クラウンといえば王冠マークが特徴のトヨタ 純国産高級車です。1955年から販売され今や14代目となりました。
そんな人気のクラウンの中でもスポーツモデルのクラウンアスリートのグレードを徹底比較しちゃいます。
もちろん今年8月に発売されたばかりの特別仕様車「J-FRONTIER Limited」も比較対象なのでお楽しみにしてください。
ただクラウンアスリートはハイブリッド車とガソリン車がありますが、ここではガソリン車に絞って紹介させてもらいます。
これからクラウンアスリートの購入をお考えの人はぜひグレード決めの参考にいかがでしょうか。
クラウンアスリート グレード表
グレード名 | 価格 | |
---|---|---|
2.0アスリート | 2.0 アスリート-T | 3,963,600円 |
2.0 アスリートS-T | 4,584,600円 | |
アスリートS-T “J-FRONTIER Limited” | 4,546,800円 | |
アスリートS-T “J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ” | 4,660,200円 | |
2.0 アスリートG-T | 5,410,800円 | |
2.5アスリート | 2.5 アスリート i-Four | 4,093,200円 |
2.5 アスリートS i-Four | 4,708,800円 | |
2.5 アスリートG i-Four | 5,545,800円 | |
3.5アスリート | 3.5 アスリートS | 5,324,400円 |
3.5 アスリートG | 6,183,000円 |
クラウンアスリートは非常にグレードの数が多く、表をみてもわかりにくいですよね。わたしも初めは複雑すぎてだいぶ頭が混乱しました。
そこでどのようにグレード分けされているのか、わかりやすく紹介しましょう。クラウンアスリートのグレードはまず初めに搭載エンジンの排気量の違いで分類わけされます。
それが2.0アスリート、2.5アスリート、3.5アスリートです。数字はそのまま排気量(リッター)になります。
そこからさらに、それぞれがグレード分かれする形になっているんです。細かなグレードの説明は後々、グレードの特徴として語ります。
では簡単なグレードの見方がわかったので、グレードごとの価格に注目していきましょう。まず最大価格差をみると、なんと約220万!車一台買えちゃう価格差です。さすが高級車ですね。きっと車一台分の装備がまるまる詰め込まれているのでしょう。
まぁジョーダンはさておき、次に各グレードの価格差をみると大体少なくとも60万の価格差があります。
これだけの価格差を付けるからには相当な装備の差が見込まれます。期待してみていきましょう。
各グレードの特徴や違いを解説
グレードごとの特徴をみていくのですが、本当にたくさんのグレードがあってわかりにくいですよね。
そこでまず、排気量ごとに分かれた「2.0アスリート」、「2.5アスリート」、「3.5アスリート」で分類して紹介しているので、あなたが欲しい・知りたい排気量のグレードを絞ってからみるといいですよ。

2.0アスリート
排気量2.0Lのグレードで、さらに基本グレード「T」、「ST」、「GT」の3つに分かれます。その中の1つのSTグレードには2つの特別仕様グレードが存在します。
2.0アスリートには2.5アスリート、3.5アスリートにはない大きな特徴があるんです。それはなんと2.0アスリートのグレードのすべてにターボエンジンが付いているんですよ。
だから2.0という数字をみて「パワーがないグレードだな」と判断した方も少し待ってください。2.0アスリートは一番少ない排気量ながら最大出力173Kw、最大トルク350N-m(35.7kgf/m)という文句なしの数字をたたき出しているんです。
グレード選びにエンジン性能を重視する人には、一考の要素にはなるのではないでしょうか。では、2.0アスリートに含まれる5つのグレードをみていきます。
T
全グレードの中でベースとなるグレードです。エクステリアは全体的にみればゼロクラウンからあまり変わっていません。平たくすっきりした車体で横から見ると水平線のようで美しいデザインです。
またフロントはゼロクラウンとは大きく異なり、ダイナミックに主張した王冠を模した大きなグリルが特徴的ですね。
色のバリエーションはスタンダードの6色からしか選べないので注意しておきましょう。
ST、GT
Tより上のグレードがST、さらにその上がGTになります。STとGTでエクステリアの違いはありません。
TとSTの差もエクステリアではあまりないのですが、色のバリエーションがSTからジャパンセレクションカラーを選べるようになります。
ジャパンセレクションカラーは日本の四季を意識した多彩な鮮やかな色合いでとても美しいので是非オススメのカラーです。
S-T “J-FRONTIER Limited”、 “J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ”
