トヨタ ハイラックスのグレードを比較!ワイルドなこの車をどう選ぶ?

トヨタ ハイラックス

「前時代的」と揶揄するのは自由。だが、この車の真価はまさに前時代的とも言えてしまうくらいのクラシックな部分にあると言えよう……。

それは前時代を知らない若者からしてみれば、かえって新鮮な体験になる。

トヨタ ハイラックスは、そういう車だと思います。

2004年に日本市場から一時撤退しましたが、復活を果たした! 1968年登場ピックアップトラック、日本において唯一無二の車とも言えるハイラックスの特徴を、グレードごとに見てみましょう!

トヨタ ハイラックス グレード表

グレード名 価格
X 3,267,000円
Z 3,742,000円

2017年10月に復活したばかりのためか、グレードは二つだけとシンプル設定です。

駆動方式は両方とも4WDだけ、乗車定員は両方とも5人乗り。そして、エンジンの種類はっどちらも2.4Lディーゼルエンジンで、燃費も変わらず11.8km/L(JC08)となっています。

価格差からしてエンジンの排気量が違うのかと思いきや、そうでもないんですよね。

そんなハイラックスを見て最初に驚かされるのは、ボディサイズです。

全長5,355mm/全幅1,855mm/全高1,800mmとかなりデカイ! ボンネットが存在しているピックアップトラックだから、全長が大きくなるのは当然だけどそれにしても……ねえ?

デザインも面白いけど、サイズ感も何とも言えず面白いです。

ただ、最低価格330万円程度、最高価格375万円程度と決して安い車ではありません。

若者からすれば新鮮だし、バブル期に青春時代を過ごした世代からすると懐かしい車です。だけど、新鮮さとノスタルジーだけで買うにしては高い価格と言えましょう。

当然、ノスタルジーさと一周回った新鮮さだけが売りの車ではないわけです。じゃあ、どんな車なのか? それをこれから説明しましょう。

各グレードの特徴や違いを解説

価格差からしてエンジンに違いがあるのかと思いきや、実はそんなこともないハイラックス。

じゃあ、二つのグレードの違いはどんなところにあるのかというところと、共通したエンジン性能を基軸にして、両グレードの概要を紹介しましょう。

X

共通のエンジン性能は、最高出力110kW/3,400rpm、最大トルク400Nm/1,600~2,000rpmとなっています。

車両総重量が2,855kgもある巨体ボディを動かすための、400Nmもの最大トルクというわけです。

最高出力からしても、ピックアップトラックということからしても、加速の鋭さよりも「安定して運用できる」というところに重きを置いています。

試乗する際のファーストインプレッションは、何とも言えないトラック感です。

職業ドライバーになった気分というか、アメリカの青春映画で青年を荷台に乗せて走る陽気なおっちゃんの気分というか……。何とも言えない楽しさを味わうことが出来ます。

往来のハイラックスファンからしてみると、「ハイラックスサーフ」と非常に似たドライブフィールだそうです。

悪く言えば昔から大きく進化していないということになりますが、「ピックアップトラックには必要十分なクオリティを保った」と好意的に捉えることもできます。

確かに、走行性能は高速道路を軽く走れるくらいには力強いし、仕事にも乗用にも使えそうな手軽さがある。

ただ、ハンドルを切り始めてから1拍遅れて曲がり始めるところや、路面の突き上げがあるのが気になる人も多いと思います。少し癖があるため、慣れるのに時間がかかりそうですね。

それ以上に「幅」を気にしている方も多いでしょうが、幅に関しては意外と気になりません。

車高が高いから見晴らしがいいし、補助確認ミラーが幅を確認するのに役立ってくれているからか、細い道も左側に寄せるのが苦にならないんです。

普通の道も、レーントレースが綺麗に出来るから扱いやすいんですよねえ。

コーナリングもスムーズだし……こいつは凄い。

しかも、本格的にオフロードを走ることも可能!

