2018年3月に、セレナにe-POWERが追加されました。
E-POWERというと、ノートe-POWERが人気でしたよねえ。日産の売れ筋となっているセレナに、人気車種と同じシステムを搭載し、これで魅力は倍増された!?
果たして、そうなんでしょうか。
気になるe-POWERの特徴から、セレナ全体の評価まで、口コミからセレナを見てみよう!
セレナ:スペック紹介!

口コミから見てみる前に、まずはスペックからセレナを見てみたいと思います。
価格・グレードから性能・燃費まで、公式で公開されているデータをもとに簡単に紹介しましょう。これを見れば、セレナがよくわかりますよ!
価格・グレード
グレード名 | 価格 |
---|---|
S | 2,435,400円 |
X | 2,489,400円(2,733,480円) |
X Vセレクション | 2,674,080円(2,918,160円) |
ハイウェイスター | 2,678,400円(2,965,680円) |
X Vセレクション(防水シート車) | 2,706,480円(2,950,560円) |
G | 2,847,960円(3,135,240円) |
ハイウェイスターVセレクション | 2,934,360円(3,194,640円) |
ハイウェイスターVセレクション(防水シート車) | 2,966,760円(3,227,040円) |
e-POWER X | 2,968,920円 |
ハイウェイスターG | 3,011,040円 |
e-POWER XV | 3,128,760円 |
e-POWER XV(防水シート車) | 3,161,160円 |
e-POWERハイウェイスター | 3,178,440円 |
e-POWERハイウェイスターV | 3,404,160円 |
e-POWERハイウェイスターV(防水シート車) | 3.436.560円 |
本当は「NISMO」「AUTECH」というモデルもあるのですが、今回は基本モデルのみ掲載しました。
基本モデルと言っても「通常」「ハイウェイスター」「e-POWER」「e-POWERハイウェイスター」と様々なくくりがあり、種類が豊富ですけどねえ。
そのため、価格差も最大で100万円程度と、このクラスのミニバンとしては大きめのものとなっています。
最高価格なんかもう、高級車種の入門モデルと同じくらいですからね。高級に片足突っ込んでいる感じがして、とても面白いです。
予算によって選べるグレードには、差が出るので注意したいところですねえ。

エンジン性能
通常 | e-POWER | |
---|---|---|
排気量・種類 | 2.0L DOHC筒内直接燃料噴射直列4気筒 | 1.2L DOHC水冷直列3気筒 |
エンジン最高出力 | 110kW/6,000rpm | 62kW/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 200Nm/4,400rpm | 103Nm/3,200~5,200rpm |
モーター最高出力 | 19kW | 100kW |
モーター最大トルク | 48Nm | 320Nm |
e-POWER以外のグレードは、エンジンがメインでモーターが補助扱いになっています。
一方、e-POWERはモーターがメインでエンジンが補助扱いなんですよねえ。
この真逆とも言えるパワートレインの違いがなんとも面白く、しかも選び方も単純で好印象です。
エンジン主体がいいのか、モーター主体がいいのかを考えればいいわけですから。
セレナの2.0Lエンジンは、このクラスのミニバンを動かすには十分すぎるほどのパワーを持っています。
静粛性の高い走りを実現し、さらに坂道でも高速道路でも不足感が無くしっかり加速して駆け抜けてくれる頼もしさもある。
自動運転システムプロパイロットも高速道路で大いに役立ち、実用車として申し分ない性能を持っていると言えるでしょう。
e-POWERは、圧倒的に大きなトルクが発生して発進時から車体をスムーズに動かし、巡航速度に導いてくれます。
リニア感があり、その感覚が何よりも魅力的。ただ、弱点としては「電気自動車と同じタイプのモーターを使っているが、バッテリーは電気自動車のような大きなものではない」ということが挙げられるんです。
モーターだけで走行できるのは、せいぜい10kmから12km程度と言えます。
基本的には、エンジンとモーターの力を合わせる形。
普段は両用し、効率よくエネルギー充電を行いながら走ってくれるんですが、バッテリーを使い切ってしまうと力が弱くなるのではないかという懸念があります。
バッテリーが元気なうちは、エンジンとバッテリーとを掛け合わせてパワフルに走れるけど……。
個人的には、バッテリー空の状態で坂道を走っても大したストレスはありませんでした。これなら、充電を使い切っても安心して走れると思います。
それに、普段は2.5~3.0L相当のパワーを感じさせてくれるため、この点を不安に思う必要はないでしょう。あとは、実際のオーナーがどう感じているかですねえ。
燃費
通常・ハイウェイスター | e-POWER | |
---|---|---|
燃費 | 15.0~17.2km/L | 26.2km/L |
JC08モード燃費を紹介しましたが、e-POWERは個人の運転の仕方によって大きく数値が変わりそうですよね。
積極的にEV走行を取り入れるか、ハイブリッド走行に徹するか、またエコドライブ意識の強弱によっても燃費が違ってくるでしょう。
この点は本当にオーナーの意見を見ないとわからないところなので、データで語るのはほどほどにして、口コミを見てみましょうか。

