世界的なコンパクトSUVブームの中、日本国内も各社個性的なSUVを創出し、しのぎを削っていますが、その中で2016年国産SUV販売台数でも1位・2位を争っているのが日産のエクストレイル、ホンダのヴェゼルです。
SUVの購入を検討中の方でも候補に上げられる方も多いと思いますが今回はこの2種を口コミなど参考に比較してみました。ご参考いただければと思います。
価格で比較

まずはエクストレイルとヴェゼルの価格を比較してみましょう。
エクストレイル | ヴェゼル | 価格差 | |
---|---|---|---|
価格 | 2,197,800円 | 1,920,000円 | 277,800円 |
3年ローン(月々) | 61,050円 | 53,333円 | 7,717円 |
5年ローン(月々) | 36,630円 | 32,000円 | 4,630円 |
ベースグレードの価格差はなんと約27万円。
これは排気量も(エクストレイル 2000ccヴェゼル1500cc)車体サイズも違いますので当然です。排気量が違えば、毎年春に憂鬱になる自動車税も大きく違います(2000cc以下 39,500円 1500cc以下 34,500円)
また、オプションメニューを豊富にオーダーできるのもエクストレイルの特徴と言えそうです。
ただ、5年でローンを組んでも5,000円近い価格差が生じるのですから、この差を見逃すわけにはいきません。
クルマは消耗品です。持っているだけでもお金がかかりますのでこれは一考すべきでしょう。
その差は言うまでもなく大きい
30万円の違いは言うまでもなく大きい!オプションメニューを豊富にオーダーできます。ローンを組んでも5,000円以上の差が生じれば見逃せません。クルマ消耗品です。持っているだけでもお金がかかりますのでこれは一考すべきでしょう。
実燃費、ガソリン代金で比較
エクストレイル | ヴェゼル | |
---|---|---|
実燃費 | 12.19K/L | 15.26K/L |
月々のガソリン代金 | 9,844 | 7,864円 |
年間のガソリン代金 | 98,441円 | 78,637円 |
※ガソリン代金は120円で統一。月々1000km、年間1万km走行した場合の試算結果です。
実燃費は各オーナーによるあくまでも平均的なものですが、月々の差は1,980円。
年間の差は19,804円。あまり走らない方でも半年に1回はオイルやエレメントを交換しますが、ヴェゼルをチョイスすると、ちょうどその費用が浮いてくる計算です。
燃費数値外から見てみる
双方高性能エンジンとCVT、アイドリングストップ装置の組み合わせにより力強い走りと低燃費を実現。「平成27年度燃費基準+10%」を取得しています。
排気量のハンディがあるとはいえ2000ccで車体重量が1.4tもあるエクストレイルもずいぶん検討しています。日本車の燃費の良さは世界中で人気があります。
エクステリアで比較

続いて両車種をエクステリアで比較していきたいと思います。
エクストレイル | ヴェゼル | |
---|---|---|
全長 | 4,690mm | 4,295mm |
全幅 | 1,820mm | 1,770mm |
全高 | 1,740mm | 1,605mm |
車体の大きさは当然ながら排気量の小さいヴェゼルがやや小ぶりですが街中での取り回しの良さでは断然ヴェゼルの方が扱いやすいのは当然です。
都心で立体駐車場に入れる時の事を考えれば車高が1700mmを超えるエクストレイルは制限が生じますし、エクストレイルの最小回転半径が5.6mに対しヴェゼルは5.3m。交差点や駐車時に運転しやすいのはどちらか明確です。
ただエクストレイルはホイールベース(前後のタイヤの間隔)が長い分、乗り心地や直進安定性に優れているのは想像に容易い事でしょう。
エクストレイルへの口コミ
それではカタログ数値や写真だけでは推測の域を超えませんので、実際に所有しているオーナーはじめ多くの意見を集めてみましたので参考にしてみてください。まずはエクストレイルのオーナー・非オーナーの口コミを見て行きたいと思います。
