今、SUVといったら街中も走れるようなオシャレなデザインの車がほとんどです。
けどSUVの本来持ってる力はオシャレに着飾りながら街並みを優雅に走るためのものじゃない!
SUVはキャンプをするために泥だらけになりながらも山道を進んだり、スキーをするために吹雪に耐えながら雪道を進むものです。
という偏見はおいといて、よくアウトドアをする人のためにオススメのSUVをランキング方式で紹介しちゃいます。
アウトドアに必要なSUV選びのポイントも踏まえてご覧ください。
1位トヨタ ランドクルーザープラド

トヨタのランドクルーザーシリーズの一つであるのがこのプラドです。プラドの圧倒的な悪路走破性は世界でも認められている折り紙付きのSUVになります。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最大出力(kW) | 最大トルク(N・m) | |
---|---|---|---|---|---|
ボディ/室内 | 4825/1825 | 1885/1565 | 1850/1240 | 120 | 246 |
見るからに力強いダイナミックな見た目は、どんな悪環境の中も突き進んでくれる頼もしさを感じさせます。
また強固なボディに守られたインテリア(室内)はスッキリとした見た目で、目立った突起部分もないため山道で上下左右と揺れる車内でもどこかに体をぶつける被害も少なそうです。
広さ
アウトドアをするのに必要なのは要素の一つが広さです。アウトドアの行き帰りはゆったりとした姿勢で乗っていたいですよね。
また疲れた際には車内で横になれるスペースなんてあったら最高です。
ではランドクルーザープラドはどうかというと、ボディの大きさに比例して室内空間も十分な広さがあります。
また3列シートになっており、3列目のみならず2列目までまっ平に前倒し出来るんです。これにより収納スペースが格段に広くなり、大きな荷物も詰め込めますし荷物を全部降ろせばキャンプ先で収納スペースで寝転ぶなんてことも出来るでしょう。
走行性能
プラドがアウトドアにオススメなのはなんといっても最先端テクノロジーが詰め込まれた走行性能です。
なかでもイチ押しなのがマルチテレインセレクトというシステムです。悪路を快適に走るための機能なんですが、悪路といっても様々ありますよね。
滑りやすいぬかるみ道、土と石がまじりあったガレキ道、凹凸の激しいモーグル路面、段差の多い路面、岩道の多い岩路など。
マルチテレインセレクトはなんとこれらの道に応じて的確な走行をする5つのモードがあり、今のオススメのモードをドライバーに教えてくれるんです。
他にはオンロードとオフロードに応じて走り方を変えるKDSS機能があります。オンロードではスタビライザーを生かしてコーナリング時の傾え、オフロードでは逆にスタビライザーを切ってホイールストローク(タイヤの上下運動)でタイヤを地面から浮きにくくして悪路走破性を高めるんです。
このほかにもたくさんのオフロードを想定した機能が備わっており、アウトドア目的でSUVを選ぶなら絶対にオススメの車ですよ。
オーナーの生の声
では実際にプラドに乗っているオーナーさんの声を聞いてみましょう。下記の表は口コミのまとめになります。
口コミ | |
---|---|
良かった | 悪かった |
視界が広くていい。しかも車高が高くても運転しやすい。 | 発進時が重く、もったりしています。 |
雪道や凍結時の坂道もスリップなく安心して発進できました。 | なれれば気にならないけど、出だしがもたつく。 |
サスペンションが滑らかで、段差があっても乗り心地快適です。 | |
街乗りでも気にならないカッコいいデザインが素敵。 |
走行性能の評価は文句なしの高評価だらけでした。街乗りで使用している人の評価も高かったです。
特に評価されていたのがサスペンションの柔らかさで、ガレキ道などの段差があるところでも不快な上下運動もなく、快適な乗り心地をもたらしてくれているようです。
一方悪かった点として目立っていたのが、発進時の出だしの悪さになります。これは悪路走破性を高めた車にはつきものといえるかもしれません。
どうしてもオフロードに適したSUVは車体が重くなりますので、多少の出だしのもったり感はしかたないでしょう。
2位トヨタ FJクルーザー

トヨタが販売するSUVですがFJクルーザーはもともと北米専用のモデルでした。しかし、日本でも一定のファンがいるため2010年から現在まで根強く販売され続けています。
あまり知名度はありませんが、悪路の多い北米で人気を博したという事実だけで悪路走破性がある証拠になる、アウトドアにはもってこいのオススメSUVです。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最大出力(kW) | 最大トルク(N・m) | |
---|---|---|---|---|---|
