BMWというブランド力×今流行りのSUV。
それでいて車体価格が438万円からという手の届きやすさ…
X1シリーズの購入を検討している人はまさにこの部分に魅力を感じているはず。
とは言え、グレードを見てみれば思いのほか多く見れば見るほどどう選べばいいのかわからない!と悩みがちです。
そこで今回は、そんなX1シリーズのグレードを徹底解説!
どのグレードが一番『買い』と言えるのか、順を追って説明していこうと思います。

目次
X1の一番ネックとなるのはグレードで違う『エンジン性能』!?

そもそもBMWのX1は安全装備を含む機能装備がグレードで違うと言うことがありません。
そのため、基本的にはエンジンのスペックを見たうえでパッケージを選択するのがX1の失敗しない選び方になります。
だからこそまずは、X1に用意されているエンジン性能について、一緒に見ていきましょう。
ガソリンエンジンの異なるエンジン性能はどう捉えたらイイ?
X1のガソリンエンジンモデルは大きく分けると、1.5Lの直列3気筒ターボと、2.0L直列4気筒のNA(自然吸気)とターボの3種類。

それぞれのスペックは上記の通りで、言ってしまえば加速やワインディングでパワフルな走行をしたいのであれば、高性能のエンジンを搭載しているグレードを選べば問題ありません。
そう考えると、グレードの選択はグッとしやすくなったのではないでしょうか。
ガソリンエンジンは『sDrive 18i』で必要充分?
ただ、X1の車体重量、そして日本の道路事情を踏まえて考えると、2.0直列4気筒ターボエンジン搭載の『xDrive 25i』はいささかオーバースペックのような気もしますし、NAによって加速性が少し劣る『xDrive 20i』も気になる所。
一方で『sDrive 18i』だとパワー不足で高速道路や山道は不安かと思いきや、そこまで気になるほどでもないため、基本的には『sDrive 18i』を選択して損はないと言えるんですよね。
ただし、『sDrive 18i』は駆動方式が2WDとなるため、雪国にお住いの方は受注生産となる『xDrive 20i』からの購入を検討することになるので注意しておきましょう。
ミッションとの相性はそこそこまで良くない?
もっと言うと、ガソリンエンジンモデルに装着される、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)との相性も考え物。
ダイナミックな走りが可能になったと言えば聞こえはいいが、若干のギクシャク感が出てしまい、人によっては不快感を抱いてしまいがちです。
そう考えると、ガソリンモデルは良い部分・悪い部分の両方を楽しめる人向けと言えるのではないでしょうか。
『xDrive 180d』のディーゼルエンジンはどうなの?
一方でX1の ディーゼルエンジンモデルとなる『xDrive 18i』の出来は非常に良いのが特徴です。
直列4気筒のターボエンジンと言うことで、低回転域の高いトルク性能が町中でのSTOP&GOが快適に行えるため、日常での生活の中でストレスのない加減速ができます。
加えてかなり向上した『静粛性』も、ディーゼルエンジン最大のポイントと言えるでしょう。
今までのディーゼルエンジンといえば、ガラガラとしたエンジンノイズが車内にも聞こえてくるといった静粛性からほど遠いものがありましたが、X1のディーゼルエンジンはそのデメリットが気になりません。
窓を全部閉めている状態で加速をしようものなら、タイヤと地面が触れていないのではと錯覚させるほど、静かでなめらかなのもポイントですね。
ミッションや駆動方式との相性が良いのもポイント。
そして8速ATとの相性も良く、変速時に起きがちなショックもほとんどなく、『xDrive』の駆動配分の良さも相まって、コーナリングも良く曲がり、雪道等でも活躍してくれるのはうれしい所。
走りの質感としては正直べた褒めして良いと思いますよ。
X1はガソリンエンジンとディーゼルエンジン、どっちを選ぶのは正解か
このようにエンジンのスペックや特徴を見てみると、X1のグレードは基本的に『xDrive 18d』を基軸として考えていった方が、納得できるはず
とはいえ、『xDrive18d』にもデメリットはあります。
例えばブレーキ性能。
少し効きすぎな部分があり、軽くブレーキペダルを踏みこむだけで『ガクッ』とした感覚が出てきやすい上に、ゆっくりブレーキをかけると異音が発生することもあるんですよね。
加えて標準装備される18インチのランフラットタイヤは未舗装道路や高速道路の継ぎ目などと言った場面での衝撃や、細かな微振動が直に伝わってしまいますし。
とはいえ、完成度で見ると非常によくできているため、是非一度試乗して乗り味を比べてみて判断してみることをおすすめしますよ。

BMW X1は『パッケージ』よりも『オプション』を見た方が良い?