エクストレイルの外観についてのオーナーの声
良い | 悪い・どちらでもない |
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カッコいいし車庫入れしてくれるってすごすぎる | ドアミラーが自動で閉じなく不便 |
アラウンドビューモニター。技術の高さを感じる | 純正フォグランプは暗すぎる |
立体感・重厚感・存在感あり大満足 | 後ろがハリアーかレクサスそっくり |
オートレベライザー(車高センサー補正ヘッドランプ)はすごく重宝 | リアテールランプもLEDにしてほしい |
オートバックドアは重宝 | ドアが重い |
エクストレイルの外観についての非オーナーの声
良い | 悪い・どちらでもない |
---|---|
ボンネットのグラマス感がセクシー | 流線形なんてエクストレイルじゃない |
先代なら絶対買わない。今のデザインは欲しい | ハリアーに近づいている感じ |
ドッシリしたカタマリ感が良い | 先代に比べてか弱くなった感じ |
ルーフを絞っているので実際よりコンパクトに見える | 先代より車高が低くなって見晴らし悪そう |
フロントマスクに圧倒される。迫力あり | フロントの迫力とリアの小ささがアンバランス |
先代のトラックの様なフォルムが好きな人は今の洗練されたスタイルが受け入れられないようですが、今のスタイルによって欧米市場含め格段に売れるようになったのは事実です。
このクルマで特筆すべきはインテリジェントパーキングアシスト。
運転者は微妙なアクセルワークのみでハンドルワークはクルマ自身が行ってくれるのに加え、画面では車両のフロント、リア、サイドミラー両側に備えた4つのカメラからの映像信号を画像処理ユニットで解析して、車両の周囲の障害物をリアルタイムで伝えます。
そして、車を上空から見ているような画像で駐車状況を見ることができる画期的なシステムです。
エクストレイルを正面から見ると子供の頃に見たロボットアニメを思い出しますが、性能もその頃想像した未来の装置が現実のものとなっています。
ヴェゼルへの口コミ
次はヴェゼルのエクステリアへ寄せられた、オーナー・非オーナーの口コミを見て行きます。
ヴェゼルの外観についてのオーナーの声
良い | 悪い・どちらでもない |
---|---|
一目ぼれで買う。シルバーメタリックの塗装が一番強いらしい | LEDヘッドライトは標準にしてほしかった |
18インチタイヤで迫力あり | フロントナンバーの位置が気に入らない |
正面から見るとSUV 横から見るとクーペ いろんなスタイルが見られて面白い | リアドアの開け方がみんな迷う。普通で良い |
フロントマスクがシンプルでまとまっている | 給油口蓋の裏側など塗装していない所多々あり。コストダウンがすぎる。 |
チタニウムカーキーとガンメタのホイールの組み合わせは最高 | フロントビューは格好いいがリアビューがいまいち |
ヴェゼルの外観についての非オーナーの声
良い | 悪い・どちらでもない |
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最近のホンダ車にしては個性がある | フィットを大きくした感じ |
リアドアノブが目立たなくスタイリッシュ | SUV特有の迫力に欠ける |
後姿がカッコイイ | リアに特徴が無い エンブレムを見ないと車種がわからない |
モルフォブルーは美しい。ぜひ購入したい | 独自性に欠けるような気がする |
Aピラーウインドゥがなく、すっきりしている。バランスの取れたデザイン | テールランプはクリヤの方が良いと思う |
ヴェゼルのコンセプトはSUVでありながらクーペのフォルムを取り入れた美しい流線型のシルエットです。
コンパクトなボディーに広い空間を確保しようとすると、クルマのデザインは最近の軽のようにどうしても四角になってしまいますが、美しさも追及するクロスオーバーSUVの場合はそれができない。
ヴェゼルは普通、後部座席下に配置されているガソリンタンクを薄型樹脂製に変え、前席下部に配置した「センタータンクレイアウト」というホンダ独自のレイアウトで、収納スペースは従来の1.7倍に広がったそうです。
