ekワゴンをグレード別に装備を調査。オススメは?

三菱ekワゴン

三菱が製造販売を行っている軽トールワゴン、ekワゴン。「ekワゴンは良い軽」という洒落のきいた名前が、個人的にはツボに入っています。

実際にそういう洒落がこめられた名前で、正式には「excellent K-car」の頭文字で「ek」なんですよ。訳すと、やっぱり「良い軽」になります。

そんなekワゴンは、今の1BOXタイプでは当たり前になっている後席電動スライドドアを最初に搭載した車なんですよね。特に目立った特長が無いとか、地味だとか言われていますが、実は凄いやつなんです。

ただ、どこが良いのか、どこが凄いのかわからないという方が多いと思います。そこで、ekワゴンの特徴や魅力を、グレード別に装備などを見ていく中で紹介しましょう。

三菱 ekワゴン グレード表

グレード名 価格
E 1,031,400円
M 1,183,680円(1,290,600円)
G 1,257,120円(1,364,040円)
G Safety Package 1,371,600円(1,478,520円)
T Safety Package 1,431,000円(1,537,920円)
※()内は4WD価格です。

ekワゴンには大きく分けて五つのグレードがあります。

表には六つ書かれていますが、「G Safety Pacakge」というのは単なるオプション搭載車なので実質的には、グレードは五つなんです。

搭載させるかどうか、ユーザーに選ばせたかったんでしょうね。

そして、その五つのグレードの価格差は2WDのみで比べた場合、最大で40万円となっています。結構、価格の幅が広く感じられますよね。

グレードが上がるにつれて装備が豪華になっていくのではないか、もしかすると性能にも違いがあるのではないかと期待が膨らみます。

その期待を胸に抱いたまま、グレードの特徴を見ていきましょう。

各グレードの特徴や違いを解説

性能には違いがあるのか、装備にはどのような違いがあるのか、気になるところが多いですよね。

装備に関しては後で詳しく見ていくので、ここでは「こんな装備がありますよ」という傾向だけ語りたいと思います。

E

エンジンはT以外同じ型式のものが装備されているんですが、EはM・Gと若干仕様が異なります。E・M・Gに搭載されているのは最高出力が36kW/6,500rpmのエンジンなんですが、最大トルクがEとそれ以外とでは違うんです。

Eは、最大トルクが59Nm/5,000rpmで、M・Gは56Nm/5,500rpmとなっています。若干トルクが抑えられているんです。その分、燃費はEが23.0km/L、M・Gが25.8km/Lと後者のほうが低燃費になっています。

走行感覚は、両者ともあまり変わりません。軽自動車の枠内だとグレードごとに走行性能に激しい差を持たせるのは難しいですから、性能に関してはあまり気にしなくても良いでしょう。

軽自動車のニーズから考えると、燃費が低いM・Gのほうが意味は大きいと思います。廉価グレードであるEの出力を抑えず、MやGで抑えた設計にしたのはそのためでしょうね。

ただ、エンジンに関して一言語るなら、ダイハツ・スズキ・日産の同じタイプの軽自動車よりも静かだということです。これがekワゴンの魅力のひとつですね。

パワーはどこの会社も大きな違いはありませんが、静粛性は異なる。そういったところでエンジンの差別化がされているんでしょう。

また、Eは廉価グレードということで装備に関しては正直貧弱です。チルトステアリングは無いし、ブレーキアシストも無い。加工や塗装も安上がりなものばかりです。安さを追求したい人向けですよね。

M

Eを廉価グレードと考えた場合、Mがベースグレードと考えることができます。

基本的な装備は一通り揃っていて、Eでは搭載されなかったチルトステアリングなどもMには搭載されていますよ。

オートエアコンもあり、UVカットガラスの機能も強化されているなど、Eよりも明らかに装備が豪華になっているんです。

ただし、機能面が強化された分、加工や装飾はあまり変わっていません。

G

Gは中間グレード。ディスチャージヘッドライトなど、G以上でしか搭載されない装備が多いです。装備内容はほとんどTと変わらず、装備だけで考えれば最上位とも言えるかもしれませんね。とてもコストパフォーマンスが高いです。

T

Tという名前から、何かピーンとくるものがありませんか?