STの特別仕様がこの2つのグレード「S-T “J-FRONTIER Limited”」と 「“J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ”」になります。
特別仕様のベースグレードとなるSTと特別仕様STの大きな違いは徹底して作り込まれた高級感あふれるカラーリングです。
特別仕様車は外も中もダークカラーに包まれ、迫力を増した風格を生み、その見た目に高揚しきったドライバーを爽快な走りで非日常へといざないます。
インテリアもアルミペダルが特別装備専用の標準装備となっていて、徹底的にスポーティなムードを演出するこだわりが見えますよ。
また安全装備でも一つ特別仕様が追加されているのですがそれは装備の特徴で後程語ります。
それで「S-T “J-FRONTIER Limited”」と 「“J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ”」の違いですが、大きな違いはありません。ほぼシート表皮が変わるだけです。こちらも詳細は装備ごとのグレードの特徴紹介で語ります。
2.5アスリート
排気量2.5Lのグレードです。「i-Four」と「S i-Four」、「G i-Four」の3つのグレードに分かれます。この3つのグレードはすべて4WDです。
グレード名についているFourが4WDを示しています。燃費は10.2km/lと2.0アスリートの13.4km/lより大きく落ちていますが、排気量が大きくなったうえ、2WDから4WDになったので仕方ないことでしょう。
また最大出力もターボ付きの2.0アスリート(173kW)より2.5アスリート(149kW)のほうが落ちています。
i-Four
2.0アスリートに比べるとホイールのデザインやグリルの外枠が変わり輪郭がスッキリした印象を受けます。
しかし全体的にはあまり2.0アスリートとエクステリアの違いはありませんね。また2.0 T同様にi-Fourではスタンダードの色しか選べないので注意しましょう。
S i-Four、G i-Four
i-Fourより上のグレードがS i-FourとG i-Fourになります。色のバリエーション以外、i-Fourとエクステリアの違いはありません。
3.5アスリート
クラウンアスリートの中で最大の排気量をもつグレードで、SとGの2つのグレードに分かれます。
また2.5アスリートでは、排気量は上ながらターボ付きの2.0アスリートに最大出力・最大トルクが負けましたが、3.5アスリートでは2.0アスリート(最大出力173Kw、最大トルク350N-m)を上回る最大出力232kW・最大トルク377N-mとなっています。
ただ燃費は3つの排気量別のグレードの中で一番悪い9.6km/lです。こればかりは高い馬力を求めたゆえのしかたないことですね。
S、G
SとGは色のエーションもエクステリアの見た目も違いがありませんでした。装備の差に期待しましょう。
装備を基準に各グレードの特徴を見てみる
エンジン性能とボディカラー以外、グレードの違いはなかったので、これから紹介する装備の差がグレード差を左右することになるでしょう。
ではまず共通グレードからみていきます。たくさんグレードがあるので共通標準装備の中に欲しい装備があると、嬉しいですね。
全グレード共通標準装備
- プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機衝突回避支援タイプ)
- レーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)
- レーダークルーズコントロール
- SRSエアバッグ(運転席・助手席エアバッグ+運転席ニーエアバッグ+前席サイドエアバッグ+前後席カーテンシールドエアバック)
- 全席ELR付3点式シートベルト
- 電動パワーステアリング(車速感応型)
- ウインドシールドグリーンガラス(遮音・UVカット機能付)
- むち打ち傷害軽減フロントシート(WILコンセプトシート)
- DRAMS[駆動力統合制御システム
- LED天井照明
- デジタルクロック
- 車速感応オートパワードアロック(キー閉じ込み防止機能+衝撃感知ドアロック解除システム付)
- TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
- クリーンエアフィルター(花粉脱臭タイプ)
- ステンレス製ドアスカッフプレート(フロント車名ロゴ入り)
共通装備で注目してほしいのがToyota Safety Sense Pに含まれている3つの安全装備「プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機衝突回避支援タイプ)」と「レーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)」、「レーダークルーズコントロール」です。
Toyota Safety Sense Pは先進技術を用いた本当に優れた安全機能なので全4種の中で3つも標準装備されているというのはありがたいことなんですよ。