エクステリアの雰囲気も相まって、牧場とか乗馬体験場などに乗り付けたいですね。アメリカンと言いますかオリエントと言いますか、何とも言えぬ魅力がある車だと思います。

Z

Xよりも、装備と機能を強化したグレードです。詳しい装備内容は後程比較しますが、たとえばプリクラッシュセーフティシステムやLEDヘッドランプなどを搭載し、安全性を向上させています。

それだけでなく、上級ファブリックシートや本革巻きステアリングホイールによる質感向上もされており、価格差には納得できるグレードですよ。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる

ハイラックスのグレード間による違いは、装備が主体。性能には差が無く、デザインも違わず燃費性能も同じだとしたら、どちらのグレードを選ぶべきなのか。ベースグレードの装備内容と、Zの装備内容との違いから自分にぴったりなものはどちらかを考えてみましょう。

なお、これから紹介する装備内容は、下記PDFから抜粋しています。
https://toyota.jp/pages/contents/hilux/002_p_001/pdf/spec/hilux_equipment_list_201801.pdf

全グレード共通標準装備

  • 歩行者傷害軽減ボディ構造
  • 補助確認装置(2面鏡式)
  • VSC&TRC
  • EBD(電子制動力配分制御)付ABS&ブレーキアシスト
  • DRAMS[駆動力統合制御システム]
  • パートタイム4WDシステム
  • シーケンシャルシフトマチック
  • マッドガード(フロント・リヤ)
  • テールゲートハンドル(メッキ加飾)
  • コートフック<2個)
  • 運転席・助手席カップホルダー
  • フロントコンソールトレイ(カップホルダー付)
  • パーソナルランプ
  • チルト&テレスコピックステアリング
  • ドライブスタートコントロール

安全装備は先進機能よりも、基礎的なものばかりとなっています。

全車標準装備だし、トラックということもあって先進予防安全機能を充実させて自動化を図るよりも、基本的な安全性を向上させて後はドライバーにゆだねた方が良いだろうということなんでしょう。こういう車は、自ら操縦している感覚が重要ですから。

自ら操縦するということを言えば、今時パートタイム4WDというのも珍しいですよね。2WDと4WDを運転者が手動で切り替えるシステムですが、昔のオフロード車によく搭載されていたもので、今はあまり見ません。

最近はフルタイムともパートタイムとも言えない中間的なものが多いですよね。直結式とアクティブ・トルクスプリット式を掛け合わせたものが主流、トヨタで言うところの「アクティブ・トルクコントロール」です。

時代に逆行していると言えばそうですが、だからこそ上の世代には受けるのかもしれません。明らかに、ターゲットを上の世代に絞ってきていますね。

また、シーケンシャルシフトマチック搭載というのも魅力的。マニュアルモードが搭載されているから、昔さながらの運転をしっかりと楽しむことができます。

他に個人的に気になるところは、収納を増やしにくいタイプの車という制約がある中でコートフックなどを追加し、なるべく利便性を高くしようと努めている点です。あとは、パーソナルランプがあるのも気に入っています。

XとZの装備比較

X Z
  • 265/65R17タイヤ
  • 17×7 1/2Jスチールホイール
  • フロントグリル(ブラック)
  • アウトサイドドアハンドル(ブラック)
  • リヤバンパー(グレー塗装)
  • ドアベルトモールディング(ブラック塗装)
  • ハロゲンヘッドランプ
  • ハロゲンフロントフォグランプ
  • マニュアルエアコン
  • アナログメーター/マルチインフォメーションディスプレイ
  • ワイヤレスドアロックリモートコントロール
  • ファブリックシート
  • 一体チップアップリヤシート
  • 運転席4ウェイ&助手席4ウェイシート
  • 265/65R17タイヤ
  • 17×7 1/2Jアルミホイール
  • フロントグリル(メッキ加飾)
  • アウトサイドドアハンドル(メッキ加飾)
  • リヤバンパー(メッキカショク)
  • ドアベルトモールディング(ステンレス)
  • ブラックアウト(センターピラー)
  • LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)
  • ヘッドランプクリーナー
  • LEDフロントフォグランプ
  • プリクラッシュセーフティシステム
  • レーンディパーチャーアラート
  • 本革巻ステアリングホイール(シルバー加飾)
  • シフトノブ(本革巻+シルバー加飾)
  • オートエアコン
  • オプティトロンメーター
  • 4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
  • スマートエントリー
  • 上級ファブリックシート
  • 6:4分割チックアップリヤシート
  • リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付
  • クルーズコントロール
  • 運転席6ウェイ&助手席4ウェイシート
※両グレードに違いがある装備のみをあげました。

