我が家は妻と3人の子供を含めて5人家族。
これまでは都内に住んでいたためにクルマが無くてもほとんど不自由なく過ごせたのですが、郊外にマンションを買ったのを契機に、やはりクルマが必要だということで検討をし始めたところです。
候補はシエンタとフリード。ちょうど新しいフリードが発売されたこともあって、この際どちらかに決めるつもりでいます。
まずはシエンタを見せてもらいにトヨタのディーラーに立ち寄った後にホンダのディーラーへ出向きました。それぞれを忘れないうちに比較しておきたいと思ったのと、フリードについてはTV CMでは見たものの、それだけでは詳しいことはわからないままだったから。
後から出たクルマの方が、競合車に対する対抗策を取っていると思うので、色々と教えてもらえると思ってのことです。
目次
フリードを見に行く前に
納得行く商談にするためには、こちらも交渉する武器を持っていく必要があります。無防備でセールスマンと交渉していたら、値引きはおろか、無駄にオプションを付けられても何も分かりませんよね。ここでは、事前に調べておくことを3つ紹介します。それは
- フリードの値引き相場
- フリードの競合車種
- フリードの納期について
以上の3ポイントです。
まず最初の値引き相場についてですが、フリードに関しては車両値引きだけで5万~10万円程度が相場なようですね。
ディーラーによって変わってくると思いますが、そこまで値引きには期待できない模様。最低でも値引き目標は5万以上、目指すのであれば10万以上は狙っていきたいところです。
続いて2つ目の競合車種についてですが、トヨタのシエンタとよく比較されているようです。新車スタート価格を見てみると、フリードが188万、シエンタは168万円と、その差は20万。
商談の際には「トヨタのシエンタも考えているので、この額だとすごく悩んじゃいます」なんて交渉するのも、上手な手段ですよね。
最後に納期について、2か月~3か月半という報告が多く見られます。ミニバンの中でもかなり遅い方ですね。「シエンタの方が早く納車してくれそうなんだけどなあ」とか言ってみても面白いかもしれません。
ディーラー到着

郊外のホンダ販売店。
雨降りだったせいかお客さんも少なく、おかげで時間をかけて色々と話を聞かせてもらえました。

まずはシエンタとの比較話
先ずは一番肝心な室内の広さ比較から。
シエンタを見せてもらった直後だったので、違いも良く分かりました。

フロアはシエンタよりもちょっと高め。まあ気にするほどの違いでもないですけど。
今回は色々と参考になる話を担当の方に聞いたので、そのままをお伝えします。








8人乗り用のベンチシートになります。6:4の分割式で、それぞれが前に倒れて収納されます。
このシートもこうやって倒れるんですよ。
(2列目シートの片側を前に倒す)






というのも、シエンタの場合、車両の本体価格は安いんです。で、私たちも色々と見比べたりするんですけど、トヨタさんの場合ベースとなる部分の金額は抑えているんですけど、あれが欲しい、これも欲しいとなると、パッケージングセットになっているんです。それを付けると10万円とか、20万円とかになって、ある程度合算していくと、なんか同じような金額ということになっているみたいですね。




先代のフリードが売れたのは、そこが要因なんです。乗っているお客さんに聞くと、CMでよく言っている通り「ちょうどいい」って。男性は運転が上手な方が多いのでそんなに問題はないんですが、女性の場合、狭い道を走るとか、ステップワゴンとかオデッセイとか上の大きなクラスになっちゃうと、駐車場に止めるのも大変ですよね。買い物に行ったときとか。
停めるのもやはりあの大きさだと、例えば立体駐車場に停めるときなどでも、フリードのサイズだと入れやすいですし、そうした普段の使いやすさとかが評価されていたり、いざというときに6人とか7人とか、意外と乗れるんだというサイズ感がちょうどいいみたいです。今のこのモデルを小さくすると「狭い」って言われます。で、これをちょっとでも広げると、デカい!になっちゃうんです。

前モデルよりもずっと「見栄え」するリアのデザイン。各部に配慮が行きわたっている感じがします。

買っている人はそれを納得しているから買っているんでしょうけど、たぶん買わなくて、「あー勿体ないな」って思っていた人は、たぶんこれが嫌だったんじゃないですかね。私もこれはバスの後の形みたいでいやだったんですよ。
あのライトもちょっとイメージが変わったかなって。今のホンダさんはみんな同じ感じに合わせてきて、だからオデッセイもステップワゴンも、みんなあんな感じだから。





より具体的に室内スペースの確認を
セ:こちらが2列目とかの室内の広さを比較した資料です。これが現行モデル、これが前のモデルですね。でシエンタと比較してみると全然広さが違うことがお分かりいただけると思います。