ボディ/室内 | 4635/1785 | 1905/1560 | 1840/1225 | 203 | 380 |
見た目は昔ながらの箱型SUVに近いです。古さを感じますが、逆に今の日本ではあまり見ないデザインなので、そこに魅力を感じる人もいるでしょう。
インテリアはプラドに似ていて突起物のないシンプルな内装です。同じトヨタのSUVですので似てしまうのは当然かもしれません。
広さ
全体的にボディサイズはプラドより小さいです。シートもプラドが3列だったのに対しFJクルーザーは2列(5人乗り)になります。
また空間確保のための特筆した性能もFJクルーザーにはありませんでした。以上の点から広さの面ではプラドに劣るため、2位という評価になりました。
走行性能
FJクルーザーはぬかるみなどで動けなくなるスタック状態からの脱出に特に優れたSUVなんです。
スタック脱出に役立つ機能の一つがクロールコントロールになります。クロールコントロールとはスタック時の状態(岩場、モーグル、雪・ぬかるみなど)に応じてスイッチ一つで駆動力、制動力をうまく調整してスタックからの脱出を助けてくれるんですよ。
他にもアクティブトラクションコントロールと呼ばれるスリップ時に空転する車輪にブレーキをかけ、残りの車輪に駆動力を配分してスリップを回復させる機能もあります。
このようにプラドにも劣らない悪路走破性能があるので、FJクルーザーもオススメのSUVですよ。
オーナーの生の声
口コミ | |
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良かった | 悪かった |
カッコ良くて周囲からの視線の的です。 | 出足のもっさり感が否めない。 |
クロールコントロールが地味に便利だった。 | インテリアがシンプル過ぎてつまらない。 |
ロールが安定していて、ピッチングもよく抑えられており、安心感は高い。 | |
以外に静寂性が高くて驚いた。 |
見た目が気に入ってるオーナーさんが思いのほか多かったです。やはり今の日本にはあまりないデザインなので個性的でそこに惹かれるということでしょうか。
クロールコントロールに対する評価もよかったです。悪路性能は評判通りのようですね。
また驚いたのが静寂性が高いという声がちらほら見られた点です。これは私も予想していなく、レクサス並みの静かさだという人もいました。
対して悪かった点は、プラドと同じく出足の悪さです。他にはインテリアの見た目になります。
見た目の良さは個人の感性次第ですが、あまりにシンプル過ぎる見た目が嫌な人には向いていないかもしれません。
3位日産 エクストレイル

3位にランクインしたのが日産が販売するエクストレイルです。エクストレイルはアウトドアスポーツをする人に向けたSUVとなっています。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最大出力(kW) | 最大トルク(N・m) | |
---|---|---|---|---|---|
ボディ/室内 | 4690/2555 | 1820/1535 | 1740/1270 | 108 | 207 |
非常に個性的なアグレッシブなデザインのフロントになっています。アウトドア向けのSUVは無難で武骨な見た目が多かったですが、エクストレイルは男性が好きそうなカッコよさがありますね。見た目でエクストレイルに決める方も多そうです。
またボディには特殊な塗装加工が用いられていて、スクラッチシールドといわれる軟質樹脂を配合した塗装で、ちょっとしたキズなら自然修復します。深い傷は修復出来ませんが、山道の走行で出来た浅いスリキズなら高い修理代を出さなくても自然に直っちゃうんですよ。
そしてインテリアはエクステリア同様に細部までこだわったカッコいいデザインになっています。高級感も感じられドライブ中も楽しくなりそうですね。
さらにフロア、シート、ラゲッジボードすべてに防水加工がされていて、濡れや汚れを心配する必要がありません。
まさにアウトドアするためだけの仕様です。
広さ
プラドやFJクルーザーも大きなサイズですが、エクストレイルはさらに大きく特に室内全長が2555mmとかなり長いです。
シートも2列と3列が選べ、2列シートまで前方に折りたためるので荷台スペースも十分に確保できます。
またセンターアームレストも前方に倒せるので、後部座席に2人乗っている状況でもそこにスキー板などの長物を置くことが出来ますよ。
走行性能
エクストレイルのもつとしてインテリジェント 4×4があります。インテリジェント 4×4とは路面状況をセンサーから察知し、自動で適切なトルク配分をして常に安定した走りをすることが出来るシステムです。
他にも車体振動抑制システムという車体の揺れを予測して自動でエンジンとブレーキを制御してデコボコ道でも揺れを軽減してくれるという世界初の画期的なシステムまであります。
