「本当に良いの?コレ?」
フォルクスワーゲンのup!の評判を聞いて、ちょっと疑問に感じた人も多いはず。
確かにup!といえば、外車のコンパクトカーと言うことでちょっと異質な存在。
気にはなっているけど購入に踏み切るまで、あと一歩決め手に欠ける…と考えている人も多いと思います。
そこで今回は、そんなフォルクスワーゲン(以下VW)のup!を徹底解説!
グレードの捉え方や気になるポイントをまとめてお話していこうと思います。
ちょっと気になっているけど、本当にお買い得?乗る前に知っておきたいことはない?
そう思っている人は是非参考にしてみてくださいね。

VW up!のグレードの捉え方は装備の違いを見れば1発でわかります!

そもそもVW up!のグレードは実際には『move up!』『high up!』の2つだけ。
確かにmove up!には2ドア仕様と4ドア仕様がありますが、装備にほとんど違いはありませんし、cross up!は限定車。
だからこそ、基本的には2つで捉えておくのが得策です。
まずはそんな各グレードの装備の違いを見て、それぞれのグレードの特徴を捉えていきましょう。
ぶっちゃけ買う必要なし?move up!の装備は足りないモノだらけ!
最初にハッキリと言いますが、up!の最安グレードとなるmove up!はよほどのことがない限り選択肢から外れてしまうグレードです。
というのも、実はこのグレードって装備に少しだけ不満が残ってしまうんですよね。

例えば予防安全関連の装備。
夜間時の左折時に歩行者の確認がしやすくなるコーナリングライトや、駐車時の障害物を認識しやすくなるパーキングシステムなどといった事故予防装備が軒並み非搭載。

加えてエアコンがマニュアルだったり、ヒートシーターが付いていなかったりと車内の快適性や利便性と言った部分でも、乗っているうちに気になる部分がちらほらとあります。
そう考えると、move up!はどちらかと言うと『運転すること・自分でカスタマイズする人』向きのグレードと捉えることができると思いますよ。
実際一択VW up!のグレードはhigh up!一択しかなかった
一方でhigh up!はと言うと、move up!で気になった装備はほぼ全て搭載されます。

先ほどお話したコーナリングライトやパーキングシステムはもちろん、フォグランプが取り付けられたことで外観にもちょっとした違いが生まれていますし、クルーズコントロールが搭載したことで高速巡行時に楽な運転が可能です。
また、high up!になったことでダッシュパッド下に光が点灯したり、シートの柄も変わったりしたことでよりおしゃれなイメージを与えてくれます。

加えて、個人的にはComposition Phoneがオプション装備できるのは、一番注目したいポイント。
専用のアプリをダウンロードしておけば、Bluetoothでご自身のスマホに入っている音楽やナビ機能がスマホから操作できるのは非常に便利だと思います。
そう考えるとup!は、high up!一択で考えておいたた方が良いと言えるのかもしれませんね。

限定車のcross up!はhigh up!とどう違うのか
そして、そんなhigh up!よりもさらに上のグレードとなる、限定車のcross up!はひとことで言うと『SUVチックになってより快適性が増したup!』

先ほど触れたComposition Phoneが標準装備となるだけではなく、up!に最適なチューニングを施したサウンドシステムの”beats sound system”が搭載されていることで、音楽をより楽しむことができるようになっています。
また、上記を見てもらうとわかるように、専用の装備が搭載されたことで、より男性らしさが出た一台となっているのも事実。
そのため限定車であるのが惜しいくらい、魅力のある1台となっていることがわかると思いますね。
似た車種とup!の明確な差はここを見ろ!

さて、ここまではup!の各グレードの捉え方についてお話してきました…が。
VWのup!は、車格的には『コンパクトカー(Aセグメント)』に該当される車種。
そのため、国産車のコンパクトカーとの違いも見ておいて損はありませんし、国産のコンパクトカーとup!の違いって地味に大きいのも事実です。
だからこそここからは、決め手になるポイントにもなりえる、ライバル車種とup!の違いも観ておくようにしましょう。
スマートフォンとの連携強化は個人的にはハナマルポイント!
最初に話しておきたいのが、スマートフォンと連動できるところ!

