【ノア VS ヴォクシー】一体何が違うの?比較まとめ

ノアヴォクシー外観

今やミニバン市場の中で確固たる地位を占めるようになったノアとヴォクシー。

基本的には同じクルマなのですが、微妙に外観に変化をつけて差別化され、そのうえでトヨタの複数の販売チャンネルを有効に使って販売数を伸ばしています。

トヨタカローラ店系列で販売されているのが「ノア」。その名前からも推し量れる通り、比較的ファミリー層に強いとされる販売網です。

一方でトヨタの販売系列の中では一番新しいブランドであるトヨタネッツ店の若いイメージに合わせたのが「ヴォクシー」。両者とも街中で、リゾート先で、様々なシチュエーションで見かける機会も非常に多くなってきました。

グレード、価格の違いを検証。違いはあるのか?

ノアヴォクシー外観

まずはそれぞれにどんなグレードと価格が設定されているのか見ていきましょう。

ノア ヴォクシー
X 2,496,960円 2,496,960円
G/V 2,786,400円 2,786,400円
Si/ZS 2,776,600円 2,776,600円
※全て2WD・7人乗りの価格です

見ての通り、ノアもヴォクシーも全く同じグレード体系となり、価格も同じ構成になっています。

基本的にノアは「X」、「G」、「Si」、ヴォクシーは「X」、「V」、「ZS」の3グレードが設定され、この他には新たにスポーツ仕様となるGR SPORTが追加されました。

ハイブリッド車もそれぞれの基本グレードに合わせて設定され、これらグレードと駆動方式(2WDか4WD)と乗車定員(7人か8人)との組み合わせによって、自分に合ったグレードを選択できるようになっています。

エンジン性能の違いを検証。

タイプ 3ZR-FAE型
総排気量 1986cc
最高出力(ネット) 120kw(152PS)/6,100rpm
最大トルク(ネット) 193N・m(19.7kgf・m)/3,800rpm

エンジンは2Lガソリンエンジンと1.8Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドエンジンの2種類が設定されています。

2.0Lエンジンは前モデルから引き継がれた3ZR-FAE型で、下記の通りのスペックとなっています。

バルブマチックの改良とともにアイドリングストップ機構を搭載し、加えてクラストップレベルの変速比幅を誇る「Super CVT-i」を採用したことによって、「平成27年度燃費基準+20%」を達成しています。(一部グレードを除く)

エンジンタイプ 2ZR-FXE型 + THSII
システム最高出力 100kw (136PS)

ハイブリッド車は1.8Lアトキンソンサイクルエンジンである22ZR-FXE型とモーターを組み合わせた構成で、基本的に「プリウス」用のシステムをミニバン向けにチューニングしたもの。これも23.8km/Lという、ミニバンとしては素晴らしい高燃費を達成しています。

カタログ燃費、実燃費の違いを検証。さすがに実燃費には差がでる?

  ノア ヴォクシー
カタログ燃費 16km/L(2WD) 16km/L(2WD)
実燃費 9.66km/L(2WD) 10.37km/L(2WD)
前モデルカタログ燃費 13.6km/L 13.6km/L
※実燃費は各オーナー報告の平均値です。両車種とも2014年モデルで比較。

前モデルと同じエンジンながら、最新モデルではJC08モード燃費が以前の13.6km/Lから16.0kmへと伸びています。

これは新型プラットホームの採用によって車高を25mm低くしたことによる空気抵抗の減少やアイドリングストップなどの新機構が貢献しての結果であり、この車体の大きさに対し、この高燃費には驚かされます。

実燃費の違いは乗り手の違いか?

