ミニバン・ハイブリッド人気決定戦 コスパが良いのはどれだ!

近年ガソリン価格の高騰が続いたことで、低燃費車種の需要が高まっていました。そんな中、ファミリー向けのミニバンにおいても燃費向上を果たした車種を多く見かけるようになったかと思えば、今度はミニバンのハイブリッド化が進んでいます。

ハイブリッド技術も徐々に進歩し、人気車種でのハイブリッドモデルの投入で更なる拡販を狙っているのでしょう。一方で、どうしても「ハイブリッド車はあまりコスパが良くない」そんなイメージを持っている人も多いようです。

ハイブリッド車にしたとしても元を取るのに○年。一般的な認識としてハイブリッド車に求められているのは「燃費の向上」つまりガソリン代が減ることです。

その浮いたガソリン代で「車体価格の違いを埋めるのに何年かかるのか?」というコスパという部分に目を向ける人も多いようです。

そこで、「実燃費の良いハイブリッドミニバン」をはじめ、「価格の安いハイブリッドミニバン」や「コスパの良いハイブリッドミニバン」を算出してみました。

実燃費で比較。本当に燃費の良いハイブリッドミニバン3選

順位 車種名 ハイブリッド車燃費 ガソリン車燃費 価格
1位 シエンタ 18.87 12.56 223万円
2位 ヴォクシー 17.60 10.43 293万円
3位 エスクァイア 16.83 10.74 315万円
番外 プリウスα 19.30 314万円
表補足
※実燃費は参照データ(多数のオーナーによる燃費記録)の平均値
※価格はベースグレード(7人乗り)で統一(ジェイドは6人乗りのみ)

 トヨタ シエンタ

「予想よりはるかに売れている」と評判のシエンタが1位にランクイン。
シエンタハイブリッドはまだ登場して間もないですが、その売れ行きは好調なようです。シエンタは燃費の良さに加え、その実用性の高いコンパクトミニバンとして人気があったところに、さらに高い低燃費性能が加わればその人気の理由もうなずけます。

トヨタ ヴォクシー

ガソリン車では燃費がコンパクトミニバンに一歩及ばなかったヴォクシーが2位。
最終的な車選びにおいてボディサイズの違うものを比較することは少ないと思いますが、こうして燃費にだけ目を当てると不思議なものですね。

ヴォクシーが頭一つ抜き出た気がするのは私だけでしょうか?因みに、不思議と言えば「基本的な部分は全く同じヴォクシーの兄弟車であるノア」の平均燃費を計算すると、少し差が出るのが面白い現象です。

狙う年齢層の違いが燃費にも現れているのかもしれませんね。

トヨタ エスクァイア

パワフルな走りと燃費の良さを兼ね備えたトヨタ エスクァイアが3位。

ヴォクシーと同じような力強い、たたずまいで男らしさを感じさせてくれる外見です。それもそのはず、エスクァイアもノアと同じくヴォクシーの兄弟車ですから。

ガソリン車燃費ではエスクァイアが勝つもののハイブリット燃費となるとヴォクシーのほうが上になります。

しかし、このくらいの差であれば誤差の範囲でしょうね。ヴォクシー、エスクァイアともに魅力ある燃費のハイブリッド車です。

番外編トヨタ プリウス

ミニバンとして扱うなら実は1位のプリウスα。
「ハイブリッドミニバンの燃費ランキング」において入れるべきかどうか迷ったのがこのプリウスαです。プリウスより一回り大きく7人乗りを選択可能なのが大きな特長ですが、トヨタのラインナップにはワゴンとして分類されています。

しかし、「3列目シートがある=ミニバン」という認識の人も多い上に、何よりランキングに含めるのであれば「1位はプリウスαである」ことから、番外として載せておきました。

ガソリン車と燃費を比較した結果

もっとも違いが生まれたのはヴォクシーです。
車体の価格差はさておき、ガソリン車との実燃費を比較してみた結果、ヴォクシーが一番大きな差となりました。

そして、やはり燃費の面ではコンパクトミニバンに一歩及ばなかったこれまでに比べ、ヴォクシーハイブリッドの燃費の良さは多くの方の目にも魅力的に映っているようです。

中には普段のガソリン費用が気になっていたらしく、「ディーゼル車も検討したが、この燃費ならヴォクシーで十分満足!」と感じて購入したオーナーもいるほどです。

3位にランクインしたジェイドにも注目。
今回の結果を見ても分かるように、ガソリン車とハイブリッド車の実燃費の差がシエンタ・ヴォクシーに比べて少ないのが分かると思います。