国産車のナビと言うと、基本的にはだいたいエアコンの上に埋め込む形で、かつメーカーにもよりますが価格も割と高いことが多いです。
しかしup!はと言うと、スマホと連動できるナビゲーションシステムが約9万円で搭載でき、ナビだけではなく音楽や走行データなどを使用できるのは非常に魅力的。
そのため、むしろここが必要かどうかで、グレードは選んでも問題はないくらいな所があると思いますよ。
車内の華やかさは国産車にはない魅力がある
また、インテリアを見てみてもup!は国産車にない煌びやかさがあるのも事実。
国産車は基本的に黒を基調としたシックな印象がありますが、up!はところどころにボディカラーと同様色が基調となったインテリアになっています。

そのため、同じ見た目のパッソと見比べても、いかに内装面にも力を入れているかがわかるはず。
オシャレなインテリアに乗り込むと自然と気持ちが上がりますよね。
そう考えると”おしゃれな車に乗りたい”と思っているのであれば、up!は非常に魅力のある1台と言えるのではないでしょうか。
ボディ剛性は随一!
もちろん、安全面でも欧州車らしさが出ているのも外せないポイント。

up!のボディ剛性は国産車よりも高くドアを開け閉めしただけでも頑丈なつくりとなっていることがわかるほど、かなりがっちりしていることがわかります。
とは言え、国産車ほど事故予防の安全装備が多くないのも気になるポイント。
そのため、事故を事前に予防するのが国産車、事故の時のケガを少なくするのがVW up!と捉えておくのが良いと言えるのかもしれませんね。

乗り味は”女性向け”というよりも“男性向け”
そして最後に乗り味なんですが、これはどちらかと言うと女性よりも男性向けと考えておいた方が良いかもしれません。
というのも、up!には5速のASGトランスミッションが採用され、ドライブモードとマニュアルモードの選択ができるようになっているんですが、これがまたクセモノで変速ショックを感じる、ギクシャクした加速になりやすいんですよね。
ただ、MT車のような操作感は慣れてしまうと楽しく感じるのも事実。

マニュアルモードで変速するときにアクセルを軽く緩めることで変速ショックを回避することができますし、自分の意のままに車を動かせると捉えた方が良さそうです。
また、車速が上がると同時に速度の安定性が増すのもポイント。
高いボディ剛性があることによる安定した乗り心地がありますよ。
そのほかのVW up!の気になるポイントもまとめてみた!

さて、ここまでグレードの捉え方や、国産車との明確な差になっているポイントをいくつか紹介してきましたが、いざup!を購入するとなるとより具体的なことも知っておきたいはず。
そこで最後になりますが、そんなup!の燃費や維持費などと言った、実際に購入する際に気になるポイントをQ&A方式でまとめてみました。
Q:up!の燃費って実際どれくらいなの?
A:up!の燃費、かなり良いです!
そもそもVWのup!は、あの小さい車格でありながら燃料はハイオクを使用するんですが、カタログ燃費で22.0km/Lと超低燃費。
そして実燃費もだいたい17.0km/L~23.0km/L以上と、エコドライブを心掛けたり高速巡行を活用したりすることで、カタログ燃費を軽く超えることができるんですよ。
Q:up!の維持費ってどれくらいかかる?
A:月のガソリン代は約3,000~5,000円、車検時にかかる金額は10万円、税金・保険は約18万円と考えておくといいでしょう。
先ほどお話したように使用燃料がハイオクと言うことで、運転の仕方や乗る距離にもよりますが、それでも5,000円以内に済ませることができると思います。
ただ、車検時に部品交換となると多少高くつくのは否めず、基本的に税金諸費用7万円+整備費3万円ほどでだいたい10万円は見積もっておいた方が良いでしょう。
とは言えup!は総排気量が1000cc以下のコンパクトカーと言うことで自動車税が29,500円なので、適度にメンテナンスを行っておくことで維持費を安く済ませることができると思いますよ。
Q:up!の新車価格と付けて置きたいオプションを具体的にまとめて欲しい!
A:だいたい予算は最低でも230万円と考えておいてください。
グレード/オプション | 価格 |
---|---|
high up! | 2,056,000 |
インフォテイメントシステム、 オートエアコンディショナー |
88,000 |
登録諸費用(参考) | 63,000 |
リサイクル料金 | 12,750 |
税金・保険など | 71,370 |
合計 | 2,291,120 |
※消費税込で計算しています
※2020.7時点の金額・データでまとめています。
こうして見てみると、意外と国産車であれこれオプションを付けた時とそこまで差がないように感じた方も多いはず。
なんなら軽自動車よりもお得に購入できる可能性もあるので、選択肢としては非常に手の出しやすい車種であると改めて感じられるのではないでしょうか。

総評!
up!はひとことで言うと、日本にはないおしゃれさが際立つコンパクトカー。
軽自動車とコンパクトカーの間にあるようなボディサイズではありますし、癖のある運転操作に最初は慣れないかもしれません。
しかし、慣れてしまえばボディ剛性が高いことによる乗り心地の安定性や、独特な運転フィーリング、おしゃれなインテリアと国産車にない魅力があるため、ビビッときたら買う価値は十分にあると思います。
万人に勧められる車ではありませんが、運転する楽しさを味わいたい、おしゃれな車に乗ってみたいと思うのであれば、確実に満足できるはずですよ。
 
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