シフォン・カスタムは、タント・カスタムのOEM供給を受けてスバルから販売されている車で、立ち居地としてはタントカスタムと同じ、シフォンのカスタム車です。
シフォンと比べると外装のデザインを一新し、内装の質感を高めているのが特徴となります。
シフォンとシフォンカスタムの違いはすぐにわかりますよね。エクステリアを見たら「違うな」と一発でわかります。ただ、シフォンカスタムのグレード間の違いはそうすぐにはわかりません。
そこで、シフォン・カスタムのグレードごとの特徴についてまとめることにしました。
シフォンカスタムのグレード表
グレード | 価格 |
---|---|
R | 1,617,840円 (1,742,040円) |
R Limited | 1,652,400円 (1,776,600円) |
R Special | 1,684,800円 (1,809,000円) |
RS Limited | 1,749,600円 (1,873,800円) |
※全車スマートアシスト対応車です
シフォンカスタムの価格差は最大約13万円。
シフォンの価格差(20万円ほど)と比べると、グレード感の価格差はかなり小さくなっています。
それぞれ価格が軽自動車にしてはやや高めとなっていることも理由としてはあると思いますが、やはり装備の違いが少ないのだと考えるのが妥当でしょう。じゃあどれくらいの違いがあるのか、詳しくみていきましょう。
各グレードの特徴、捉え方
シフォン・カスタムは、シフォンよりも実用的な装備が充実しています。
価格が高くなっているのは、充実した装備と外装の変更のためです。Rは極力価格を抑えるため、加工や塗装については少々抑え気味になっています。
R Limitedでは、加工・塗装を抑えることなく、まさにリミテッド(制限限界)! しっかりとした加工・塗装がされており、内外装ともに大満足の出来となっており、RS Limitedでは、二箇所に本革を使用しているのが特徴的です。
また、R SpecialはR Limitedをベースに利便的な装備が追加されているのが特徴となっています。
装備を基準にグレードの特徴を見てみる
シフォン・カスタムのグレードの特徴について簡単に説明しましたが、それだけで車は語れません。
シフォン・カスタムは、グレード間で内外装の質感が異なります。内外装については実際に「どんな加工か」を知り、写真を見なければ何もわかりません。
そこで、下記PDFから装備や加工内容について抜粋してみました。ご参照ください。
chiffon_equipment.pdf
Rスマートアシストの装備、インテリア、エクステリア
- カスタム専用ルーフスポイラー
- LEDクリアランスランプ付 LEDヘッドランプ(ロービーム)[ヘッドランプレベライザー(オート付)]
- 左側パワースライドドア
- スライドドアイージークローザー
- 3眼ルミネセントメーター(タコメーター付)
- マルチインフォメーションディスプレイ
- ブラック ファブリックシート
- ピアノブラック調 インパネセンタークラスター
- ピアノブラック調&ファブリック ドアアームレスト
- 14インチアルミホイール&155/65R14タイヤ
- SRSサイドエアバッグ
ブラック ファブリックシート以下は、R・スマートアシスト独自のものですが、それより上はカスタム全車に搭載されている装備です。
シフォンと比べると、とても装備が豪華になりました。オートエアコンやLEDヘッドランプは当たり前のように付いていますし、必要なものは全て揃っています。
シフォン・カスタムの装備で好きなものをひとつ挙げるとしたら、タコメーター付の3眼メーターです。やはり複眼メーターはカッコいいですよね。タコメーターはデザイン性が高く、実用性もあります。運転中についついチラ見したくなる魅力があるのです。
あとは、内外装の質感ですね。シフォン・カスタムは各グレードで「質感」が異なります。上位グレードになればなるほど質感が上がっているのです。ただ、利便性はこれ以上はあまり高くなりません。
最上位で両側パワースライドドアが標準装備される程度ですが、両側パワースライドドアはオプションで付ければ済むので、それを理由に上位グレードを購入しようとはなりません。
R Limitedスマートアシストの装備、インテリア、エクステリア
- Limited専用大型エアロバンパー(フロント/リヤ)
- ダークメッキ フロントグリル
- フロントウインドゥトップシェード
- ダークメッキ LEDクリアランスランプ付LEDヘッドランプ
- ダークメッキアクセント リヤコンビランプ(LEDストップランプ)(クリアクリスタル)
- フロントウインドウトップシェード
- 専用ファブリック/ソフトレザー調シート(シルバーステッチ)
- プレミアムシャインディープブルー(マーブル柄)インパネセンタークラスター
- プレミアムシャインディープブルー(マーブル柄)&専用ファブリック ドアアームレスト
- 専用14インチアルミホイール&155/65R14タイヤ
エクステリアのダークメッキ加工がキラリと光っています。
内装もプレミアムシャインディープブルーという、名前からして凄そうな塗装がされているのです。マーブル柄があわさって、石素材を使っているように見えます。淡い色なので悪目立ちすることなく、インテリアの雰囲気を高めているところがにくいです。
R Specialスマートアシストの装備、インテリア、エクステリア
- 右側パワースライドドア(ワンタッチオープン、予約ロック、挟み込み防止機能付)
- パノラミックビューモニター(フロントカメラ・サイドカメラ)
R Specialスマートアシストに追加される装備はたったこれだけです。ベース車となるR Limitedとの価格差を見ても妥当な範囲内でしょう。
ただ、R Specialは両側パワースライドドアとなっており、より利便的に利用進事が出来ますし、オプションの追加でナビが付けば駐車が楽に出来るパノラミックビューモニターが搭載されるのはうれしいポイントになりますね。
RS Limitedスマートアシストの装備、インテリア、エクステリア
- 両側パワースライドドア(ワンタッチオープン、予約ロック、挟み込み防止機構付)
- 本革巻(六連星オーナメント、シルバー加飾付)
- 本革巻(シルバー加飾、メッキシフトレバーボタン付)ステアリングホイール
- 15インチアルミホイール&165/55R15タイヤ
本革素材が追加され、タイヤが15インチアルミホイールに変更されました。
15インチアルミホイールは安定感もありますが、少し足回りが硬くなりすぎるのではないかという不安があります。実際、シフォン・カスタムに15インチも必要かと問われると、必要ないと答えるユーザーが多いでしょう。
本革は質感が高くなって良いのですが、そのためにこのグレードを買うかというと微妙なところです。価格差の最大が13万円、そのうち9万円程度がR LimitedとRS Limitedの価格差となっています。
そう考えると、なかなか手がでないかもしれませんね。
各グレードの魅力や選んでいる人の傾向
シフォン・カスタムの魅力や、各グレードの魅力……。
装備を見ているだけでは、よくわからないかもしれませんね。装備について評価・説明するだけで、そういった部分については見てきませんでした。
そこで、ここでは各グレードの魅力について私の主観を交えて語ります。
Rスマートアシストの魅力、選んでいる人はこんな人

