カタログ燃費:36.4km/L
実燃費平均:19.19km/L
ガソリン車の実燃費平均は、15.41km/Lです。
ガソリン車よりも燃費が良くなっているのがわかりますが、もう少し良い記録が出ても良いのではないかというのが、正直な意見ではないでしょうか。
ガソリン車でも20km/Lの記録を出すことが出来るため、ガソリン車を買ってエコドライブをするほうが経済的かもしれません。
「じゃあHVを買う意味はないのか?」という疑問が、私の頭の中に生まれたのです。その疑問を解決すべく、フィットHVの実燃費について検証し、自分なりに考えてみました。
各オーナーの実燃費記録を紹介
「片道40kmの通勤(高速道路含む)で、23~24km/Lです」
「平野での街乗りをメインに運用しています。春・秋には21~22km/L、夏場には18km/L、冬だと19~20km/Lです」
「春に桜を見ようと、長距離ドライブした際、燃費が25km/Lになりました」
「高速道路では26km/L、街乗りだと23km/Lです」
「普段は25km/L前後ですが、良いときだと30km/Lくらいは走ってくれます」
「片道5kmしかない通勤をメインに使用し、19km/Lです。悪くはないのでは?」
「燃費を特に意識しない運転をしていますが、平均燃費24km/Lです」
「冬場でも19km/Lなので、良いと思います」
「エアコンを使って18km/L、使わないと20km/Lが平均です」
「エアコンをオフにしてエコモードを使い、平均燃費25km/Lです」
普段から20km/Lを超えるというオーナーが多く、フィットHVの燃費の良さが口コミから見て取れます。
夏場や冬場だと20km/Lを下回ることもあるようですが、それ以外は良好なようです。カタログ燃費を達成するという方はほとんどおられませんが、それでも十分でしょう。
フィットは運転が楽しいというのが、運転手が感じる利点ですから、燃費に意識が回りすぎてもいけません。程よく燃費が抑えられる設計になっている、といったところです。
運転手も燃費を意識するより、自分なりに運転を楽しみながら、燃費を抑えるというスタンスの方が多い傾向があります。
燃費をあまり意識しないで20km/Lを超えるなら、燃費を意識したらどのような燃費になるのか……。やりすぎにならない程度に、明日からでも出来る簡単なエコドライブをして、計測しました。
走行レポート。フィットHVを実際に運転してみたら・・・
低燃費を心がけたり、何も気にせず好きに走ったりして、燃費を計測しました。
結果報告をする前に、フィットHVの走行性能などについて語ります。ガソリン車に負けない走行性能があるのか、燃費を意識するあまり走行性能が失われていないか、確かめるのです。
結論から述べると、ガソリン車で感じた運転の楽しさは失われていませんでした。
何が楽しいかというと、直進の安定感と加速感です。
定速で走っている際は、とても安定してくれます。直進しているときはもちろんのこと、コーナリングの際にも車体がブレません。体に一本筋が入っているような感じで、姿勢がいいのです。そのおかげで、どんな道でも安心して走ることができました。
コーナリングで姿勢が安定する反面、速度を出したまま曲がるのは難しいです。他はとても安定しているので、この点が非常に惜しいなと感じます。
ハンドルは軽いのですが、慣れればこれもまた楽しいです。あまり力を入れずとも動かすことができるので、「ハンドルを切る」という意識がありません。脳内で「曲がろう」と思ったら、もう既に曲がっています。
また、加速が欲しいときには、自分が思うとおりの加速をしてくれるのです。しっかりと「変速した」と感じさせてから、加速します。時代はCVTですが、7速デュアルクラッチも案外良いですね。HVとCVTは相性が悪かったりもしますが、そういったこともありません。
個人的に、単純なエンジン性能はホンダの得意分野で、安定感や操作感はマツダの得意分野だと思っていました。
ホンダもエンジンだけじゃない。走りの調整もしっかりしているんだ。まさかHV車で、それを実感するとは思いませんでしたね。
7速DCT+モーターという構成は、「そういうのもあるのか」と期待感やわくわく感があります。その分手を出しにくいかと思いますが、これが案外私にはハマリました。ただ、少し癖があるので、一度CVTのシームレスな感覚に慣れてしまえば、違和感を覚えるかもしれません。
「フィットの走行面での悪いところはどこか」とオーナーに尋ねれば、多くの方が7速DCTの癖を指摘します。個人的にはこの点が良いと感じたので、走行面でのデメリットは無かったです。
この加速性能で、ゆっくり運転すれば静かで快適な走りができるのではないでしょうか。
低燃費を心がけたら
郊外で30km、高速道路で50km走ってみました。どんなことに気をつけて走ったのかはとりあえず置いておいて、まずは結果だけ報告します。エコドライブの方法を重々理解しているという方は、これ以降は読み飛ばしてください。
郊外:23.6km/L
高速道路:26.2km/L
郊外で気をつけたのは、とにかく静かにゆっくり走ることです。他の車が結構飛ばして走るので、ゆっくり走れば自然と前車との車間距離が開きます。加速は最初だけで、一度加速してしまえばあとは定速走行をするのです。
最初の加速の際には、腫れ物に触るかのようにやさしく慎重に、アクセルを踏みます。平坦な一般道では、この二つの方法だけでも、燃費を抑えることが可能です。
高速道路では80km~90km/Lで定速走行をすることだけに気をつけていれば、車間距離も保たれて燃費が抑えられます。
燃費なんて気にせず走ってみたら
フィットHVの加速性能を活かして、何も気にせず楽しく運転しました。少し信号の多い市街地を10km走って、結果は以下の通りです。
市街地:18.8km/L
信号に何度も引っかかり、急加速と急停止を繰り返してもこの燃費……!
数値が出たときに、思わず「おお」という声が出ました。フィットHVはHV車の中では比較的安価な車で、燃費性能には期待していなかったのですが、思っていたよりも性能がよく、驚きました。
まとめ
フィットHVを一言でまとめるなら、「自由な車」です。
余裕を持った加速性能があるので、好きなように加速して走っても良いし、静かにゆっくり走っても良い。どちらにしても燃費は抑えられ、後者なら20~25km/L程度は簡単に出せます。
疑問だった「HVにする意味はあるのかどうか」ですが、これは大いにあると感じました。
 
車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。
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