カタログ燃費:27.2~37.0km/L
実燃費平均:16.71km/L
最も価格の低いグレードにはアイドリングストップ機能が無く、カタログ燃費は27.2km/Lとなっています。
それ以外のグレードにはアイドリングストップが搭載されており、2WDは37.0km/Lとなっているのです。それにしても変わりすぎですよね。
実燃費平均は16.71km/L。大きな落差があります。こうなってくると、「実燃費はどうなってるんだ」と疑問が生まれますよね。
そこで、実際に運転してキャロルの実燃費について検証してみました。
各オーナーの実燃費記録を紹介
「1年間の燃費は33.01km/Lでした」
「冬場に28km/L前後、夏場は35km/L前後。気温に大きく左右されます」
「平均で30km/Lくらいです」
「片道12kmくらいの通勤利用で、20km/L前後です」
「市街地で22km/L、郊外で30km/Lです」
「普段の市街地走行を満タン法で計測したところ、17.4km/Lでした」
「ちょい乗りが多く、燃費はいつも16km/Lとなっています」
「往復20kmの通勤利用で、24~25km/Lです」
「エアコンをオンにして走って、27km/L。田舎だと33km/Lでした」
「普段から14~16km/L、良いときには20km/Lを余裕で超えます」
実燃費平均はなんだったのかと思わせるほど、いい記録が多いです。納車して間もない頃の燃費を含めて平均記録となっているので、その分少し悪くなっているのでしょう。実際は普段から20km/Lを超えている人が大勢見られます。
面白いのが、ほとんどのオーナーが燃費に満足しているところです。「良い」「十分」と語る人が多く、「悪い」と語る人がほとんどいません。実際に出している記録がいいからかと思いきや、平均程度の記録でも「良い」としているのです。
走行レポート。キャロルを実際に運転してみたら・・・
オーナーの記録を見て「ほんまかいな?」と疑問に思ったので、実際に私もキャロルを運転してみました。
その際のレポートをお伝えします。検証は私ひとりで、財布など必要なものは全てコートのポケットに入れるという軽装備で行いました。
検証当日、意気揚々とキャロルの待つ場所へと向かいます。季節はずれながらも「クーリスマスキャロルがー」と鼻歌を歌いながら、スキップ交じりに歩いていました。スズキ・アルトに乗車したことがあるのに、何故か楽しみです。
アルトと変わらない車なのに、なにゆえでしょうね。
その場所に着いた私は、キャロルと初めて対面しました。「アルトにマツダのエンブレムついてる!」というのが最初の感想です。アルトを最初に見ていると、そうなりますよね。エンブレム以外に違いがないので、当然です。
アルトやキャロルは、色々な意味で時代に逆行していると感じています。
本体価格80~110万円台という低い価格設定もそうですし、エクステリアのデザインが今風ではありませんよね。
どこか丸っぽいライトに、とてもシンプルなグリルのデザイン。イカツさやカッコよさよりも、可愛らしさが押し出されています。グリコのおまけのブリキの車を塗装したような、おもちゃチックなエクステリアです。
そこが好きなんですけどね。
インテリアもどこかオモチャっぽい。安っぽいという意味でなく、デザインや雰囲気がそういったものになっているといいう意味です。メーターや操作系統周りが特にそう感じます。収納がそこかしこに散りばめられていて、好印象です。
リアシートは一体型ですが、これもコストカットの一環なのでしょうか。私が乗るのはGLグレードという、下から二つ目のグレードです。一体型リアシートは全車標準仕様となっています。
内外装を眺めて満足したので、運転席に乗り込んでシートベルトを締めます。キーを回して、さあ行きましょう! どうでもいいのですが、キーを回すという動作を久しぶりにやった気がします。
キャロルに乗ってみたくなった人はこちら!下記ページではキャロルの細かい特徴や魅力について詳しく紹介しています。
>マツダ・キャロル グレード毎の違いは何?おすすめグレードはどれ?
