NV100クリッパー グレード毎の特徴、違いを解説

日産NV100クリッパー

NV100クリッパーは、日産の商用バンです。

スズキ・エブリィのOEM車として、販売されています。美ボールケースが40ケース、パンケースが74ケース収納できるという荷室スペースが売りです。軽商用バンの中で、その広さはトップクラスと言っても過言ではないでしょう。

この車を購入しようと考えた方は、そういった車そのものの仕様に対して、興味を惹かれた方が多いはずです。

しかし、グレード選びには気をつけなければなりません。商用だからと安いものを選ぶ……という選び方では、損をすることがあります。商用だからこそ、しっかりとグレード間の仕様の違いを理解し、選ぶべきなのです。

NV100のグレード表

グレード 価格 MT価格
DX [ハイルーフ] 1,068,120円(1,199,880円) 951,480円(1,081,080円)
DX [標準ルーフ] 1,068,120円
DX エマージェンシーブレーキパッケージ [ハイルーフ] 1,134,000円(1,265,760円)
DX GLパッケージ [ハイルーフ] 1,161,000円(1,290,600円) 1,041,120円(1,170,720円)
DX GL エマージェンシーブレーキパッケージ [ハイルーフ] 1,225,800円(1,356,480円)
GXターボ [ハイルーフ] 1,368,360円(1,497,960円)
※燃費表示はカタログより抜粋。
※()内は4WD価格

MT車とGXターボ以外、ミッションは5AGSです。

MT車は5MTで、GXターボは4ATとなっています。MT車を選ぼうとするとパッケージが限られるという点は、難点ですね。ただ、MT車が珍しくなりつつある昨今、MTの設定があるだけでも良いのかもしれません。

また、パッケージが豊富に取り揃えられていますが、基本グレード自体は少ないです。価格差は、最大で約30万円程度となっています。(MTを省き)

各グレードの特徴、捉え方

基本グレードはDXとGXの二つだけと、考えても良いでしょう。

以前は中間グレードもありましたが、今はDXに統一されています。DXのGLパッケージが、前で言うところの中間グレードだと言えるでしょう。DX・GLパッケージ・GXターボと、段階的に装備が豪華になっていっています。

DXは、「商用バンだから実用性だけ。装備を入れすぎないようにしよう」という、思い切ったグレードです。そのためインテリアに関してはバッサリ切り捨てられているのですが、商用として運用するには必要にして十分な装備が詰まっています。

車のコンセプトに忠実な、よく出来たグレード設定ですね。

GLパッケージは、実用性をさらに高めています。シートの座り心地などインテリアに関しては、やはり力を入れられていません。これもまた、車のコンセプトに忠実だと言えるでしょう。

GXターボは、シート機構を追加し、座り心地を良くしています。また、R06Aインタークーラーターボを搭載しているのです。最高出力・最大トルク共に、通常エンジンよりも大きく向上しています。名実ともに上位グレードだと言えるでしょう。

 

装備を基準にグレードの特徴を見てみる

各グレードの特徴を簡単に説明しましたが、どのグレードを説明するにも「装備内容の特徴」を外すことはできません。ターボの有無以外、車として根本の仕様はほとんど変わらないのです。そこで、装備内容を基準として、グレードの特徴を説明します。

これから挙げる装備は、下記PDFより一部抜粋したものです。諸元も合わせて閲覧することができるので、ぜひご参照ください。
http://www.nissan.co.jp/NV100CLIPPER/PDF/nv100clipper_specsheet.pdf

全グレード共通の標準装備

  • マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベライザー付)
  • スーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロント)、UVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)
  • ウレタン2本スポークステアリングホイール
  • マニュアルエアコン
  • 運転席・助手席SRSエアバッグシステム
  • フロントディスクブレーキ
  • フロントスタビライザー
  • パワーステアリング
  • チャイルドセーフティドアロック
  • 運転席シートベルトリマインダー

インテリアの機能や装備に関しては、グレード別設定となっているものが多いです。全体的に、全車標準仕様の装備というのは、他車種に比べて少なく設定されています。同じ装備でも、素材や加工が違うということが多いのです。