その上で見ておきたいのが、各種パッケージ…と思う方も多いと思いますが、実はオプションがカギを握ります。

というのも、実はX1のそれぞれのグレードに『Standard』『xLine』『M Sport』のそれぞれが用意されているが、基本的な違いは『見た目』に関わるものばかり。
強いて言えば『xLine』『M Sport』にオートエアコンや駐車時に喚起してくれるパーキングベンチレーション機能が搭載する位の違いしかありません。
そのため、ご自身の予算の都合もあるとは思いますが、基本的には『ぱっと見てビビッときたグレード』を選んでも問題はないんですよね。

だからこそ、ここからはどんなオプションがあるか見ていきましょう。
アドバンスド・アクティブ・セーフティパッケージは付けておくべき?
このオプションパッケージはStop&GO機能が付いた、アクティブクルーズコントロールだけ。
とは言え、価格が20万円とやや高額なため、基本的に高速道路に乗る機会が多いかどうかで判断しておくのが好ましいと思いますよ。
(ちなみにX1 xDrive 25iでは標準装備です)
ハイラインパッケージはどうなの?

そしてハイラインパッケージはと言うと…、正直予算に余裕があれば付けておきたいといったところ。
というのも、実はハイラインパッケージの内容は主に内外装の印象に高級感が出るだけなんですよ。
そのため、言ってしまえば”便利な車”という印象が強いX1においては、そこまで注目するほどでもないと考えることができてしまいます。
コンフォートパッケージは正直付けておいた方が良い!?

ただし、X1 xDrive 20i・X1 xDrive 25iでは標準装備扱いとなるコンフォートパッケージだけは別!
テールゲートの開閉を自動で行ってくれるオートマチック・テールゲート・オペレーションをはじめ、車内外の利便性を高める装備が装備されます。
文字通り、『付けておいて損はない』装備が19.8万円で搭載されるため、購入する際は是非設定しておくようにしましょう。
BMW X1の年間の維持費はどれ位?グレードによって異なる部分をまとめてみた!

さて、ここまでグレードやパッケージ・オプションについていろいろとお話してきましたが、意外と見落としがちな『維持費』も忘れてはいけません。
というのも、実は各グレードで維持費に若干の違いがあるんですよ。
自動車税はどれ位違があるの?
例えば自動車税。
自動車税は排気量によって税率が変わってくるため、BMW X1のグレードによって支払額が異なります。
特にBMW X1シリーズは排気量が1.5L、2.0Lの2つのタイプに分けられるため、自動車税は下のような金額に分けられるんです。
グレード | 自動車税 |
---|---|
sDrive 18i | 34,500円 |
xDrive 18d | 39,500円 |
xDrive 20i | |
xDrive 25i |
こうして見てもらうとわかるように、毎年の維持費が少しでも抑えたいのであれば、1.5Lエンジンを搭載した『sDrive 18i』一択と考えることができると思います。
実は燃料代にも大きな違いあり?
また、エンジンモデルで年間・月間の燃料費の燃料費の違いも見ておきたい所。
今回は例として、年間走行距離を11,000km、燃料価格をプレミアムガソリン(ハイオク)で132.7円、ディーゼル(軽油)で98.5円と仮定して計算してみたところ、X1の各グレードの燃料代は下のような価格になりました。
(燃料価格は2020年7月末時点の全国平均から)
グレード | 燃料代(年間) | 燃料代(月間) |
---|---|---|
sDrive 18i | 105,400円 | 8,800円 |
xDrive 18d | 58,900円 | 4,900円 |
xDrive 20i | 128,000円 | 10,700円 |
xDrive 25i | 128,000円 | 10,700円 |
※100円未満の金額は四捨五入して計算しています。
こうして見てみると明らかにディーゼルエンジンの『xDrive 18d』の燃料代が安いことがわかりますね。
ただ、ディーゼルエンジン車はオイル交換時にアドブルーを補給する必要があることを考慮すると、そこまで大きな差とは言えなさそうなのも事実。
ちょっとした価格の違いかもしれませんが、覚えておいてくださいね。

総評
X1は、BMWの1シリーズの延長線上にあるコンパクトクロスオーバーSUV。
SAV(スポーツ・アクティブ・ビークル)と呼ばれる、スポーティさを強調しつつ実用性も重視されたシリーズの為、スピード重視・ハイパワー重視のクルマと言うよりかは、普段使いできる快適性と利便性を追求しているシリーズと言っても過言ではありません。
そんなX1シリーズのベストグレードと言えるのはディーゼルエンジンを搭載した唯一のグレードとなる、『xDrive18d』だと個人的には思います。
興味を抱いたら是非一度試乗してみてくださいね。
 
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