「プリクラッシュセーフティシステム」はカメラとレーダーで歩行者や前方車にぶつかりそうになると自動ブレーキや警告音でドライバーに危機を知らせ、回避する機能です。
「レーンディパーチャーアラート」は車線をカメラで認識しはみ出しそうになると、自動で車線に戻し、ドライバーに警告音を鳴らすシステムになります。
「レーダークルーズコントロール」は前方車の速度を感知し、一定の車間をとってくれる機能です。接近しすぎると自動ブレーキが作動します。
次にインテリ装備はというと、共通標準装備といえるものがほぼありませんでした。カラーや材質など、どこかでグレードごとに差別化されているので、グレードの決め手はインテリ装備になるかもしれません。
2.0アスリート装備、特徴、異なる点
2.0アスリートのグレード内でどのような装備の差があるのか比較してみました。
TとSTの比較
まずはTとSTグレードの装備から比較します。
装備 | T | ST |
---|---|---|
アウトサイドハンドル | カラード | メッキ+カラード |
NAVI・AI-AVS | なし | あり |
NAVI・AI-SHIFT | なし | あり |
フロントドアグリーンガラス(スーパーUVカット&撥水機能付) | オプション | 標準 |
電動式リヤサンシェード | なし | オプション |
電動格納式リモコンカラードドアミラー+オート格納機能 | なし | 標準 |
チルト&テレスコピックステアリング | マニュアル | 電動 |
「ナノイー」 | なし | あり |
スイングレジスター | なし | あり |
フロントシート | 運転席6ウェイマニュアル | 運転席8ウェイパワー |
電動ランバーサポート(運転席) | なし | あり |
イージークローザー | なし | ラゲージドアのみ |
7chオーディオアンプ、 10スピーカー | なし | 標準 |
T-Connect専用DCM+ルーフアンテナ | なし | 標準 |
リモートセキュリティシステム(リモートイモビライザー) | なし | オプション |
価格差約62万なだけあります、かなりの装備差ですね。この中でわたしが「この差はデカイ!」と思ったのを挙げさせてもらうと、まずは「NAVI・AI-AVS」です。
NAVI・AI-AVSはアブソーバーとコンピューターによる減衰力制御を組み合わせたシステムで滑らかなコーナーリングを実現させる機能です。
次にみて欲しいのが「ナイノー」。知っている人もいるかもしれませんが、ナイノーは簡単に言えば空気洗浄機です。花粉症の人には必須装備ですね。
最後に紹介するのがイージークローザー。半ドア(ドアが閉まり切っていない状態)のときに自動的に最後まで閉めてくれる機能です。
これ凄くないですか?わたしがこの機能を初めて知ったとき、「絶対欲しい!」と思った機能です。
イージークローザーがあればドアが閉まり切っていないときに度々なる鬱陶しい警告音を聞かなくても済みますよ。
以上の3機能のほかにも、様々な便利な機能がSTにはあり、Tとの価格差を納得させる装備差でしょう。

STとGTの比較
次にSTとGTグレードの装備さをみてみます。STでもすごいと思った装備の充実差ですがGTではどこまで豪華になるか見ものです。
装備 | ST | GT |
---|---|---|
電動式リヤサンシェード | オプション | 標準 |
手動式リヤドアサンシェード | なし | 標準 |
電動格納式リモコンカラードドアミラー+リバース連動機能&足元照明 | オプション | 標準 |
シート表皮 | ファブリック | 本革 |
ブラインドスポットモニター | なし | 標準 |
前席シートベンチレーション | なし | 標準 |
前席シートヒーター | なし | 標準 |
マイコンプリセットドライビングポジションシステム | なし | 標準 |
パワーイージーアクセスシステム | なし | 標準 |
T-Connect専用DCM+ルーフアンテナ | オプション | 標準 |
アダプティブハイビームシステム | なし | 標準 |
リモートセキュリティシステム(リモートイモビライザー) | オプション | 標準 |
こちらもかなりの装備差になっています。注目すべき違いはまずシート表皮でしょうか。
STではファブリックだったのがGTでは本革になっています。
予想通りインテリアでグレード差をつけてきました。ファブリックも悪くはありませんが、本革とはやはり高級感が全然違います。
次に注目すべき差がパワーイージーアクセスシステムです。パワーイージーアクセスシステムとは運転手が乗り降りしやすいように、シートやハンドルが前後に自動的に移動する機能です。
ウイーンと自動でシートが動くさまはとてもカッコよく、高級車に乗っている感がしますよ。そのためかこの機能を求めるドライバーさんは結構多いんです。自分で後付けも可能ですがGTには標準でついています。
