ハッチバック式でゆったりとした空間なのに、走りにも強いこだわりがある。
そんなワゴンタイプのインプレッサスポーツに興味を持って、購入を検討した人は多いはずです。
しかし、初めて車の購入を検討している人や、乗り換えを検討しているが車にあまり精通していない人にとっては、グレードのどこをどう見て選べば良いかわかりにくいですよね。
しかも価格も結構お高いから、出来れば費用を抑えて良いグレードに乗りたい!という人も多いと思います。
また、自分にとってベストなグレードは何なのか、公式サイトやカタログを見ているうちにどれも良いように見えて困ってしまった、なんて状況に陥ってしまった人もいるのではないでしょうか。
そこで今回はそんなインプレッサスポーツのグレードについて、その特徴から明確な装備の違いまでを徹底解剖してまとめてみました!
どのグレードがベストになるのか知りたい!なんて人も是非参考にしてみて下さいね!
目次
インプレッサスポーツのグレードの超簡単な見かた、教えます!
そもそもインプレッサスポーツのグレードは公式サイトを見ると4つあるように見えますが、実は基本的なグレードは2つしかありません。
このように画像を見てみると、実はインプレッサのグレードは『L』か『S』しかないんです。
4つあると考えるとちょっとどこがどう違うのか見極めるのが大変だと思いますが、2つしかないと考えると一気に見やすくなりますよね。
各グレードの違いを簡単に言うのであれば、『L』は基本的な安全装備などが充実したグレードになっており、『S』は『L』よりも快適装備や内装などが充実した車体に変更になっているんです。
そこでまずは、そんなインプレッサスポーツのグレードの見方について、簡単に解説していこうと思います。
”1.6i”や”2.0i”って何が違うの?
結論から言うと、『エンジンの排気量』が1.6L か2.0Lかどうか、という部分が違いになります。
これによって1.6の方はパワー、燃費共にスペックをあげて、力強い走りをしながらも低燃費になるよう工夫されているんです。
一方で2.0の方は走りの質感を高めたので、タイヤの摩擦を減らしエンジン軽量化によって軽々とした走りが出来るようになっています。
FB1.6(L/S)型 | FB2.0(L/S)型 直噴 | |
---|---|---|
最大出力 [kW(PS)/rpm] |
85(115)/6200 | 113(154)/6000 |
最大トルク [N・m(kgf・m)/rpm] |
148(15.1)/3600 | 196(20.0)/4000 |
それに、実際に最大トルクや最大出力を見てみると、実用性がアップしているのでかなり運転しやすくなっているんです。
他にも改良をしたことによって燃費効率を良くして、日常でも扱いやすいよう加速のレスポンスをアップしました。
スポーツ車の走りを体感しながら、街中でも満足のいく走りを出来るよう両立したエンジンなんですよ。
また水平対向エンジンも搭載されているため、低重心でコーナリングも運転しやすくなっています。
グレードの最後にある『EyeSight』って何?
それからグレードの最後についている『EyeSight』とは、いわゆる安全機能のことです。
アイサイトセイフティプラスの略称なので、インプレッサは全てのグレードに安全機能がきちんと搭載されている、という事になりますね。
アイサイトは安全機能の中でも特にぶつからないという所が一番の特徴になっており、フロントに装備されたカメラで危険を察知し、歩行者や前方の車にぶつからないようブレーキの制御などを行うんです。
自分で反応出来ないときに、すぐに車が判断して警告・ブレーキまでしてくれるので安心してドライブ出来ます。

インプレッサスポーツの『L』と『S』の装備の違いはここに注目すりゃよくわかる!
最初はグレードについて簡単に説明しましたが、いざ見てみるとそこまで難しくない、という事が分かったはずです。
グレードも2つしかありませんし、見やすかったと思います。
次は各グレードの違いについて、『L』と『S』の装備の違いなど、細かい部分について見ていきましょう!
『1.6i』と『2.0i』で共通の違いとなる装備