オーナーの生の声
口コミ | |
---|---|
良かった | 悪かった |
アイスバーンに大型車のわだち付きという最悪の悪路でも安定した走りを見せてくれました。 | セカンドシートのリクライニングが、いまいち。もっと後方に倒せるようにしてほしい。 |
乗り心地がいい。長距離でも疲れない。 | 高速で追い抜きをするときなどパワーが足りないと思う時がある。 |
防水加工が良かったです。スキーに行っても濡れを気にせず乗り込めるのはストレスがなくて快適。 | |
雪道でも安定している。北海道に住む私のベストな車です。 |
雪国の方に好評な意見が多かったです。インテリジェント 4×4で雪道の悪路走行も問題ないですし、防水加工も多く施されているのでまさに雪国の人にピッタシの車でしょう。
乗り心地の評価も高かったです。サスペンションの固さがちょうどいいというのもあるでしょうが、車体振動抑制システムによる揺れの少なさも影響していると考えられます。
一方悪かった点で目立った意見がパワーの少なさです。高速の追い抜き時など限定的な場面での不満になりますが、急な坂道が多い立地に住む方には不安が残るかもしれません。
4位スズキ ジムニー

第4位にランクインしたのがスズキが擁する本格SUVジムニーです。日本でアウトドア向けSUVとしての知名度はひょっとするとジムニーが一番かもしれません。
それだけ人気もあるということでジムニー愛好家はジムニストなんて呼ばれているほどです。
ベースグレードで約130万円という破格の安さも人気の秘訣かもしれません。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最大出力(kW) | 最大トルク(N・m) | |
---|---|---|---|---|---|
ボディ/室内 | 3395/1685 | 1475/1220 | 1715/1210 | 47 | 103 |
ジムニーは軽自動車のため、他のSUVに比べるとかなりサイズは小さいです。パワーもガクッと落ちますね。
ただ見た目は小さくても力強さを感じるイカツいエクステリアになっています。それに小さいというのは時には長所にもなるんです。
狭い道など大型SUVでは通れない場所も何気ない顔でスイスイ進んじゃいます。駐車するときも小さいほうが便利ですね。
次にインテリアをみると2列シートで無難な見た目です。落ち着いた空間でまったり出来ます。
広さ
大型SUVに比べるとどうしても狭くなりますが、少数人数で乗る分には十分な広さでしょう。リアシートを倒すことで積載スペースを広げることが出来ます。
走行性能
ジムニーの特徴としてドライブアクション4×4があります。ドライブアクション4×4とはスイッチ一つで2WDと4WDを切り替えられるシステムで、通常のオフロードでは2WD、砂利道などのオフロードでは4WDというふうに効率的な走行が出来るんです。
また前後3リンクリジッドサスペンションという機能があって、片輪が段差に乗り上げてももう片輪をしっかり地面につけたままでいられます。
このように軽自動車でも高い悪路走破性のもつジムニーは、お手軽な価格で買える本格SUVとしてアウトドア好きにオススメの車です。
オーナーの生の声
口コミ | |
---|---|
良かった | 悪かった |
揺れや跳ねがゼロとは言いませんが、快適な乗り心地です。 | 横揺れが少し気になりました。 |
砂地の登坂性能も予想以上にグンッと進んでくれました。 | 段差でぴょこぴょこするのが嫌。 |
ガレキ道や砂場をよく走りますが問題ないです。 | |
防水機能付きのシートで汚れがすぐ取れるのが便利。 |
軽自動車ということで本当にアウトドアで使えるだけの悪路走破性があるの心配な人もいると思いますが、実際にアウトドアでジムニーを愛用しているオーナーさんが多く性能にも満足していました。
悪かった点では、段差での揺れが気になるという声が多かったです。これはオフロード走行を高めるためにサスペンションが柔らかくなっているためだと思われます。
かといって固すぎても振動が直に体に伝わってしまいますし、難しい問題ですね。しかしよくアウトドアに出かける人にとっては固いより柔らかいほうがいいでしょう。
5位スズキ ハスラー

同じスズキは販売するジムニーとはよく比較対象に上げられるSUVです。コンセプトも非常に似ていてどちらもオフロードと街乗りどちらも楽しめる作りになっています。
ただジムニーが「オフロードの走り>街乗り」なのに対しハスラーは「オフロードの走り<街乗り」となっているんです。
つまりどちらに重点を置いているかの違いで、今回はジムニーのほうを順位を上としました。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最大出力(kW) | 最大トルク(N・m) | |