最後に注目してほしいのが、マイコンプリセットドライビングポジションシステムです。マイコンプリセットドライビングポジションシステムとはシート、ドアミラー、ハンドルの位置を記憶させ、ボタン一つで記憶した位置にすべて自動で移動してくれるという機能です。
家族とか自分以外のほかの人が乗った場合、「座席位置が変わっている!」ってことよくありますよね。
でもこの機能があればポチっとボタン押すだけでベストポジションにすべて戻ってくれる大変便利な機能です。
今までこの機能を知らなかった人にはぜひオススメですよ。

STと特別仕様S-T “J-FRONTIER Limited”の比較
最後にSTとSTの特別仕様の比較してみます。
装備 | ST | 特別装備 |
---|---|---|
本革巻き4本 スポーク ステアリング ホイール | 標準色 | ブラックレイヤーウッド |
シフトノブ (木目調+メッキ加飾) | 黒木目調 | ブラックレイヤーウッド調加飾 |
アルミペダル | なし | アクセル・ブレーキ |
シート表皮 | ファブリック | ウルトラスエード×本革 |
前席シートヒーター | オプション | 標準 |
木目調パネル | メノウ加飾 | ブラックレイヤーウッド調加飾 |
クリアランスソナー& バックソナー | オプション | 標準 |
STをベースにカラーリングや材質をリッチにしたのが特別仕様と考えてもらえればよいでしょう。大人な高級感溢れるダークカラーがお好きな人にはたまらないグレードになっています。
見た目以外で一番注目してほしいのがクリアランスソナー& バックソナーでしょう。どんな機能かというとズバリ踏み間違い時の自動ブレーキ機能です。
最近ニュースでもアクセルとブレーキの踏み間違えによる悲惨な事故が多く報道されていますよね。
それを防ごうっていうのがこの機能なんです。進行方向に対象物を察知すると、踏み間違えでアクセルを踏んでも自動でブレーキをかけてくれる画期的な安全機能で、これがなんとハイブリッドを除く全グレードで標準装備されているのは、特別仕様車だけ!
最後に補足すると、STの特別仕様は2つありましたよね。この2つの差はシート表皮の違いで、「S-T “J-FRONTIER Limited”」がウエトラススエード×本革で、「“J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ”」が本革になります。
また「“J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ”」には前席シートベンチレーションが付きます。
このほかに違いはありません。

2.5アスリート装備、特徴、異なる点
3つのグレードに分かれる2.5アスリートの装備比較をしていきましょう・・・・といきたいところですが、実は2.0アスリートの各グレードの装備差とほぼ変わりません。
つまりどういうことかというと、i-Four の装備=Tの装備、S i-Four=STの装備、G i-Four=GTの装備なんです。
正確にはすべて同じというわけではないので、細かな違いだけざっと紹介しましょう。
まずタイヤは2.0アスリートだけターボエンジンなのでターボ専用タイヤになっています。
次にデュアルエキゾーストテールパイプが2.0アスリートすべてのグレードがマフラーカッター付になっています。
また2.5 i-Fourだけi-Fourがウレタン仕様です。シーケンシャルシフトマチックは2.0アスリートが8速で2.5アスリートが6速になっています。
以上が細かな差となっているので、2.5アスリートの各グレード比較は2.0の各グレード比較を参考にしていただければ幸いです。
3.5アスリート装備、特徴、異なる点
3.5はグレードがSとGの2つに分かれます。名前をみてもらえればわかるように、装備は2.5アスリートのS、Gとほぼ同じです。
そこで2.5と3.5の細かな装備差を紹介します。
装備 | 2.5 | 3.5 |
---|---|---|
タイヤ | 215/55R17 94Vタイヤ+17×7½J | 225/45R18 91Wタイヤ+18×8J |
デュアルエキゾーストテールパイプ | マフラーカッター付 | |
ディスクブレーキ(フロント) | 対向4ポッドキャリパー | |
ディスクブレーキ(リア) | ベンチレーテッド | |
シーケンシャルシフトマチック | 6速 | 8速 |
トヨタプレミアムサウンドシステム | なし | オプション |
オプション装備とはいえ、音楽を聴きながらドライブをする人にとっては3.5アスリートだけにあるトヨタプレミアムサウンドシステムは魅力的といえます。
細かな3.5アスリートのSとGグレードの装備は2.5アスリートを参考にお願いします。
各グレードの評価 こんな方にオススメ
各グレードの特徴や、装備の違いがわかったのでいよいよグレードごとの評価をしていきます。
ただ前述したとおりSTとS i-Fourの装備がほぼ同じだったように、細かなグレード同士では装備差がない場合があるので、排気量で分かれたグレードの評価をメインにしていきます。