まず『1.6i』と『2.0i』の共通の違いになる部分を最初にあげるなら、やっぱり目につきやすいホイールからでしょうか。
『1.6i』と『2.0i』は『L』と『S』、どちらも最初からアルミホイールが装備されています。
アルミホイールはスチールと違い燃費が良くなると言われていますし、ハンドル操作もタイヤがスムーズに動いてくれるので運転しやすくなります。
特にコーナリング等はハンドルを切りやすくなるので、ドライブが好きな人には嬉しいですよね。
その他にも、スチールのようにギラギラしていないので見た目も良くなるのが良いところです。
それ以外にもヘッドランプがLEDになるので電気の長持ちもしますし、夜道を明るく照らしてくれるので飛び出してくる自転車なども自分の目で見えやすくなりますよね。
また、ドアミラーはオートで格納する機能もあるので、幅が狭い駐車場に止めてもミラーがぶつかることも避けられますし。
これ以外にも意外と役に立つ機能がシートポジションメモリーですね。
この機能は車のミラーの位置やシートの角度を記憶しているので、例えば他の誰かが運転した時に変わっていたとしても、いちいちまた自分で調整する必要がありません。
他の人が運転すると結構ミラーの位置やシートの角度が変わっているので、また直すのが意外と面倒なんですよね。
他にも様々な装備がありますが、特にクリアビューパックはあった方が便利な装備の1つだと思います。
ワイパーの凍結を溶かす機能や窓の曇りを防ぐことも出来て、しかも水滴がつきにくい撥水加工ガラスにもなるので、天候が悪い日も寒い日も安心ですよね。
『1.6i』のみ追加変更され違いとなる装備
『1.6i』と『2.0i』の共通の違いを見たので、次は『1.6i』の『L』と『S』の装備の違いを見ていきます。
と言っても色々と多く追加されているので全部を説明するのは難しいんですが、特に良いのは『1.6i』の『S』に追加されたキーレスアクセス&プッシュスタートですね。
名前の通りキーレスアクセスは車のキーが必要なくてもドアの施錠が出来る機能で、プッシュスタートはボタン1つでエンジンをかけることが出来るので、キーを取り出して差し込んで…という手間が省けます。
その他にも『S』には内装部分の追加変更により加飾が増えて、ステアリングホイールも本革巻きになるので、握った時の感触がとても良くなるんですよ。
しかもシート地がブラックレザーになるので、見た目が良くなる他に万が一汚してもすぐに汚れを落とせるようになっているんです。
一方で走行性能の追加変更となる部分で便利なのが、スタビライザーですね。
カーブなどで車が片側に傾くような横揺れを抑えてくれるので、安定した運転がしやすくなりますよ。
『2.0i』のみ追加変更され違いとなる装備

『1.6i』の『L』と『S』の主な装備の追加変更を確認したので、次は『2.0i』の『L』と『S』の追加変更装備を見ていきます。
『2.0i』の『S』で特に注目したい装備は、走行性能に関わるアクティブ・トルクです。
アクティブ・トルク・ベクタリングは主にカーブ時のタイヤの動きを制御する機能で、コーナリングする際に内側のタイヤにブレーキをかけ、外側のタイヤの駆動力をあげる機能になります。
そうすることによって、旋回機能を高めてコーナリングしやすくしてくれるんです。
それ以外の『S』の追加変更装備は正直とても少なく、フロントベンチレーテッドディスクブレーキと光輝ウインドゥモールしか追加されません。
その中でもフロントベンチ機能は走行性に関わってくるので、注目したい追加装備の1つです。
特にブレーキによる摩擦熱を減らす機能や、長時間のドライブをしてもブレーキ性能が安定する機能でもあるので、車の走りを重視する人にとっては嬉しい機能になるのではないでしょうか。
もう1つの光輝ウインドゥモールは、サイドミラーなどのフチに加飾が追加されるもので、光沢によって光るため夜でも車が見やすくなるんですよ。
『2.0i』から新しく追加される装備はコレだ!
その他にも、『2.0i』には新しく追加される装備がいくつかあります。
中でも特に見ていきたい装備が、SI-DRIVE機能とフルオートエアコンですね。
SI-DRIVEは、いわゆる運転の気分によって車の走りを変更することが出来る機能です。
このSI-DRIVE機能には主にインテリジェント(Iモード)とスポーツ(Sモード)、スポーツ・シャープ(S#モード)の3つのモード変更が用意されています。
それぞれのモードを選択することによって燃費を意識した走りに出来ることや、アクセルを踏み込んだ時の反応が良くなるようにすることも出来るんですよ。
この機能は自転車の加速変換をイメージしていただけると分かりやすいと思います。
それ以外にもフルオートエアコン機能によって足元に均一の風を送ることも出来ますし、乗る人の好みによってオートで風向きを変えることも可能です。
エアコン特有の風の音も静かなので、快適なドライブを楽しめると思いますよ!
それ以外にもUV(紫外線)&IR(赤外線)カットなど、基本的に『2.0i』に追加される装備は快適性がアップするものが多いので、その分運転もリラックスして行えるのではないでしょうか。
細かい変更点が多いのが『2.0i』の特徴ともいえるのかもしれません。

走行性能に違いアリ?インプレッサスポーツの性能をチェックしてみよう!
先ほどは各グレード間の装備の違いを見てきましたが、ここまで見たら次に気になるのはやっぱり走行性能ですよね。
装備がよくても走りが違うと乗り心地も全然変わってきますし、むしろ走行性能を重視したい人もいるかもしれません。
実はインプレッサの各グレードに共通して感じられる、走行中の『安定性』の高さは目を張るものがあるんです。
というのもエンジンに水平対向エンジンを起用しているため、重心は理論上低いところにあり、実際に乗ってみるとそのすごさが分かると思いますが、加速もスムーズでなめらかに行うことが出来ます。
さらに静粛性も非常に高く、どっしりとした落ち着いた乗り心地とハンドリングを感じることが出来るんですよ。
しかしその一方で加速力を見るとやや不満が残る部分もあり、1.6L・2.0Lどちらも本気で加速するときはアクセルベタ踏みが基本になります。
とはいえ、そんなタイミングなどめったにないと思うので、日常的に使う車としては非常に評価が高い車体です。
また、グレードごとというよりは排気量の違いとなりますが、走りに余裕があるのはやっぱりFB20型直噴エンジンを搭載している『20i-L EyeSight』の方ですね。
逆に『1.6i-L EyeSight』はやや残る不満が多く、2.0Lと同等の高速走行をしようとすると、アクセルの踏み込み量が多くなるので結果的に燃費も悪くなってしまうんです。
やっぱりドライブするのであれば安心して運転出来るほうが良いので、『20i-L EyeSight』の方が良いとも思いますよ。

