車といえばセダン、コンパクトカー、スポーツカーなど様々な種類がありますが、日本の一般家庭において一番売れているといってもいいのがミニバンです。
子供連れの家族でわいわい賑わいながら、広い車内に乗り込むCMをよく見ませんか?
というのも家族全員で楽々乗れる広くて、安いミニバンは日本人に愛されているんですよ。
そんな家庭的な車に特に求められるのはというと、そう燃費です。カッコよさを求められるスポーツカーのような男の車でなく、家計の味方であるミニバンはお財布に優しいことが何よりのウィークポイントになります。
そこで国産の全メーカーの中で燃費No1の優男、いや優車を決めちゃおうじゃないですか。それではいきなりババンと第一位から紹介しましょう。
目次
1位トヨタ プリウスα(19.7km/L)

堂々の1位に輝いたのは、さすが世界のトヨタと言わざるを得ない「トヨタ プリウスα」です。
人によっては「プリウスαはワゴン車だ」という意見もありますが、公式ではミニバンとなっていますし、まぁ大事なのは燃費ですからこのランキングではミニバンとさせてください。
プリウスαはなぜここまで高性能なのでしょうか?それはもちろんトヨタの持つ高い技術でつくられたハイブリッド性能が一番の要因でしょうが、1位になるからには他にも要因があります。
それはボディの空力性能までこだわり抜かれたトヨタの走りに対する熱意です。燃費というのはハイブリッドやエンジン性能だけで決まるものではありません。
いくら性能が良くても荒い運転をされたら燃費は悪くなります。逆に無駄のないきれいな走りをしたら燃費は良くなるんです。
このように無駄のない走りができるようにプリウスαは作られています。ハイブリッドという理由だけでなくプリウスαという車が持ちえる全ての良さが生んだ燃費の良さなのです。
車種の特徴
プリウスαはプリウスの派生車種としてハイブリッドミニバンの名目で販売されました。販売当初は爆発的な人気があり、今でもハイブリッド車として人気を博しています。
居住スペースは5人乗りと7人乗りがあり、大家族でも安心して乗れる広さです。
また荷台はなんと5人乗車時でさえ、500L以上の容量があるんですよ。燃費、広さ、走行性能どれをとっても文句なしのミニバンといえます。
オーナーの生の声
燃費の口コミ評価 | |
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良かった | 悪かった |
エアコン付けて毎回暖気10分、ガンガン突っ走って燃費平均22kmです。 | ハイブリッドというほどの燃費の良さはなかった。 |
CPUが優秀で、とにかく回転を制御してここぞというところで回すといった感じで、これぞトヨタのハイブリッド技術といったところです。 | 聞いていた燃費ほどは良くなくガッカリ・・・でしたが走行距離5万kmを超えたらよくなり、20kmを超えることもあります。 |
好燃費で、しかも不快な雑音が全くない静けさが最高でした。 | |
現在市販されているエコカーではトップクラスです。 |
否定的な意見もありましたが、圧倒的に燃費に関して高評価が多かったです。実燃費もランキング通りの結果になりました。
走り方や住んでいる場所の路面状態で、燃費が思ったほど出ないという人もいましたが、長距離走ることで燃費がグッと良くなるようです。
2位トヨタ シエンタ [ハイブリッド]( 18.8km/L)

またもやトヨタからランクインです。約1.0km/Lの差をつけられ2位になったシエンタですが、実燃費で18.8km/Lというのはかなりの数値になります。
ちなみにJC08モード燃費ではプリウスαが26.2km/Lでシエンタが27.2km/Lとシエンタのほうが上でした。
それでも実燃費がシエンタのほうが低いのは、やはり空力性能まで考えたプリウスαが燃費の面では優秀な車なのでしょう。
車種の特徴
プリウスαと違いコンパクトを売りにしていて、プリウスαほど広くは感じられないかもしれません。
しかし、シエンタならではのいいところもあります。それはプリウスαが走行性能を武器にしているのに対し、シエンタは乗りやすさを武器にしているところです。
ミニバンは大きな車体のため、最低地上高(地面から床までの距離)が高い車が多く、乗り降りしにくいのですが、シエンタは最低地上高がなんと330mm(2WD)でミニバンNo1の低さなんです。子供でも楽々乗り降りできますよ。
またミニバンとは思えないコンパクトな車体なため、小回りが利き狭いところでも楽々進めちゃいます。
オーナーの生の声
燃費の口コミ評価 | |
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良かった | 悪かった |
高速道路で300km走って20km出ました。 | 燃費はハイブリッド車では普通といった感じです。 |
流れの良い一般道で21kmでした。 | Bモード走行時燃費が悪くなる。 |
丁寧な運転を心がければカタログ値燃費を出せることを確認しました。 | |
大雪のなか走って19~24km出て大満足。ただ何も考えずに走ると燃費悪いかも。 |
プリウスα同様に高評価が多かったです。実燃費報告をみてもプリウスαとシエンタの差はほとんどありません。
乘り方次第で燃費の数字がどちらが上か変わる程度の差でした。ただちょっと考察するとプリウスαのほうは長距離運転してドライブを楽しむ人が多かったように思えます。
これはプリウスαが走りに特化させた車なのでオーナーも自然と走り屋が多いのではないでしょうか。
すると前述してある通り、長く走るほど燃費は良くなる傾向にあるので、こういったところもシエンタよりプリウスαのほうが実燃費が上になっている要因なのかもしれません。
3位ホンダ フリード [ハイブリッド](18.3km/L)

