フィット グレード毎の特徴、違いを分かりやすく解説

ホンダフィット

フィットはこのクラスの車の中でも人気が高い方で、街中で走っているのをよく見かけます。

少しアップダウンのある地方でも見かけるので、「走行性能がいいのかなあ」という印象がありました。事実、低価格でありながら走行性能が高いのが、フィットの人気の理由のひとつです。

人気なのには理由がある、選ばれているのには理由がある……それは車種自体だけでなく、グレードにも言えることではないでしょうか。

各グレードの選ばれている理由を探るため、フィットの購入検討をサポートするため、グレードごとの違いをわかりやすくまとめてみました。

フィットのグレード表

グレード 価格
13G 1,299,800円(1,494,200円)
13G・Fパッケージ 1,425,000円(1,619,400円)
13G 特別仕様車 Fパッケージ ファインエディション 1,438,000円(1,632,400円)
13G 特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション 1,455,000円(1,649,400円)
13G・Lパッケージ 1,562,000円(1,756,400円)
13G 特別仕様車 Lパッケージ ファインエディション 1,598,000円(1,792,400円)
13G・Sパッケージ 1,664,000円(1,858,400円)
15XL 1,749,000円(1,911,000円)
RS 1,926,000円
※燃費表示はカタログより抜粋。
※()内は4WD価格

最低価格は約129万円、最高価格は約192万円。

グレード間で、最大約63万円の価格差があります。特別仕様車やパッケージの種類が豊富ということを考えると、自然な価格差です。特別仕様車ごとの価格差は小さいですが、Fパッケージ・Lパッケージや15XL、RSごとの価格差は大きくなっています。

それぞれにどのような差があるのか、グレードごとの違いについて見ていく中で、その価格が適正なのか判断してみましょう。この時点で予算を大幅オーバーするグレードがあれば、それは除外しておいても良いかもしれません。

各グレードの特徴、捉え方

特別仕様車を除けば、フィットには6つのグレードが用意されていることになりますが、基本的には13G・15XL・RSの3つだと考えることも可能です。

13Gは1.3Lエンジンが搭載されており、15XLやRSには1.5Lエンジンが搭載されています。グレード名の「13」「15」というのは、総排気量からとっているわけです。

エンジン仕様の違いでグレードを分け、そこからさらに細かく装備で仕様を分け、需要を分散しています。その役割を担うのが「Fパッケージ」「Lパッケージ」「Sパッケージ」です。

Fパッケージは、エアコンやキーシステムなど、普段使いをする機能を強化しています。

Lパッケージは、LEDヘッドライトやクルコンを追加され、さらに利便性が増しました。

Sパッケージは、エクステリアにおいて、RS同じ仕様のパーツをいくつか付けています。

特別仕様車「コンフォートエディション」は、UV/IRカット機能を360度にあしらい、女性に優しい€仕様となっているのです。「ファインエディション」はFパッケージとLパッケージで仕様が若干異なりますが、15XLやRSにしか装備されていなかったものを追加したという点において、共通しています。

13Gや15XLは、エンジン仕様がそのまま特徴になります。RSは「走る楽しみを強調」させたスポーツ仕様だと考えると、わかりやすいです。

装備を基準にグレードの特徴を見てみる

グレードごとの価格差とつりあいの取れる内容かどうかは、装備を見れば判断できます。装備の違いが大きければ、価格の差にも納得ができるものです。

フィットは、特別仕様車の種類が豊富。それぞれどのような仕様の違いがあるのか、どのようなコンセプトの装備が追加されるのか、その点に注目してみましょう。

なお、これから挙げる装備は各グレードの代表的なもののみです。全ての装備を閲覧したい場合は、下記PDFをご参照ください。

http://www.honda.co.jp/Fit/common/pdf/fit_equipment_list.pdf

全グレード共通の標準装備

  • EBD(電子制制動力配分システム)
  • アイドリングストップシステム
  • パワーウインドウ
  • イモビライザー(国土交通省認可品)
  • イルミネーションコントロールスイッチ
  • リアヘッドレスト
  • エコアシスト(CVT車のみ)
  • インフォメーションディスプレイ(オドメーター/トリップメーター/外気温/平均燃費/瞬間燃費/時計表示機能など)