また、ミッションの種類が豊富なため、AGS車のみという装備も多く見られます。

全車標準仕様の装備を見てみると、エアコンやヘッドランプといった普段使う機能が多いですね。エアコンが全車標準仕様というのは、良いのか悪いのか少々判断に困ります。

また、マニュアルエアコンで統一されていて、各グレードとも選びやすくなっているのは良いのですが、どれかひとつでもオートエアコンを搭載したグレードを設定しても良かったのではないかと考えてしまうのです。

ウレタンステアリングホイールにしても、そうですね。これくらいの価格でも本革巻きステアリングホイールを装備する車がありますから、それと比べると「やや劣る」と言えます。

ただ、そこはNV100クリッパー自体がそういう車なのだと割り切るしかないでしょう。いずれにせよ、各グレードの装備内容を見てみない限りは何もわかりません。

DXの装備、インテリア、エクステリア

日産NV100クリッパーDX外観
日産NV100クリッパーDX内装
  • 断熱グリーンガラス(スライドドア、ラゲッジサイド、バックドア)
  • エコドライブインジケーター(AGS車)
  • AM/FMラジオ(スピーカー付)
  • 電源ソケット(DC12V)インスト
  • ルームランプ フロント・リヤ
  • フロアカーペット・ラゲッジカーペット(下地) ビニール
  • インストボックス
  • インストポケット
  • 145/80R12LTタイヤ(センターキャップ)
  • ヒルスターアシスト(AGS車)

DXにのみ装備されない機能などは多数ありますが、それ以外は気になるところがあまりありません。フロアカーペットのビニール素材については、何もDXだけではなく、ほとんどのグレードが同じ仕様となっています。ラゲッジカーペットに至っては、全車標準でビニール仕様です。

NV100は、インテリアにこだわった車種ではありません。

室内の快適性を求めるのであれば、GXグレードでなければならないでしょう。

特に後部座席の座り心地は、悪いです。背もたれを倒してラゲッジと一体化させるのが前提となっているためか、背もたれ・座面両方ともに厚地となっており、角度の調整もできません。まるで、ベンチに座っているような気分なります。

GXはシートの質が数段上のものとなっているため、インテリアの快適性を求めるなら、GXをご参照ください。

以上のことから、価格のことも考えると、妥当な装備なのではないでしょうか。必要にして十分であり、それ未満でも、それより上でもありません。

商用だということを考えると、これくらいのほうがちょうど良いのかもしれませんね。

DX エマージェンシーブレーキパッケージ

エマージェンシーブレーキパッケージとは、その名前のとおりエマージェンシーブレーキを搭載した特別仕様車のことです。それ以外の仕様については、ベース車と同じとなっています。

DX GLパッケージの装備、インテリア、エクステリア

日産NV100クリッパーDX GLパッケージ外観
日産NV100クリッパーDX GLパッケージ内装
  • プライバシーガラス(UVカット・断熱機能付)(スライドドア・ラゲッジサイド、バックドア)
  • リモートコントロールエントリーシステム(キーレスエントリー1個、スペアキー1個)
  • パワーウインドウ(運転席ワンタッチ、キーオフ後作動、挟み込み防止機構付)フロント
  • ファブリックシート
  • ルームランプ(フロント・ラゲッジ)
  • オーバーヘッドシェルフ
  • カーアラーム

DXではビニール素材だったシート地が、ファブリックになっています。これによって、幾分か座り心地が改善されたことでしょう。商用バンということで、長く乗ることもあるでしょうから、これはとても重要な変更点です。

ただし、座り心地が改善されたと言ってもビニールと比べて改善されたということであり、「抜群に快適!」というわけではありません。

また、リモートコントロールエントリーシステムやパワーウインドウも、便利でいいですね。乗り降りの回数が多い場合は、なおさらこれらの機能が活躍する場面は多いでしょう。

ルームランプがフロントとリヤではなく、フロントとラゲッジとなっている部分も、バンとしての使い道を考えれば良い変更点です。夜でも荷物の積み下ろしが楽になり、仕事もはかどります。

