アウディ A3 Sportback グレードごとに魅力を比較、もっとも適したグレードを探せ!

アウディA3Sportback

適度なサイズと適度な価格、適度に使いやすく、それでいてプレミアム感がある。プレミアムコンパクトのカテゴリーを切り開いたA3のコンパクトハッチバックである「Sportback」には、程よさと満足感の二つが同居しています。

程よさと満足感の同居は、本来難しいことです。程よいというのは必要十分ということであり、満足には届かないことがほとんど。それなのに、A3 Sportbackは程よくて満足感もあると感じさせられるんです。

そんなA3 Sportbackの程よさと満足感はどこから来ているのか、この車の魅力や特徴をグレードごとにじっくり紹介しましょう。

アウディ A3 Sportback グレード表

グレード名 価格
A3 Sportback1.4TFSI 2,930,000円
A3 Sportback1.4TFSI sport 3,290,000円
A3 Sportback2.0TFSI quattro 3,990,000円
A3 Sportback2.0TFSI quattro sportt 4,290,000円

A3 Sportbackには四つのグレードがあり、その最低価格と最高価格の差は約130万円です。

200万円台後半からスタートして400万円台前半でゴールしているため、価格差が実際より大きく感じられますが、実際はアウディ的には決して大きな差ではありません。

300万円を下回る本体価格でベースグレードがとても安く見えますね。ベースグレードは装備を少し抑えて価格を下げることによって、「A3 Sportbackは比較的安いな」と見せる戦略なのかもしれません。

各グレードの特徴や違いを解説

通常の1.4TFSIや2.0TFSIと「Sport」との違いは何だろう、ベースグレードはどれくらいの装備があるのだろう……。

装備に関して気になる点が多いと思いますが、装備はひとまず置いておくとして、最初に性能をメインとして各グレードの概要を語りたいと思います。

Audi A3 Sportback 1.4 TFSI

1.4TFSIは最高出力90kW/5,000~6,000rpm、最大トルク200Nm/1,400~4,000rpmの1.4L直列4気筒ターボエンジンを搭載したグレードです。

性能を見て「パッとしないな」と感じる方もいるかもしれませんが、この車は走らせると良い車であることを実感できるんですよ。

確かに、爆発的な加速力や、凄まじいと感じるようなスピードはありません。

洗練されながらも尖った印象を受けるエクステリアからは想像もできないほどに大人しく、静かで、快適なんです。市街地を走らせると、すぐにエンジンの爽やかな鼓動を感じながら速度がグイッと伸びていく。

60km/h辺りで走る分には運転するのに力を入れる必要もなく、ひたすら楽に運転できます。カーブのレスポンスも絶妙で、遅くも敏感すぎることもなく適度。

シームレスに変化していくギアの感覚も手伝って、カーブを駆け抜ける際のリニア感が飛びぬけています。取り回しが非常に良く、都市部でもスイスイ走れるのも魅力的です。

高速道路で思い切りアクセルを踏み込むと、穏やかでありながらもニヤニヤしてしまう気持ちの良い走りを楽しむことができます。

加速の爆発力を楽しむのではなく、伸びやかな運転を楽しむ感覚です。加速Gは1.4Lターボなのにほのかに感じるし、ギアは回転数と連動して快適なタイミングで快適なギア数に変わっていく……。

そういった色んな要素が合わさって、グーンッという伸びの良い加速が実現しているのでしょう。

日常稼動の中で過不足の無い適度な走行性能なんですが、何故だか満足してしまいます。

Audi A3 Sportback 1.4 TFSI sport

1.4TFSI sportは、1.4TFSIにスポーツシートやスポーツサスペンションなどの装備をプラスしたグレードです。

加速して走りを楽しむ際に「快適だな」と感じられるような装備が多数搭載されているため、走りを楽しみたい方には打ってつけと言えましょう。

Audi A3 Sportback 2.0 TFSI quattro

直列4気筒ターボという点は1.4TFSIと同じですが、2.0TFSIは名前の通り「2.0L」に排気量が上がっています。その結果、最高出力は140kW/4,180~6,000rpmに、最大トルクは320Nm/1,500~4,100rpmに向上しているんです。