これだけ、違いがあるんですねえ。

まず、加飾が何から何まで違います。Xだとブラック加飾という単純なものになっているんですが、Zはことごとくメッキかシルバーなんですよねえ。

気合が入っているなあと感じますし、エクステリアを見ると明らかにギラギラしているのがわかる。フロントマスクのデザインからしてみても、メッキに似合っています。

また、機能的にも大幅に向上していますよね。

オートエアコンになっている点、クルコンが搭載されている点、運転席が4ウェイから6ウェイになっている点などなど……。

価格差に見合うくらいグレードアップしていると言えるでしょう。むしろ、Zになってようやく現代らしくなってきたという感じがしますね。Xはほとんど全車標準装備と同じということですが、それでも必要にして十分ではあります。

それに、アナログメーターはやっぱりカッコイイし、ハイラックスのキャラクターにとても合っているからXにも良さがある。だけど、現代において300万円以上の金額を出して買う車というのなら、Zくらいの装備は欲しいと感じる人も多いでしょう。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!

各グレードの特徴を見ていくと、Xはどうも往年のハイラックスの雰囲気そのままで、Zは装備的に現代らしくなったと感じられますよね。

プリクラッシュセーフティなどの先進予防システムも最低限搭載されるというのも、現代らしい。

だけど、結局どれを選ぶべきなんでしょうか? 個人的な思想を反映させまくっていますし、もう既にバレているような気もしますが、今一度、二つのグレードを評価してみたいと思います。

グレード名 評価 こんな人にオススメ
X ☆☆☆ 装備は必要最低限で良いという方へ。
Z ☆☆☆☆ 現代に蘇ったハイラックスが欲しい方へ。
※評価は5段階でオススメ度を表しています。

Xの評価

Xの装備は、本当に必要最低限ですよね。なんだか昔のままという感じもしますし、最近なら軽自動車のベースグレードの装備に毛が生えたくらいとも言える。

だけど、ハイラックスに大きな価値を見出す人は、もしかしたら装備はあまり気にしないのかもしれませんね。

約330万円という価格の価値は、「ハイラックス」という名前と「ピックアップトラック」という昔ながらの形と、所有する満足感から走行性能までが含まれているのではないでしょうか。

現代風の装備は、この車にとっては言わば付加価値くらいのものなのかもしれません。

Zの評価

現代風の装備は、ハイラックスにとって付加価値のようなもの。

だけど、「ハイラックスが現代に蘇った!」と堂々胸張って言えるのは、Zだと個人的には考えています。

昔ながらの雰囲気を感じる、コンセプトからして時代に逆行した車だとしても、時を経て日本市場に復活したというのなら、どこかしら現代風になっていて欲しい。

フロントマスクは現代風だけど、それだけでは足りません。

運転の楽しみを邪魔しない程度に先進予防安全装備は欲しいし、シートは6:4分割がいい。クルコンも欲しいし、メッキギラギラの方がカッコイイわけです。

また、所有する喜びということなら本革巻なども重要な点と言えます。

紹介した装備以外にも結構たくさん追加されていて、それこそ「アクティブトラクションコントロール」「ダウンヒルアシストコントロール」のようなシステム面も変更されているわけですよ。

車としてのクオリティは、確実にZの方が高いです。

予算の都合や「この装備は不要だ」などの具体的な理由が無いのなら、Zを選ぶことをオススメします。

トヨタ ハイラックスの総合評価

昔、仕事用のトラックと乗用車とを兼用するだけの資金が一般的になかったような時代。ボンネットが付いたカジュアルなハイラックスは、常用しやすいトラックとして人気を博しました。

ただ、今は仕事用と乗用車を使い分ける人が多く、需要も薄れ、日本市場から去ったわけです。

現在は国内においてお目にかかる機会が少ないタイプのトラックだけど、刺さる人には確実に刺さる車だと思います。

本格的にオフロードを駆け抜けられる走破性と、ピックアップならではの積載性とカジュアルさ……。

色々な車に乗ってみたい人にとって、ハイラックスという選択肢があれば車乗りの世界が広がり、楽しくなることは間違いないでしょう。

 

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