エスティマHV実燃費計測レポート。高速、一般道で計測してみた

実燃費エスティマHV

カタログ燃費:18.0km/L
実燃費平均:12.71km/L

「天才タマゴ」というのは、トヨタが初代エスティマにつけたキャッチコピーです。

そのコピーに相応しく、エスティマの卵型のボディはとても美しく、見るものを魅了します。ハイブリッド車が登場したのは2001年6月。トヨタ自動車ではプリウスに次ぐ二番目のハイブリッドカーです。ミニバンの中では初でした。

それから2006年にフルモデルチェンジをし、一部改良やマイナーチェンジを繰り返し、性能・機能共々初代から向上しています。性能の中でも特に多くの人が気にしているのが、燃費と走行性能でしょう。

上記カタログ燃費と実燃費平均を見てみると、その差は小さいということがわかります。これならカタログ燃費を超えることもできるのではないかと、期待が膨らむでしょう。実際はどうなのでしょうか。オーナーの実燃費記録をひとつ一つ拾ってみます。

 各オーナーの実燃費記録を紹介

「12~17km/L程度で落ち着いています」
「週末に高速道路を使ってレジャーに行くのがメインで、14~15km/Lといったところです」
「街乗りでは10km/Lを下回ることがほとんどなく、高速道路では15km/L程度。このクラスでは非常に優秀なのではないでしょうか」
「近距離のちょい乗りのみだと、10~11km/L。高速道路100km/h巡航で遠乗りすると、14km/L。一般道を60km/h前後で遠乗りすると、17.4km/Lになりました。この記録は最高記録ですが、非常に満足しています」
「11.5~12.5km/Lが、これまで3ヶ月間乗ってきた燃費です。これは会社までの10分間の通勤と、一度実家に5~6時間かけて帰省したときのものを合わせたものです」
「11.5~12km/Lでとても安定しています」
「実燃費15km/L。重量級のミニバンなのにも関わらず、普段使いでこの数字が出るので満足です」
「一般道と高速道路で半々ですが、13.5~14.5km/Lで推移しています。満足というより納得の燃費です」
「冬場は10km/Lを下回ることがありますが、春や秋といった程よい気温の季節は容易に12~14km/Lくらいになります」
「納車した当時は12km/Lでしたが、エコドライブに慣れてきてからは14~15km/Lになっています」

投稿するための燃費記録測定は、皆さんグリーンシーズンに行っているようです。グリーンシーズンとは、春から秋にかけての木々が緑に色づく季節のこと。

春や夏といった、あたたかい季節のほうがエンジンが温まりやすいので、冬よりも燃費がよくなるのです。逆に冬はエンジンが温まらず、さらにガソリンが気化しにくいことによって燃費が悪くなってしまいます。

ハイブリッド車はガソリン車と仕組みが違うため一概には言えませんが、基本的にグリーンシーズンのほうが燃費がよくなるのです。冬場に測定した人の口コミを見ると、8km~10km/Lの間で推移していることがわかります。

グリーンシーズンであれば、買い物などのチョイ乗りであったとしても10km./Lを下回ることがありません。11~13km/Lの間で推移し、高速道路を使用すれば15km/L以上になることもあるのです。

ただし、カタログ燃費を超える記録が出ることはなかなかありません。

走行レポート。エスティマHVを実際に運転してみたら・・・

エスティマHVを所有している知人に頼み、運転させてもらいました。

2016年6月に登場した改良型のベースグレードです。新車特有の匂いはもうしませんでしたが、それでもまだ新鮮な気持ちで大切に乗っているということが外観から伝わってきます。

「天才タマゴ」というフレーズを、ふいに思い出しました。最近のミニバンは四角い形がほとんどですが、エスティマは時代を経ても変わらないスタイルで安心します。

ヘッドライトの形状などは時代に合わせたものになっているのかなという印象ですが、ボディの形にぴったりと合っていて好印象です。どことなくサングラスをかけているように見えます。

卵型だと天井は低いのではないかと思いましたが、実際に中に入ってみるとそうでもありません。高さを売りにしたミニバンに比べると頭上の空間がやや低いように感じますが、それでも十分です。

閉塞感はありません。内装色はブラックで基本的にはシックな雰囲気がありますが、所々にシルバーが光っているため重苦しいような雰囲気はなく、程よい高級感に包まれています。

発進時はソフトなタッチで加速しますが、少し動き出すとすぐにエンジンがかかります。普通に流して走っているとEVになることが少ないので、そこが不満点です。エコドライブをする際にはどうにかしてEVを使うようにしなければならないでしょう。

走行性能自体はとても高く、2,700cc相当だと感じました。

坂道でもしっかりと引っ張ってくれます。街中で細かい操作が求められる場面では、ボディの先端がわかりづらく難しいです。卵型ボディの弊害ですね。加速性能が高く燃費も抑えられるので、やはり高速道路向きの車と言えます。

