SUVといえばゴツいガソリン車かディーゼル車というイメージだったこの分野に、街中で使われることを意識したエクステリアに加えてハイブリッドの先進性も持ち込んで好評なホンダ・ヴェゼルHV。
SUVでありながら販売の大多数がハイブリッドだというその理由を知るために、ホンダのディーラーに出かけてきました。
事前に多少の知識を仕入れて出かけたのですが、私の理解としては、「走り」がよくて日常的な実用性でも引けを取らないSUVというイメージのクルマでした。
フィットをベースにしているとはいいながらも、車幅がずいぶんと広くなっていますし、仕様的にはフィットと同1500CCエンジンにスポーツハイブリッドでフィットと同じシステムではあるものの、同じ1500CCでもヴェゼルではガソリンの直噴になり、152馬力で2000CCクラスを実現していることが大きな違いになっているようです。
それによって1500CCとは思えない軽やかな走りが実現されていることと、ハイブリッド用バッテリーにはコストのかかるリチウムイオンが使われているために、軽量化とより多くの電気をためられることにる最高出力のアップがメリットとなっているようです。
それと「デュアルクラッチトランスミッション」と呼ばれるホンダが新開発したミッションはマニュアルの良いところと、オートマの良いところをいいところ取りをしてスムーズにパワーが出せるようにした「スポーツハイブリッド」と呼ばれるもので、ただ燃費だけが良いだけでなく、ストレスのない走りも同時に実現していることが評価されているようです。
確かに現物を前にすると、まずは小振りながらもワクワクさせてくれるデザインに見惚れてしまいます。
交渉へ行く前に、ヴェゼルHVを知ろう
ヴェゼルHVを購入するということは、セールスマンと会話をするということ。当然、値引き交渉する相手は商談のプロです。なにも知らない状態で、ディーラーへ行くと値引きはおろか、余計にオプション付けられてしまうような気がしませんか?
そこで、ここでは事前に知っておくと良いことを3つ紹介します。
紹介するのは、以下の内容。
- ヴェゼルHVの値引き相場
- ヴェゼルHVの競合車種
- ヴェゼルHVの納期について
早速、値引き相場についてですが、車両値引きで10万~15万が相馬のようです。これ以上の値引きとなると、何回か出直して値引きを粘る必要がありそうですね。
最低でも10万を値引き目標額にして、商談していきましょう。
続いて競合車種についてですが、エンジン的にも価格的にも、マツダCX-3がライバル車に挙げられています。
価格で比較するとCX-3が237万、ヴェゼルHVが227万と10万円の差があるので「ヴェゼルでこんなにお金がかかるなら、CX-3にした方がいいのかな」なんて悩んでいるところをアピールするのも、1つの技ではないでしょうか。
最後に納期についてですが、こちらは1か月から2か月で納車されているという報告が一番多いです。SUVの中では比較的早い納車になっています。
ただ、こればかりはどうしても時期が絡んできますので、ライバル車と納期を比較しながら交渉するのも値引きに繋がるかもしれません。
デーラーへGO
フィットがベースとは思えない存在感。
SUVとはいいながら、リアドアが無いクーペであるかのような錯覚さえ覚えさせるデザインがヴェゼルの大きな特徴になっています。
車体長の短さもあって、街中の取り回しも楽そう。小気味よく走り回るイメージですね。

デザインひとつで印象が変わるところは見事なところ。
フィットがベースとは言え、車幅が1770mmもあるせいか、後ろから見ると車高の高さを感じさせませんが、これでも1600mmあるので、見た目以上の室内空間が作り出されています。
最初は気が付かなったのですが、ガソリン車とは違ってハイブリッド車では導光ストライプの仕様になっているんですね。こんな部分でも他のSUVとは違った個性を感じさせてくれます。
フロント部は最近のホンダ車のデザインとして通じるところがあります。
ガソリン車とは違って黒いフロントグリルがハイブリッド車であることの違いを表現しています。
立ち会ってくれたセールスマンとの会話を交えて説明します。


内装に関して

運転席は通常のセダンよりも100mmほど視点を高くして見晴らしのよさと低重心を両立させたデザインになっています。
スポーツタイプSUVには必須なクルマとの一体感を感じさせる雰囲気がいいですね。


ハイブリッド車であるだけにメーターのレイアウトはシンプルなもの。
中央に速度計、向かって左にシフトポジションとパワーメーター、右にハイブリッドシステムの作動状況を表示するディスプレイが配置されています。
エコ運転をサポートするためのペダルの踏み込み量を示してくれるグラフィック表示までされるようになっています。
未来的なマルチインフォメーションディスプレイでは様々な情報をグラフィカルにリアルタイムで表示してくれます。
ナビと連動して曲がる交差点、車線、方向を示してくれるので最低限の視線移動で済み、いちいちナビ画面を見る必要がありません。
シフトセレクターの根元付近にある「SPORT」ボタンを押すと、青かったメーターの縁取りが赤くなり、ハイブリッドシステムの作動状況を表示していたディスプレイが回転計に変わり、エンジンパワーがメインとなるスポーティなクルマへと変貌します。
ホンダ特有のエンジンの音と共に、ハイブリッドによるパワーも堪能させてくれて、視覚と聴覚を同時に刺激して「興奮度」を掻き立ててくれるスペックになっています。