低燃費を心がけたら
乗ったところからゆっくり、ふんわりアクセルで発進します。
多少のモタつきがありましたが、特に気にはなりません。田舎町の特に車どおりが少ないところからの出発なので、モタついても構わないのです。
エアコンはオフで、アイドリングストップはオンにしています。
道路に出たら制限速度の50km/hまでゆっくりと加速。ゆっくりアクセルを踏んだときの名残を引き継ぎ、出来るだけ足に力を入れないイメージで踏みました。
この日は特に車どおりが少なくて、「車間距離? なにそれ車いないんだけど」という感じでした。曜日を見てみると「土曜日」。なるほどなと思いました。
私が住んでいるところ……今走っているところは土日になると車どおりがほとんど無くなるのです。
みんなどこかに出かけたり、逆に家にこもってゆっくりしているのでしょうね。
そのおかげで楽に検証が出来ました。30km走ったところで車を止め、燃費を計測します。
結果、燃費は26.4km/Lとなりました。
結果に満足しながら車を降り、自販機でコーラを買います。車に戻り、今度は高速道路に向けて走り出しました。インターの近くまで来ていたので、すぐです。
高速道路に入る直前から計測開始。高速道路に入るときの螺旋状の坂道を上ります。スタビライザーが無いこともあってか、コーナリング性能は決して良くありません。少し不安定です。ロール感が怖いということはありませんが、楽にスイスイ曲がれるわけではないので注意しなければならないでしょう。
高速道路に入ってからは、80km/hで巡航しました。高速道路で燃費を抑えるには車間距離を開けて、出来るだけ無駄なアクセルワークをしないことです。要は速度を一定に保てば良いということ。80km/h巡航だと、自然と前方車両との距離が離れていきます。
軽自動車でも100km/h出して走っている車が多いですからね。
50kmほど走ったところで計測終了。
燃費は30.3km/Lとなりました。
市街地で高速道路を降りて、一旦休憩しました。休憩後市街地での検証を開始します。信号の多い道ですが、車どおりはそれほどでもありませんでした。少なくはないのですが、渋滞というほどではありません。
ゆっくりめに発進して、周りの流れにギリギリついていけるかなという程度の速度まで加速します。速度を一定にし始めて少しすると、赤信号にあたる。アイドリングストップがしっかり作動しており、燃費削減に一役買ってくれているのではと期待に胸が高鳴ります。
30km程度走ったところで、検証終了です。
燃費は23.7km/Lとなりました。
燃費なんて気にせず走ってみたら
低燃費に関する検証は終わったので、今度は燃費を気にせず走ってみます。
市街地を来た道を引き返す形で10km地点まで計測することにしました。距離は「買い物とかで使うならこの程度だろう」という憶測で決めたのです。
青信号になった瞬間、アクセルを思い切り踏んで加速! ターボではないので楽しさを感じるほどではありませんが、実に心地よく加速していきました。安いからといってエンジン性能が低いわけではないようで安心です。
高速道路で100km/h巡航も可能なのではないかというくらい、しっかりとした加速をします。加速の感覚もとてもスムーズでした。踏めばそれだけ加速してくれるんです。
ただ、加速したところですぐ赤信号にあたるので気持ちよさも半減しました。
10kmを走り終えたとき、燃費は18.6km/Lでした。
今度はインターに入って、高速道路を30km程度走ります。100km/h巡航が可能ではないかという考えを検証すべく、100km/hまで加速してみました。結果、かなり余裕が感じられます。ハンドルが固くなること以外は、いたって快適です。
軽自動車で100km/hというと、どうしても横風を受けてフラフラしてしまうイメージがありますよね。私はありました。そういったことが全く無く、平気です。トールワゴン系ではないからかもしれませんが、これには少し驚きました。
そのまま走った結果、燃費は27.2km/Lとなりました。
最後に最初走った郊外を10km走ります。
信号に邪魔されることなく思う存分加速し、先述したような加速感をしっかりと味わいました。特筆すべきところは無く、快適そのもので検証を終えたのです。
結果、燃費は22.5km/Lでした。
まとめ
市街地:18.6~23.7km/L
郊外:22.5~26.4km/L
高速道路:27.2~30.3km/L
市街地・郊外・高速道路いずれにおいても、思ったよりも良い燃費記録が出ました。日常稼動で特に燃費を意識せずとも20km/Lを超えるというのは脅威的ですよね。カタログ燃費からすると納得できますが、それでもここまでとは思いませんでした。正直舐めてました。
オーナーの実燃費記録が良かったのも納得の検証結果です。
 
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