燃費を無視してしまえば、高速道路の追い越し車線をリードすることも十分可能です。

低燃費を心がけたら

エスティマHVは、エンジンとモーターの併用で動力性能がとても高いです。

その性能を活かして無茶をしたくなる気持ちもありますが、それを抑えて低燃費を心がけて走ってみます。エスティマHVはオプティトロンメーターが搭載されていて、速度計などがとても見やすいです。

マルチインフォメーションディスプレイには燃費状況をリアルタイムで表示してくれる機能がありますから、これら二つを利用するとエコドライブも楽しくなるでしょう。

ハイブリッド車には特有の燃費の伸ばし方というものがあり、トヨタのハイブリッド車にはそれがたいてい使えます。エスティマHVでも試してみました。試すために選んだ道は、アップダウンの少ない田舎道です。30km走ってみます。

発進時はEVのみなのでとてもゆっくりです。アクセルを強く踏み込みたくなるのですが、自然とEVが解除されてエンジンがかかるまではゆっくりとアクセルを踏みます。気持ちを抑えることは、エコドライブの基本です。

エスティマHVは結構早くからエンジンがかかりますが、かかったからといって急加速してはいけません。ゆっくりと加速していき、ある程度までスピードを上げます。

ある程度スピードにのってきたら、アクセルペダルから足を一旦離しました。それからまたゆっくりと、アクセルを必要なだけ踏み込みます。これによって一度かかったエンジンが止まってEV走行に切り替わるのです。

エスティマHVはEV走行がなかなかうまくいかないこともあるようなので、これでも切り替わらないかもしれないと考えていましたが、その心配は不要でした。うまく切り替わってくれました。

走っていた道はアップダウンこそはほとんどないのですが、信号は30kmの間に5つあります。信号が見え、赤信号になると判断した際は結構手前からゆっくりとブレーキをかけました。

これによって減速時に発生したエネルギーを電力として回生してくれます。信号に引っかかるときでさえもエコドライブのための糧として利用するのです。

そうしてまた同じようにEV走行を利用します。
できるだけEVでの航続距離を伸ばし、30kmを走り終えました。これによって燃費は16.4km/Lを記録しました。十分すぎる記録です。この運転方法は長距離だと疲れますが、この程度の距離なら特に苦になりませんね。

次に高速道路をクルーズコントロールを使って50km走ってみました。

クルーズコントロールの設定速度は、90~100km/hです。クルコンを使うと安定して燃費がよくなりますが、運転上手な人の場合は自分で運転したほうが低燃費になります。高速道路なのでEVも使えず、燃費は15.6km/Lとなりました。

うまくいくと、郊外のほうが燃費がよくなりやすいようです。

燃費なんて気にせず走ってみたら

市街地のコンビニで駐車し、近くにある、この町で最も大きなショッピングモールまで買い物に行ってみます。距離は15kmです。町はすっかり冬の装い、年末が近いことを思わせます。駐車時から既にエアコンをつけていました。

「よし行くか」と手首を回し、首も回す。周りをよく観察していなかったためか、コンビニから見えている信号に、引っかかってしまいました。

このコンビニからショッピングモールまでの約15km区間、実はとても信号が多いのです。

町の中の重要な施設に近づけば近づくほど信号と警備員が増えるというのが、私の持論。日常的なシチュエーションで燃費を悪化させるには、とても最適な道ということです。

買い物に急いでいる車が多いので、信号待ちからの加速は急加速しなければなりません。

EV走行など全く関係なく急加速しては、すぐに急停止。このような繰り返しで燃費は8.3km/Lとなってしまいました。グリーンシーズンなら同じ道でも10km/L近くになるのでしょうが、冬が目前に迫っている時期なので、やはりこれくらい悪くなってしまうようです。

エスティマHVの装備や特徴をもっと知りたい方は下記ページをご覧ください。エスティマHVをグレードごとに細かく紹介しています。
>エスティマHV グレードの違いまとめ。自分にベストなグレード探し

まとめ

運転を終えて知人にエスティマHVを返し、知人とこの車について談義をしていました。燃費を計測してみてまず思ったのは、実燃費平均記録は納得できる数字だということです。

郊外で上手に走れば15~18km/L程度で推移しますし、高速道路なら13~16km/Lで推移します。買い物程度のチョイ乗りだと10~12km/Lという記録を出す人が多いですが、秋や冬など寒くなってくると10km/Lを下回ることもあるのです。

エスティマHVはガソリン車と同じように運用しようとすると、燃費は伸びません。出来るだけEV走行を使うようにしなければ、ガソリン車より少しだけ燃費がよくなった程度になるでしょう。

周りの流れに合わせて無理ない程度にEV走行を使い、ブレーキ時には多くのエネルギーを回生させる。こういった運転が、エスティマHVを「天才タマゴ」として進化させるのです。

 

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