しかし、同時に価格差も両車種に比べて少ないと言う特徴もあるのですが・・・その話はまた後ほど。というわけで、続いて価格の違いに目を向けたランキングを見ていきましょう。

価格で比較。買い求めやすいハイブリッドミニバン ランキング

順位 車種名 ハイブリッド車価格 ガソリン車価格 実燃費
1位 シエンタ 223万円 182万円 18.87/12.56
2位 フリード 237万円 201万円 15.68/12.53
3位 ジェイド 272万円 253万円 16.81/12.03
表補足
※実燃費は参照データ(多数のオーナーによる燃費記録)の平均値
※価格はベースグレード(7人乗り)で統一(ジェイドは6人乗りのみ)

トヨタ シエンタ

実燃費の良さに続き価格の低さでもシエンタが1位。
低燃費で低価格、そして広い居住空間を兼ね備えたコンパクトミニバンであるシエンタ。そして、さすがシエンタのハイブリッド車と言ったところでしょうか。ハイブリッド車となっても相対的な価格の低さと燃費の良さは一歩抜き出ています。

ホンダ フリード

コンパクトミニバンで人気が高いフリードが2位。
ミニバン選定において色々な面から検討していても、名が上がりやすいのがフリードです。そんな安定感のあるフリードが価格面で2番目に「求めやすいハイブリッドミニバン」としてランクインしました。

しかし、ガソリン車と比べて価格差の割には実燃費に差が無いことが気になるところですね。

ホンダ ジェイド

ミニバンにも走りの良さを追求したジェイドが3位。
ファミリー感が薄く、スポーティーな外観通りのパワフルな走りは「ミニバンでも気持ちよく走れるんだ!?」と若い世代を中心に好評なジェイド。

乗り心地も快適でセダンのような高級な質感が味わえますよ。

順位は3位であるものの、ガソリン車との価格差、そして燃費の差を見比べるとハイブリッド車の魅力が浮き上がってきます。

ガソリン車との価格差を埋めるにはどの程度乗る必要がある?

一般的にはカタログ燃費で計算するものですが、今回は実燃費で計算してみます。
ハイブリッド車を購入するときに多くの人が気になるのは「ガソリン車との価格差」。そしてその価格差を良くなった燃費で埋めるには「どの程度乗る必要があるのか?」という部分でしょう。

ディーラーで聞けば「○年ぐらいです」とすぐカタログ値を参考にした目安を教えてくれますが、今回は「実燃費」と2017年11月現在のレギュラーガソリン全国平均である「130円」、そして「月間1000キロ走る」と設定し、今回のランキングで登場した3車種で計算してみたいと思います。

トヨタ シエンタで計算

シエンタは約9年と11ヶ月、または118.500キロ以上。
HV車価格223万円-G車価格182万円=差額41万円
(G車の月間ガソリン代:10350円)-(HV車の月間ガソリン代:6890円)=3460円
41万円÷3460円=118.5ヶ月
つまり、およそ10年、或いは約12万キロ走れば元が取れる計算となります。

ホンダ フリードで計算

フリードは10年と6ヶ月、または126.000キロ以上。
237万円-201万円=差額26万円
10350円-8290円=2060円
26万円÷2060円=126ヶ月
つまり、およそ10年半、或いは12万6千キロ走れば元が取れる計算となります。

ホンダ ジェイドで計算

ジェイドは5年と2ヶ月、または61.800キロ以上。
272万円-253万円=差額19万円
10806円-7733円=3073円
19万円÷3073円=61.8ヶ月
つまり、5年ちょっと。或いはおよそ6万2千キロ走れば元が取れる計算となります。

いかがでしょう?「ハイブリッド車を選んでも価格差の元を取るのは難しい・・・」と思ったのではないでしょうか?しかし、実はまだこれだけではないのです。

結局コスパ最強のミニバンはどれ?

