所有していることにステータスを感じるクルマ。
ミニバン全盛の現在にあっても、エスティマ独特の輝きは変わりません。
エスティマユーザーほど忠誠心が高いユーザーはいないと言われるほど、その独特のフォルムに魅了されている人々が多いのも事実で、購入者比率が特に大都市圏で多いというのも特徴的です。
今回のマイナーチェンジにあたっては、事前に様々な予想とうわさが飛び交いました。エスクァイアが実質的な後継車だとか、このまま変更のないまま継続するとか。
そこで登場した新型エスティマは、予想とはずいぶん違ったものでした。
言わばフルモデルチェンジとは言えないものの、マイナーチェンジというにはやや大きめの規模となりました。
その独特な卵型のフォルムを保ちながらも、最近のトヨタ車にありがちな大胆なフロントデザインはまるで口を開けた動物のようです。
大開口のアンダーグリルやバンパーサイドのLEDランプ、リアコンビライトの側面だけでなく各所には空力性能向上のためのフィンまでついたインパクトのあるエクステリアとなって登場してきました。
エスティマのグレード表
グレード | 7人乗り価格 | 8人乗り価格 |
---|---|---|
AERAS | 3,312,655円(3,528,655円) | 3,271,418円(3,487,418円) |
AERAS PREMIUM | 3,401,018円(3,617,018円) | |
AERAS SMART | 3,514,909円(3,730,909円) | |
AERAS PREMIUM-G | 3,700,473円(3,916,473円) |
前モデルでは存在していたグレード「X」と「G」が消滅し、また搭載エンジンもガソリン車では3.5Lと2.4Lというラインアップから2.4Lのみが残り、ハイブリッド版もあるとはいえ、実にシンプルな構成ともなりました。
共に前モデルでは販売比率が低かったグレードが淘汰され、エアロバージョンだったアエラスが基本となる構成となりました。
廉価版から最高級グレードまで、40万円もの価格帯に4つのグレード。
そのベースグレードとなるAERASの価格を前モデルと比較してみると、約17万円もの違いがあります。
もちろん一部の装備が追加されており、大きな変更点の一つである安全装備のToyota Safety Senseが標準装備となったものの、これ自体は他のモデルで見ると54,000円となっているもの。
それ以外の部分についても価格差を埋める部分はさほど見当たらず、内装の変更に費やされたのかと思わせるものになっています。
わかりやすいグレードの特徴解説、判別方法
そこで「PREMIUM」と「SMART」という2つのキーワードを通して、その装備内容の違いから、名前からは何のことかわからないそれぞれのグレードの違いを個別に説明してみましょう。
カタログからだけでは読み取れないそれぞれの持ち味を知る上で、ご参考にして頂ければ幸いです。
グレード毎の装備、見た目の違いを分かりやすくまとめてみた
前モデルではノーマル車と共にAERASと名付けられたモデルが設定されていました。各種のエアロパーツを取り付け、より流麗感を高めたこのモデルが、新型エスティマでは標準となりました。
先ず特徴的なのは、その大胆とも言えるフロントグリル。これまでのクルマには見られなかったこうした斬新なデザインを取り入れるのも最近のトヨタ車では普通になってきました。
第一印象としての好き嫌いはあるものの、見慣れてしまうと違和感どころか、親近感さえわいてくるのは不思議なところ。いわば人間の心理状態を上手く捉えたこんなデザインが最近のトヨタ車にはよく見られます。
新型エスティマでもその目立ち方で新モデルであることをアピールしつつ、エクステリアによる「優越感」をも存分に与えてくれるものとなっています。
AERAS、全グレード共通の標準装備
先ずは一番基本となるベースグレードのAERASから。インテリアでは前モデルから引き継いだ仕様はそのままながら、フロントパネルのデザインなど、一部にデザイン変更が加えられています。
その他、次の主要装備が標準で設定されており、ベースグレードであっても非常に充実した内容となっています。
