1997年に初代Aクラスが登場。
2004年にフルモデルチェンジされた2代目は、パワーステアリングなどの運転者の負担を軽減するメカニズムを大きく変更。
2012年のフルモデルチェンジ後の3代目は、高級感を感じつつスポーティかつ近未来なデザインへ。
そして2018年10月18日、4代目へとフルモデルチェンジを果たし、更に未来的な外観・内装へと変貌を遂げました。もちろん変化は見た目だけでなく、エンジン性能の向上・高い安全性といった内部構造の変化も魅力的です。
現在では3つのグレードがあり、自分のパートナーを選ぶためにはそれぞれの特徴を知っておく必要があります。
どのような違いがあるのか確認していきましょう。
目次
メルセデス・ベンツ Aクラスのグレード表
グレード | 価格 |
---|---|
A180 | 3,220,000円 |
A180 style | 3,620,000円 |
A180 Edition1 | 4,790,000円 |
フルモデルチェンジ後のメルセデス・ベンツのAクラスは、322万円~479万円と、価格差は160万円ほどとなっています。どれも高級感があり、外観のかっこよさや内部のメカニックな要素は、素直にかっこいいと思ってしまいますね。
では、それぞれのグレードでどのような違いあるのでしょうか?
各グレードの装備や特徴を詳しく見ていきたいと思います。
各グレードの特徴や違いを解説
各グレードで、エクステリア、インテリア、装備にいろいろな特徴があります。
Aクラスは、見た目での大きな変化はありませんが、わずかに色のポイント、ライトにアクセントが加えられているなど、細かい違いがたくさんあるのです。
ここでは、ざっくりとグレードごとの特徴に迫っていきましょう。
A 180

ベースグレードなるA180。
「流石はメルセデス」といった感じでしょうか。先代モデルと比べるとコンパクトカーとは思えないような、よりスポーティな姿となりました。
また、搭載されているエンジンにも手が加えられ、アルミ製のシリンダーブロック等によって大幅に軽量・小型化しながら出力・高い静粛性を実現しています。
さらに今回のフルモデルチェンジから自分の言葉・指先で操作でき、好みや行動を学習してサポートしてくれる、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が搭載されています。普段の会話のように話しかけるだけで車両設定やインフォテインメント機能が簡単に操作できるのはうれしいですね。
A 180 Style

180Aの上位グレードとして進化を遂げた180A Styleは、標準装備に加えてMBUX対応ディスプレイが10.25インチと大きくなっている点やキーレスゴー、ヒートシーターといった快適装備の変更・追加がされています。
エクステリア面での大きな変更点はないですが、A180よりも機能的な装備が充実し、利便性が高まったと考えておくと良いでしょう。
A 180 Edition1

A180 Edition1は、フルモデルチェンジを記念して500台の限定販売となっている特別仕様車です。
最高峰のSクラスと同じ世界最高レベルの安全機能を実現するレーダーセーフティパッケージ、ナイトパッケージの精悍なブラックと利便性を大きく高めた装備の数々、そして美しくもダイナミックなAMGライン。
限定車だけあって、かなり魅力的な1台となっています。
エクステリア・インテリアの随所にあしらわれたイエローグリーンのアクセントも「ほかとは違うんだ」ということを訴えかけていますね。
AMGデザインだけを詳しく知りたいという方は下記ページも御覧ください。
>ベンツ AMG コンパクト グレードの特徴を紹介、あなたのぴったりを徹底分析!
装備を基準に各グレードの特徴を見てみる
それでは、各グレードにはどんな装備がしてあり、どんな違いがあるのでしょうか?