トヨタの1,2フィニッシュに続いて名乗りを上げたのが3位ホンダ フリードです。実燃費の数字は2位シエンタとほぼ同じで引けを取りません。
またフリードは昨年2016年に「SPORT HYBRID i-DCD」システムを搭載して格段に燃費が向上しました。
SPORT HYBRID i-DCDとはアクセルの踏み方でモーターだけで走るEVドライブモードとモーターとエンジンを組み合わせて走るハイブリッドドライブモードを切り替えられるという機能でなめらかな運転ができるようになります。
車種の特徴
フリードはミニバンに乗ったことがない人でも楽々乗れるようにつくられているんです。例えばシエンタと同じくコンパクトなつくりで小回りが出来、街中を運転しやすいようになっています。
またリアルタイムAWDというシステムを搭載してあり、センサーで路面や走行状態を察知し、状況に応じて4WD走行に切り替えてくれる機能です。
この機能があれば坂道やカーブ、雪道も安定した走行をすることが出来ますよ。
ミニバンに乗ったことがないというミニバン初心者にはぜひオススメの車です。
オーナーの生の声
燃費の口コミ評価 | |
---|---|
良かった | 悪かった |
乗るたびに伸びています。その反面、燃費ばかり気にした運転をするには、勿体無い気もします。 | 100キロ以上の高速走行をするとみるみる悪くなります。 |
i-DCDはエンジンのみの駆動ができるスプリット方式のTHSⅡではできない強みです。 | 14.8Km/lと思ったより低かったです。 |
10kmくらい街乗りで走って18km/l程度。まぁ満足。 | |
普段使いで軽自動車並みの燃費。初めてのミニバンでしたが買ってよかったです。 | |
通勤だけの利用だと20.5km/L~21.0km/Lです。素晴らしい。 |
初めて買ったミニバンがフリードという人が結構いました。結果も満足しているようで、ミニバン初心者にも乗りやすく作られているのは本当のようです。
またフリードの特徴であるSPORT HYBRID i-DCDに触れている人もいて、エコを最優先に求めた運転もでき、ハイブリッド機能を楽しみたいときには切り替え出来て両方楽しめるのが高評価でした。
4位トヨタ エスクァイア [ハイブリッド]( 16.9km/L)

4位にはまたしてもトヨタの車エスクァイア。実燃費は16.9km/Lと1~3位に比べると少し落ちます。
今までと路線が違うミニバンが登場しましたね。というのも今までのミニバンに比べるとエスクァイアはお値段が高いです。
定価300~340万円とちょっとした高級車といってもいいかもしれません。ユーザー層もお子さん連れの家族向けというより、大人数人で乗る人向けといった感じでしょうか。
車種の特徴
エクステリア、インテリアともに大人の雰囲気が漂う高級感ある見た目です。同じミニバンでもユーザー層が違うのが一目でわかります。
そしてシエンタやフリードのようなコンパクトを意識したミニバンと違ってエスクァイアは大きな車体で全長×全幅×全高4.7m×1.7m×1.83mです。
また室内空間も広々としていて、大人数人が乗ってもみんなでゆったりリビングのようにくつろぐことが出来ますよ。
オーナーの生の声
燃費の口コミ評価 | |
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良かった | 悪かった |
下道のみ1000km走行で17.8/Lです。 | 街乗りで15~16キロ。20キロは行かないとディーラーに言われ、ちょっとガッカリ。 |
500キロほどのって17ぐらい。ほとんど高速だったのでこのくらいでしょう。 | |
あまり燃費気にせずに乗ると15km/lぐらい。まぁまぁかな。 | |
一般道でエコ運転で走るなら16km/l。満足です。 |
やはり3位までとは燃費が落ちますね。ハイブリッドではありますが、走行性能よりも高級感のある車を意識して作られているので、同じトヨタでもプリウスαやシエンタより燃費は悪くなります。
ただ口コミをみてもオーナーはハイブリッドというだけで満足でそこまで燃費を求めていないようです。やはりユーザーによって求める燃費の基準が違います。
それでも4位ですから、いかにトヨタの持つハイブリッド性能が優秀かがわかりますね。
5位トヨタ ヴォクシー [ハイブリッド]( 16.8km/L)