[セレナ]:項目別口コミ紹介!
セレナのデータ、特に性能を詳しく見てきました。ここからは、口コミからセレナの特徴・魅力を紐解いていきたいと思います。
エクステリアの評価は? インテリアの完成度は? 気になるところをそれぞれ、簡単に見ていきましょう!
エクステリアへの口コミ
「メッキが控えめで、おとなしい印象。ファミリーカーとして好印象です。」
「上品な顔つき。スポーツカーのようにまとまったメッキ。ミニバンなのに超かっこいいです。」
「過激ということも野暮ったいということもなく、ちょうどいい。」
「近頃、国産車は落ち着いた人が乗るにはデザイン的に選択肢が少ない。消去法でセレナが一番よかった。」
「好きですねえ。特にe-POWERの青いラインがお気に入り。」
昨今の国産車はメッキやデザインがギラギラとしたものが多く、比較的大人しめなセレナに魅力を感じている人が多いです。
特別魅力的だと思わなくとも、消去法でセレナを選ぶ人も結構いて、セレナは老若男女共に昨今のギラギラブームに乗れない人のオアシスなのかもしれません。
個人的に、「ファミリーカーなのだから、落ち着いたデザインのほうがいい」と感じています。
そのため、セレナの控えめな感じはとても好印象なんです。大人も子供も乗るのだから、若々しすぎても渋すぎてもダメ。
セレナは適度に個性を演出し、適度にかっこよく落ち着きもあって独特の貫録を感じますね。
まるで父親のような威厳。
インテリアへの口コミ
「豪華すぎることもなく、安っぽくもなく、ベストデザイン賞をあげたい。」
「シートアレンジが素晴らしい!」
「素晴らしいが、セカンドシートにアームレストが欲しい。広いシートだから、無いと落ち着かない。」(e-POWEには搭載されています。)
「値段の割に安く感じる。」(e-POWER)
「質感が他社より少しいい感じ。使い勝手がよく、女性目線な感じがしますね。」
使い勝手を高く評価している人が多いです。
3列目もスライドするようになり、シートアレンジは熟成されている感じがしますねえ。
セカンドシートもe-POWERだとキャプテンシートになり、使い勝手と快適性が増しています。
e-POWERのほうが快適性は高く、使い勝手はどのグレードでも関係なく高いといったところでしょうか。
ただ、e-POWERになると「値段の割に質感が安っぽい」という不満が出るようですね。通常グレードだと気にならないところも、高価なe-POWERとなると気になる様子。
高価なうえ、インテリアの「質感」に関する変更点はほとんどありませんからね。
グレード選びをするときは、価格とインテリアのバランスを考慮したいところです。

燃費への口コミ
「街乗り10km/L、高速12km/Lくらいが私の平均です。」(ハイウェイスター)
「9~10km/Lがほとんどです。僕は燃費を気にしていないため、OKですけどね。」(ハイウェイスター)
「10km/Lくらい……運転に慣れるまでは伸びないのかも?」(e-POWER)
「通算15km/L、遠出の際、往復で24.5km/L(エアコンOFF)でした。」(e-POWER)
「郊外に住んでいて通勤は峠を越えるんですが、平均だと22km/Lです。」(e-POWER)
通常・ハイウェイスターは、10km/L前後が平均という方が多いですね。
JC08モード燃費からして最近の車の中では低燃費とは言えないほうですし、これくらいの燃費になるのは必然だと思います。
ミニバンでストレスの少ない巡航をさせようと思うと、どうしても燃費は犠牲になりますから。
e-POWERは、やはり人によって大きく燃費が変動しますね。
10km/Lというのは極端な例ですが、運転に慣れないと結構燃費は高くなってしまうようです。一方、運転に慣れて長距離走行をすると24.5km/Lという、JC08モード燃費とそん色のない記録も出せるということですね。
熟練により、どんどんお得になっていくという楽しさを味わえるのではないでしょうか。
走行性能への口コミ
「踏むとワンテンポ遅れて発進加速する感覚がある。」(ハイウェイスター)
「走行性能はあまり求めていませんが、悪くはありません。」(ハイウェイスター)
「出足が鈍い。40km/hを超えたあたりからは、スムーズになります。」(ハイウェイスター)
「ラジコンのようなアクセルによる速度調整。慣れれば楽。走行性能はガソリンと雲泥の差、大人しい運転はe-POWERがいい。」(e-POWER)
「高速域からもしっかり走りますね! 発電用エンジンがすごい回るから、あまりモーターで走っているという感覚はありません。」(e-POWER)
通常・ハイウェイスターは、発進加速だけが不満な様子。
巡航速度に乗ってくると走りがスムーズになるものの、もう少しトルク感が欲しいところですよねえ。
しっかり走れるミニバンではありますが、このストレスは大きいと思います。
ただ、素早く発進する車は、運転者にとってはストレスフリーですが、ただ乗っているだけの人には結構ストレスになることがあるんです。
運転しているとそうでもありませんが、乗っているだけだと「急な発進」ともとれてしまいますからね。
特に小さな子供がいるなら、運転者がストレスを感じるくらいがちょうどいいというお母さんもいます。この点は難しいところです。
e-POWERは走行性能に関する不満点はなく、大人しく運転するならe-POWERのほうがトルクが大きくて燃費もよくて良いでしょう。
ガソリンエンジンは「速度をのせないとスムーズじゃない」ということで、ガンガンエンジンを回してしまいそうですからねえ。
ワンペダルに慣れる必要はありますが、慣れればとても便利で楽です。
e-POWERのキーワードは「慣れ」と言えそうですねえ。
安全性能への口コミ
「他社に比べて先進機能が充実しているとは言い難いが、基本的な安全性はあると思います。」
「オプションを付けると安全性が高くなり、プロパイロットなど運転補助機能も付くが、オプション頼りという感じがしてしまう。」
「車の制御をある程度任せられるプロパイロットは、とても楽ですねえ。」
「オプションを付けると、ミニバン最高峰の安全装備。標準だけだと並。」
「価格が高いから、安全装備はもっと標準化して欲しい。」
先進予防安全機能は、メーカーオプションとなっています。
「セーフティパックA・B・C」というものがあり、ある程度まとめられているんですよね。
まとまっているとはいえ、そもそもの価格が高いグレードには標準搭載されていてほしいものです。
オプション追加を前提とした設定になっていますが、その性能や精度自体は高く、購入者は「買ってよかった」と感じています。
ミニバン最高峰という声もあるため、安全性能自体はかなり高いと言って良いでしょう。