DX GL エマージェンシーブレーキパッケージ

DXのエマージェンシーブレーキパッケージと、同様です。

GXターボの装備、インテリア、エクステリア

日産NV100クリッパーGXターボ外観
日産NV100クリッパーGXターボ内装
  • タコメーター
  • エコドライブアシスト照明
  • 上下調節式前席ヘッドレスト
  • リヤシートアームレスト
  • 分割可倒式リヤシート
  • フルフラットシート
  • フロアカーペット(下地)ニードルパンチ
  • オーバーヘッドシェルフ
  • 後席アシストグリップ
  • フルホイールカバー

DXと比べると、大幅な変更がなされています。

パワーウインドウがフロント・リヤ両方に搭載され、ラジオはCDと一体型になりました。スピーカーは、フロントに2つです。ラジオだけでなく、CDで音楽を聴くことができるようになったのは、運転手としては嬉しいところですよね。

リヤシートの質が数段上になっていると先述しましたが、一気に左右分割のシートアレンジまで可能になりました。ヘッドレストも調整できるものとなり、少なくとも「ベンチのような座り心地」ではなくなったのです。

また、VDC・踏み間違い衝突防止アシスト、エマージェンシーブレーキ・エマージェンシーストップシグナルといった安全装備も、追加されています。

DXと比べても、DXのGLパッケージと比べても、格段に豪華な仕様となったと言えるでしょう。

各グレードの魅力や選んでいる人の傾向

結局、どのグレードを選べば良いのでしょうか。

商用だから出来るだけ安いほうが良いか、座り心地も追求したいのか……。考えるべきことはたくさんあります。そこで、各グレードの特徴や魅力について、整理することにしました。

DXの魅力、選んでいる人はこんな人

日産NV100クリッパーDX内装

DXの魅力は、なんといっても安さです。MTであれば、本体価格が100万円を下回ります。

商用車として重視するのは、実用性でしょう。NV100クリッパーに惹かれた方の中には、軽自動車でありながら大きなラゲージルームを持っている点に魅力を感じたという方が多いかと思います。その仕様を安く手に入れることができるのは、とても魅力的です。

装備内容は貧弱ですし、シートも長く乗るに耐えうるものではありません。特に後部座席に人を乗せるには、少し辛いものがあります。

ただ、個人経営の飲食店などで、後部座席を常に倒し、ビールケースなどを運ぶという用途であれば、DXの装備内容で十分です。

後ろに人を乗せない・乗せる時間が短いということであれば、インテリアに関しては気にしなくても良いでしょう。

DX GLパッケージの魅力、選んでいる人はこんな人

日産NV100クリッパーDX GLパッケージ内装

GLパッケージの魅力は、実用性の高い装備が多いという点にあります。

特に、夜間の荷物積み下ろしが頻発するという方には、ラゲージのルームランプは必須です。これだけで、GLを選ぶ価値と意味があるというものでしょう。

載せる荷物の種類によっては、プライバシーガラスも有効活用できます。

価格もDXから10万円アップするのみで、まだまだ安価です。どれか必要な装備がひとつでもあるのであれば、コストパフォーマンスが高く、おすすめできます。

GXターボの魅力、選んでいる人はこんな人

日産NV100クリッパーGXターボ内装

GXターボの魅力は、ターボエンジンとリヤシートの機能です。

ターボエンジンは排気量が変わるわけではありませんが、パワーは変わります。坂道の多い地形に住んでいる方であれば、ノーマルエンジンは少し貧弱です。もちろん、坂道でも走ることはできます。ただ、十分な力ではありません。

安心して運搬するために、走行することの多い道路の地形などを考え、ターボが必要かどうかを考えてみましょう。私としては、「坂道が多いかどうか」で判断するのがおすすめです。

総合的に売れているグレードを考察

おすすめのグレードは、DX・GLパッケージです。

DXでも必要十分な装備が揃っていますが、「商用利用に嬉しい装備」がGLパッケージには揃っています。場合によっては必須となる装備も多いことから、GLパッケージを買っておいたほうがお得でしょう。備えあれば憂いなし、ですからね。

価格もそれほど高くありませんし、手が出しやすいです。

エマージェンシーパッケージやターボの有無については、各々自分の用途などを照らし合わせてよく考えると良いでしょう。GLパッケージをベースとして考えて、それぞれ必要なものがあれば、それが揃うものを買う。これが、賢い買い方ではないでしょうか。

 

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