エクステリア・インテリアは勿論大切ですが、装備内容でその車のパフォーマンスが分かれていきます。
各グレードで共通する装備、そして、共通しない装備は何なのかを詳しく見ていきましょう。
また、全ての装備を閲覧したい場合は、以下のPDFをご参照ください。
http://www.mercedes-benz.jp/catalog/a-class/ebook/spec/index.html
A180、全グレードに共通する標準装備
- ESP®(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)
- BAS(ブレーキアシスト)
- アダプティブブレーキ(ホールド機能・ヒルスタートアシスト)
- アダプティブブレーキライト
- アダプティブブレーキアシスト
- アテンションアシスト
- パーキングアシストリアビューカメラ
- タイヤ空気圧警告システム
- ベルトフォースリミッター付シートベルトテンショナー
- SRSエアバッグ(運転席・助手席)
- SRSニーバッグ(運転席)
- SRSサイドバッグ(ぺルビス・ソラックス、前席)
- SRSウインドウバッグ
- シートセンサー&チャイルドセーフティシートセンサー(助手席)
- LEDライト
- 本革巻きマルチファンクションステアリング(パドルシフト付)
- DYNAMIC SELECT(ダイナミックセレクト)
- MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
- 分割可倒式シート(後席)
主な共通の装備はこちらになります。
やはり、安全志向のメルセデスです。安全面を考慮した装備がしっかりとしていますね。
最も魅力的なのは、ブレーキ性能でしょうか。
まずは、ESP®と呼ばれる、エンジン出力を自動で調整し、追突防止をサポートする機能ですが、車輪の回転速度、横方向加速度、ステアリング角、ブレーキ圧、ヨーレートの5種類のセンサーが感知して、4輪個々のブレーキが作動し、車両の横滑りやスピンといった危険から守る安全装置です。
アダプティブブレーキは坂道発進をサポートするヒルスタートアシストと、車両を停止した状態を保つホールド機能から作られているシステムです。
(ヒルスタートアシストとは、坂道発進時に発進させるため、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえるとき、ペダルから足を踏み外しても約2秒間ブレーキが効いたまま停止する機能のこと)
また、先ほど紹介したMBUXが標準装備となっているのはうれしいですね。革新的なインフォメーションシステムが、より近未来感を演出しています。
A 180 Styleの装備、特徴、異なる点
※内装画像はオプション「AMGライン装着車」
- パークトロニック
- アクティブパーキングアシスト(縦列・並列駐車)
- プライバシーガラス(後席左右・リアウィンドウ)
- 前席メモリー付フルパワーシート+シートヒーター+電動ランバーサポート
- アームレスト[後席]
- リバースポジション機能付ドアミラー[助手席側]
- カップホルダー(後席)
- キーレスゴー
- コンビニエンスオープニング・クロージング機能
- クラスメートコントロール(左右独立調整)
- 10.25インチコックピットディスプレイ
以上が180 Aに標準装備される装備となります。
基本的にインテリアに手を加えつつ、機能的なシステムが追加されているグレードといったところでしょうか。
各追加装備について簡単に説明すると、パークトロニックシステムは、前後バンパー付近の障害物を感知して接近状況をアラーム等で知らせてくれるシステム。狭い場所での運転操作に役立ちます。
アクティブパーキングアシストは、超音波センサーが最適な駐車スペースを自動で検出し、自動操舵・ブレーキ機能でシフトをアクセルを操作するだけで簡単に駐車できるシステムとなっています。
キーレスゴーは他車種で言うと、キーレスエントリー(カギを必要としないボタン式のエンジン始動システム)ですね。また、コンビニエンスオープニング・クロージング機能はキーの操作でドアだけではなく、ウィンドウの開閉が出来るシステムとなっています。
それに加えて機能的なインテリアが追加されていることを踏まえてより使いやすく、かつ近未来的で高級感のあるグレードとなっているようです。
その他各種オプションについて
また、A180・A180 Styleにはレーダーセーフティパッケージやナビゲーションパッケージ、AMGラインといった推奨オプションから、アドバンスドパッケージやAMGレザーエクスクルーシブパッケージといった受注生産オプションが用意されています。
ここで簡単に推奨オプションについて紹介しておきましょう。
レーダーセーフティパッケージは、アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)や緊急回避補助システムといった、『安全に運転するための機能』を追加したパッケージになります。
ナビゲーションパッケージは文字通りナビゲーションに関するパッケージで、MBUXにナビゲーションシステムや、USBオンデマンド地図更新・オンライン地図更新機能が付いたMercedes me Connectやテレビ機能(12セグ/ワンセグ自動切替)、トラフィックサインアシストが追加されるパッケージです。
AMGラインはインテリアや電気系統の追加オプションとなっており、ブレーキキャリパーやステンレスアクセル&ブレーキペダルといった、よりスポーティな装備が追加され、タイヤも2インチ上がった18インチツインスポークアルミホイールが追加されます。
またレーダーセーフティパッケージ・ナビゲーションパッケージは180A・180A Styleの両方に追加可能となっていますが、AMGラインは180A Styleのみ追加可能となっています。
A 180 Edition1の装備、特徴、異なる点
- レーダーセーフティパッケージ
- トラフィックサインアシスト
- マルチビームLEDヘッドライト
- アダプティブハイビームアシスト・プラス
- 360°カメラシステム
- AMGスタイリングパッケージ
- MercedesーBenzロゴ付ブレーキキャリパー[フロント]
- ブラックペイント19インチAMGマルチスポークアルミホイール[グリーンアクセント入]
- ナイトパッケージ
- EDITIONエンブレム
- レザーARTICOインテリア(グリーンステッチ入)
- レザーDINAMICAインテリア(グリーンステッチ入)
- アルミニウムインテリアトリム[EDITIONロゴ入]
- 専用フロアマット
- ステンレスアクセル&ブレーキペダル[ラダースタッド付]
- ヘッドアップディスプレイ
- アドバンスドサウンドシステム
- ナビゲーション
他にもたくさんの特別装備が搭載されています。
流石、としか言いようがありませんね。先ほど紹介したレーダーセーフティパッケージをはじめ、セーフティパッケージやAMGラインの装備が標準装備となり、見た目・機能の両方が上質なモノへとなっています。
販売台数はボディカラーによって限られており、マウンテングレー(メタリックペイント)は250台、ポーラーホワイト(ソリッドペイント)は150台、designoマウンテングレーマグノ(マットペイント)が100台の合計500台限定のグレードなので、希少性がかなり高いグレードとも言えます。
各グレードの魅力。こんな方にオススメ!