【運転席まわり】
オプティトロンメーター
昼間でも見やすい自動発光式のアナログメーターです。
従来型のメーターではメーターの表示全体を照明していたものを、このオプティトロンメーターでは文字の部分を裏側から照らす方式となり、それによってあたかも針自体が発光しているように見せてくれるものです。
さらに、コントラストも高く、視認性にも優れ、エスティマの高級感にもマッチしたメーターになっています。
また、新型エスティマではデザインも変更され、半円形のスピードメーターと水平に配置されたタコメーターのアナログ表示が、美しさを醸し出しています。
マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)
フロントパネル中央部には4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイが配置され、様々な車両の情報が表示されます。
ノーマルエンジン車であってもアクセル開度に応じた瞬間燃費の表示。また、アイドリングストップによる効果の程度まで知ることが出来ます。
このように、クルマの状態を示す様々な情報とともに省燃費を意識した運転が行える機能までもがふんだんに盛り込まれているのです。
スマートエントリー&スタートシステム
車体に近づく、あるいはドアノブに触れるだけで開錠するシステムで、買い物などで手に荷物を持つような場合には非常に便利な機能です。またエンジンスタートもキーを挿すことなくボタンを押すだけで行えます。
ステアリングスイッチ
ステアリングから手を離すことなく、左手でオーディオコントロール、右手だけでマルチインフォメーションディスプレイ機能の切り替えが行えます。
前方からの視線の移動なく、操作頻度の高いこれらの機能が4方向スイッチによる指先操作だけで行える便利な機能です。(オーディオスイッチは販売店装着オプションのナビ・オーディオを選択した場合に操作可能となります。)
運転席収納(アッパーボックス&アンダーボックス)/助手席収納(アッパーボックス&グローブボックス)
センターメーターであることを生かした運転席・助手席前部の収納スペース。外部からは隠しておきたい小物の収納に便利です。
盗難防止システム(イモビライザー)
ICを用いたキーによる認証システムで、盗難防止に効果的です。
【室内空間】
2列目3列目共に十分な足元空間が確保され、3ナンバー車であることが最大限生かされた室内空間、とりわけシート幅と隣のシートとのゆとりが、ゆったりとした雰囲気を感じさせるのに非常に効果的です。
超ロングスライド・リラックスキャプテンシート
初代の登場以来、2列目シートの豪華さはずっとエスティマの大きなセールスポイントでもありました。
前モデルから引き継いだ800㎜ものロングスライドのキャプテンシートでは、様々なシートレイアウトと共にオットマンを備えた極上の快適性が確保され、まさにエスティマであることの満足感を感じさせてくれるのに相応しい装備となっています。
3列目シートを折り畳み、後端までスライドさせれば、驚くほどの足元空間が確保され、十分な室内高とも併せたVIP感を味わうことが可能です。(AERASのみ8人乗り設定あり)
サードシート(6:4分割・床下格納機能付きシート)
最近のミニバンの中にあっては、頭上と前席とのスペースで空間的に劣る部分もあるものの、3ナンバー車の車幅を生かした横方向のゆったり感はエスティマならではのもの。
また僅かな力で床下収納してしまえば、フラットなカーゴスペースへと変換されるだけでなく、また2列目シートのロングスライド機能を使った大空間を確保するのにも有効で、優れたユーティリティ性は初代から引き継ぐ大きな特徴となっています。
両側パワースライドドア(イージークロザー・挟み込み防止機能付)
前モデルではアエラスのみの装備となっていた両側スライドドアが、今度のエスティマでは標準装備となりました。
狭い駐車場での乗り降りや、子供や老人のいる家庭にとっては必須ともいえる装備が標準となったことは嬉しいことでしょう。
