スバルXVハイブリッド実際に運転してみた。燃費から快適性まで

実燃費XVHV

カタログ燃費:20.4km/L
実燃費平均:13.04km/L

都会派SUVとして名を馳せるスバルのハイブリッド車、XVハイブリッド。水平対向エンジンを使った本格的な走りと、居住性の高さ・市街地での運転のしやすさなどが重視されていることで、一定の人気があります。

ハイブリッド車の購入を検討している人にとって、気になるのは燃費です。上記の燃費を見てみると、ガソリン車よりもカタログ値が4.2km/L、実燃費平均が2km/L近く向上しています。向上はしていますが、「2km/Lだけ・・・?」と、正直首を傾げざるを得ません。もっと良い記録が出るはずではないでしょうか。

そう考えた私は、各オーナーの実燃費記録ひとつひとつに目を通し、その上で自分でも試乗して、スバルXVハイブリッドの燃費性能を検証してみることにしました。

各オーナーの実燃費記録を紹介

「通勤往復70km程度の田舎道を走り、16~17km/Lです」
「高速道路では16km/Lでした」
「夕方、渋滞を含む郊外の道を走ったところ、燃費は15.9km/Lになりました」
「山道の下りで計測してみたところ、燃費は18.5km/Lになりました」
「ECO-Cモードを使って、高速道路を走ってみたところ、17.6km/Lになりました。渋滞が3箇所ほどあったのにこの記録ですから、相当良いと思います」
「近距離の街乗りでは10km/L程度、遠乗りでは18km/L程度と大きな差が出ます」
「普段は14~15km/L、長距離では15~17km/L程度です」
「高速道路では17km/L近い記録が出るので満足していますが、一般道では11km/L程度にとどまるので、もう少し伸びて欲しいと感じています」「田舎においても近所の買い物の用途だと、10~11km/L程度に落ち着きます」
「信号の少ない田舎道を50~60km/hで走れば18~20km/L程度になります」

各オーナーの実燃費記録を見ていると、平均を大きく上回る記録を出している人が多く見受けられました。それでも街中と高速道路の走行とでは大きな差があるようで、この点を不満に感じている人が多いです。

「ECO-Cモード」とありますが、これはアイサイト搭載車に装備されている、クルーズコントロールの機能のひとつです。スバルXVハイブリッドのアイサイト搭載車は、全車速度追従クルーズコントロールと呼ばれる、先行車両の加速・減速に合わせて自動的に車間距離の調整をしてくれる機能となっています。

それだけでも低燃費に貢献することができるのですが、ハイブリッド車ではそこに「ECO-Cモード」が加わるのです。これはガソリン車にはない機能になります。簡単に言えば「自動でエコドライブをしてくれる機能」です。これにより、誰でも簡単に燃費優先の運転をすることができるようになっています。

そのため、スバルXVハイブリッドは、エンジンはどのグレードも同じなのですが、アイサイト搭載車のほうが実燃費が高くなっている傾向があるのです。

それでも「ハイブリッドという呼び名から期待するような数値は出ない」と落胆する意見もあります。平均記録よりも良い記録を出すことは簡単ですが、カタログ値以上の記録を出すことは難しいようです。

ここまで調べて、どこまでなら燃費を伸ばせるのかが気になってきたので、実際に試乗してみました。今回試乗したのは、2.0iアイサイトです。2.0iは注文受付が終了しており、近場のディーラーには置いていませんでした。クルーズコントロールを使ったらどれほどの燃費が出るのかということも、あわせて見てみましょう。

走行レポート。XVハイブリッドを実際に運転してみたら・・・

以前ガソリン車には乗ったことがあるのですが、ハイブリッド車とガソリン車とでは、エクステリアの印象が違うことに、まず驚きました。大きさは同じなのにどうして印象が違うのか・・・よく観察してみると、ホイールのデザインが違うのです。ガソリンXVは歯車のようなラインが入っていましたが、ハイブリッドにはそれがなく、いたってシンプルでした。

インテリアはそう大きな違いはなく、機能美を感じる素敵な内装になっています。

今回は運転に慣れるという意味も含め、市街地を30km走ってみました。出足の感覚から、ガソリン車との違いを感じます。ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが、出足がスムーズなのです。低速域でサポートしてくれるモーターの恩恵でしょうか。

巡航速度に加速するまでがとてもスムーズで、楽しさすら感じます。ガソリン車はCVTのクセからか、結構出足がもっさりしてしまっていたのですが、ハイブリッドにはそれがなく、扱いやすいです。柔らかく、かつしっかりとした乗り心地はそのまま、運転のしやすさを高めていると感じました。

モーターは低速域でがんばってくれるのですが、中速・高速域からは息を潜めます。EV走行とガソリン走行が切り替わるときには多少の揺れを感じたので、不快に感じる人もいるかもしれませんね。

渋滞に巻き込まれることは特にありませんでしたが、信号に何度も引っかかり、燃費は11.3km/Lとなりました。

続いて高速道路をクルーズコントロールを使わずに、50km走ります。ガソリン車同様、高速道路でも特に不自由なく、ストレスもなく走っていってくれます。ガソリン車での不満点だった「音」に関しては特に問題ありませんでした。ロードノイズは多少拾いますが、エンジンはいたって静かで、風切音もあまり気になりません。