13Gで共通仕様となっている装備というのは多いですが、全グレードで共通仕様となっている標準装備は少ないです。ただ、価格帯からして、全グレード共通の標準装備が少ないのは仕方がないところかな、と私は考えます。

アイドリングストップやイモビライザーなど、車の設計に関わってくる部分が共通仕様となっています。言わば、車として根本にある部分ですね。

フィットは各グレードで機能・装備に細かい違いが出るので、見ていて面白いです。インテリアの装飾や加工などはあまり変わりませんが、実用性は変わります。どこがどう違うのか、これからじっくり見ていきましょう。

13Gの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィット13G外観
ホンダフィット13G内装
  • マルチリフレクターハロゲンヘッドライト(マニュアルレベリング機能つき)
  • キーレスエントリー 一体型キー(1個つき)
  • オーディオレス(フロント2スピーカー)
  • マニュアルエアコン
  • 電動リモコンカラードドアミラー
  • センターコンソールポケット(ドリンクホルダー)
  • 一体可倒式リアシート
  • UVカット式フロントウインドウガラス

必要最低限の装備が、揃っています。

13Gにのみ装備されていないものが多いです。機能や装備も、他グレードに比べると安価なものばかり……一度比べてしまえば、13Gに対する購入意欲は減退するでしょう。

価格を考えれば、「最低限のみ揃える」というのは当たり前のことです。価格を抑えるため、装備や機能にこだわることができません。

インテリアの質感は13G全体的にあまり良くなく、これ以上抑えることはできない……それならば、機能・装備でコストカットしなければならないのです。

「必然的にこの装備内容になった」と言わざるをえません。

13Gは安さを追求し、「最低限走り出しに十分であればそれで良い」という方のためのグレード、といったところでしょうか。

13G・Fパッケージの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィット13G・Fパッケージ外観
ホンダフィット13G・Fパッケージ内装
  • Hondaスマートキーシステム(Hondaスマートキー2個つき)&プッシュエンジンスタート/ストップスイッチ)
  • セキュリティアラーム
  • プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコン
  • リアヒーターダクト
  • 電動格納式リモコンカラードドアミラー(オートリトラミラー)
  • チップアップ&ダイブダウン機構付)6:4分割可倒式リアシート(リアシートリクライニング機構)(ULTRA SEAT)
  • 運転席ハイトアジャスター(ラチェット式)
  • シートバックポケット(助手席)
  • IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロンウインドウガラス

13Gに比べると、機能や装備がグレードアップしているのがわかります。

特に、プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンを搭載しているという点が、目を引きます。この価格帯の車だと、エアコンは三段階に分かれていることが多いです。「マニュアル・オート・プラズマクラスター」の三段階ですね。

マニュアルエアコンから、いきなりプラズマクラスター搭載になるというのは思い切ったなと感じます。13Gとの価格差が少し開いているように見えたのは、こういったところが影響しているのでしょう。

その他にも、シート機構やHondaスマートキーシステムなど、注目すべきところがあります。一番お得感があるグレードではないかと、私は考えます。

特別仕様車 Fパッケージ ファインエディション

ナビ装着用スペシャルパッケージや、アームレスト付センターコンソールボックスが追加されています。

前者の装備は、15XLやRSに標準装備されているものです。それらのグレードに比べて安く手に入るので、これが欲しいという方にとって、選びやすいパッケージと言えます。

特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション

360度スーパーUV・IRカットパッケージが搭載されています。

「フロントウインドウガラス」から「テールゲート」まで、全体的に紫外線・赤外線をカットしてくれるという、女性にやさしいパッケージです。

13G・Lパッケージの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィット13G・Lパッケージ外観
ホンダフィット13G・Lパッケージ内装
  • LEDヘッドライト(ロービーム、オートレベリング機能/オートライトコントロール機構付)
  • あんしんパッケージ
    シティブレーキアクティブシステム
    前席用i-サイドエアバッグシステム
    サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)
  • クルーズコントロール(照明付ステアリングスイッチ付)