更にドアの挟み込みを防止する機能までついており、乗降者への安全へも配慮されたものとなっています。操作はスマートキー、室内スイッチ、ドアハンドルから行えます。
【エクステリア】
Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)&LEDクリアランスアンプ
高輝度、高寿命、高指向、小型化と、現代のクルマにとっては欠かせない機能を持つのがLEDライトです。
以前であれば大きなヘッドライトが目立っていたヘッドライト部が、最近ではフロントデザインがよりフレキシブルになってきたのも、この技術の進歩にもよるのでしょう。
新型エスティマでは車高の傾きに併せて自動的にレベリングを行う機構を持ったヘッドライトが新採用されています。一灯だけでハイビーム、ロービームの両機能を兼ね備えた優れた機能が売り物です。
LEDアクセサリーランプ
縦型のアクセサリーランプがフロントバンパー部に内装され、昼間はデイライト、夕方や夜間には薄暮灯として機能しつつ、デザイン的にもスマートさを際立たせています。
ツートーンカラー塗装(オプション)
今回から新たに上半分を黒塗装とするツートーンカラーがオプションで用意されています。車高を低く見せる効果もありますが、エスティマの売りであるエッグシェープが薄まってしまうのは気になるところでもあります。
セルフリストアリングコート
クルマを使い始めると、走行中の小さなゴミや洗車によって、小さな擦り傷が出来てしまうのは避けられないこと。
それを塗装剤の分子レベルで自己修復するセルフリストアリングコートが全車に採用されており、新車時の光沢と色合いを長期間保持できる新技術です。
215/60R17 96Hスチールラジアルタイヤ
標準タイヤは18インチのダンロップ製のSPスポーツ270で、AERASとしてのスポーティさに振ったもの。乗り心地が堅いと感じるユーザーにはインチサイズを小さくした17インチ、16インチのものを選ぶことも可能です。
【安全装備】
Toyota Safety Sense
トヨタの安全装備が全グレードに標準装備されるようになりました。
- プリクラッシュセーフティシステム(前を走行のクルマとの衝突が予想される場合、警報を鳴らして回避操作を促すと共に中速(約30km~80km/h)ではブレーキアシストを行います)
- レーンディパーチャーアラート(高速道路などでウインカーを出さずに走行レーンを逸脱しそうになる時に警告を発します)
- オートマチックハイビーム(文字通り、前方から向かってくるクルマのヘッドライトを検知し、幻惑させないためにハイビームを自動的にロービームに切り替えるシステム)
コンピュータ技術の進化に伴い、最近ではメーカーともオプションのみならず標準装備として、この機能自体を大きなセールスポイントとするクルマまで登場するほど、世間からの注目度も高い機能です。
人間単独では避けようのない「ヒューマンエラー」を回避するためにも、こうした補助機能は最新技術を取り入れた非常に価値のある装備と言えるでしょう。
SRSエアバッグ
標準では運転席と助手席に装備されており、加えて運転席には膝部を守るSRSニーエアバッグも加わります。
さらにオプションで運転席と助手席を守るSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグも用意されていて、2列目、3列目の安全に対する付加価値を高めてくれます。(オプション価格: 48,600円)
【走行部】
7速スポーツシーケンシャルシフトマチック
エスティマに使われているCVT(無段変速機)では、マニュアル車を運転しているような感覚を楽しませてくれる機能も備わっています。
シフトを「M」ポジションにすることによって、マニュアル車を操っているかのようなスポーツ感ある運転が楽しめます。メーカーお仕着せの運転フィーリングだけでなく、時には自分の意のままに操ってみるのも楽しいものです。
クルーズコントロール
高速道路など、一定の速度で走行する場合に便利な機能です。アクセルを踏み続けることなく常に一定度速度が保たれるため、長時間運転時の負荷が低減されます。
S-VSC