そう、Tはターボ車なんです。だから、Gとほとんど変わらない装備内容であっても最上位グレードとして君臨できているわけですね。

装備はクルーズコントロールが追加されますが、それはターボ車であるために追加されたものと言えます。

このグレードの存在意義は、すべてターボにあるということですね。

そんなエンジンの最高出力は、47kW/6,000rpmで、最大トルクは98Nm/3,000rpmです。とてもバランスの良いエンジンで、特にトルクが3000rpmで最大になるという設計が魅力的。

軽自動車の弱点として「発進時がスムーズにいかない車が多い」ということが頻繁に挙げられますが、このターボエンジンはとてもスムーズです。

ekワゴンは元々発進が滑らかなんですが、最大トルクの必要rpm数が下がり、なおかつ単純な性能アップから、さらに滑らかで軽快になっています。

加速も軽やかで、コーナリングも安定的。スピードを出すとFF駆動によるスポーティな走りを楽しむことができますし、4WDならちょっとしたオフロードでもガタガタせずに走ることが可能です。

最新のエンジンでは決してありませんが、最新のものと、そん色ありません。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる

グレードごとに性能が異なるものもありますが、やはり最も違いが大きく出るのは装備ですよね。EとMにはどれほどの差があるのか、Gはどれほど豪華なのか、装備の傾向を知った上で気になるところはたくさんあるでしょう。

そこで、装備内容を下記PDFから抜粋して、詳しく語っていきます。
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ek_wagon/spec/pdf/ek_wagon_equip.pdf

全グレード共通標準装備

  • エマージェンシーストップシグナルシステム
  • ABS(EBD:電子制御制動力配分装置付)
  • 運転席&助手席SRSエアバッグ
  • 車両安全強化ボディ(RISE)
  • チャイルドプロテクション(リヤドア)
  • UVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア/リヤクォーター/テールゲート)
  • スエード調トリコット(ブラウン&アイボリー)シート
  • フロントシート(ベンチタイプセパレート、センターアームレスト、上下調節式ヘッドレスト)
  • リヤシート(5;5分可倒式)
  • リヤシートスライド(一体式)&リクライニング
  • リヤシートワンタッチフォールディング機構
  • アンダートレイ(運転席側)
  • コンビニフック(前席)
  • 電動パワーステアリング
  • 減速エネルギー回生システム

全グレード標準装備が、ekワゴンの弱点でもあり、魅力でもあります。

それはどういうことなのかを知るには、リヤシート周りを見るとわかりやすいです。

リヤシートの分割可倒やスライド機構が全グレード標準装備となっているのは、利点ですよね。廉価グレードであるEを選んでも、ワンBOX車の基本であるリヤシートの利便性が守られるのは魅力的。

ただ、リヤシートスライドが全グレード共通で「一体式」なのが残念なところでもあります。

上位グレードの価格を考えると、上位グレードだけ分割スライドでも良かったのではないかと思わざるを得ませんよね。最近の軽自動車は分割スライドと、分割可倒が当たり前になってきているので、他社の車と比較した際にも、ここはekワゴンの弱点になります。

全車標準装備が多いのは良いことなんですが、仕様を分けて欲しいような気もするということで、弱点でもあり魅力でもあるということなんです。

ただ、電動パワーステアリングが全車標準装備なのはいいですよね。チルトステアリングが全車標準ではない分、ここは押さえられていないと困ります。コンビニフックなど地味にうれしい部分もあり、基本的には全車標準装備のクオリティが高いです。

EとM装備、特徴、異なる点

E M
  • UVカットガラス(フロントウインドシールド)
  • UVカットガラス(フロントドア)
  • マニュアルエアコン(花粉フィルター付)

 