加速と減速を繰り返して、燃費は14.6km/Lでした。

低燃費を心がけたら

田舎道を選んで30km走行してみました。兵庫県道141号黒石三田線という県道で、駅前を通り抜けるもののそこを過ぎれば信号は少なくなり、途中からは完全な田舎道となる道です。駅前から田舎道に抜ける逆順で走りました。

今回は低燃費を心がけるということで、Iモードをオンにします。これが他社で言うところの「エコモード」というものです。通常モードではスムーズだった出足が、Iモードの仕様によりゆっくりになります。そのゆっくりさにかぶせるようにして、アクセルをゆっくりふんわりと踏みました。ゆっくりと加速して電車と併走するように走り、駅前を抜け、田舎道へ。この間制限速度はキープしています。

盆地で起伏が多い町なのですが、この141号はどういうわけか、比較的起伏が少なく、逆順だと下りが多いです。下りながらのコーナリングでは速度が出来るだけ保たれるように、若干減速してスローインします。下りでなくても速度を落としてからコーナリングに入るほうがいいのですが、下りだと余計にその必要性に駆られますね。

ゆっくり入って、素早く抜ける。スローイン・ファストアウトというテクニックらしいですが、安全運転を考えれば当然の運転方法でしょう。燃費も向上するので一石二鳥です。連続の下りが終えたところで、峠(上り)に入ってしまうので、そこで違う道に逸れました。

それからは平坦な道で走りやすく、信号も更に少なくなっていて、何事もなく30km走り終えることができました。その結果、燃費は15.6km/Lとなりました。

続いて高速道路を、クルーズコントロールのECO-Cモードをオンにして50km走ってみます。要所要所で「ああ確かにエコモードだわ」と思えるような挙動がありました。ガソリン車の追従クルコンよりも、加速・減速が穏やかなのです。アイサイトの追従性能は「スムーズさ」が売りですが、それが更に穏やかになり、安全性と燃費性能が高まっています。

車間距離の調整も自動で行ってくれるので、高速道路では特にエコドライブを意識することもありませんでした。勝手にやってくれるので、大助かりです。ただし、これはあくまでも長距離走行をするときのモードであり、短距離走行において自分でアクセルワークのコントロールができるなら、Iモードだけで走ったほうがいいかもしれないとも感じました。

ECO-Cモードをオンにし、追従型クルコンにアクセルワークを任せてしまうと、ところどころでエコドライブとは違ったアクセルワークをすることがあります。長距離走行ならクルコンとECO-Cモードを使ったほうが楽ですし、疲れにくく長期的に見てエコドライブができるでしょう。短距離なら自分で意識付けて運転したほうが、燃費がよくなるということもあるかもしれません。

どうしてもこういう自動の機能を使うと、頼りっぱなしになって、エコドライブをしようという意識が弱まってしまいます。人の意識次第というところもあるのでしょうが、個人的にはそのように感じました。

結果的に燃費は17.5km/Lと低燃費でした。長距離走行ならもう少し伸びるでしょうね。

燃費なんて気にせず走ってみたら

今度は燃費を気にせずに思い切り走ってみます。先ほど走った兵庫県道141号の始点から、順当に30kmほど走ってみました。先ほど回避した峠は、今度は下りになっており、峠前の下りは上りになっています。思いきり走りを楽しめると思い、この道を選びました。

エンジンスタートさせて思い切りアクセルを踏む。Sモードをオンにしているからか、スムーズかつキビキビと加速してくれます。下りに入ると恐怖を感じるほどに加速していったので、減速。下りからの上りは思い切り加速してグイグイと上っていきます。レジャーで山に行くのでもまったくストレスを感じさせないだろうなというほど、パワーがありました。大人数人でも出かけられます。

ガソリン車よりも、走っていて楽しいと感じました。燃費は9.6km/L・・・10km/Lを下回ってしまいましたが、楽しかったので個人的には満足しています。

続いて高速道路をまた50km走りました。思い切りペダルを踏んで加速し、追い越します。追い越し時の瞬間的な加速性能、瞬発力はガソリン車よりも上だと感じました。ずっと追い越し車線を走るには不向きですが、ちょっと追い越したいとき・合流で加速したいときなどには十分な加速性能です。

何より驚いたのは、追い越しのときに瞬間で140km/hくらいまで出てしまったことでしょうか。そうやって走りを楽しみ、性能の良さを噛み締めながら走った結果、燃費は11.3km/Lでした。

まとめ

燃費がガソリン車よりも向上していることはもちろん実感できましたが、瞬間加速性能や出足のスムーズさ・走りの楽しさなどといった走行性能においても、ガソリン車以上の性能になっているなと実感できたのが、今回の試乗の一番の収穫だと感じています。燃費を期待せず、走行性能で選ぶ人が多いようですが、それも納得です。

結局ガソリン車との実燃費の違いは、1km~2km/L程度にとどまりますが、荒い運転をしても10km/Lを大きく下回ることがないというのが、ハイブリッドの利点です。ガソリン車で荒い走りをすると、10km/Lを大きく下回ることもありました。エコドライブをすればどちらも低燃費ですが、走行性能を遺憾なく発揮して走りを楽しみたいなら、ハイブリッドのほうが圧倒的に低燃費と言えます。

 

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