ヴェゼルのようなルーフが後部に絞り込まれるようなクーペスタイルはどうしても後部座席のスペースが犠牲になりますが、ヴェゼルの場合は十分に余裕を実現しています。
インテリアで比較

次にエクストレイルとヴェゼルのインテリアを比較していきます。まずは室内長・室内幅・室内高をまとめたので、ご覧ください。
エクストレイル | ヴェゼル | |
---|---|---|
室内長 | 2,005mm | 1,930mm |
室内幅 | 1,535mm | 1,485mm |
室内高 | 1,270mm | 1,265mm |
2000CCのエクストレイルが当然広い空間となりますが一番の差は室内長の75mm差。
3列シートがありますので当然と言えますが、逆に考えれば「ちょっと無理やりじゃない?」とも思えます。
申し訳程度の小窓が付いていて補助席のような3列目のシートに座って長距離移動をするのは、考えただけでも体の節々が痛くなります。
エクストレイルのインテリア口コミ
まずはエクストレイルのインテリアに寄せられた口コミから見て行きましょう。
良い | 悪い・どちらでもない |
---|---|
2列目シートのリクライニングが家族に好評(7人乗り) | ホーンスイッチがハンドルに近すぎて誤ってよく鳴らしてしまう |
シートは他の車より優れている。長時間乗っても疲れない | ナビが使いづらい。スマホのアプリの方がマシ |
本革の防水シートはレジャー派にとって本当に助かる | サンルーフを付けたが真夏はシェードを閉めても頭が暑い |
サンルーフの解放感がたまらない | 収納が少ない |
2列目を倒さずにゴルフバッグ4つ収納できる | 黒基調の内装なのでホコリが目立つ |
このクルマで多かった好評価が防水シート。レジャー派や小さなお子様連れの方はもちろん、最近はペット同伴の方(スーパーの駐車場でよくワンワン鳴いていますが)も多いと思われますので掃除しやすく、これは助かります。
余談ですが、現代は本革シート=高級という図式ですが、馬車の時代は後部に乗る貴族のシートは布張りで馬を操る家来のシートは本革だったそうです。時代が違えば価値観も逆になりますね。
ヴェゼルのインテリア口コミ
続いてヴェゼルのインテリアに寄せられた口コミから見て行きます。
良い | 悪い・どちらでもない |
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シンプルかつ高機能 | 3ナンバーの割に広いと思わない |
世界戦略車の為かシートが大型で気持ち良い | シートにもう少し遊び心があってほしい。黒一色では面白くない |
エアコンのタッチパネルは扱いやすくて良い | エコ運転に導くようなインパネの色変化は運転する気が削がれる |
ドライバー側に傾けたセンターパネルはスポーティーを演出してくれる | 窓枠の位置が高く肘を置きづらい |
電子制御パーキングブレーキは優れもの | シートに汚れが目立ちやすい |
ヴェゼルの室内に入ってまず目に付くのがタッチパネル式のオートエアコン。
「指先ひとつですべての操作ができる」がこのクルマの売りで、スマートキーを持っていればハンドルに手を掛けるだけでロックが解除され、パーキングブレーキもワンタッチ。
そしてエアコンのタッチパネル。ついでに言えば荷室を広げるため、後部座席を収納させるのもワンアクションです。
運転のしやすさ、走行性能で比較

最後に走行性能について比較してみます。高い金額を払って手に入れたクルマ。走って楽しくなければ魅力は半減どころではありません。
長い付き合いになりますのでカタログ値や試乗だけではわからない、それぞれの持っている特性を探ってみます。お見合い結婚は相手を結婚前に良く見極めるのが当然です。
エクストレイルの運転性能に関しての口コミ
最初にエクストレイルの運転性能に関する口コミから見てみましょう。
良い | 悪い・どちらでもない |
---|---|
ハンドルは重すぎず軽すぎず丁度良い | エコモードの時スタート時はもっさり。慣れるまで時間がかかる |