順位 車種名 価格 実燃費
1位 ジェイド 272万円 16.81
2位 ヴォクシー 293万円 17.60
3位 シエンタ 223万円 18.87

順位の詳細は以下の通りです。
1位はジェイドで5年と2ヶ月、或いはは61.800キロ以上。
2位はヴォクシーで7年と7ヶ月ほど、或いは906.000キロ以上。
3位はシエンタで約9年と11ヶ月、或いは118.500キロ以上。

これにエコカー減税額の差を加えると、もっと現実的になります。
「エコカー減税」と言うものを耳にしたことがある方は多いと思います。これは「車両重量に対して基準となる燃費よりよければ減税」となるわけですが、近年の燃費の良い車は減税対象となっている場合が多いのであまり意識しない方が多いようです。

しかし、ハイブリッド車の場合最大100%と大きく評価されるためその減税額にも差が生まれます。つまり車体価格や燃費とは別の「諸費用の部分で違いが出てくる」という事です。

例えば今回の3車種ですと、「ジェイドで約129,400円」「ヴォクシーで約135,800円」「シエンタで約106,200円」という優遇が受けられ、ガソリン車との差額は順に「約40,000円」「約81,000円」「約64,000円」となります。

では、これらの減税額の差を踏まえるとどうなるのでしょうか?以下の通りです。

ジェイドはおよそ4年と1ヶ月、或いは48,800キロ以上。
ヴォクシーはおよそ6年と3ヶ月、或いは74,600キロ以上。
シエンタはおよそ8年と4ヶ月、或いは100,000キロ以上。

そして、実は「フリードがおよそ8年と3ヶ月、或いは99,000キロ以上」となり3位に浮上し順位が入れ替わってしまうのはご愛嬌と言うことで。いかがでしょう?大分現実的な数字になったと思いませんか?

さて、ここまで「価格差を燃料費で埋めるには?」というコスパに目を向けて進めてきました。そして、車種によっては「そんなに乗らないからやっぱり損だ」と思う人もいるでしょうし、「意外と埋められるものだな」と思う人もいるでしょう。感じ方は人それぞれです。中には、もっと細かいことを言う人もいるかもしれません。

何故なら、実際に購入の段になれば「ガソリン車とハイブリッド車の値引きの差」が生まれることも必至です。また、もし「数年で乗り換えを考えている」場合には下取り価格の差も出てきます。

その他にも「ガソリン価格の変動」でも結果は変わりまし「装備の違いを価格にすると・・・」などと小さな比較対象はいくらでも出てきます。

このような様々な要素までも加え始めると切りがありませんので、あくまでほどほどに。そして以下のような事も参考にしてみてください。 

総合的な価格を取るか、月での価格を取るか

総合的な価格を取る方には見切りを付けるお手伝いを。
車を生活の足と捉えている方や現実的な方にとっては、今回のような計算をすることでハイブリッド車に対する価値を客観的に図ることができます。

また「内装や標準装備の違い、グレードを上げる事に価値を感じない」という方にとっても総合的な価格差が気になる物です。

つまりハイブリッド車の燃費にしか魅力を感じないのであれば、ご自身の利用状況と計算結果を踏まえた現実的な選択をすることが可能です。

月々の維持費の方が気になる方には後押しを。
ハイブリッド車を検討する前提として「月々にかかるガソリン代を安くしたい」という考えの方も多いです。そういった方は買うときの差額はすぐ忘れて月々の維持費に苦を感じている場合が多いです。

つまり「大きな損が無いことを確認するため」にも今回のような計算で妥協点を見極めるのも良いでしょう。

ハイブリッド車とガソリン車の選択はグレード選択と一緒です。
そもそも「どの車にしようかな?」とまだ購入する車種すら決めていない段階で、ハイブリッド車とガソリン車の価格差を気にする人は少ないはずです。

そして「次はハイブリッド車にしよう」と決めている場合は価格差をあまり気にしないでしょう。

つまり、価格差を考える人とは「乗りたい車が決まった後のグレード選択」をしている段階にいると言うことになります。

そしてなぜかハイブリッド車の燃費の部分だけを切り取って考える方も多いのですが、ハイブリッド車の燃費の良さとは「そのグレードの価値の一部」に過ぎません。そこでハイブリッド車の他の良さを考えてみましょう。

