ベンツ Vクラス グレードごとに比較、分析、あなたにぴったりのグレードを紹介!

メンツVクラス

日本国内で高級なミニバンというと、ヴェルファイアやアルフォードなんかが人気ですよね。高級ミニバンという言葉でイメージする車種も、その二車種であるという方が多いのだと思います。ただ、ベンツにもVクラスというミニバンがあるんです。

ベンツでミニバンというイメージは沸きづらいかもしれませんが、国内で走らせると他の方とは一味違った個性を発揮できるのではないでしょうか。

そんなVクラスの購入を考えている方の参考にと、Vクラスに設定されているグレードの特徴や違いを分析してみました。実用性や快適性、自分の望む性能はあるかなどに注目して見てみましょう。

メルセデス・ベンツ Vクラス グレード表

グレード名 価格
V220 d TREND 5,500,000円
V220 d 6,360,000円
V220 d AVANTGARDE long 7,130,000円
V220 d AVANTGARDE Ectra-long 8,190,000円
V220 d sports long 8,190,000円
※AMGデザインは除いています。

AMGデザインを省いて、Vクラスには上記5つのグレードが設定されています。その最低価格と最高価格の差は、約260万円です。ベンツの中ではやや小さめの価格差となっていますが、それでも他の車種と比べると大きいですよね。

新卒社会人の手取り年収くらいはあります。

そんな大きな価格差に込められた各グレードの特徴・違いとは? いったいどんなところにあるのでしょうか。それをこれからじっくりと見ていきます。

各グレードの特徴や違いを解説

Vクラスはどのグレードも性能が同じで、エクステリアのデザインも大きくは変わりません。目を凝らして見ると「あ、違うんだな」と感じますが、パっと写真を見ただけではわかりづらいです。

じゃあ、どこで判別を付ければいいのかというと、装備やボディサイズで区別するしかなくなってきます。

装備については後に詳しく述べますが、その前に「このグレードはこんな感じ」というのを簡単に説明しましょう。

V220 d TREND

このグレードだけ、受注生産モデルです。受注してから生産に入るため、店頭で実物を見て購入するということはできません。受注生産ということで他とは大きく異なる特徴を持っています。

特徴的なのは、装備内容です。他グレードには当然のように装備されているものが、付いていません。それも一つや二つではなく、幾つもです。

他のタイプでは全車標準装備となっているものも付いていないことが多いので、装備を重視する方には不向きでしょう。

価格が安い代わりに装備は貧弱という、ベースグレードというよりは廉価グレードと言うに相応しいグレードと言えます。

V220 d

V220 d TRENDよりも、ベースグレードという言葉が似合う「さまざまなものが標準仕様」となっているグレードです。

何がどう標準仕様なのかというと、まずボディサイズが標準。グレード表を見てみると、「long」とか「Extra-long」とか付いているものがありますよね。

longは「車体が長い」グレードで、Extra-longは「めっちゃ車体が長い」グレードなんです。

V220 dは全長4,905mmでVクラスの中でも標準。特に短すぎるということはありませんが、鼻先が長くて高級感があるということもありません。

このようにボディサイズが「ちょうどいい感じ」になっているのですが、装備についても同じことが言えます。

基本的なものは全て揃っていて十分実用的であり、余計にデザインを良くしたり内外装の素材を良くしたりしていないために価格も抑えられているんです。

V220 d AVANTGARDE long

「AVANTGARDE」としての特徴と、「long」としての特徴の二つを兼ね備えたグレードです。それぞれがどのような特徴なのかを、簡単に説明します。まずは先ほど少し触れた「long」というボディサイズからお話しましょう。

V220 d AVANTGARDE longは全長が5,150mmとなっています。標準よりも145mm長いです。ただ、室内の長さは変わりません。鼻先が長く高級感があるといったところでしょうか。

AVANTGARDEの特徴というのも「高級感」にあります。室内の素材や塗装などの方向性が高級感を演出するというところに向いているんです。

V220 d Sports long

V220 d Sports longは、「Sports」と「long」二つの特徴を備えていますが、V220 d AVANTGARDE longとは全長が異なります。このグレードは全長が5,170mmで、V220 d AVANTGARDEよりも20mm伸びているのです。

