現行型(2代目)オーリスは、2012年にフルモデルチェンジをして生まれました。海外ではこの時点で、オーリスHVが発売されていたのですが、日本では2016年4月18日に発売開始されたのです。
遅ればせながらではありますが、ついに発売されたオーリスHV。ガソリン車は高い走行性能を持っていながら、燃費も良いということで人気があります。「もっと燃費を良くしたい」と、HVを待っていたという人も多いのではないでしょうか。
待望のオーリスHVを購入しようというときに、考えるべきは「どのグレードを購入するか」です。オーリスHVに用意されているグレードは、たったの二つ。検討するのにそう時間はかからないので、装備・仕様の違いをしっかりと理解した上で選びましょう。
※トヨタ オーリスHVは2018年3月をもって製造・販売が終了しております。以下内容は終了時点の価格・グレード・装備となっているので注意してください。
オーリスのグレード表
グレード | 価格 |
---|---|
HYBRID | 2,620,473円 |
HYBRID “G Package” | 2,832,545円 |
※()内は4WD価格
ハイブリッドには二つのグレードがあり、その価格差は約21万円です。これだけ見ていると、特に差が大きいわけでも小さいわけでもないように見えます。
しかし、装備や仕様の違いを見てみないことには、価格差が小さいか大きいかはわかりません。仕様と価格を見比べ、自分に適したグレードはどれかを選びましょう。二つだけなので、選びやすいですね。
各グレードの特徴、捉え方
オーリスHVはグレードが二つだけなので、簡単に覚えられます。
覚え方は本当に単純で、「Toyota Safety Sense C」が標準装備されているかどうかです。HYBRIDには、標準装備されていません。オプションで追加することができます。Gパッケージには、標準装備されているのです。
エンジンの仕様については、両方とも変わりません。総排気量1.8Lのハイブリッドシステムエンジンを積んでいます。グレードで違いが出る部分は、装備と価格のみです。
装備を基準にグレードの特徴を見てみる
オーリスHVはグレードが二つしかないので、装備の違いもハッキリとしています。
自分の求める装備が最大限揃い、不要な装備が最小限に抑えられるグレードはどっちなのか、「機能」と「加工・素材」といった二つの面から見てみましょう。
これから挙げるのは、代表的な装備のみです。全て閲覧したい場合は、以下のPDFをご参照ください。
http://toyota.jp/pages/contents/auris/002_p_005/pdf/spec/auris_equipment_list_201604.pdf
全グレード共通の標準装備
- フロント・リヤスタビライザー
- ヒルスタートアシストコントロール
- LEDヘッドランプ[ハイ・ロービーム]/オートレベリング機能付+LEDクリアランスランプ+LEDイルミネーション(デイライト機能付)
- フロントフォグランプ
- ハイブリッド専用立体2眼コンビネーションメーター(メーター照度コントロール付)
- エレクトロシフトマチック
- モードスイッチ(エコドライブモード+EVドライブモード+パワーモード)
- 左右独立温度コントロールフルオートエアコン&ピアノタッチスイッチ+プッシュ式ヒーターコントロールパネル
基本的な装備は、全グレード共通の標準装備だけで揃います。
LEDヘッドランプも、左右独立温度コントロールフルオートエアコンも、ハイブリッド車には全グレードに装備されているのです。違いが出るのはインテリアの加工・装飾であることが多く、そういった部分は好みで選べば良いのではないでしょうか。
エレクトロシフトマチックは、賛否両論ある装備です。操作したという感触があまりしないレバーを、パタパタと倒してシフトチェンジを行います。「ゲームセンターのアナログスティックのような感触」とたとえるオーナーもいますが、操作感自体は悪くはないようです。
ただ、気持ちの良いものでもありません。電子的なスイッチとして機能し、誤操作を防止するためのものだと考えるのが良いでしょう。
HYBRIDの装備、インテリア、エクステリア
- 205/55R16タイヤ&16×6 1/2Jアルミホイール
- インストルメントパネル上部加飾(ブラック合成皮革)
- インストルメントパネル下部加飾(シルバーステッチ付)
- 防眩インナーミラー
- フロントシート(シートスライド&リクライニング+運転席シート上下アジャスター付)
- ファブリック×本革シート
- スライド式+ステッチ入りファブリック巻きコンソールボックス(フタ付)
装飾や加工・素材がGパッケージより劣ると言えども、それほど質感が劣るようには見えません。特にインストルメントパネル上部加飾は、HYBRIDはブラックですが、Gパッケージはホワイトとなっているだけです。
こういった色の違いの部分は、好みの分かれる部分でしょうが、オーリスHVのインテリアの雰囲気なら、ブラックが合わないことはないでしょう。
こちらを選んでも、インテリアで損をした気分をすることは特にないのではないでしょうか。気をつけたいのは、先進安全装備がオプション設定となることです。
“G Package”の装備、インテリア、エクステリア
- 225/45R17タイヤ&17×7Jアルミホイール
- インストルメントパネル上部加飾(ホワイト合成皮革)
- インストルメントパネル下部加飾(ブラックステッチ付/クリアパイピング付合成皮革巻き)
- 自動防眩インナーミラー
- スポーツシート(クリアパイピング付)フロントシート(シート機構はHYBRIDと同じ)
- HYBRD”G Package”専用(本革×ウルトラスエード)シート
- シートヒーター
- スライド式+ステッチ入り合成皮革巻きコンソールボックス(フタ付)
- クルーズコントロール
- Toyota Safety Sense C
先進安全装備が標準装備されているだけでなく、クルーズコントロールも追加されています。
インテリアの装飾などもそうですが、実用性がHYBRIDよりも増している点に注目すべきでしょう。特にクルコンはオプション追加ができない部分なので、この機能が欲しいなら選択肢はGパッケージに限られます。
それをひとつの基準としてみても良いのかもしれません。
また、インテリアにおいては装飾・加工よりも、専用シートとなっているところに注目したいですね。
本革とウルトラスエードで構成されたシートはファブリック×本革よりも高級感があり、座り心地も変化します。何よりも、見た目としてコクピット感が高まっているというのが、良いところではないでしょうか。
各グレードの魅力や選んでいる人の傾向
ここまで、HYBRIDとGパッケージ両者の違いを、簡単に見てきました。
先進安全装備以外にも、案外違いがあります。ここで両グレードの魅力について、装備や価格・性能といった面から考えてみましょう。
2016年12月時点で、ハイブリッド車が出てから間もないため、口コミなどがほとんどありません。そのため、私個人の主観が入っていますが、「他人の意見」として、参考になさってください。
HYBRIDの魅力、選んでいる人はこんな人