---|---|---|---|---|---|
ボディ/室内 | 3395/2160 | 1475/1295 | 1665/1250 | 38 | 63 |
見た目はジムニーよりハスラーのほうが可愛らしいデザインでオシャレです。女性にも大人気の車で街中を走っているのをよく見かけます。
インテリアもとにかくカラーバリエーションが多く、アウトドア用だけでなく街中もオシャレに走りたいという人にはピッタシのSUVです。
広さ
ジムニーと比較するとこちらのほうが室内空間が広いです。特に自分に合った空間づくりが出来ることが強みで、後部座席だけでなく助手席も前方に折りたためるのでサーフボードなどの長物も収納できます。
また運転席を含めた全席の背もたれを後方いっぱいに倒せるので後部座席と合わせて、室内で横になれるスペースも確保出来ちゃいますよ。
走行性能
走行性能は広さとは逆でジムニーには劣ります。最小回転半径4.6mで小回りしやすいなどの利点はありますが、オフロードに特別に特化した走行システムなどはありません。
この辺がアウトドアに適した室内空間にはなっていますが基本は街乗りを意識したハスラーとオフロード走行がメインのジムニーの違いでしょう。
オーナーの生の声
口コミ | |
---|---|
良かった | 悪かった |
見た目がキュートで他にない断トツの可愛さがお気に入りです。 | 走りがカクカクしている。ブレーキの利きが弱い。 |
車体が高いため運転していて視界が広くていい。 | アイドリング時にエンジンがかかるとブレーキを踏んでいても前のめりに車体が動く。 |
ポップな感じがオシャレ。 | 段差で激しく揺れて気持ち悪い。お尻も痛い。 |
ハスラーをテント代わりにキャンプをしてます。広くて便利ですよ。 |
好評な点はやはり独特な可愛らしい見た目が多かったです。人気があるのも納得の評価の高さでした。また室内空間の広さも好評で、テント代わりにするという方の発想にはなるほどと思ってしまいました。
一方悪かった点で非常に多かったのがブレーキに対する不満です。もはやハスラーの欠点といってもいいかもしれません。
ブレーキの性能がどうやら甘いらしく、利きが弱く制動距離が長いうえにアイドリング中に暖房などでエンジンがかかるとおそらくブレーキが弱いため一瞬車体が前につんのめる状態になります。ぜひとも至急改善してほしいところです。
また揺れが激しいという意見もあり、オフロードにも適しているとはいえこの辺が軽自動車なのかもしれません。
アウトドアするなら山?海?
アウトドアといっても人によって目的は様々です。山にキャンプにいったり、冬にはスキーにも行くでしょう。
また海に海水浴に出かけるなんてのもアウトドアですよね。そこで山と海の2つに分けて、それぞれに適したSUVを今まで紹介したランキングTOP5から選出しました。
山にいくならこのSUV
山に行くのに必要になってくるのが悪路走破性です。坂あり砂利道あり、雨の日にはぬかるみ、さらに冬には雪道になります。
そこで悪路走破性に優れたSUVがこちらです。
- ランドクルーザープラド
- エクストレイル
- FJクルーザー
- ジムニー
以上のSUV全てに共通しているのが路面状況によって走りを変えられるシステムがあるということです。
山でタイヤがハマって止まったなんてことになったら一大事ですから、キャンプにしろスキーにしろ山にアウトドアをしに行くなら悪路でも安定した走りを見せてくれるSUVを選びましょう。
海に行くならこのSUV
山と違って海に行くまでは通常の街中を走るわけですから、それほど悪路走行性は必要ありません。
じゃあ何が必要かというと室内空間です。海に行くからにはサーフボードやら浮輪やら、クーラーボックス、パラソルなど荷物が多くなります。
そうなると荷台の広さは必須条件ですよね。そこでその条件を満たしているのが以下のSUVです。
- ランドクルーザープラド
- エクストレイル
- ハスラー
以上のSUVはシートを前後にカスタム出来、室内空間を広げることが出来ます。そうすることで荷台スペースも広くなり、大荷物で海に出かけようという人でも安心して乗り込めちゃいますよ。
アウトドアといったら海だという人にはオススメのSUVです。
まとめ
アウトドアにおススメのSUVを紹介してきましたが、正直にいうと走行性も完璧で室内空間も広くて荷台も十分に確保出来、装備も防水加工で完璧なんて車はなかなかないです。
それぞれアウトドアに適した良さというのがあり、最後に山と海にオススメのSUVを紹介したように自分がよくするアウトドアに適したSUV選びが大切になります。
「SUVを買えばどこにでも行ける!」と思わずに用途に合った、アウトドアがさらに楽しくなるような自分にベストなSUVを見つけましょう。
 
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