アウトランダーPHEV 噂の実燃費はいかに。実際運転してみた

JC08燃費:20.2km/L
実燃費平均:24.01

三菱アウトランダーのハイブリッド車、アウトランダーPHEV。国産ハイブリッド車で唯一急速充電器を使うことができるという点や、設備があれば駆動用電力を家庭に持ち込むことができるという点が話題の車です。その機能性から値段はそこそこしますが、購入を考えている人は多いでしょう。

ハイブリッド車の購入で最も気になるのは、燃費。アウトランダーPHEVはカタログ燃費の不正などが発覚して、話題になっています。「カタログにはリッター60kmと記載されていたのに、実際には知ってみるとリッター15km~18kmだった」と、悪い意味で燃費について噂になっているのです。

その噂になっている実燃費ですが、平均を見ているだけでは、24.01となっていて、それほど悪い燃費だとは思えません。もちろん他のハイブリッド車に比べれば少し低いかもしれませんが、人によっては30kmを超える記録を出すこともあります。

混迷するアウトランダーPHEVの実燃費の真相について、オーナーの実燃費記録を個々に拾い、実際に私も運転してみることで試してみました。アウトランダーPHEVの購入を考えている方、実燃費について知りたい方、ご参照ください。

各オーナーの実燃費記録を紹介

「満充電EV走行をして、52km走ることができました(エンジンは使っていない)」
「1,200km走って平均燃費は12km/L程度です」
「エンジンとEV走行の併用で、34km/Lになりました」
「冬に暖房を使って土日のレジャーに駆り出したら、燃費が20km/L程度でした」
「EV走行・HV走行を平均したところ、燃費は25km~30km/L程度でした」
「18km/L以上は普通に走ってくれます」
「充電との併用で20km/L相当。28km/L程度になることもあります」
「ハイブリッド走行で14km~15km/L程度です」
「ガソリン走行のみだと、リッター15km/L程度になります」
「私はリッター18~20kmですが、乗り方によって燃費は大きく変わると感じています」

「近距離を走って、こまめに充電するようにすると、ガソリンを使う機会が少ない」という意見がありました。アウトランダーPHEVのEV走行距離は60kmだと言われています。口コミを見ていると、52km走れた(エアコン使用)ということで、EV走行だけで60km走れるというのも、あながち間違いではないでしょう。買い物や近場の通勤程度であれば、ガソリンをほとんど使わなくて済むというのも納得です。

長距離移動でもガソリンと電力を使い分けるように効率よく走れば、燃費は伸びるでしょう。ハイブリッドの特性を理解し、ハイブリッド独特のエコドライブをすれば上記燃費記録にあるように30km/L以上も夢ではありません。

運転の仕方によって燃費が大幅に変わってくる車ということで、ここは自分でも運転してみなければならないと強く感じました。そこで、ハイブリッド車で意識するべきエコドライブのポイントなども踏まえながら走り、燃費性能を確かめてみました。

走行レポート。アウトランダーPHEVを実際に運転してみたら・・・

ボディサイズが大きいことは知っていましたが、やはりアウトランダーはSUVの中ではとても大きい車ですね。圧倒されます。エクステリアはどこか新しさがありますが、どこか古い印象も受ける不思議なイメージで悪くはありません。気に入っている方も多いようです。

大きい車なだけあって、車内は拾い。2名以内の乗車が多いという人だと、この広さを持て余しそうです。実際に一人で乗ってみると、結構寂しい感じがします。荷物とかたくさん積んだとしても、まだスペースが余りそうです。大勢で乗ると楽しい車でしょうね。

乗り心地は案外良い感じ。シートは硬すぎず柔らかすぎず、長距離ドライブでも疲れは少ないでしょう。乗り心地を確かめつつも、走り始めてみます。運転に慣れるという意味も含め、市街地を30km走行してみました。

走り出しの感覚は、特別重いとか、もっさりとしているというようなことはなく、重い車体であるにも関わらず、案外スムーズ。最初からモーター駆動で軽々と加速していってくれるということに、感動を覚えました。ハイブリッド車で多いのは出足がゆったり・もったりとしている、またはモーター駆動が一瞬でエンジン駆動に切り替わるということですが、それが無いのが驚きです。

低速域だとなかなか自動ではエンジン駆動に切り替わりません。自動でモードを選択してくれて、エンジン・EV走行が切り替わり、必要に応じてエンジンで充電もしてくれるシステムがあるというのもありがたいですね。ハイブリッド車で燃費を良くするためには、ある程度のバッテリー残量を保ちながらガソリンと電力を使い分けることが大切なので、このシステムをうまく使えば燃費がよくなるのではないでしょうか。

市街地なのでストップ&ゴーを繰り返してしまいましたが、30km程度の走行では一度もエンジンに切り替わることなく、EV走行モードで走ることができました。これはバッテリーが満タンだったためですね。バッテリー残量が少ないと、エンジンで発電した電力を使ってモーターのみで走るシリーズ走行モードになります。長距離運転ならこのモードまたはパラレル走行モードというモードで走ることが多いでしょう。

