア、エクステリア

トヨタWISH1.8S外観
トヨタWISH1.8S内装
  • 16インチアルミホイール(2WD)
  • 15インチアルミホイール(4WD)
  • エアロバンパー(フロント・リヤ)
  • メッキバー付 フロントグリル
  • ディスチャージヘッドランプ(プロジェクター式ロービーム)(オートレベリング機能付)
  • フロントフォグランプ(メッキガーニッシュ付)
  • コンライト(ライト自動点灯・消灯システム)
  • アナログコンビネーションメーター(照度コントロール&ドライブモニター付)
  • シルバーステッチ ウレタン3本スポークステアリングホイール
  • 本革巻きシフトノブ(シルバーステッチ)ゲート式シフトレバー
  • パドルシフト付 7速スポーツシーケンシャルシフトマチック
  • CVTスポーツモード
  • 抗ダニアレルゲン加工シート表皮(フロント・セカンドシート)
  • 運転席・助手席アームレスト
  • シートバックポケット(助手席)
  • 「ナノイー」

ヘッドランプが、ハロゲンからディスチャージヘッドランプ(HID)になっています。ホイールもスチールからアルミになっており、こだわりのある方にとって選びやすいグレードと言えるでしょう。エアロバンパーも付いています。

アナログメーターは、1.8Xや1.8Aのものとは仕様が異なります。1.8Sには、ブラック液晶となっているのです。目盛り部分を青色と赤色で色づけることにより、コントラストが生まれ、読み取りやすくなっています。

パドルシフトというのは、ステアリングの上面に付いているスイッチです。

「+」「-」のスイッチを押すことによって、ステアリングから手を離すことなくシフト操作ができます。他グレードにも付いている、レバーも付いており、自分の好きなように操作ができるのです。

CVTスポーツモードは、センタークラスターのスイッチで選べるモードです。CVT制御によって、エンジン回転数を高く維持します。減速中のエンジンブレーキ効果と、再加速時のレスポンスを高める効果があるのです。

さらに、コーナリング中に不要なシフトアップを抑制する機能もあります。よりスポーティで安全に走ることができるのです。

エアロパーツ以外にも、さまざまな機能・装備がプラスされています。エアロパーツのみを追加した1.8Aよりも選びやすいのではないでしょうか。コストパフォーマンスは文句なしに、こちらのほうが高いです。

1.8Gの装備、インテリア、エクステリア

トヨタWISH1.8G外観
トヨタWISH1.8G内装
  • 15インチアルミホイール
  • デュアルメッキバー付
  • IR(赤外線)カット機能・UVカット機能付ウインドシールドガラス(高遮音性ガラス/グリーン合わせ)
  • スーパーUVカットガラス(撥水機能付)
  • ホワイト照明オプティトロンメーター
  • シルバーステッチ+シルバー調 本革巻き3本スポークステアリングホイール
  • スマートキー2本 スマートエントリー&スタートシステム(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)

1.8Sと2.0Zの装備・機能の間をとった形になっています。パドルシフトやCVTスポーツモードはありませんが、HIDなど1.8Sの機能との共通点が多いです。上記の装備は1.8Sにはなく、2.0Zにはあるものがほとんどとなっています。

オプティトロンメーターは、立体成型の文字盤が採用された、視認性の高いメーターです。周囲にはメッキリングがあしらわれています。イグニッションをオンにすることで、白色のグラデーション照明が点灯。高級感が演出されます。

スマートエントリー&スタートシステムは、2.0Zと1.8Gにしか標準装備されていません。他グレードではオプション装備となっています。スマートキーを携帯していれば、ドアハンドルを握るだけで解錠されるのでとても便利です。

ドアハンドルのセンサーにタッチするだけで、施錠することもできます。バックドアに関しても、バックドアハンドルのボタンを押すだけで施錠・解錠が可能です。

エンジンは、ブレーキを踏みながら「ENGINE START」ボタンを押すだけでかかります。

2.0Zの装備、インテリア、エクステリア

トヨタWISH2.0Z外観
トヨタWISH2.0Z内装
  • 17インチアルミホイール
  • オーバーフェンダー(フロント・リヤ)&クラディングパネル
  • 大径マフラーカッター&スポーツマフラー
  • オプティトロンメーター(レッド照明)
  • パドルシフト付 7速スポーツシーケンシャルシフトマチック
  • ダイナミックスポーツモード
  • クルーズコントロール
  • 可倒式キャプテンシート(シートスライド・リクライニング・ダブルフォールディング機構付)

2.0Zはセカンドシートにキャプテンシートを採用したことによって、ウォークスルーになりました。これによって、セカンドシートからサードシート間の移動を楽に行うことができます。個別でアームレストも付きますし、乗車していて快適です。