グレード名 | 評価 | グレード名 | 評価 | こんな人にオススメ |
---|---|---|---|---|
2.0アスリート | ☆☆☆☆☆ | T | ☆☆☆ | 燃費と馬力両方を求める方へ |
ST | ☆☆☆ | |||
“J-FRONTIER Limited” | ☆☆☆☆ | |||
“J-FRONTIER Limited・レザーシートパッケージ” | ☆☆☆☆ | |||
GT | ☆☆☆☆☆ | |||
2.5アスリート | ☆☆ | i-Four | ☆☆ | 雪道をよく走る方へ |
S i-Four | ☆☆ | |||
G i-Four | ☆☆☆ | |||
3.5アスリート | ☆☆☆☆ | S | ☆☆☆ | 最高の馬力を求める方へ |
G | ☆☆☆☆ |

2.0アスリートの評価
2.0アスリートは個人的に一番オススメのグレードになります。なぜかというと、2.5の各グレードに比べ2.0のほうが価格が安いのにかかわらず、馬力が大きいからです。
また2.0アスリートの個々のグレード評価をすると、Tは安全性能がほかのグレードより劣っている点が多いので2.0アスリートの中では一番低評価となりました。
STは装備面で上位互換といえる特別仕様STがあるので、Tの次点評価です。その特別仕様STはSTの上位互換でありながら、なんと価格も実は安いという利点からGTに次ぐ高評価となります。
ただ注意してほしいのが、あくまで定価がSTより安いだけです。何が言いたいのかというと、皆さん車を購入するとき値引きをディーラーさんにしてもらいませんか?
その値引きが特別仕様車はして貰いにくい場合があるんですよ。もともと安い定価なので「値引きは勘弁してください」というのがディーラーさんの言い分です。
ということで、思ったほどSTより安くならない可能性があるのでそこだけお気を付けください。
次にGTの評価ですが、全グレードの中で最高評価をさせていただきました。なぜかというと、装備と価格、馬力、燃費のバランスが一番よいと思ったからです。
2.0アスリートはまず、2.5アスリート、3.5アスリートより安いです。その上ターボ付きということで、3.5には劣るものの2.5より高い馬力を持ち、Gグレードの装備は最高クラスになります。さらに燃費も13.4km/lといい数字です。
以上のことから総合的に最高評価といえます。

2.5アスリートの評価
2.0アスリート、2.5アスリート、3.5アスリートの3つの中で最低評価となってしまいました。理由は2.0と逆で装備や価格などのバランスが悪いと思ったからです。
価格が2.0アスリートより高いながら、馬力も燃費も悪い、そして装備も2.0アスリートと変わらない。だったら2.0アスリートでいいよってなっちゃいますよね。
ただ2.5アスリートにしかない利点もあります。それが2.5アスリートすべてのグレードが4WDということです。
いくら馬力が2.0や3.5のほうが高くても、滑りやすい雪道で2WDではタイヤが空回りする可能性が非常に高いです。
その点4WDでは空回りの心配はないので、雪国にお住まいの方は4WDというだけで十分な利点になるでしょう。

3.5アスリートの評価
2.0アスリートの次に高評価となるのが3.5アスリートです。2.5アスリートではエンジンが上でもターボ付きの2.0アスリートに馬力で負けるという残念な結果でしたが、3.5アスリートでは2.0アスリートよりもさらに大きな馬力を持つので十分な差別化はできます。
じゃあなぜ2.0アスリートより評価が低いのかというと、価格の高さと燃費の悪さです。高エンジン積んで大きな馬力を求めれば、どちらも仕方ないこととはいえるのですが2.0GTと3.5Gで装備はほぼ変わらないのに約77万円の価格差は高すぎる気がします。
また燃費も9.6km/lとあまりいいとは言えません。もう少し価格を抑えられれば、さらに高評価へつながったでしょう。

クラウンアスリートの総合評価
クラウンアスリートのグレード比較どうだったでしょうか。できるだけわかりやすく、グレード分けして紹介したつもりでしたが、少しでも理解していただけたら幸いです。
それでクラウンアスリートの総合評価ですが、全体的に安全装備およびインテリアの充実が感じられました。2.0T、2.5 i-Fourは装備面で劣る面が多いですが、そのほかのグレードはすべて価格相応の高級感あふれる、そして安全性能も充実した装備となっています。
なにより標準装備でToyota Safety Sense Pの機能が3つも搭載されているのには驚きましたよ。
高級感と高い安全性を両立させたクラウンアスリート、ぜひオススメの1台になっています。
最後に改めてクラウンアスリートをお求めの方は、2.0アスリートGTと2.0特別仕様STグレードをご注目ください。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。
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