オフロードの王様、キング・オブ・オフロードのJeep WRANGLER(ラングラー)が、2018年にフルモデルチェンジされました。
昔はアメリカ軍御用達だったんですが、今となってはカジュアルな雰囲気が出てきていますよね。
モデルチェンジでデザインが変わり、レトロな雰囲気の中に可愛らしさをにじませています。
かなり近代化が進んでいる印象があるんですが、やはりラングラーはラングラー。
オフロード性能はしっかりと備えながら、さらに普通車のようなハンドリングも実現しているんです。
そんなジープ ラングラーの魅力を、グレードごとに紹介しましょう!
目次
Jeep WRANGLER グレード表

グレード名 | 価格 |
---|---|
UNLIMITED SPORT | 4,326,000円 |
UNLIMITED SAHARA | 4,672,000円 |
フルモデルチェンジによりグレード設定もリデザインされ、グレードは二つだけになりました。
今後どんどんグレードが増える可能性はありますが、2018年6月末現時点では二つだけです。価格差は約35万円となっています。
グレード名が「SPORT」はすぐにピンとくるけど、「SAHARA」というのはイマイチピーンと来ないというところが個人的には気になるところです。
前からラングラーを知っている方からすると「知ってるよ」という感じなんですが、知らない人にとっては「SAHARAってなんぞ?」というのが本音でしょう。
そんな気になるグレードの特徴を、これからじっくりとお伝えしますよ!

各グレードの特徴や違いを解説
価格差があまり大きくないため、グレード間でエンジン性能には違いがありません。共通性能も気になりますが、SPORTとSAHARAの装備の違いも気になりますよね。
装備に関してはここでは概要だけ、詳しくは後から見ていきます。まずは、性能メインに語りましょう。
UNLIMITED SPORT
ラングラーに搭載されているのは、3.6LのV型6気筒DOHCエンジンです。
その最高出力は209kW/6,350rpm、最大トルク347Nm/4,300rpmとやる気満々。とにかくトルクガ大きいというのが、ジープらしいですよね。
トルクは低回転域から大きく、エンジンをギュンギュン回せばガッツリと加速できるというのも、とてもいいです。
全体的に高回転型なので、オフロード走行をこなすのが一番の活躍どころ。
悪路道をガッツリアクセル踏んで走るとき、この車の走りは真価を発揮し、進化したという印象を運転手に与えてくれるんですよ。
その分、舗装されている峠道をそこそこのペースで走っているときには、若干のザラつきがあります。
こればかりは、ピークパワーの回転域が少し高めになっている特長上、仕方が無いことです。それでも、十分なトルクは出るんですけどね。
一般道を巡航したり、高速道路で加速したりする分には快適そのものです。
また、特徴的なのが「軽いけど正確無比なハンドリングフィール」ではないでしょうか。まるで普通車のような感覚でハンドルを切ることができるから、本当に運転が安定するんです。
想像以上に、オンオフどちらも使い分けられるかもしれません。

UNLIMITED SAHARA
実は、SPORTとSAHARAの違いはそれほど大きくはありません。装備が若干違うくらいなんですよ。
たとえば、プレミアムサウンドシステムを搭載していたり、オプション装備にレザーシート(フロントシートヒーター付)を追加していたりといった感じです。
実際どれくらいのものなのかを、これから見ていきましょう。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる
ラングラーのオンオフ両用な性能は、本当に楽しいんですよ。
もちろんオフロードが一番なんですが、オンロードも巡航速度程度ならざらつきも少なくて快適そのもの。
ただ、気になるのがグレード間の違いが小さいこと。
ラングラーは、装備の多くが全車標準装備となっています。紹介仕切れない部分もありますが、下記PDFから一部抜粋して装備の違いを紹介しましょう。
https://www.jeep-japan.com/content/dam/cross-regional/apac/jeep/ja_jp/spec/pdf/2018Wrangler_0611.pdf
全グレード共通標準装備
- デュアルエアバッグ(運転席/助手席)
- サイドエアバッグ(運転席/助手席)
- エレクトロニック・スタビリティ・コントロール
- トラクションコントロール
- ブレーキアシスト
- コマンドラック4×4システム
- クルーズコントロール
- サイドステップ
- フルメタルドア
- フリーダムトップ リムーバルツールキット
- フリーダムトップ(フロント用)収納バッグ
- 布製バケットシート
- 運転席高さ調整機能
- 60;40分割可倒式リアシート
- チルト機構付パワーステアリング
- ヒルディセントコントロール
正直なところ、この価格帯で性能を高めるためなのか、装備に関しては必要最低限といった印象があります。
ジープにはいろいろなモデルがありますが、これより安い価格帯のモデルは装備が充実しているけど性能が抑えられているんです。
やはり、ジープとしてはこれくらいの価格を維持するのなら、装備か性能かどちらかを抑えないといけないということなんでしょう。
モデルごとの住み分けと考えると、印象は良いかもしれませんね。
個人的に気になるのが、フリーダムトップを外すためのキットが標準装備になっているところです。
これまで量産トルクスが必要だったんですが、これで誰でも取り外せるようになりました。
専用のツール・収納バッグというだけでも、なんだか嬉しい気持ちにさせてくれますよね。
バケットシートだから体をガッチリホールドしてくれるというのも、オフ性能を高めているという感じがしてグッド。
コマンドラック4×4システムは、オフロード走行のために作られたシステムです。悪路で四輪の総力が必要なとき、このシステムが作動して力強く走り抜けてくれます。
岩を登るときには、低レンジのシステムとニュートラルモードが死すとしてくれるという設定もあるんです。
どこでも力強く駆け抜けるためのシステムということで、ジープラングラーを象徴するものですねえ。
装備に関して特筆すべきところが少ないけど、オフ車と割り切って考えれば十分な装備があると言えるのではないでしょうか。
ジープの中でもオフ車色の強いモデルだからこそ、なのかもしれません。