2列目のひざ元についても前のモデルのフリードが4個に対して6か8個、でシエンタが4.5個。で、3列目に至ってはシエンタが1個に対して前モデルでは2.5個。今度のが4個と。頭上の広さもやはりこれくらい違うということなんです。








コンパクトサイズな割に広い室内。前から見ると丸い姿ながら、車内はしっかりと四角形になってスペースを有効に稼いでいるようです。
後ろ側の開口部もギリギリまで開いて荷物の出し入れもし易そう。床面の低さとフラットさも注目すべき部分ではないでしょうか。

床面が凹凸が無くてフラットということで、例えば何か載せたいときとか、そんなときも載せやすいですし、車内を移動するときも、そこの不自由さが無いです。ハイブリッドだとここが少し盛り上がっていますね。ハイブリッドのバッテリーとガソリンタンクがこの辺りに入っているので、そこだけなんです。

ハイブリッド用のバッテリーがどこに入っているか、現物で見たかったんです。他のハイブリッドって結構荷物スペースが狭くなっていたりとかじゃないですか。それで何かポコッと結構盛り上がっていたりするんですよね。





ただお客様によって、その広さの求め方に違いがあるので、そこは変わってきますけども。そうすると後にこれだけのスペースがありますから、例えば私が乗っても余裕なんです。ですから、もし3列目まで大人が乗るとなったら、こうこれはみんな協力して、少しずつ前に寄ってもらえば。これでもゲンコツ一つはいるぐらいの余裕はありますので。

ガソリン車とHV車の違いについて

外観からは、かつてのバンではなくて、全く新しいカテゴリーの「日本のミニバン」といった感じですね。
こんな利便性の高いクルマが日本独特のモノというのが不思議でさえあります。








前半はガソリンしか無かったし、かなり販売代位数も伸びたんですが、後半は8:2ぐらいでハイブリッドの方が多かったと思います。




例えば、そんな距離を乗らないというお客様の場合、ガソリン車とハイブリッド車で同じグレードで見積もりをつくって見てもらいます。よく考えて、今は通勤しか使っていないし、それ以外ではほとんど乗らないという場合、考え方の転換なんですが、ガソリン車だったら一つグレードが上がっちゃうんです。
そんな買い方はいかがでしょうか、というお勧め方は出来るんですよね。先代のフリードの時などは、それで普通のガソリン車を買ったお客さんは何人かいらっしゃいました。最初はハイブリッドで考えて頂くんですけど、よくお話を聞いてみたらほとんど家から職場しか行かない、あとは休みの日にちょっとだけ乗るということはあるけども、年間で1万キロなど全然乗らない。
でも今回はハイブリッドに乗ってみたいと。それはもうぜひハイブリッドに乗ってもらいましょう、でもこれは考え方の転換なのですけど、ガソリンの方であればグレード一つ上のやつに乗れますよね。例えば装備で付けるかどうか悩んだものが付けられますよ、というお話をすれば…。
ホンダの売り、特にガソリンとハイブリッドの両方の車種がありますんで、そんな選び方をして頂けます。今回のモデルではガソリンの方も結構力を入れて作っているようですし、造り的には今回は質感とか運転のしやすさとか、そういった部分を結構重点的にやっているので、そういう部分でいうと、まあ先代のフリードのいいとこ取りの、いわば内容を濃くしたという造りになっていると思います。
燃費を比較












馬力とトルク




それでハイブリッドカーは、そのモーターが付いていますよね。モーターの特性を分り易く言うと、昔のミニ四駆ってありましたよね。あれはスイッチをONにすると、マックスの速度で急に回り始めますよね。
そして切ればゼロですよね。それと同じ仕組みなんです。だから走り始めとかで、信号が青になりました。アクセルを踏み増した。そこでの加速とか、追い越しを掛けたいときとかで、高速道路でアクセルをグッ!と踏んだ時に、スパッ!と出る加速感というのは、ガソリン車では絶対に味わえないものなんですよ。
これは違う車種でもハイブリッドカーをご検討されるお客様にはこうしたお話をさせて頂くんです。いくらエンジンの大きなガソリン車に乗ったのと比べても、あのスッ!と出る加速感というのは、やっぱりハイブリッド独特の強さがあって、面白いんですよ。






運転席照明にメーター類が配置されていて、視認性もよさそう。
メーター類の照明色は6色から選べるそうです。女性に受けそうな設定ですね。
今まで単なる馬力にばかり気を取られていたので、こうした具体的な説明は凄く参考になりました。やっぱり素人とは視点が違うものですね。
最近のクルマの価格が高いわけ

