また、Sportsという名前にあるとおり、内外装の演出がスポーティな方向へと向けられています。AMGデザインが採用されたエクステリアに、ステンレスで作られたアクセル&ブレーキペダルなど、高級感よりスポーティさを重視したつくりになっているんです。

V220 d AVANTGARDE Extra-long

Extra-longということで、全長がなんと5,380mmとものすごく大きくなっています。

標準と比べると、475mmも伸びている! でも室内長は変わらない! 全ては高級感を演出するためですからね。ミニバンでこれほど高級感を出しているのも他にはないのではなかろうかというほど、追求されていて面白みがあります。

装備を基準に各グレードの特徴を見てみる

これまで価格とボディサイズをメインにして、少しだけ装備に触れる形で各グレードの特徴を語ってきましたが、ここでは装備を基準としてそれぞれの特徴を語っていきます。

TRENDのどこが「廉価版」なのか、スポーツとアヴァンギャルドの違いはどこにあるのかなど、気になる点に重点を置いて比較してみましょう。

なお、全ての装備を閲覧したい方は下記PDFをご参照ください。

http://www.mercedes-benz.jp/catalog/v-class/ebook/spec/index.html

全グレード共通標準装備

  • アダプティブブレーキ(ヒルスタートアシスト)
  • 360度カメラシステム
  • パーキングアシストリアビューカメラ
  • パークトロニック
  • アクティブパーキングアシスト(縦列・並列駐車)
  • SRSエアバッグ(運転席・助手席)
  • SRSサイドバッグ(ソラックス、ペルビス)(前席)
  • デュアルスライディングドア
  • LEDハイマウントストップランプ
  • アームレスト(前席、2列目)
  • 脱着式シート(全後席)
  • チルト&テレスコピックステアリング
  • カラーマルチファンクションディスプレイ
  • リーディングライト(後席)
  • 後席専用クライメートコントロール

メルセデスお得意のセーフティですが、Vクラスがミニバンというタイプであることを考えると駐車支援関係の装備や機能が充実しているのが嬉しいですよね。

360度カメラシステムで周囲の状況を多角的に把握でき、リアビューカメラで後ろの視界も確保できる。それだけでなく、駐車のアシストも受けられるという親切設計です。

駐車が苦手な方は、大きな車だと不安ですよね。「横を摺らないか」「後ろは大丈夫か」と不安になったり、実際の車の大きさは運転手が思っているものとは若干違っていたりして、戸惑いがちになります。

そういう方でも安心なのが、Vクラスです。

そういったセーフティ以外では、脱着式シートに注目が集まります。ベンツ全タイプを通しても、なかなか見られない装備です。

やはり、ミニバンなのでたくさん荷物を積みたいときがありますよね。そういうとき後ろに座る人がいないなら、シートが邪魔になる。そこで取り外しができれば、邪魔にならず多くの荷物を積めるというものです。

こうして全車標準装備を見ていると、チルト&テレスコピックステアリングがグレード別で電動にならないなど不満点はあるかもしれませんが、ミニバンというボディタイプとそれに伴う需要のことをしっかりと理解して作られているなと実感します。

V220 d TREND装備、特徴、異なる点

  • 16インチ10スポークアルミホイール
  • ハロゲンヘッドライト
  • エアコンディショナー(前席)

他のグレードと全く共通しない装備のみを挙げていますが、これを見る限りでは標準装備が少ないという印象になりますよね。実際、全体を通して見たとしてもV220 d TRENDには標準装備が少ないです。

全車標準装備以外の装備というのも、ハロゲンヘッドライトやエアコンといった最低限のものばかりとなっています。V220 dのみと共通する部分もありますが、それもファブリックシートなど最低限の仕様の装備のみです。

あまり特徴がありませんが、豪華な全車標準装備とベンツというブランドの価値、性能などを考えるとコストを抑えるにはこれくらい装備を減らさないといけないのかと納得はできます。