ステアリング、ブレーキ、駆動力、そのそれぞれを強調して制御する機能です。滑りやすいコーナーでの場面などで車両の挙動が不安定とならないよう、駆動力の配分と操舵に対するトルクを統合的にコントロールし、優れた操縦性と走行の安定性を補助します。
AERAS PREMIUMの装備、インテリア、エクステリア
ベースグレードの「AERAS」に加え、次の仕様が追加されています。
フロントパフォーマンスダンパー
「PREMIUM」「PREMIUM-G」の大きな特徴となっているのが、このフロントパフォーマンスダンパーです。
パフォーマンスダンパーとは、走行中の車体に常に生じる歪みや変形を穏やかにさせ、振動も速やかに減衰するためのパーツで、いわばショックアブソーバーと言われるもの。
新型エスティマでは前輪部に設置されて、走行の安定性、乗り心地の改善につなげています。このことからも、「PREMIUM」ではより「走り」にこだわった味つけがされていることが伺えます。
運転席8ウェイシート(電動)
前後のスライド、リクライニング、上下へのチルト操作が全て電動で行える豪華シートで、手動操作の「AERAS」/「SMART」との大きな違いとなっています。
トリコット(ファブリック)+合成皮革
サイドに合成皮革が用いられたファブリック製シート。全面に合成皮革が使われている「SMART」との違いの一つにもなっています。ファブリックの材質感などは、実物を見て判断されるといいでしょう。
本革巻きステアリングホイール&シフトノブ
足回りの強化と共に、運転の質感を高めるのに効果的な本革巻きステアリングホイールとシフトノブが設定されており、触れる頻度の高い部分の触感でも上質な気分を感じさせてくれます。
ブラック内装
今回のマイナーチェンジにあたっては、グレードと内装色の組み合わせが決まっているのも特徴となっています。
グレード「PREMIUM」ではブラック系の内装のみ。ベージュ色や今回新たに採用されたホワイト系シートがSMARTだけの設定であることには要注意です。
LEDスポットランプ(フロントドア左右・スライドドア左右)&ドアカーテシランプ(フロントドア左右)
細かな部分でありながら、暗い場面での乗降に便利さを感じる装備です。
高輝度シルバードアアームレスト
ソフトレザー調のドアトリム。一つ上を感じさせてくれる内装です。
AERAS SMARTの装備、インテリア、エクステリア
ベースグレード「AERAS」に加え、特徴的な次の装備が追加されています。
昇温降温抑制機能付合成皮革フロントシート
素材として「夏は温度上昇しにくく、冬は逆に温度加工しにくい」素材が使われ、あの肌との触れ合うときの嫌な感触を軽減してくれます。
「SMART」だけに設定された仕様であり、見栄えと肌触りにこだわって女性の受けを狙ったデザインにも注目です。
ホワイトorベージュ色シート
ブラックな内装に特徴的なホワイトシート。その組み合わせが選べるのはSMARTだけとなります。
ブラックでまとめられた内装と対照的なその色合いは、大胆さと共にこれまでの乗用車では味わえなかったオシャレな感覚を与えてくれる斬新さが売りであり、とりわけ女性の評価が気になるところです。
また、気になる汚れに対しての防汚処理加工もされています。
ホワイト系インパネ
見た目にもSMARTの大きな特徴なのがこの部分。ホワイトシート、ベージュシートとの組み合わせで、これまでのエスティマどころか、他のクルマでも得られなかった特別感を感じさせてくれます。
外から見ても,車内で見ても、注目を集めること間違いなしでしょう。
ナノイー(フロント・リア)
運転席右側と助手席上からのエアコン吹き出し口から、電気を帯びたオインである弱酸性の微粒子「ナノイー」を吹き出して、肌や髪に優しい室内の空気環境を整えます。狭いクルマの中でもエステ気分に浸っているような爽やかさを与えてくれます。
99%UVカットガラス
肌に有害な車外からの紫外線の99%をシャットアウトする特殊ガラスが、フロント部だけでなくリサドア、リアクオーター、バックドアと4面のガラス部に採用され、プライヴァシー機能だけでない新たな付加価値が加わっています。