ダイナミックスポーツモードは、スポーティに走ることができる専用チューニングを施したモードです。

コーナリング中にそれが実感できます。手前でアクセルをオフにすると、エンジンブレーキを発生させて減速させます。そこからブレーキを踏むと、その減速に対応してシフトダウン。最適なエンジンブレーキをかけ、コーナー進入がスムーズになるのです。

コーナリング中にはアクセルをオンにしたことによる不要なシフトアップを抑制、エンジン回転数を高く維持します。

また、アンダーステアを抑え、すばやく安定した姿勢をとることも可能です。加速しながら、しっかりコーナーを曲がることが出来るのは魅力的な部分だと言えますね。

各グレードの魅力や選んでいる人の傾向

各グレードの仕様の違いについて見てきましたが、ここで今一度それぞれの魅力についてまとめてみました。自分にとって魅力的なグレードはどれか、オーナーはどうしてそのグレードを選ぶのかを考えることにより、購入の意思決定の助けとしましょう。

1.8Xの魅力、選んでいる人はこんな人

トヨタWISH1.8X内装

WISHという車の魅力は、コストパフォーマンスの高さにもあります。それを最も良く表しているグレードが、1.8Xです。必要最低限の装備を全て揃え、プラスアルファもうまくまとめています。ミニバンで重視されがちな、居心地の良さ・インテリアの使い勝手も良いです。

「同等装備のライバル車よりも安い」と、確実に言えます。

1.8Xは予算の少ない方、最低限のコストで最高のパフォーマンスを欲する方にとって良い選択肢となっているのです。少しでもこだわる方には物足りないかもしれませんが、そうでない方にとってはこれで十分。普段使いを便利に経済的にと考えている方に、売れています。

1.8Aの魅力、選んでいる人はこんな人

トヨタWISH1.8A内装

エアロパーツだけが欲しいという方には、魅力があるでしょう。

しかし、それだけです。エアロバンパーをプラスしただけで1.8Xから10万円も価格が上がるというのは、なかなか納得できることではありません。価格.comのレビューも、2016年11月現在1.8Aは一件もありません。一件も意見が寄せられていないのは、1.8Aと1.8Gのみです。

1.8Sの魅力、選んでいる人はこんな人

トヨタWISH1.8S内装

スポーツモードが搭載されているというのが、魅力的です。

7速スポーツシーケンシャルシフトと組み合わせると、運転の楽しさは倍増します。これは1.8Xや1.8Aでは体感できない楽しさです。パドルシフトは山道に最適で、レジャーをする人に好評となっています。

機能や装備の追加変更が多く、コストパフォーマンスが高いです。走りにこだわる人・レジャーに出けることが多い人に、選ばれています。

1.8Gの魅力、選んでいる人はこんな人

トヨタWISH1.8G内装

1,800ccエンジン搭載車の中では、最上位のグレードです。2.0Zと共通する装備も多く、魅力があります。

ただし、1.8Gで追加された装備は必要性があまり感じられません。

オプティトロンメーターは見やすく高級感がありますが、重視する人は少ないです。また、スマートエントリー&スタートシステムは重視されることが多いですが、オプションで付けられます。

1.8Gを選ぶ必要性が薄いという点において、選ばれにくいグレードです。

2.0Zの魅力、選んでいる人はこんな人

トヨタWISH2.0Z内装

2,000ccエンジンを搭載している唯一のグレードで、ダイナミックスポーツモードが搭載されています。街中でも舗装された山道で走るのでも、高速道路でも十分な走行性能があるのが魅力です。

ダイナミックスポーツモードにすると、「狂ったように吹き上がって加速する」と言われるほどの加速性能を得ることができます。高速道路では大活躍するでしょう。

エンジン性能・走行性能が他グレードとは大きく異なるため、走りにこだわりを持っている人はこのグレードを選ぶことが多いです。ベースグレードと比べると価格は高いですが、総合的にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

総合的に売れているグレードを考察

WISHはグレードによって、違いが大きいもの・小さいものとの差が激しいです。どのグレードを選ぶのかによって、損をする者・得をする者とにわかりやすく分かれます。損をしない選び方をするためには、まず「ベースグレードを基準として考える」のが良いでしょう。

ベースグレードの購入を前提として考えるとします。1.8Xの装備で足りないものは無いかを考え、それがオプションで追加できるのならオプションで追加するのです。もし、オプション追加できないということであれば、違うグレードを検討すると良いでしょう。

自分の欲しいものをできるだけ多く満たし、不要なものができるだけ少ないグレードを探すのです。こうすることによって、損をせずにWISHを購入することができます。

1.8Xの完成度が非常に高いので、そのままベースグレードを購入するとしても全く問題ないでしょう。「よくわからない」という方は、ベースグレードを購入することをおすすめします。

 

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