なお、追加可能なオプションはレーダーセーフティパッケージやルーフレール二フロアマット、メタリックペイントのみです。自分でオプションをつけてカスタマイズするといったことも、あまりできません。

V220 d装備、特徴、異なる点

  • LEDインテリジェントライトシステム
  • アダプティブハイビームアシスト
  • コーナリングアシスト
  • AGILITY CONTROLサスペンション
  • 17インチマルチスポークアルミホイール
  • LEDハイパフォーマンスヘッドライト
  • LEDウインカー
  • LEDリアコンビネーションランプ
  • プライバシーガラス(2/3列目左右・テールゲート)
  • メモリー付パワーシート
  • シートヒーター
  • 電動ランバーサポート
  • 電動デュアルスライディングドア
  • ラゲッジネット
  • 開閉式リアウインドウ
  • EASY-PACK自動開閉テールゲート
  • クライメートコントロール(前席左右独立調整)

上に記載している装備・機能は、V220 d TRENDと共通しないものです。このうちの多くは、これ以降のグレードと共通しています。

V220 d TRENDから、急に豪華になりましたよね。セーフティから機能装備まで多くの追加点があって、どれから説明したものか迷ってしまいます。全体的に見ていると「ミニバン乗りに需要の多い装備が揃った」といった感想を抱きました。

電動スライディングドアやEASY-PACK自動開閉テールゲートなどがそういった装備と言えます。荷物を抱えながらドアを開けるのは大変なので、電動だとありがたいですよね。

テールゲートもまた同じで、スイッチを押すだけで自動開閉するEASY-PACK自動開閉テールゲートはとても重視したいところです。

また、荷物を載せることが多い部分の窓ガラスがプライバシーガラスになっているところもグッド。

荷物って、あまり人に見られたくないですよね。別にイケナイものを運んでいるわけでなくとも、親しい人以外には自分が何を買ったとか、これから何をしにいくとか悟られたくなかったりしませんか?

そういう方には、これは必須となる装備です。

V220 d AVANTGARDE long装備、特徴、異なる点

V220 d AVANTGARDE long V220 d Sports long V220d AVANTGARDE Extra-long
  • 19インチAMG7ツインスポークアルミホイール
  • パノラミックスライディングルーフ
  • AMGデザインエクステリア
  • ステンレスアクセル&ブレーキペダル
  • カーボン調インテリアトリム
  • メタリックペイント
※表には、全グレードで共通しない標準装備のみを挙げています。

「ちょっと待って…AVANTGARDE二つだけ何も書いてないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、これら二つは装備が全く同じなんですよ。

二つの違いは、前述のボディサイズの違いのみとなっていて、Extra-longのボディが不要な方はそれだけでExtra-longを選ぶ理由を失ってしまいます。

AVANTGARDE特有の装備については後述するとして、とりあえずV220 d Sports longの装備を見てみましょう。

スポーティな仕様のグレードということで、内外装が特徴的ですよね。AMGデザインエクステリアはフロントバンパー、リアバンパー、スポイラーリップの三箇所に採用されています。それだけでも特徴的ですが、メタリックペイントが標準で施されているというのがこのグレードを強く特徴付けていると言えるのではないでしょうか。

AVANTGARDE特有の装備

  • 18インチ5ツインスポークアルミホイール
  • アバンギャルドライン
  • ウッド調インテリアトリム

上記三つの装備は、AVANTGARDEと名のつくグレードにのみ設定されているものです。Sportsは特有の装備や仕様が多かったのですが、AVANTGARDEは三つだけなので少し寂しさを感じますよね。特にAVANTGARDEを特徴付けているのが、アバンギャルドラインでしょう。

アバンギャルドラインは、SportsでAMGデザインが採用されていた部分と同じところに採用されているんです。V220 d TRENDやV220 dと比べると、バンパーのデザインがかなりスッキリとしています。

Sportsもスッキリしていると言えばそうですが、アバンギャルドは上品でAMGデザインの方は少しゴツイような印象を受けるといった違いがあるのではないでしょうか。

各グレードの評価 こんな方にオススメ!