  • IRカット/UVカットガラス(フロントウインドシールド)
  • IRカット/99%UVカットガラス(フロントドア)
  • ドアサッシュブラックアウト(ブラックマイカを除く)
  • チルトステアリング
  • インパネアクセント
  • タッチパネルオートエアコン(花粉フィルター付)
  • 運転席ハイトアジャスター
  • シートバックポケット(助手席)
  • シートアンダートレイ(助手席)
  • ヒルスタートアシスト
  • ブレーキアシスト
  • オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)
  • アシストバッテリー
※二つのグレードで異なる装備を挙げました。

Mは、Eよりも乗る人のことをしっかり考えたつくりになっていると言えます。紫外線と赤外線両方をカットするガラス、シートバックポケットやオートエアコンなど、乗っている全員の快適性が上がる装備が多いですよね。

ekワゴンは全体的に「乗る人の心地よさ」を追求している車だと個人的には感じているんですが、Eだとその要素がまだ弱いんです。ほとんど全車標準装備だけしか搭載されていないので、そう感じざるを得ません。

ただ、Mはその要素が強くなります。

運転席ハイトアジャスターやオートストップ&ゴーで運転手にとって便利になり、オートエアコンやシートバックポケットなどで乗員全員が快適になった。ekワゴンらしさを感じるには、M以上のグレードが必要でしょうね。

G装備、特徴、異なる点

  • ディスチャージヘッドライト(ハイ/ロービーム、光軸自動調整機構付)
  • LEDターンランプ付 電動格納式リモコンドアミラー(カラード)
  • タコメーター
  • 本革巻きステアリングホイール(ブラック)
  • ドアトリム生地インサート
  • エマージェンシーストップシグナルシステム
  • エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステム
  • イモビライザー(国土交通省認可品)
  • 155/65R14タイヤ+アルミホイール

G以上にのみ搭載される装備を挙げました。

Mで強化されたのは快適性ですが、Gではあらゆる性能が少しずつアップしています。

本革巻きステアリングホイールで質感を高め、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションで利便性を高めている。

ディスチャージヘッドライトで安全性と利便性両方を高め、アルミホイールの採用によって安定性も増しました。

多方向に訴えかける内容になっていますよね。

Safety Pacakage

  • e-Assist(低車速衝突被害軽減ブレーキシステム、前進時誤発進抑制機能)
  • マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)
  • ルームミラー(自動防眩機能付)
  • アクティブスタビリティコントロール
  • フロントスタビライザー
  • オートマチックハイビーム
  • オートライトコントロール

Safety Packageで追加される装備のみを挙げています。

衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、先進安全装備が搭載されるのが嬉しいですよね。ekワゴンの弱点のひとつとして、先進安全装備の不足感を挙げる方もいます。

確かにSafety Packageの内容が無ければ、安全装備はやや物足りません。全車標準装備を見れば、それがわかります。

ただ、Safety Packageを付ければ、決して不足しているとは言えなくなるのではないでしょうか。

フロントスタビライザーやアクティブスタビリティコントロールで車体の安定性を高め、ライトやルームミラー、マルチアラウンドモニターで視認性も高めています。これだけあれば、十分安全が守られるでしょう。

特にマルチアラウンドモニターの搭載が、嬉しいですね。俯瞰モードのようなバードアイビューがあるのが、肝です。

T装備、特徴、異なる点

  • クルーズコントロール

Tの装備は、G(Safety Package搭載車)の装備にクルーズコントロールを足しているだけです。クルーズコントロールは、説明するまでもありませんよね。

予め設定しておいた速度を自動的に守ってくれ、高速道路での運転を楽にする装備です。

高速道路を利用しないなら不要ですが、利用するならあったほうが便利というか…本当に楽なんですよねえ。

速度が一定だと車間距離もある程度は一定に保たれるから燃費にも貢献してくれるし、ブレーキとハンドルにだけ集中すればいいから運転も楽。

また、高速道路を良く利用する人はターボ車を選ぶだろうという考えから、軽自動車ではクルコンをターボ車のみにする車種が多い傾向があるんですよ。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!