単純に出力とトルクが大きくなっただけではなく、最高出力と最大トルクに達する回転数が少し少なくなりました。1.4TFSIより早い段階で、より大きな出力・トルクが発生するということですね。

これによって加速がしやすくなっているんですが、普通に走っている分にはそれをあまり感じません。

市街地でゆったり走っているだけだと、効率が良いエコで快適な車という印象を受けます。1.4TFSIで感じた程よさを更に追求した形ですね。

確かに早い段階から大きなトルクは感じられますし、1.4TFSIよりも運転は楽ですが、少し物足りなさを感じます。

ただ、アクセルペダルを踏み込めば世界が変わる。

Sトロニックが瞬時にギアを変更し、回転数を一気に上げる。気持ち良いドライなエンジン音を響かせながら、切れ味の鋭い加速をしてくれるんです。

大人しかった車が、急に活発になるという二重人格な性格を持っていて、これがなかなか面白い。

市街地走行で若干物足りなさを感じたものだから、いざ加速できるとなると楽しくてしょうがないんです。

「これだよ、これ」と解放感に微笑みかけながら高速道路や山道を走る感覚は、一度味わえば病み付きになります。

クワトロ(4WD)を搭載しているから、スポーツカーのようにグイグイと積極的に速度を保ったまま曲がることができるのも、面白さの一部です。

大人しかったのに、ガンガン加速してガツガツ食い入るように曲がっていく……。

2.0TFSIにとっての「程よさと満足感の同居」というのは、二重人格の性能を持たせることによって実現されているんですねえ。

Audi A3 Sportback 2.0 TFSI quattro sport

1.4TFSIと同じく、スポーツ走行をした際の快適性を高める装備を多数搭載したグレードです。1.4TFSIよりも性能が高くスポーティな走りができるため、2.0TFSIの方がsportグレードの役割が大きいと言えそうですね。

詳しい装備内容は、これからじっくり見ていきましょう。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる

1.4TFSIの程よさと満足感、2.0TFSIの程よさと満足感を性能から見て、それぞれにそれぞれの良さがあることがわかりました。

ただ、気になる方が多いであろう装備についてはほとんど触れていませんね。今度は装備内容を基準にして、各グレードの特徴を見ていきましょう。

なお、装備内容はWEBカタログから一部抜粋しています。
http://www.audi.co.jp/dam/nemo/jp/catalogue/a3/my17/MY17_A3_DI_1702.pdf

全グレード共通標準装備

  • バイキセノンヘッドライト
  • 自動ヘッドライトレンジコントロール
  • ハロゲンリヤライト
  • 可倒式リヤシート
  • リヤヘッドレスト
  • アルミニウムルックインテリア
  • ハンズフリー(Bluetooth)
  • DIS(ドライバーインフォメーションシステム)カラー
  • AUX-IN
  • 標準8スピーカー
  • センターアームレスト(フロント)
  • エレクトロメカニカルパワーステアリング
  • アダプティブクルーズコントロール/アウディプレセンス フロント
  • エアバッグ(フロント/ニー)
  • サイドエアバッグ(フロント)/カーテンエアバッグ

快適性重視の装備内容といったところでしょうか。

極力コストは抑えながらもインテリアの基本的な快適装備はきっちり搭載させていて、室内快適性を高い次元で維持しようという心意気が見えます。

リヤシートを倒すことのできる機構も搭載し、荷物をより積みやすくして実用しやすいのも好印象です。

また、この価格帯でアダプティブクルーズコントロールを標準搭載としている点が、個人的には最も痺れますねえ。

普通のクルコンではなく、先行車両との車間距離を一定に保つことのできるインテリジェントなクルコンが搭載されているというのも、魅力的です。プレミアムブランドらしさが覗えますよね。

また、電動機械式ではありますが、パワーステアリングが搭載されているのもグッド。

基本的な装備をしっかり揃えた分、ナビゲーションやエンターテインメント関係はオプション装備となっていますが、ナビ関係は全グレードにオプション追加可能という点は素直に評価できます。

1.4と2.0の差別化を図るために、2.0にしかオプション搭載できないというようなことは無いので、ベースグレードを選んでオプション装備によって自分好みにアレンジすることも可能。