コスパだけではなく他のメリットも

走行時の音が静かです。
車の運転で疲れる要因の一つとして走行音があります。ハイブリッド車は静かであることも特長の一つですが、これは従来のエンジンの駆動音に比べ、モーターの方が振動や騒音が出ないという特徴があるためです。

近年はガソリン車やディーゼル車でも静音設計に力を入れた車種も増えていますが、一味違った静かさを体感できることでしょう。

装備の充実=得だと言う考えもあります。
ハイブリッド車とガソリン車の価格差はシステムだけの話ではありません。基本的に、ハイブリッド車は標準装備が充実しているのです。たとえば今回のランキングで登場した車の中で「最も価格差の大きいヴォクシー」で見てみましょう。

ガソリン車の場合ですと、「鍵をバッグに入れたままドアを開け、エンジンがかけられる」という便利な機能は、オプションで付けるか比較対象からグレードを一つあげなければなりません。つまり価格差は縮まります。

そしてエアコンの負担を減らす目的で付けられた「S-FLOW」という機能。乗員を感知して一人で運転するときでも運転席のみを空調するという意外と便利な機能です。

しかも燃費はもちろん無駄な噴出し音も減ると言う、ハイブリッドならではの標準装備です。またその他にも違いがあるので、価格差に負けない満足度を感じる方も多いでしょう。他人との違いに魅力を感じる人にとってはなお更ですね。

環境への配慮だって一人ひとりの心がけ次第です。
「エコエコとうるさい」と感じる人も多いかもしれませんが、仮に全ての車がハイブリッド車になったとしたら環境の変化は大きな物となるでしょう。

車の排ガス等で空気が濁っている中国、そしてその影響を受けている日本などは特に顕著なのではないでしょうか。それにハイブリッド車が主流になれば、価格も当然下がるので言うことなしですね。

因みに、先日見たニュースの一場面ですが、中国で一般車が走れない状態(軍事パレード)が生まれただけで「空気が澄んで久々に青空が綺麗に見えた」という現地の人が答えるインタビュー映像があったのですが、エコカーの可能性を感じさせる言葉にも感じませんか?

雪道も怖くない!4WDのハイブリッドミニバン

さて、これまでのランキングとは関係ありませんが、ミニバンは雪国のファミリーカーとしても当然人気ですし、その積載能力はスキーやスノーボードを趣味としている方にとっても魅力です。

そんな中、雪道での安全や安定性を求め、ハイブリッドミニバンにおいても当然4WDの需要があります。

そこで、4WDのミニバンランキングを見てみましょう。

順位 車種名 最大出力(Kw)/最大トルク(Nm) 実燃費
1位 セレナ 110/200 13.2
2位 ヴェルファイア(アルフォーッド) 112/206 12.2
3位 エスティマ 110/190 12.2

 

4WD走行が可能なハイブリッド車自体が少なく、ほとんどがffとなっています。

その中でもハイブリッドかつ4WD走行可能なミニバンランキング上位3車がセレナ、ヴェルファイア、エスティマです。

ところでみなさん一般的な4WDの印象は「パワフルで悪路でも安定した走りを実現してくれるが、燃費は悪い」と言った感じではないでしょうか?

しかし、トヨタのヴェルファイア、エスティマのハイブリッドに搭載されている4WD(E-Four)、そして日産 セレナに搭載されているオートコントロール4WDシステムは燃費が悪くなるなんてことありません。

基本的に乾燥した舗装道路では2WDに近い状態で走行し、雪道などの滑りやすい道で始めて4WDで走行すると言うシステムです。

つまり、通常走行においては、スタート時や力いっぱい加速する時にのみ活用されるため、燃費にさほど影響を与えません。

一方雪道では前輪が滑ってしまったときに自動的に適切な回転力を後輪に割り当て駆動させるシステムなので安全・安定性には定評があります。

価格は「エスティマが392万円」「ヴェルファイアが416万円」と少しお高いのに対し、セレナは「273万円」とかなり安いです。

なおかつ3車の中で燃費が一番いいということでランキングではセレナを1位としました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は様々な視点からハイブリッドミニバンについて触れられたと思います。

ただ、まだまだこれから本命となる車種が出てきそうなので、今後にも期待をしたい市場です。

 

 

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