5位に滑り込んだのがトヨタ ヴォクシーです。燃費も価格も大きさもエスクァイアに似ています。
どちらもトヨタですし、もしどちらを買うか迷ったら燃費を気にせず装備、見た目で決めて問題ないでしょう。
実燃費は0.1km/Lしか変わらないので、4位、5位は誤差の範囲です。
車種の特徴
エスクァイアに似ているといいましたが、実は1~4位にはないヴォクシーだけの特徴があります。
それは8人乗りということです。それだけ室内空間が広いことを表し、さらにシートを最大810mm動かせる超ロングスライドシートがついていて、最大限に広い空間を楽しめちゃいます。
まぁ実際に8人乗ることはまずないでしょうが、それだけ他のミニバンより広々とした空間があり、ゆったりとくつろげますよ。
オーナーの生の声
燃費の口コミ評価 | |
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良かった | 悪かった |
約400km走って17.8km/L。カタログに対し約75%だから十分な数字です。 | 街乗り&チョイ乗り中心ではあまり燃費が良くありません。 始動時にエンジンが着いたままで燃費が悪くなってしまいます。 |
特に不満は感じません。 | 市街地走行やエアコンガンガンだと燃費悪くなる。もうちょっとバッテリー容量が大きいとよかったのですが…。 |
エアコンありで基本エコモード、パワーモードもときおり使って16.5~17kmです。悪くないですね。 | |
ガソリン車と同じ感覚で走って冬場15.3km/L、良い時には17.3km/Lです。 |
不満の声は少ないです。やはりエスクァイアと同じく16km/L前後も燃費があれば十分のようですね。
ただエアコンをたくさん使ったり、街乗りのように短い距離しか移動しない人にとっては燃費の数字は思ったより悪くなっています。
例えば広い車内なので、冬場後ろの座席まで温めるにはエアコンを強めにかけなければならないでしょう。そうなると燃費が悪くなるのを覚悟しなければいけません。
総合的に一番安いミニバンは?

ここまでミニバンの実燃費でみた低燃費ランキングを紹介してきましたが、もうひと要素加えた観点でのミニバンランキングをみてみたいと思います。
そのもうひと要素とは本体価格です。いくら出費を抑えるために燃費がいい車を選んでも、本体価格が高すぎたら意味ないですよね。
もちろん高いなりの装備や性能を得ることはできますが、あくまで金銭面だけで考えます。
では燃費、本体価格でランキングをみると4位、5位は上位より燃費が悪く、本体価格も上位より高いので今回の考察から外しましょう。
次に3位と2位を比べると2位のシエンタのほうが燃費もよく、価格も安いのでシエンタのほうが経済的といえます。
ではプリウスαとシエンタはどうでしょう?プリウスαのほうがシエンタより約25万円高いですが、燃費は0.9km/Lいいです。
つまり燃費で価格差の元を取れればプリウスαの勝ち、とれなかったらシエンタのほうが勝ちという図式になります。
そこでガソリン代を全国平均132円として、走行距離ごとの本体価格+燃費の変動をグラフにしました。

走行距離(km) | 本体価格+燃費(万円) | |
---|---|---|
プリウスα | シエンタ | |
0 | 248 | 223 |
10,000 | 254.7 | 230 |
50,000 | 281.5 | 258.1 |
100,000 | 315 | 293.2 |
150,000 | 348.5 | 328.3 |
結果からいうと15万km走ったとしても、プリウスαは価格差約25万円分の元を燃費ではとれませんでした。
15万km走って縮まった価格は、約5万円になります。燃費で元がとれると思った方には残念な結果になりましたが、これが現実です。
いくら燃費がよくても本体価格が10万以上あったら元はとれないということですね。
ただ先ほども述べたように、価格が高ければ高いなりの装備や性能がついてきますので、燃費にこだわり過ぎずに、まずは自分が欲しいと思ったミニバンを選ぶようするといいかもしれません。
まとめ
ミニバン燃費ランキングいかがだったでしょうか。今回ランキングという形でミニバンの優劣は付けましたが今の車、特にハイブリッド車はどれも十分な燃費性能をもっています。
たしかに実燃費で比べればわずかな燃費差は生じますが、最後のグラフを見てもらえればわかるように燃費で得られる金額差なんてほんの僅かなんです。
今回の口コミをみても、ある程度の燃費さえあれば十分で不満を述べている人はほとんどいませんでした。
だから車選びの際は、燃費を気にするなとは言いませんがもう少し気楽に見てはいかがでしょうか。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
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