選択の幅が広がり、選ぶのも楽しそうですね。

1/4TFSI/2.0TFSIとsportの装備、特徴、異なる点

1.4TFSI/2.0TFSI sport
  • アルミホイール5スポークデザイン7j×16
  • 205/55R16タイヤ
  • 標準シート
  • マラソンクロスシート
  • 高さ調整機能(フロント)
  • デコラティブパネル モノメタリックプラチナム
  • マニュアルエアコンディショナー
  • イルミネーテッドメークアップミラー
  • ダイナミックサスペンション
  • EPB(エレクトロメカニカルパーキングブレーキ)

 

  • アルミホイール5アームデザイン7.5j×17
  • 225/45R17タイヤ
  • スポーツシート(フロント)
  • ラリークロスシート
  • 電動調整機能(フロント右)手動高さ調整機能(フロント左)
  • ランバーサポート4ウェイ(フロント)
  • シートヒーター(フロント)
  • ストレージパッケージ
  • デコラティブパネル アルミニウムミストラル
  • ドアシルトリム アルミニウム
  • パドルシフト
  • デラックスオートマチックエアコンディショナー
  • ライティングパッケージ
  • スポーツサスペンション
  • アウディドライブセレクト
  • アウディホールドアシスト

 

※両者で異なる装備を挙げました。

1.4TFSIと2.0TFSIとでは装備内容が変わらないという点が、特徴的です。両者に少しでも違いを持たせた上で、さらにsportグレードで装備の追加を行うのが一般的だと思いますが、A3は装備の違いを極力小さくする方針なのでしょう。

純粋に性能で選ぶことができるため、装備に違いが無いのも、比較的安価なモデルでは良いのかもしれませんね。

sportで追加される装備は、確かにスポーツ走行を想定したものが多いです。

ランバーサポートと電動シートポジション調整機能が付けられた、加速走行時のホールド力が高いスポーツシートに、加速走行時の安定性が高いスポーツサスペンションを搭載することでガンガン走らせやすくなっています。

パドルシフトで擬似的なMT感覚を味わえるのも、スポーティでいいですよね。

また、アウディドライブセレクトで「コンフォート」「オート」「効率」「ダイナミック」と走行モードを選ぶことができるのも魅力的。

市街地ではコンフォートモードで大人しく快適に、高速道路や山道ではダイナミックモードで思い切り駆け抜ける……異なる走行特性を使いこなすことで、快適性も楽しさもアップします。

ただ、それだけではありません。

シートヒーターやストレージパッケージなど、実用向きの装備が追加されている点が非常にニクイ!

スポーツ性の高い装備だけだと完全に趣味の領域になってしまって、選びづらいんですよね。特に家族がいる方にとっては、顔色を覗う要素がひとつでも欲しいものです。

「シートヒーターが追加されて快適!」「ストレージパッケージがあるから、実用的!」と言い訳できるというのは、地味に大切なことなんですよ。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!

1.4TFSIと2.0TFSIとの違いは性能だけで、装備には何一つとして違いを持たせないという設定が面白いですよね。

ユーザーからすれば選びやすく、メーカーからすれば価格差を抑えて売りやすくなるという、いわゆる「WIN-WIN」の関係です。

さて、A3 Sportbackの特徴が出揃ったところで、改めて各グレードの魅力と評価について語ってみましょう。

グレード名 評価 こんな人にオススメ
A3 Sportback1.4TFSI ☆☆☆☆☆ 安定志向、快適性重視という方へ。
A3 Sportback1.4TFSI sport ☆☆ スポーティな気分だけでも味わいたい方へ。
A3 Sportback2.0TFSI quattro ☆☆☆☆ 気持ち良く駆け回りたい方へ。
A3 Sportback2.0TFSI quattro ☆☆☆ ガンガン加速して思い切り走らせたい方へ。
※評価は5段階でオススメ度を表しています。

Audi A3 Sportback 1.4 TFSIの評価

快適性を何より重視し、走りに関しては必要十分であれば不満を感じないという方には、ベースグレードがオススメです。

個人的には、A3 SportbackはベースグレードにMMIナビゲーションやバーチャルコックピットなどをオプションでプラスして楽しむのが、一番良いと考えています。