メーカーオプション扱いとなる大型ムーンルーフにも使われているとのことで、まさに万全な紫外線対策が図られています。
手袋や日焼け止めと同じような効果があり、トヨタのクルマとしては初採用とのことです。
材質自体はAGC旭硝子製の「UVベールPremium Privasheild」という商品で、紫外線透過率が1%以下、日射透過率が18%とのことであり、従来のプライバシーガラスから大幅に改善していて、車内の温度上昇効果も抑制されるという優れもの。
とりわけ女性には高く評価される仕様となるでしょう。
リアオートエアコン(リアクーラーリアヒーター)
後席での細かな空調が行えるエアコンが装備されています。
フロントパフォーマンスダンパー(オプション)
「PREMIUM」には装備されているフロントパフォ-マンスダンパーはオプション扱いとなります。(32,400円)
LEDスポットランプ(フロントドア左右・スライドドア左右)&ドアカーテシランプ(フロントドア左右)
細かな部分でありながら、暗い場面での乗降に便利さを感じる装備です。
6:4分割・床下格納機能付きシート
「SMART」ではその電動化がオプションで設置可能です。(86,400円)
本革巻きステアリングホイール&シフトノブ
運転の質感を高めるのに効果的な本革巻きステアリングホイールとシフトノブが設定されており、触れる頻度の高い部分の触感でも上質な気分を感じさせてくれます。
快適温熱シート(運転席・助手席)
単なる温め機能というだけでなく、冷房時や長時間運転時の肩や腰を温めることによる負担の軽減、寒い日には冷えやすい下半身への快適なぬくもりを伝えるのにも役立ちます。
AERAS PREMIUM-Gの装備、インテリア、エクステリア
他のモデルの「いいところ取り」をしたのがこのグレード。様々な機能がふんだんに盛り込まれています。
フロントパフォーマンスダンパー
「PREMIUM」の名前の由来がこのパーツ。走行中の車体の歪みを補正するショックアブソーバーで、走りの質を高めます。
パワーバックドア
開いたときのリアゲート位置が高いため、特に小柄なユーザーにとっては便利な機能。開閉機能はスマートキーのワイヤレスレモコンスイッチと室内からの操作、およびバックドア株のスイッチからもオートで行えます。
PREMIUM-Gのスペックの中でも際立って特徴的な機能となっています。
ブランノーブ+合成皮革シート(ブラックorバーガンディ)
ベルベットのような質感をファブリックで表現したブランノーブという素材を初めてシートに採用し、見栄えだけでなく肌触りとしての高級感も感じさせる加工がされた豪華シートとなっています。
運転席8ウエイシート(電動)
「PREMIUM」にも装備されている各種操作を電動で行える豪華シートです。
快適温熱シート(運転席・助手席)
「SMART」に設定された温熱シートが「PREMIUM-G」にも。四季を通じて快適な運転環境に貢献しています。
本革巻き&木目調ステアリングホイール&シフトレバー
高級車には欠かせない本革がステアリングホイール、シフトノブに使われ、触感による「違い」を感じさせてくれます。
木目調アームレスト
実用性とは関係ないものの、ステアリングホイール、シフトノブと共に木目調のアクセントがあることはハイテクの塊のようなこのクルマにアナログ的な優しさを与えてくれる雰囲気を醸し出すのに格好です。
ナノイー(フロント・リア)
エアコン吹き出し口などからマイナスイオンを帯びたナノイーを発散し、肌や髪に優しい室内環境を提供します。みっぺつぁれた空間ながら、エステ感覚に浸れるという付加価値を提供しています。
リアオートエアコン(リアクーラーリアヒーター)
後席での細かな空調がコントロールできます。
LEDスポットランプ
細かな部分でありながら、暗い場面での乗降に便利さを感じる装備です。
6:4分割・床下格納機能付きシート
標準では手動操作で床下収納される3列目シートを電動で操作できる機能がオプションで用意されています。(86,400円)
各グレードの魅力や選んでいる人の傾向
他のクルマと比べ、車を選ぶ際に女性の意向がより強く働くのがエスティマの特徴のようです。