Rの魅力は「シフォン・カスタムの魅力」と言い換えることができます。
シフォン・カスタムの魅力は、通常モデルよりも向上した質感と実用性です。特に質感に重点が置かれています。グレードの違いが加工や塗装に始終しているのも、そのためです。
Rスマートアシストの内外装の質感は、抑えられていますが、それでも通常モデルと比べると格段に良くなっています。
特にエクステリアは煌びやかになっているのがわかるでしょう。デザインもそうですが、メッキフロントグリルが光を反射して存在感が増しています。
R Limitedスマートアシストの魅力、選んでいる人はこんな人

カスタム特有のエクステリアの煌びやかさを引き継ぎながら、上質で重厚なインテリアを演出しているのがR Limitedの魅力です。
外観ではキラキラ・ギラギラとした「軽いけど鋭い」雰囲気をつくり、内観はどっしりとした「重く落ち着いた」雰囲気をつくっています。
エクステリアとインテリアが対極のつくりになっているのです。ここが、このグレードの魅力の全てを物語っていると私は考えます。
R Specialスマートアシストの魅力、選んでいる人はこんな人

R Limitedで満足できないけど、RS Limitedほど装備の追加はいらない。そんな方に魅力的なのがR Specialだと思います。
スライドドアが両側になり、パノラミックビューモニター(フロントカメラ・サイドカメラ) がついたことでより使いやすくはなりましたが、質感はRS Limitedと比べるとやや落ちます。
そのため、とにかく使い勝手の良い装備だけを付けたい、そう考えて車選びをしている人にオススメの1台と言えるでしょう。
RS Limitedスマートアシストの魅力、選んでいる人はこんな人

RS Limitedは本革が魅力のグレードです。
同時に両側パワースライドドアも付いてきて、少しお得感があります。R Limitedで両側パワースライドドアを付けようかと検討していて、本革に魅力を感じるならRS Limitedの購入を考えるのも良いのではないでしょうか。
総合的に売れているグレードを考察
シフォン・カスタムでおすすめなのは、R Limitedです。
実用性重視ならRでも十分ですが、やはり「質感重視」というこの車の特性を考えればR Limitedを推したくなります。外観と内観を対にすることでギャップを生み出し、それによって乗車したときの「安心感」が増しているのです。
最近の軽自動車業界では、「居心地の良い室内」と「実用性の高さ」が重視されています。
外観をギラギラさせることで、内装のしっとりとした安心感を強調。逆もまた然りで、お互いがお互いの魅力を引き出しあって、近年の軽自動車業界のニーズも満たしているのです。
 
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