口コミで見たセレナの総合評価
口コミからセレナを見てみると、結構賛否両論ある部分が多いという結果になりました。
特に走行性能に関して苦言を呈する声が多く、走りに関しては「ガソリンモデル」か「e-POWER」かどちらを選ぶかが重要になりそうです。
そんなセレナの総合評価を、口コミを参考にしてみたいと思います。
落ち着いたエクステリアで、選びやすい
最近はファミリーカーもギラギラしたものが多く、ヘッドライトは釣り目が基本。
それはそれでカッコイイのですが、ファミリーカーとして考えると「どうなの?」と感じる人は、やはり多いです。
老若男女問わず乗るのだから、どんな世代でも受け入れられるようなデザインが欲しいところ。
セレナは、そう思う方たちのオアシス。唯一無二の、魅力です。
インテリアの完成度が群を抜いて高い!
セレナを語る上で外せないのが、インテリアの完成度ではないでしょうか。
特にシートアレンジは凄いですよ。全部片手で操作できて、複雑そうに見えるアレンジも迷うことなくサクサク簡単に完成させられます。
どんな荷物を入れるときにも、サクサクアレンジして、サッと積めるのが魅力的。子供と一緒に出掛けるときにも、買い物のときにも、安心楽々です。
さらに、他社に比べて足元の余裕もトップクラスに広く、快適性が高いのも好印象。3列目すら足元に余裕があるというのだから、驚かされます。
さらに、シートに座ると天井が見上げるほどに高く、開放感がある!
インテリアの完成度は、このクラスのミニバンだと随一ではないでしょうか。
e-POWERの燃費性能が高く、走行感覚が面白い
人によりけりなところもありますが、e-POWERは燃費性能が比較的高いですよね。
ガソリン車だと10km前後のところ、20km/L以上の低燃費を実現することもできるというのは、大きな売りになります。
頑張ればガソリン車の2倍は低燃費にできるということは、単純計算してガソリン代が半分ですからねえ。
燃費を抑えるのもゲーム感覚で楽しそうですが、走行感覚が何よりもゲーム感覚で面白そう。
アクセル一つで加速・減速が出来るというのは、慣れるまでは苦労しますが、慣れた後は普通の車に戻れなくなってしまうほど快適です。
両方の足を使わないとできない操作が、片足でできるのだから、単純計算して体と心の負担が半分!
e-POWERは、悪いものが半分になる車なのかもしれません。

まとめ
e-POWERが2018年に追加されたセレナ、従来のガソリン車よりもさらにe-POWERの評価が高くなりました。
購入前に感じる不安は、購入後には感じない人が多く、その完成度の高さを口コミが物語っています。
ノートで人気を博したシステムは、売れ筋車種セレナでこそ輝きを放つということなのでしょうね。
従来通りインテリアの完成度も高く、ファミリーカーとして圧倒的に買いやすい車なのではないでしょうか。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
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