次に50km、高速道路を走ってみます。バッテリー残量が少なかったので、自動でパラレル走行モードになりました。基本はエンジン走行をしつつ、高速追い越しでモーターがアシストしてくれたりと、ところどころでモーターが加わるモードです。エンジンで走っていても、特にエンジン音が気になるということがなく、車内は非常に静かですが、ロードノイズは気になります。

加速・減速を繰り返しましたが、高速域であってもどちらもスムーズ。走行性能は申し分なく、PHEVとしてだけでなくSUVとしても優秀であることがわかりました。駆動用電池がボディの低い位置に搭載されているので、心なしか走行が安定しているようにも感じました。

高速道路を50km走ると、燃費は21.4km/Lでした。決して悪くない数値です。

低燃費を心がけたら

先ほどはEV走行モードで走っていたため燃費は計れませんでしたが、今回はできるだけ低燃費な運転を心がけつつも、バッテリー残量が少し減った状態で、田舎道を30km走ってみます。バッテリー残量を減らしたのは、エンジン走行+EV走行のモードにするためです。

田舎道ということで、先ほど市街地で走ったときよりも運転はスムーズ。ストップ&ゴーもほとんどありません。上り坂ではエンジン走行に切り替わり、下り坂では充電をしてくれているようでした。上り坂でエンジン走行に切り替わるだろうということを予想していたので、上り坂に突入する前に加速しておきます。事前加速のおかげで楽に上り坂を上り終えました。

アウトランダーPHEVは自動でエンジンで発電をしてくれます。これをうまく使って効率よく充電させてあげることが、電力消費を抑え、燃費を抑えるコツです。アウトランダーPHEVは下り坂など、減速が必要な場合に早めにアクセルを緩めてあげることによって、減速エネルギーを電気に換えてくれるそうなので、実践してみました。

走り終えた感想ですが、バッテリー残量が減っている状態だと、短距離走行でも時折エンジンに切り替わります。上り坂もそうですが、平地でも速度を出して走ろうとするとエンジンに切り替わることがあるようです。それでも極力アクセルワークを一定にし、法定速度を守るようにしていれば、30km程度の走行であれば案外バッテリーは持ちます。

とはいえ、最後のほうはバッテリー残量がもうほとんどありませんでした。走り始めたときには7割程度だったので、残り3割の分と残っている2割の分を含めても40km程度がモーターの実用稼動域といったところでしょうか。

結果的に燃費は21.7km/Lとなりました。

次は高速道路を50km走行してみます。バッテリー残量が少ないので、自動的にパラレル走行モードになっています。今回乗ったのはベースグレードなので、クルーズコントロールはありません。アクセルをできるだけ一定にして、車間距離をあけて時速90km前後を維持しながら走りました。

特に渋滞することもなく、車間距離が詰まりすぎるといったトラブルもなく、走り終えることができました。その結果、燃費は25.6km/L。長距離走行であれば30km/Lを超えるでしょう。十分な燃費性能です。

燃費なんて気にせず走ってみたら

低燃費重視の市街地走行と高速道路の走行で、もうバッテリーがありません。高速道路の下り坂などで充電されていたとはいえ、これからはほとんどエンジン走行になります。いい加減に暑くなってきたのでエアコンを付け、燃費など気にせず市街地を30km、思い切り走ってみました。

ゼロ発進から急加速。だんだんと速度が乗っていき、後続車が遠ざかっていきます。アウトランダーPHEVは全てのグレードが4WDのみ。四輪駆動のSUVは、アクセルに対する反応がとても機敏で、走っていて楽しいですね。燃費を重視すると頭の中が「低燃費」で支配され、楽しむどころではなくなってしまいますが、燃費を気にせずに走ると、アウトランダーPHEVの走行性能が高いことを実感できます。

急な加速と急停止を繰り返しながら走り、燃費は12.5km/L。ここまで変わるとは・・・噂どおり、エンジン走行のみで走ると15km/Lを下回ることがあるようですね。

次に高速道路を50km走ってみます。アクセルペダルを思い切り踏み込んで加速し、速度を100km/hまで上げていく。吹き上がる感じはありませんが、スムーズに加速していき、時速120kmまではとても静かです。それ以降はややエンジン音がしますし、高速域になるとロードノイズもよく拾うようになるので、静かだとは言えなくなってしまいました。

高速道路を飛ばした結果、燃費は17.4km/L。これまた差が激しいです。

まとめ

アウトランダーPHEVは、「実燃費15km~18km/L」という噂どおりの燃費になることもあれば、全くエンジンを使うことなく走ることもできるという、ドライバーの扱いに燃費が激しく左右される車であることがわかりました。

自宅に充電設備があってこまめに充電し、買い物や通勤など近距離をメインに走るのであれば、めったに給油することはないでしょう。長距離走行をするのであれば給油は必要になりますが、モーター駆動を適度に織り交ぜてくれるので、燃費はとても良くなります。

プリウスなどに比べると燃費は悪いかもしれませんし、リッター60kmという問題になった広告のうたい文句には到底適いません。それでもガソリン車のアウトランダーに比べると圧倒的に低燃費に走ることができますし、急速充電が可能という特徴は大きなアドバンテージです。

EVでの航続可能距離は40km~50km程度で実用的。自分の用途と照らし合わせて、ランニングコストがお得になるかどうかを十分に検討し、購入すると良いのではないでしょうか。

 

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