オーリスHVは、ガソリン車と比べると標準装備が豪華です。
ガソリン車の上位グレードに値するほどの装備が、最初から詰め込まれています。HYBRIDを選んだとしても、不十分だと感じることはないでしょう。
ここにToyota Safety Sense Cをオプション装備として追加すれば、それだけで十分に満足できる車です。オーリスHVを選ぶのは燃費を追求したいがためなので、燃費性能に違いがなく、装備も十分であれば、Gパッケージを選ぶ理由は弱いかなと感じます。
“G Package”の魅力、選んでいる人はこんな人

Gパッケージの魅力は、クルコンが装備されていることにあります。高速道路を頻繁に利用する方は、クルコンがあればとても便利です。
アクセルペダルを踏まなくても、自動で定速走行が出来ます。この速度を90~100km/hに設定していれば、燃費も抑えられて一石二鳥です。自分の足よりも、機械のほうが正確に速度を維持することができます。長距離走行なら、なおのことです。
燃費を追求したいという、オーリスHV購入動機にぴったり合います。
総合的に売れているグレードを考察
オーリスHVは、高速道路の利用頻度によって選ぶべきグレードが変わるのではないかと、私は考えます。
Gパッケージはインテリアの質感も高めてはいますが、やはりクルコンの存在が大きいです。21万円の価格差があり、インテリアだけを理由にそれを払うのは少し割高かなと感じます。
高速道路の利用頻度が高くて、クルコンがあるだけで日々の運転がとても楽になるのであれば、Gパッケージを購入して損をすることはないでしょう。毎日通勤で高速道路を使うなら、なおさらGパッケージを選ぶべきです。
そうでないなら、ベースグレードを強くおすすめします。
 
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