走りは「面白い! 」と感じるほどではないものの、爽やかで気持ちよさは感じられる。市街地での取り回しの良さと快適性、山道や高速道路でも他の車に引けを取らないほどの走行性能……走りに趣味性を求めなければ、1.4TFSIのエンジンは最高なんです。

ただ、デフォルトの装備内容では趣味性が薄く満足感が弱い……。

そこで、オプションで自分好みの装備や機能を追加して満足度をプラスするのが、一番賢い購入方法なのではないかと考えました。

特にMMIナビゲーションとバーチャルコックピットが、オススメです。

バーチャルコックピットは、メーターの間に挟まれた液晶にマップや交通量などの様々な情報を映し出す装備と機能。メーターと一体化しているため、一々視線をナビに移さなくても良いんです。

これを利用することで安全性も増しますし、ナビに視線を落とすことがどれほど運転ストレスになっていたかを思い知らされます。

また、MMIナビゲーションの液晶に「スマホの通話機能やメッセンジャー機能などを映し出し、操作できる」スマートフォンインターフェイスをオプション追加するのもオススメですよ。

Audi A3 Sportback 1.4 TFSI sportの評価

ベースグレードでオプション追加するのが一番良いのではないかということを語りましたが、sportの装備内容はオプション設定できません。

インテリアの雰囲気や気分だけでもスポーティにしたいという方や、sportの追加装備の中で気になるものがある方には、このグレードをオススメします。

Audi A3 Sportback 2.0 TFSI quattroの評価

2.0TFSIの魅力は、何と言っても二重人格の走行性能です。市街地での落ち着いた大人しい走りを中心に快適なドライブを楽しみ、時には思い切りアクセルを踏み込んで思い切りの良い鋭い加速と自由自在にコーナリングを曲がる感覚を楽しむ。

車の「移動手段としての楽しみ」と「趣味としての楽しみ」の両方が、走行性能だけで程よく同居しているのが1.4TFSIには無い魅力なんです。

デフォルトでの利便性の高さと程よさ、そして走行性能の満足感……A3 Sportbackの良さを強調したグレードと言えるでしょう。

Audi A3 Sportback 2.0 TFSI quattro sportの評価

2.0TFSIを選ぶのであれば、出来ればsportを選んで欲しいというのが個人的な本音です。

価格が高くなるため満足度をひとつ下げていますが、sportはアウディドライブセレクトによって、2.0TFSIの持つ二面性をさらに強調してくれています。

モード選択によって走りの特徴を変えるこの機能では、「コンフォート」と「ダイナミック」との差が結構ハッキリと出るんです。

コンフォートはアクセルを踏んでもどこか静かで大人しいんですが、ダイナミックは思い切り踏み込むと、その分だけ思い切りハジケてくれます。

2.0TFSIの楽しさをより高い次元へと導いてくれるため、オススメです。

アウディ A3 Sportbackの総合評価

A3 Sportbackは標準で全てが程よく感じられ、全体的に過不足が無い「選びやすい」モデルです。

特にベースグレードは装備も走りもまったく過不足が無く、それでも気持ち良い加速感覚と爽やかさを感じることができて満足感があって万人受けしやすい仕様になっています。

走りを重視するなら2.0TFSIを選べば良いというのも、単純で良いですよね。装備内容に違いを持たせないという設定が、とてもポジティブに機能していると実感します。

装備内容はあくまでも快適性と実用性にこだわり、その他はオプションやsportを選ぶことで追加可能と割り切っているところも好印象です。

A3 Sportbackは程よいながらも満足できる実用向きのプレミアムコンパクトだから、万人受けする設定にして、後は個々人の好きなように付け足して貰う……効果的な売り方ですよねえ。

「私にとっては快適性重視の実用車」「僕にとっては遊び重視だよ」と、個々人によって印象の異なる車となるでしょう。

 

車を安く乗り換える上で最も大切なこと
ご存知ですか?


車の乗り換えで「ほとんどの方が損をしている」その盲点とは。

私はこの方法で毎回新車を30万円安く購入しています。覚えておいて損はありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です