総評!インプレッサスポーツのグレード選びに悩んだらココに注目!
さて、インプレッサスポーツのグレードについて色々と見てきましたが、各グレードの装備の違い、走行性能については大体わかった人が多いと思います。
ここまで見たらあとはどのグレードを選ぶのが一番良いのか、という部分が気になる人が多いと思うので、ここでは総評としてインプレッサスポーツのオススメグレード等を紹介していきますよ!
総合評価!インプレッサスポーツはこんな人におすすめ
結論から言うと、インプレッサスポーツは運転を楽しみたい人にはコンパクトカー以上の魅力を感じる車種と言えます。
エンジン性能も悪くないですし、乗り心地は正直価格に見合っていないほどのものです。
やはりスバルの主力車と言うことになるので、今まで見てきた人ならかなり高いこだわりを持って作られているのもわかるかと思います。
特に安全機能はアイサイトの他にも、万が一事故が起きたときのために歩行者を守るためのエアバックまで装備されているので、ここにも強いこだわりを感じますね。
その上、スバルらしい装備が標準装備となっているのにも関わらず、最低グレードは200万円以下と、お買い得感も高いですね。
と言っても、年間の維持費を考えるとやっぱり税金等が高くなる問題は発生します。
その点も含め、やや経済的に余裕があれば『買い』と言える車種だと思いますよ。
ちなみに各グレードの価格は以下を参考にして下さいね。
グレード | 価格 |
---|---|
1.6i-L EyeSight | 2,002,000円 (2,222,000円) |
1.6i-S EyeSight | 2,244,000円 (2,464,000円) |
2.0i-L EyeSight | 2,244,000円 (2,464,000円) |
2.0i-S EyeSight | 2,486,000円 (2,706,000円) |
※( )内はAWDの価格
個人的にこれがおすすめ!勝手に選んだインプレッサスポーツのベストグレード
そこで最後に独断と偏見ですが、おすすめグレードと装備品を設定したおおよその見積もりをここでは出していこうと思います。
あくまで独断ですが、見本にするにはちょうど良いと思うので是非参考にしてみて下さいね。
グレード(オプション) | 価格 |
---|---|
2.0i-L EyeSight | 2,244,000円 |
オプションコード QG | 203,500円 |
ケンウッド 彩速ナビ | 155,100円 |
ドライブレコーダー ケンウッドナビ用 | 42,900円 |
合計 | 2,645,500円 |
まず私が選んだグレードは、2.0i-L EyeSightです。
2.0i-L EyeSightは上級モデルに当たるので、その分装備品も充実しているんですよ。
アイサイト以外にも先ほど説明したSI-DRIVE機能も付いているのでドライブが快適にしやすいですし、フルオートエアコン、キーレスプッシュスタートなど、全体的に見て欲しい機能が基本的に備わっているのも決め手になったポイントです。
それ以外だとやっぱり走行性の問題も考えると、2.0i-L EyeSightがドライブもしやすく、ちょうど良いと思いました。
燃費は安い方が良いですし、長く乗ることも考えるとたとえ小さな額でも節約できるところはしたいですよね。
それからメーカーオプションで付けた装備は、QGにしました。
QGにはメーカーオプションとしてLEDハイ&ロービームやクリアビューパック等、あると嬉しい機能がパックになっているんです。
特に運転支援のアイサイトセイフティプラスが付いているので、車線変更時の注意喚起や後方から接近してくる車も検知して危険がないか知らせてくれます。
この機能があると、高速を走るときにはとても役に立つ機能だと思いますよ。
その他にもナビやドライブレコーダーは、煽り運転が多い今の時代だからこそ装備しておきたい機能ですし。
必要最低限の装備も揃えつつ、ドライブ性能はグレードによって補うこの組み合わせが一番良いのかなと私は思いました。
少しでも参考になる例になっていれば幸いです。

まとめ
インプレッサはグレードが4つもあると見極めるのが大変だと思った人もいるかもしれませんが、実はグレードは2つしかないと感がると非常に見やすくなるので、まずはグレードを2つと考えて色々チェックしてみると良いと思いますよ。
そうすれば自ずと装備品や走行性能の違いなども見えてくるので、どのグレードが良いのかも見やすくなるはずです。
その上で何の機能があると一番自分は嬉しいのか選ぶと、良いグレードがきっと見つかりますよ!
 
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