一方で車としての中身は全く同じながら、ノアとヴォクシーの間ではわずかながら燃費に違いがあるという声も結構聞くようです。

これは若い男性向けの様々なバージョンが存在していることが上のグレードの説明からも明らかなように、ヴォクシーが比較的若い年代での少人数での使用が多くなるのに対し、

ノアの場合は比較的ファミリーでの利用が多いこともあって搭乗人数が増えることによる重量の増加が負荷となっていることが想像できます。

いずれにせよ1,600kgを超える車体重量ながら、カタログ燃費で16km/Lもの高燃費は素晴らしいものであり、さらにそのカタログ燃費すら上回るという声すらあるのは驚くしかありません。

細かな改良の積み重ねが目に見える形で表れているのがよくわかります。

エクステリアの違いを検証。顔は違い一目で判断できる

ノアヴォクシー外観

ノア・ヴォクシーの一番の個性の違いが表れているのがフロントグリル部分。

ミニバンは箱型という外形に制約があることにより、相対的に見栄えとしてのフロントマスクが与えるイメージが強くなる特徴があります。

またメーカーでは両車に共通のデザインコンセプトとして「EMOTIONAL BOX」を掲げました。いわば「感覚に訴える箱型」として、外観からでも室内の広さを感じさせるテクニックを感じさせます。

まずは、両車種の全長・全幅・全高を見てみましょう。

ノア ヴォクシー
全長 4,695mm 4,695mm
全幅 1,695mm 1,695mm
全高 1,825mm 1,825mm

やはり大きさも一緒ですね。流石兄弟車と言ったところでしょうか。

オーナー・非オーナーの外観イメージ比較

ノア ヴォクシー
良い口コミ 悪い口コミ 良い口コミ 悪い口コミ
見た目重視で購入するならノアを選ぶかもしれません ちょっとグリルがキラキラしすぎの感じがします。 見た目重視だったのもあり、非常にマスクはカッコいいと思います。
トヨタミニバン3兄弟の中では大人しめで、自分の好みに合います。それでも、グリルはそこまで大きくなくてもとも思います。 ミニバンの中では良い方ではないかと思います。
シャープでカッコいい。 これはもう殆ど一目惚れ状態です。
ゴテゴテしてなくてかっこいいです 歴代のノアヴォクの中で1番カッコイイと思います。
サイドポンツーンがどっしりとした雰囲気で良いです。 購入決定の8割はこの見た目です。

メーカーによると、ノアに関しては「人生を楽しむど真ん中の世代を想定し、大きなグリルをバンパーがやさしく包み込むことで、ドンとした存在感をしっかり表現」するためにフロントマスクはいくつかの面を重ねることで、丸みを帯びた造形としたとのこと。

一方のヴォクシーは、「もう少し刺激を求める方に向けてデザインし、ヘッドランプとグリルを2段構成として、つり目でにらみを利かせた表情」に見せるために、グリルとヘッドランプを2段構成とすることで、立体感を表現したとのこと。

見る人によってそれぞれへの印象は変わるとは言うものの、共にミニバンの王道を行くという「堂々」たるイメージが強調されているのは一緒です。

最近のアルファードが「クラウン」とそっくりのフロントグリルを与えられたことによって一気に威厳と高級感を与えられたように、トヨタの基本的なイメージ戦略が表れている典型ともいえるのでしょう。

インテリアの違いを検証。

ノアヴォクシー内装

まずは室内長・幅・高さをご覧ください。

ノア ヴォクシー
室内全長 2,930mm 2,930mm
室内全幅 1,540mm 1,540mm
室内全高 1,400mm 1,400mm

インテリアについては非常にシンプルという声が多いようです。

その代り、現行モデルでは基本的なプラットホームを新設計とし、いわば車としての基本的な部分を見直したことによって、前モデルとは大きな違いを見せるようになりました。

それが一番よく表れているのが低床フラットフロアです。

車高が以前より25mm低くなりながら、2列目へ乗り込む際の段差が従来の465mmから360mmへと低くなって乗降性が非常によくなったこと。

室内高も60mmも高くなって1400mmとアルファード並みになって室内空間が広くなったことなど、この変更は様々なメリットを生み出しています。

また荷室フロアも60mm低くするとともにサードシートの収納構造を工夫するなど、表面的には地味そうに見える特徴も、長年にわたる積み重ねによって、ユーザーの身に自然と沁みついていくというメリットの活かし方を、トヨタはよくわかっているのでしょう。