グレード名 | 評価 | 意見まとめ |
---|---|---|
A 180 | ☆☆☆☆ | Aクラスのスタンダードさを楽しむことが出来る。 |
A 180 Style | ☆☆☆☆☆ | 安心・安定した走りが魅力的で装備も充実している。 |
A 180 Edition1 | ☆☆ | 機能的。装備も充実しているが希少性が高く入手しづらい。 |
ここまで装備、インテリア、エクステリアと様々な特徴を見てきました。
外観のかっこよさ、性能、そして装備と、どのグレードにもそれぞれ良さがあり、「結局どれが一番自分に適しているの?」と悩んでしまいますね。
それでは、どんな人がどのような理由で選んでいるのか詳しく見ていきたいと思います。
A 180の評価
フルモデルチェンジ後初のベースグレードとなるA180は、ズバリ必要最低限の装備で安く買いたい方がおすすめ。
ヒートシーターやキーレスゴー、マルチビームLEDヘッドライトといった利便性に富んだ装備が非搭載となっていますが、標準装備はかなり充実していますし、オプション等を装着すればより安全で快適な運転を楽しむことが出来ます。
「余計に装備を付けず、スタンダードなAクラスを楽しみたい」
「最新システムのMBUXが搭載された近未来なクルマに乗りたい」
と言うように、Aクラスのスタンダードさを楽しみたい方はA 180を選ぶといいでしょう。
A 180 Styleの評価
A 180の上位グレードとなるA 180 Styleは、快適装備・インテリアにこだわりたい方におすすめ。A 180よりも先進的な駐車システムや安全機能といった装備がさらに充実し、インテリア各所に快適装備も追加されているので、運転がより楽しくなると思います。
中でも私が注目したいのは、後部座席への配慮がされている点。
車内の状態が分からないようにするプライバシーガラスや、後部座席にもカップホルダーを装着することによって、コンパクトカーでも快適な空間で快適なドライブが出来そうです。
そう考えるとA 180はどちらかというとファミリー層にもオススメといえますね。
A 180 Edition1の評価
高機能・最高級・超限定。
この3拍子がそろっているといっても過言ではありません。
現状では500台の限定販売となっているので、購入出来たらかなりラッキーな方と言えます。それだけ希少性があるグレードです。
ただ、その希少性が仇となり、一般購入できないグレードなので基本的にはA180とA180 Styleの、2つのグレードを選択肢としておいた方が良いでしょう。
結果どのグレードが売れているの?
フルモデルチェンジ後初となるAグレードは、総合的に見てもやはりベースグレードとなるA180の購入者が多いです。
ただ、今までの傾向を見てみると、Sportsや250 SPORTといった、新たなモデルや排気量が違うグレードが表れてくることが、容易に考えられます。
そのため、「いち早く最新のグレードを購入したい!」と考えるのであれば、A 180は鉄板です。そのうえで、予算や安全性を考慮してA180 styleを選択肢に入れていくと、損をせずにこれからの相棒を探すことが出来ると思います。
Aクラスは、エクステリア、インテリアで比較するのは中々難しく、走行性能、乗り心地が選ぶときのキーポイント。
あなたのニーズに合わせてしっかりと選んでいきましょう。
 
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