UNLIMITED SPORTとSAHARAの装備、特徴、異なる点
UNLIMITED SPORT | UNLIMITED SAHARA |
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SAHARAの装備の中で特筆すべきなのは、アルバイン製のプレミアムスピーカーでしょう。特にサブウーハー付きというのがとても気になります。
サブウーハーというのは、低音だけを再生してくれるスピーカーのことです。
ラングラーのプレミアムスピーカーは9基あります。このうちサラウンド再生を行ってくれるメインスピーカーと、低音だけを再生するサブウーハーとがあるというわけです。
わざわざ分けているのは、低音をしっかりと聴かせるため。
音楽を聴く・奏でる上で、低音というのは無くてはならないものなんですよ。
リズムを担当して、心地よい音楽を支えてくれるものですから。低音がしっかり強調されていると迫力が出ますしね。映画の爆発音みたいな感じで。
ただ、普通のスピーカーで低音をバリバリ出そうと思うとサイズが大きくて大きくて車にはとても積めません。
そこでサブウーハーという低音専用スピーカーを追加することで、大型のスピーカーをもしのぐくらいの大迫力な低音が得られるんです。
簡単に言えば「低音重視」なサウンドシステムということですよ。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!
ジープ ラングラーの性能・装備を見てきましたが、なんだか本当にザ・オフ車といった感じですよね。
エクステリアは街中にも馴染むように近代化されているし、どことなく可愛らしくてジープの男臭いイメージは払拭されました。
だけど、それでもやはり無骨な雰囲気もあってカッコイイですよねえ。
そんなカッコイイ ラングラーのグレード二つ、どれを選べばいいのか? 個人的なオススメを語りたいと思います。
グレード名 | 評価 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
UNLIMITED SPORT | ☆☆☆☆ | 近代的な「ザ・オフ車」という車が欲しい方へ。 |
UNLIMITED SAHARA | ☆☆ | 低音重視のスピーカーが欲しい方へ。 |

UNLIMITED SPORTの評価
先ほども述べたように、この車はどことなくザ・オフ車という雰囲気があります。
ボディなんか本当にもう「骨格!」というような感じで、オフロードを走るために生まれたというオフ車としての矜持が見て取れますからねえ。
いくらエクステリアが変わったと言っても、ジープとしての魂は変わっていません。
装備の充実度が低いということすらも、「オフ車だからさ」と言われれば好印象になります。
だって、このボディに搭載できる装備や機能は限られてそうですからねえ。
他の、市街地の快適性や通勤利用も考えたジープとは違うのだと。自分こそが本当のオフ車なんだと、そう主張しているように感じられます。
UNLIMITED SAHARAの評価
正直、この車にそんな仰々しいスピーカーは必要だろうかと考えてしまうんですよね。
この手の車は、自分の車のエキゾーストノートこそが至上の音色と感じます。
特にV6のエンジンを回したときの爽快感と重厚感のある音は聴いているだけで気分が上がるし、わざわざ音楽を鳴らす必要も無いとこの手の車を買う方なら感じるのではないでしょうか?
とはいえ、「いやいや、俺は低音をきかせたスピーカーも欲しい!」という方には、もちろんオススメできますよ。

Jeep WRANGLERの総合評価
ジープらしいと言えばそうかもしれないし、近代化されて可愛らしくなったと言えばそれもそうかもしれません。
可愛らしいデザインと無骨なカッコよさの両方を抱きしめて、そして生まれたのがジープ ラングラーだと個人的には考えます。
この車を購入するなら、ベースグレードがマイベスト。
これほどまでにワクワクする外観のオフロード向き乗用車は、なかなかないのではないでしょうか。
ジープを代表する、オフロードの王様、その実力をぜひ手にしたいものですね。
 
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