性能と装備を見てきたところで、ekワゴン全体の魅力は伝わったのではないでしょうか。ekワゴンは乗る人全員が心地よく快適で、頻繁に車を使う人にとってとても良い軽なんです。

ただ、選ぶグレードによっては全く満足できないということもあります。

そこで、どんな人にどのグレードがオススメなのかを個人的な基準で判断してみました。

グレード名 評価 こんな人にオススメ
E ☆☆ とことん安さにこだわりたい方へ。
M ☆☆☆☆☆ 安く、快適性を高めたい方へ。
G ☆☆☆☆ コストパフォーマンスを重視したい方へ。
T ☆☆☆☆ ターボが必要な方へ。
※評価は5段階でオススメ度を表しています。

Eの評価

Eの装備はほとんど全車標準装備そのままといった感じで、搭載されていない装備だらけなんですよね。

グレードが低い装備が搭載されているというのでもなく、搭載されていない。Mで追加される装備がほとんど、ゼロかイチかでしか語れないものですから、しょうがないことかもしれませんけどね。

だから、装備が少なく感じてしまいます。

所有する満足感が得られないだけでなく、ekワゴンの魅力である心地よさや快適性も若干欠くことになるため、あまりオススメはできません。ただし、とことん安さを追求したいなら、全車標準装備のクオリティが高いのでオススメです。

Mの評価

ekワゴンの快適性ということで言うなら、Mで一通り装備は揃います。EからMの追加装備は快適性を高めるものをメインに、実用的な装備を少し足したというようなものです。

そこからG、G Safety Packageと段階的に色々な装備が揃うようになっています。

Mではとりあえず快適性重視としたことによって、快適性重視の人はこれより上のグレードを選ばなくても良くなっているんですよね。装備をある程度ジャンル分けして、そのジャンルごとに段階的に追加していっているというわけです。

とてもうまいグレード設定だなあと、感心させられます。

その中でekワゴンの魅力を感じるのに必要な装備がMで出揃っていると判断できるため、最もオススメ度が高いグレードとしました。

Gの評価

Gは、Safety Packageの有無を選べるようになっているのが良いところです。Gだけでも近年最低限必要とされている装備や機能が一通り揃いますし、Safety Packageを付ければプラスアルファまで揃います。これもまた、うまいですよね。

個人的にはどちらもオススメなんですが、小さいお子さんがいるなら、念のためSafety Packageを選んでおいて欲しいところです。それだけの価値は、十分にありますよ。

Tの評価

Tはターボ車ということで、ekワゴンの中でも唯一無二の魅力があるグレードですよね。ターボが必要な人には、このグレード以外に選択肢がありません。

じゃあ、ターボが必要な人というのはどんな人かというと、これは高速道路の利用頻度が高い人です。

ekワゴンはスムーズで軽快な加速ができるとは言っても、やはり軽自動車。高速道路では加速に不足を感じることが多いんです。市街地だと、全く不足感はないんですけどね。

だから、ターボ車が必要になってくるんです。

三菱 ekワゴンの総合評価

三菱ekワゴンは、ネットでは「そんなに良くない」とか「特徴がない」とか「地味」とか言われることが多いです。確かにエクステリアは他社の軽自動車と比べると地味かもしれません。

イカツイ顔がもてはやされている中、その時代に乗り遅れている感は否めない。

ただ、それもまたekワゴンの魅力と言い換えることができるのではないでしょうか。イカツイ見た目が苦手という方には、最近の軽自動車はあまりに選択肢が少ないです。どこを見てもヘッドライトが釣り目気味で、なんだか刺々しい。

ekワゴンも若干釣り目気味ですが、それでも素朴なほうです。地味というよりも、あたたかさが感じられます。カッコ良くありながらも、温かい。ハードボイルドな車なんです。

ekワゴンは、地味で特徴が無いわけじゃない。誰でも心地よく乗れるようにするために、ステレオタイプ的な車にする必要があったのではないでしょうか。万人向けにしようとしたら、棘が取れるのは当たり前ですから。

 

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