最近の箱型ミニバン全盛の中にあって、その流麗なプロポーションが異彩を放つスペシャルティ志向に振られたクルマであるだけでなく、所有欲を満たすにも十分な資質を持ったクルマであるだけに、それも大いに頷けるところ。
今回のマイナーチェンジで新たに設定されたツートーン塗装とも併せ、後は内装の好みによってグレードが決められることになるでしょう。
AERASの魅力、選んでいる人はこんな人

新型エスティマの中では廉価版となるこのグレード。
前モデルでは上位グレードと位置付けられていたアエラスの機能をほとんどそのまま引き継ぐだけに、標準装備としても十分な仕様で満たされています。
とにかくエスティマに乗りたいというユーザーにとっては確実で間違いのない選択となるでしょう。
AERAS PREMIUMの魅力、選んでいる人はこんな人

パフィーマンスダンパーも追加され、常に走りに拘るユーザー、とくに他のトヨタのミニバンにはない低重心と走りの質にこだわりたいユーザーにとっては相応しい選択とも言えるグレードです。
ブラックでまとめられた内装もそれらしさを感じさせるものであり、「AERAS」との価格差を考慮してもお得感があるのは確かでしょう。
AERAS SMARTの魅力、選んでいる人はこんな人

快適装備に拘りたいユーザー、とりわけファッションと快適さの両方を求めるユーザー向けに設定されたグレードと言えるでしょう。その中身も99% UVカットガラスを取り入れたり、ナノイーを装備したりとかなり本格的。
おしゃれで肌触りにもこだわったシートとの組み合わせもあって、それが単なる上辺だけのものではないことも、その特徴となっています。
これまで軽自動車などでは女性目線に沿ったクルマはあったものの、エスティマほどの高級車で、ここまで女性を意識したクルマも珍しいでしょう。
AERAS PREMIUM-Gの魅力、選んでいる人はこんな人

全てを盛り込みたいユーザー向けといえるのがこの最上級グレード。
電動操作のバックドアに加え、「PREMIUM」と「SMART」の美味しいところを総取りしたのがこのグレードであり、とにかくエスティマの最上級グレードに乗りたいユーザーにとっては至れり尽くせりの1台となります。
ベースグレードの「AERAS」と比べて40万円もの価格差を受けいれられるのであれば満足度も高いものとなるでしょう。
加えてより個性的となるツートーンカラー塗装も用意されていますから、自分だけのエスティマとするのに万全です。
総合的に売れているグレードを考察
結局のところ、4つのグレードが、メーカーのそれぞれ目的を以て設定されたことがお分かりいただけたと思います。
先ずはベースグレードとなる「AERAS」を中心として、価格差とそれぞれのグレードの価値を相対的に検討した上で、自分にあった一台を選ぶといいでしょう。
今から25年以上も昔、初代エスティマが登場したとき、「美術学校の学生に【未来のクルマ】というテーマでデザインさせたらこうなるという典型であり、誰もが想像する通りの普通のクルマ」とある有名自動車評論家は言い切っていました。
それから年月が流れ、実に数多くのクルマが現れては消えてを繰り消してきましたが、当時異彩を放ったそのクルマが今でも基本的なフォルムを保ったまま生き延び続けているなど、一体だれが想像できたでしょうか?
それほど基本的なデザインの先見性は見事なもので、エスティマのイメージを一気に形作った大成功のデザインであるだけでなく、国内外問わず、これほど長期間に渡って「美しさ」をキーワードとして持ち続けているクルマも珍しいものです。
今回のマイナーチェンジにあたっては、内装を中心に正常の進化を遂げており、待ちかねていたユーザーも多いことでしょう。
ただ次のフルモデルチェンジは2019年12月とも噂されており、今回は小改良にとどまった足回りの改善を求めるユーザーにとっては、それを期待して待つという選択肢もありかもしれません。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。
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