グレードの説明

ショールームに戻り、カタログを見ながらグレードの説明をしてもらいました。












Sパッケージ(快適パッケージ)
- プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー
- 両側ロール・サンシェイド
- IRカット/UVカットウインドウガラス+IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
- コンフォートビューパッケージ
Cパッケージ
- 本革巻きステアリグホイール
- コンビシート&専用インテリア
- 15インチアルミホイール
- シートバックアッパーポケット(運転席/助手席)

フロントパネルは2種類ありますが、室内色との組み合わせによって決まります。
今回選択したのは室内色がブラックなので、インパネの色は黒木目調になります。


見積もりの内訳について









こうしたミニバンにとって、ナビは後席用のTVとしても重要な付属品になります。
リアモニターも大きければいいと言うものでもないのですね。聞いてみて良かった。

見積書公開!


【商品名】 FREED FF (7ニン)
【オプション】ナビスペ・ベンチ・LED・Sパケ
【型式】 DBA-GB5 5ドア 1,500CC
【車体色】モダンスティールM
【内装】ブラック1
お支払い現金合計 | 車両販売価格 ④ | 諸費用合計 ⑤ |
---|---|---|
2,922,382円 | 2,716,950円 | 205,532円 |
お支払い現金合計
(内現金) 2,922,482円
車両本体価格 ① | 2,922,482円 |
---|---|
② | |
車両店頭引渡価格 ①-② | 2,305,200円 |
付属品計 ③ | 411,750円 |
車両販売価格 ④ (①-②+③) | 2,716,950円 |
諸費用合計 ⑤ (⑨+⑪+⑬+⑭) | 205,532円 |
合計 ⑥ | 2,922,482円 |
内消費税等合計 (④+⑪ X 8%) | 205,115円 |
諸費用明細 ⑤
自動車税(11月~3月) | 11,500円 |
---|---|
取得税 | 23,000円 |
重量税 | 11,200円 |
自賠責保険料(37ヶ月) | 40,040円 |
任意保険料 | |
計 ⑨ | 85,740円 |
販売諸費用 消費税等込 | |
---|---|
車庫証明代行費用 | 12,950円 |
検査登録届出代行費用 | 27,972円 |
納車費用 | 10,800円 |
リサイクル資金管理料金 ⑩ | 380円 |
計 ⑪ | 52,112円 |
非課税 | |
預り法定費用(車庫証明) | 2,500円 |
(検査・登録・届出) | 3,320円 |
リサイクル預託金合計 ⑫ | 10,060円 |
計 ⑬ | 15,880円 |
諸費用合計⑤=(⑨+⑪+⑬+⑭) | 205,532円 |
付属品明細(消費税等込)
ドアバイザー | 24,300円 |
---|---|
ライセンスフレーム | 4,590円 |
ライセンスフレーム | 4,590円 |
フロアマットスタンタ | 34,830円 |
Rモニター | 61,560円 |
RモニターATT | 22,950円 |
ナビ175VFI | 174,150円 |
ナビATT | 2,160円 |
マッドガード | 17,820円 |
グラスコート | 64,800円 |
付属品計 ③ | 411,750円 |
点検パック | 38,800円 |
---|---|
延長保証マモル | 13,000円 |
計 ⑭ | 51,800円 |
リサイクル法関連費用
リサイクル預託金額(シュレッダーダスト料金) | 6,330円 |
---|---|
(エアバッグ料金) | 1,850円 |
(フロン類料金) | 1,750円 |
(情報管理料金) | 130円円 |
合計 ⑫ | 10,060円 |
資金管理料金(消費税等込) ⑩ | 380円 |
合計 | 10,440円 |

あと取得税、重量税、これは現在になっております。で、自賠責と登録費用ですね。車庫証明などが入ります。あとメンテナンスパックになりますね。最近はどこのメーカーさんでも同じだと思いますけど。


この1回目の、要はこの1年の点検ですね。ここから1,2,3,4回分の点検とオイル交換4回分。要は半年に1回やっておけば、一応車検の前まで、試験の半年前までありますので、1回目の車検までは大丈夫ということです。そちらも入りまして、2,9299,482 円となります。































ディーラーに行ってみた感想
何だか最後はとりとめのない話になっちゃいました。
今回は実物を前にして当事者とお話しできたのは収穫でした。お互いにいいところと悪いところを見る視点にさすがと思われることが色々とあって参考になりました。やはりカタログとかネットで調べても分らないことってあるものですね。高い買い物でもあるし、慎重に検討しようと思います。
 
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