オーナー・非オーナーの内装イメージ比較

それではオーナー・非オーナーの内装に寄せられた口コミを比較していきましょう。

ノア ヴォクシー
良い口コミ 悪い口コミ 良い口コミ 悪い口コミ
家族5人を詰め込むことが出来るので、とても満足しています。 ちょっと内装が古いかな。カーナビが小さいから古い感じが強まるのかも。 2列目のシートアレンジがGood!乗り降りがしやすい。 プラスチックが多様されていて、安くさい。
運転席からの視界が非常に良くなった。 高級感は無い。 内装をオレンジにしたのですが、とても高級感と質感が増して、毎日乗るのが楽しみです。 内装がチープ。
濃い木目調のパネルが落ち着きを感じさせてくれます。 プラスチック感が非常に強い。コストを抑えているのが伝わってきます。 黒がベースで、家族で乗るにはちょうどいい感じです。どうせ汚れるでしょうからね。 高級感がありません。2れる目シートはやや疲れて、3列目の方が快適かも。
運転席が広く閉塞感を感じない。 収納が少ない。 言うほど安っぽくないです。変に高い素材で汚すなんていう心配がいらないので、家族乗りにはちょうどいいです。
ナビが凄く綺麗でした。 シートやメーターが気に入っています。

口コミの意見も両車種ともに似ていますね。悪い口コミとしては、やはりプラスチックが多様されているという点が多く見られました。

ただ、このクラスのミニバンであれば妥当かなと言った印象を受けます。

逆に高級な素材が使われ過ぎていないということで、家族で汚して乗るには「ちょうどよい」と言った口コミも多数見られました。

あとは、人の好みの問題ではないでしょうか。

中古車で比較。人気の差が明らかに?

中古車市場での流通台数から人気グレードを推察してみましょう。また、ここからメーカーの販売戦略と大体の売れ行きの推移も見えてきます。

モデルごとの中古車台数

ヴォクシーを例として、2001年に発売された初代から2014年発売の現行3代目まで、「カーセンサー」に掲載された中古車台数を比較してみます。(2016年5月6日現在)

  初代 2代目 3代目
グレード 2001 2007 2014
X 2WD 232 59 55
X 4WD 59 15 7
X Eエディション 2WD 2
X Eエディション 4WD 1
X G エディション 2WD 78
X G エディション 4WD 20
X G エディション VSCパッケージ 4WD 3
X G エディション ナビパッケージ 2WD 38
X G エディション ナビパッケージ 4WD 14
X Lエディション 2WD 20
X Lエディション 4WD 3
X Vエディション 2WD 23
X Vエディション 4WD 10
X リミテッド 2WD 24
X リミテッド 4WD 4
X リミテッド ナビスペシャル2WD 12
X リミテッド ナビスペシャル4WD 1
トランスX 2WD 23 22
トランスX 4WD 15 5
X L エディション 2WD   248
X L エディション 4WD   27
X C パッケージ 2WD   5
X C パッケージ 4WD   0
V 2WD 38 15 8
V 4WD 11 2 3
Z 2WD 160 168
Z 4WD 45 44
Z G’s 2WD   5
Z ストリートビレット 2WD   3
Z ストリートビレット 4WD   0
Z ストリートビレットS 2WD   2
Z ストリートビレットS 4WD   0
Z Gエディション 2WD 47
Z Gエディション 4WD 22
Z Gエディション グランドビレット 2WD 2
Z Gエディション グランドビレット 4WD 0
Z Gエディションストリートビレット 2WD 4
Z Gエディションストリートビレット 4WD 1
Z 煌 2WD 544
Z 煌 4WD 64
Z 煌 ナビスペシャル 2WD 8
Z 煌 ナビスペシャル 4WD 1
Z 煌II 2WD 49
Z 煌II 4WD 6
Z 煌II ナビスペシャル 2WD 5
Z 煌II ナビスペシャル 3WD 1
ZS 2WD   333 143
ZS 4WD   54 10
ZS G’s   14 0
ZS G’s ヴァージョンエッジ   13
ZS  煌 2WD   365 78
ZS  煌 4WD   27 4
ZS 煌II 2WD   113
ZS 煌II 4WD   16
ZS 煌III 2WD   122
ZS 煌III 4WD   8
ZS 煌Z 2WD   104
ZS 煌Z 4WD   8
Hybrid X   17
Hybrid V   81
Hybrid ZS   11
合計 1590 1792 422