CVTの制御は先代から見てかなり進化している | 安定性と引き換えに乗り心地が犠牲になっている |
悪路の走破性はT社のSUVを超える | コーナーセンサーが敏感すぎて駐車場で鳴りっぱなし |
スタートは遅いが3000回転を超えると急に元気になる | 道路の継ぎ目の度にガタゴトと、乗り心地は最悪 |
急なコーナーでもすんなり曲がってくれる | エンジン音がよく侵入してくる |
近年のクルマで特筆すべきは安全性能。エクストレイルもご多分に漏れず安全装備と運転支援装置のデパートです。
- 衝突回避と自動ブレーキの「エマージェンシーブレーキ」、車線を逸脱すると警報で知らせてくれる「LDW」
- 進入禁止標識探知などの安全装備の他、道路状態で四輪に最適なトルク配分をしてくれる「ALL MODE 4×4-i」
- 滑りやすい路面で横滑りを軽減してくれる「VDC」
- コーナーで自動的にブレーキングをサポートしてコーナリングをアシストしてくれる「エマージェンシーエンジンブレーキ」等
きっと運転がうまくなったような感覚が味わえるでしょう。最近は、大きいクルマに乗りたいけど運転に自信がない」という理由でこのような装置満載の車種を選ぶ女性も増えています。
ヴェゼルの運転性能に関しての口コミ
次にヴェゼルの運転性能に寄せられた口コミを見て行きます。
良い | 悪い・どちらでもない |
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1500CCだが十分なほど元気なエンジン | エコモードと通常モードの違いが良くわからない |
コーナーでも車高の高いクルマと思えないほどすんなり曲がる | 乗り心地は固い(17インチ)16インチにしたらたぶん良くなると思う |
2000CC並みと言われるエンジンに偽りなし | 運転席から左フロントの見通しが悪い |
コーナリングの性能はN社のSUVより良い。すんなり曲がってくれる | ブレーキホールドとエンジンストップを併用できなく不満 |
長距離移動時の疲労感が今までの車と格段に違う。疲れない。 | 衝突防止装置が誤作動する |
ヴェゼルにも「ホンダ・センシング」という先進の安全運転支援システムが搭載されています。
- 滑りやすい路面を走行時、アクセルの反力にて最適なアクセルワークを支援してくれる「リアクティブフォースペダル」、
- 坂道で停車時、足を離してもブレーキをホールドしてくれる「オートブレーキホールド機能」
- 衝突の危険を察知し警告・自動にブレーキを作動する「衝突軽減ブレーキ」
- 車線から外れそうなとき警告音とステアリング制御でサポートしてくれる「路外逸脱制御機能」
- 進入禁止や追い越し禁止などの安全運転のため特に重要な標識をカメラで認識し注意を促してくれる「標識認識機能」
このように、数々の機能満載で、現代のクルマの進化を大いに楽しませてくれます。
【エクストレイル VS ヴェゼル】比較結果まとめ。
双方を比較していかがでしたでしょうか?高速走行時のゆとり、安定性は排気量が大きくホイールベースの長いエクストレイルの方が勝ると言えるでしょう。
また悪路走行時の支援システムもSUVとしての歴史の長いエクストレイルの方が充実しています。大勢を乗せる事を考えれば3列シートでやはりエクストレイルでしょう。
しかし選ぶ前にもう一度自分のカーライフを考えてみましょう。
コマーシャルに出てくる、罰ゲームのような急な坂道を登る時がありますか?雪国に住んでいても暖冬で雪が積もらない年が多くないですか?3人以上乗せる時が年に何回ありますか?自宅までの路地、駐車場は広いですか?車体価格の他に税金、オイル交換、パーツ交換などの維持費を計算していますか?
どちらも大変良く出来た日本が誇る世界戦略車、名車と言えます。お好きな方をどうぞ」と言いたいところですが、実際にご自身が使うシーンを良く思い起こし、豊かな生活へ誘う道具として最適なパートナーを選んでください。
 
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