ボディサイズに装備の違い……各グレードの特徴や違いを解説してきましたが、結局「ぴったりのグレードを紹介」していませんよね。それを紹介するのが本筋ですが、とはいえぴったりのグレードは人によって異なるものです。

そこで、各グレードがどんな人にオススメなのかを語りたいと思います。

グレード名 評価 こんな人にオススメ
V220 d TREND ☆☆ とにかく費用を抑えたい方へ。
V220 d ☆☆☆☆ 実用性を求める方へ。
V220 d AVANTGARDE long ☆☆☆ ちょっとした高級感が欲しいが、あまりお金はかけられない方へ。
V220 d Sports long ☆☆☆☆☆ スポーティな内外装が欲しい方へ。
V220 d AVANTGARDE Extra-long ☆☆ 高級感を追求したい方へ。

 

※評価は5段階でオススメ度をあらわしています。

V220 d TRENDの評価

V220 d TRENDは、とにかく装備内容が貧弱です。全車標準装備以外はほとんど無く、今となっては付いていて欲しいような装備や機能も付いていません。ベンツであることと価格とを比べると納得はできるものの、満足ができるようなものではないでしょう。

そのため、「とにかく費用を抑えたい! 抑えられればそれでいい!」という方にはオススメですが、逆にそれ以外の方にはオススメできません。実物確認もできませんし、選ぶのにも抵抗感があります。

V220 dの評価

V220 d TRENDよりも、圧倒的に装備が豪華です。実用性の高い装備はほとんど揃っていますし、これより高いグレードを選んでも多くは「内外装」の仕様が異なるばかりで実用性についてはあまり変わりません。

価格的にも選びやすく、ファミリーカーとしての使いやすさを考えると多くの方に強くオススメできます。

V220 d AVANTGARDE longの評価

ある程度の室内の豪華さがありながら、価格も比較的選びやすいのではないかと感じさせられるバランスの取れたグレードです。

V220 dは実用性特化といった感じでインテリアについて少し不満を感じる方も多いようですが、このグレードを選んだ方の多くはインテリアに満足している様子。

ファミリーカーでもちょっとした高級感を求めたいという方には、ぴったりです。

V220 d Sports longの評価

メタリックペイントやAMGデザインでカッコよさやスポーティさを演出しているグレードですが、その点がとても高評価を得ています。

ギラギラした雰囲気がありますが、それを演出したいからといって安直にメッキ部を増やすのではなくデザインを変えたりしている点がメルセデスの「こだわり」なんだなと感じさせられるのです。

ファミリーカーとして使うミニバンですが、「家族が増えた」ということで選ぶ人が多いでしょう。

以前はスタイリッシュな車に乗っていた方としては、車を完全に実用だと割り切るのは難しいです。そういう方にも、これなら納得して積極的に選ぶことができるのではないでしょうか。

V220 d AVANTGARDE Extra-longの評価

Extra-longは鼻先がとても伸びていることによって高級感がありますが、それにしては如何せん高いのではないかと思わされます。そう思わされるのは、装備がV220 d AVANTGARDE longと変わらない点です。

最上位グレードでなおかつ高級感を追求したグレードであるなら、ボディサイズと装備両方ともに追求したほうが良いのではないかと感じます。ミニバンなのに鼻先がとても長いという面白い車ですが、それだけで購入に踏み切るのはなかなか難しいのではないでしょうか。

なんだか少し惜しいグレードです。

Vクラスの総合評価

Vクラスはミニバンですが、ベンツです。ファミリーカーとして使うミニバンらしさと同時に、ベンツらしさも欲しくなりせんか? 国産でも高級ミニバンがある中、ベンツを選ぶ意味というのはそういった「ベンツらしさ」にあるのではないでしょうか。

そう考えると、TRENDでは不十分ですよね。高い実用性とコストパフォーマンスを誇るV220 dも魅力的ですし、ベンツらしさも確かに感じられます。ただ、より強くそれを感じられるのは「V220 d Sports long」です。

このように、グレードを選ぶときはミニバンとしての実用性と「ベンツらしさを求めるか否か」を最初の基準として、自分の需要に合わせて考えてみると良いでしょう。

 

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