こうして一覧表にしてみると、いろいろなことが見えてくるものです。

先ずはグレードの変遷。現時点ではグレード数も絞られていますが、今までがそうであったように、今後は特別装備車として様々なグレードが出てくるかもしれません。

ノアと比べるとヴォクシーの方がグレードの数が多く、そのほとんどが、内外装にアクセサリーを追加したドレスアップ的要素が強いことを考え合わせると、「走ること」「見せること」に意識したユーザーを対象としていることがうかがえます。

ご参考までに過去に存在したグレードのいくつかを追加説明してみると、トランスXとは初代から2代目に存在した2列5人乗り仕様のこと。現行車には設定されていません。

また煌(きらめき)は基本グレードをベースにG’s以上の豪華装備(パワーアシストドアなど)を追加した高級仕様となっています。

さらには、ミニバンでありながらも、剛性をアップしたパーツと床下エアロパーツを追加して、走行安定性・操舵安定性・乗り心地の向上を目指した「ZS G’s ヴァージョンエッジ」も存在するなど、「走り」に振ったグレードも存在していました。

初代(2001~2007年)では、比較的低いグレードに特別装備でドレスアップすることでグレードを増やしていたのが見て取れますが、2代目(2007~2014年)になると、比較的上位グレードで特別装備車が増えているのがわかります。

時代を経るにつれ、クルマとしてのイメージアップと販売戦略の違いが表れているようです。ただ2代目まではセレナの優れたパッケージングのために苦戦の連続で、販売数ではなかなか上回ることができなかったのも事実でした。

中古車価格の差を比較

クルマ比較の人気サイト「カーセンサー」での中古車情報によると、年式に多少の違いはあるものの、平均してみるとヴォクシーのほうが流通している台数が多く、また平均価格も高いようです。

これはヴォクシーの方が若者向けの「味付け」がされていていることと、中古車は比較的若い年代のユーザーが多いことによる人気の高さと流通量の多さ、いわば需要と供給の関係に基づいての結果なのでしょう。

また「走り」と「外観」にこだわる若いユーザーが、より新しいモデルを求めて早めに乗り換えるという傾向が、下取り車の増加に影響しているのかもしれません。いずれにしても中古車を選ぶ際には、いいヒントになるでしょう。

ノア・ヴォクシー比較結果まとめ。結局コレで決めましょう!

トヨタの販売チャンネルの中でも若いイメージ。

それも若い男性のイメージに振った「ヴォクシー」か、ファミリー向けに定評のあるカローラ店の「ノア」か、フロントマスクに特別なこだわりがなければ、あとは値引きの違いと、メンテナンスまで含めたディーラーのサービスの良さの比較によって、どちらを選ぶか決めることになるでしょう。

最後にひとこと。同じ販売店系列で扱われているノアとアルファード、そしてヴォクシーとヴェルファイアが非常に似たような顔つきであるのは単なる偶然とは思えません。

そこに、同じイメージの商品を異なった価格帯で提供するという、トヨタならではの見事な販売戦略が垣間見えるように感じてしまうのは、うがった見方でしょうか?

 

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