運転席と助手席が完全に分離しているセンターコンソール部はクリアブラックに塗装されていて質感も高いもの。
シフトセレクターの形も独特の形状でパーキングも今や電子式のものが装備されています。これにはコンソール位置が高くなるためにサイドブレーキとの相性が割ることも理由としてあるとのこと。
エアコンのスイッチ類も今や流行りの静電式タッチパネルになっています。コンソールの下には小物を置けるスペースと共にUSB端子なども備わっています。
ガソリン車との大きな違いとなっているセンターコンソール部。ピアノブラック調の仕上でなかなか高級感あふれるいい感じ。このクラスのクルマとしては珍しい電子式パーキングプレーキも全グレード共通で、こんな最先端の装備が備わっているところも嬉しくなってしまいます。
最近の多くの高級車のように、もとの樹脂パーツがソフトラバーで覆われたインテリアが暖かな雰囲気を出しすのに役立っています。
横に広がったエアコンの吹き出し口が目立ちます。
室内色はこのブラック系の他に、インパネ部やひじ掛け部が明るいブラウンやアイボリーになったタイプも選択できます。

外観からは想像のつかないほど広くてユッタリした後部座席。小型SUVとしては広い足元スペースも確保されています。
ハイブリッド「Z」には合成皮革とファブリック製のコンビシートが標準装備となっており、本革シートはオプションで設定可能です。
ただリクライニングは出来ないところは要注意。
SUVとしての重要な要素であるカーゴスペースも十分に確保されています。車輪の張り出しが殆どないこともあって、空間を有効に使いこなせます。
ミニバンとまではいかないまでも小型SUVとしてはユーティリティの高いことも好評な理由のひとつでしょう。


ここにあるのもFFですが、これが現在の主力になっています。普通に走っている分にはスピンしそうになったら戻してくれるっていうVSAっていうのも効果的ですので、FFであっても、ある程度は雪道でも強さはあるんで。
ハイブリッドorガソリン?






一度車高が高いクルマに乗ってしまうと、乗りやすさにもすぐ慣れますし、ヴェゼルに至っては男性から女性とか、あとはある程度年配の男性とかでも好まれる方が結構多いんです。だからトータル的に言えばやっぱハイブリッドのほうが売れるんですね。


CX-3だとヴェゼルのハイブリッドと価格がほぼ変わらないこともありますし。それと正直な話、昔はマツダさんってすごい値引くメーカーさんだったんで、うちは大体勝てなかったんですよ。でもクリーンディーゼルになってから強気なんで、「もし買うんだったらこの値段ですよ」っていう感じらしいんです。



値引きについて














見積書公開

最終的に出してもらった見積書です。ホンダセンシングという安全装備も含まれた価格になっています。
追加でエクステリアパーツやナビも加えてもらったので、オプション価格が高めになっていますが、それでもハイブリッドSUVがこのくらいの価格で手に入ります。
【商品名】 VEZEL FF
【タイプ】H Z SEN
【ミッション】MAT
【オプション】パワーシート
【型式】 DAA-RU3 5ドア 1,500CC
【車体色】クリスタルブラックP
【内装色】ブラック
お支払い現金合計 | 車両販売価格 ④ | 諸費用合計 ⑤ |
---|---|---|
3,314,192円 | 3,140,448円 | 173,744円 |
(内現金) 3,348,072円
車両本体価格 ① | 2,756,400円 |
---|---|
② | 円 |
車両店頭引渡価格 ①-② | 2,756,400円 |
付属品計 ③ | 384,048円 |
車両販売価格 ④ (①-②+③) | 3,140,448円 |
諸費用合計 ⑤ (⑨+⑪+⑬+⑭) | 173,744円 |
合計 ⑥ | 3,314,192円 |
内消費税等合計 (④+⑪ X 8%) | 237,602円 |
諸費用明細 ⑤
自動車税(10月~3月) | 14,300円 |
---|---|
取得税 | 0円 |
重量税 | 0円 |
自賠責保険料(37ヶ月) | 40,040円 |
任意保険料 | |
印紙代 | 200円 |
計 ⑨ | 54,540円 |
販売諸費用 消費税等込 | |
---|---|
車庫証明代行費用 | 0円 |
検査登録届出代行費用 | 23,760円 |
納車費用 | 0円 |
リサイクル資金管理料金 ⑩ | 380円 |
希望ナンバー | 11,664円 |
計 ⑪ | 35,804円 |
非課税 | |
預り法定費用(車庫証明) | 0円 |
(検査・登録・届出) | 6,100円 |
リサイクル預託金合計 ⑫ | 12,850円 |
計 ⑬ | 18,950円 |
諸費用合計⑤=(⑨+⑪+⑬+⑭) | 173,744円 |
付属品明細(消費税等込)
グラスコート | 70,200円 |
---|---|
ライセンスFキット | |
フロアマットプレミ | 42,984 |
ドアバイザー | 23,328 |
RRバンパーG | 20,844 |
フォグライトG | 27,000円 |
フロントグリル | 40,176円 |
ETCセットアップ | 3,240円 |
カンゲンワリビキ | -540円 |
ナビ174VFI | 142,992円 |
ナビATT | 2,160円 |
付属品計 ③ | 384,048円 |
点検パック | 51,450円 |
---|---|
延長保証マモル | 13,000円 |
計 ⑭ | 64,450円 |
リサイクル法関連費用
リサイクル預託金額(シュレッダーダスト料金) | 8,800円 |
---|---|
(エアバッグ料金) | 2,010円 |
(フロン類料金) | 1,910円 |
(情報管理料金) | 130円 |
合計 ⑫ | 12,850円 |
資金管理料金(消費税等込) ⑩ | 380円 |
合計 | 13,230円 |
まとめ
普段は町中をユッタリと余裕をもって走り回り、峠や高速道路ではスポーティに、そして小気味よく走ってみたいという「走り屋」の欲望を叶えてくれるクルマ。
しかも最新技術も取り入れられ、燃費的にも満足の行く結果を出すという、そんないくつもの贅沢な望みを同時にかなえてくれるのですから、売れないはずはありません。
この語似たようなクルマも出てくるのでしょうが、その際でも十分評価するに値する1台だと思います。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。