これら以外の装備は、13G・Fパッケージと共通しています。

あんしんパッケージは、衝突安全性を高めるものばかりですね。シティブレーキアクティブシステムは、約30km/h以下での走行時、前の車との衝突の回避・被害軽減を自動ブレーキにて支援してくれるという、予防機能です。

エアバッグも強化されているため、衝突したとしても被害を抑えることができます。万が一の保険として、役に立つパッケージではないでしょうか。

もしものための安全装備だけでなく、LEDヘッドライトやクルコンなど、日常使いをする機能も追加されています。

13G・Fパッケージとの価格差が大きいので、日常使いをする部分に価値を見出せるかどうかが、このグレードの購入を検討する上で重要になってきます。

特別仕様車 Lパッケージ ファインエディション

ナビ装着用スペシャルパッケージが装備されている点は、13Gのファインエディションと同じです。

違うのは、コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリアが装備されている点。これは15XLにのみ標準装備されているもので、他グレードのシートよりも上質感を味わうことができます。

13G・Sパッケージの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィット13G・Sパッケージ外観
ホンダフィット13G・Sパッケージ内装
  • テレスコピックステアリング
  • LEDポジションランプ(フロントバンパー内蔵)
  • フォグライト
  • RS仕様エクステリア
    RSサイドシルガーニッシュ
    RS大型テールゲートスポイラー
    RSリアバンパー
  • パドルシフト
  • 15インチアルミホイール

基本的な装備は、Lパッケージと同じです。

特徴的なのは、RS仕様エクステリア。フロントグリルやエンブレムの有無以外は、RSと同じ仕様になっています。フロントビューではなく、リアビューの違いが大部分を占めているのです。

フィットはリアビューの評判があまり良くありません。「フロントはかっこいいけど、リアはちょっと……」という方が多く、好みが分かれます。デフォルトのリアビューが合わないと感じたら、Sパッケージのリアビューと比較してみると良いのではないでしょうか。

こちらのほうが好みであれば、それだけで購入する価値はあります。

15XLの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィット15XL外観
ホンダフィット15XL内装
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ
  • 運転席&助手席シートヒーター
  • テレスコピックステアリング
  • コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア
  • 本革巻ステアリングホイール
  • ソフトパッドパネル(助手席インストルメントパネル)
  • 助手席インストルメントパネルガーニッシュ(高輝度シルバー塗装)
  • 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー(ミスト機構付)

装備や機能が、全体的に上位のものになっています。

実用性だけで言うのであれば、完全に最上位グレードです。実用性を追求したいなら、迷わず15XLを選んでも良いのではないでしょうか。もちろん、予算の都合がつくのであればですが……。

RSの装備、インテリア、エクステリア

ホンダフィットRS外観
ホンダフィットRS内装
  • RSシート&RSインテリア&ステンレス製スポーツペダル
  • RS専用本革CVTセレクトレバー
  • RS専用本革MTシフトノブ
  • クロームメッキ、エアコンアウトレットノブ
  • フォグライト
  • RS専用エクステリア
    RSエンブレム(テールゲート、フロントグリル)
    フロントグリル(ダーククロームメッキバー)
  • RS仕様エクステリア
  • パドルシフト(CVTのみ)

本革の部分が増え、インテリアの質感もやや向上しています。専用エクステリアも注目したいところですが、個人的にはRSシートとインテリアが目にとまりました。

RSは走行感覚を楽しむ車だと、ホンダは銘打っています。RSシートは「走り」に調和した仕様になっており、やや硬めです。エンジンを回した際の安定感や快適性を重視した装備でしょうが、結果的にフィットのインテリアにフィットしています。

また、フィットは他車と比べると、シルバー・メッキ部分が少ないです。多くのパーツがブラックで塗装されていて、黒を基調とした落ち着いたインテリアになっています。

そこに若干オレンジのラインの入ったRSシートと、本革ステアリングホイール・シフトノブ(セレクトバー)が加わることで、まとまりが生まれているように感じるのです。

エクステリアもそうですが、インテリアでRSを考えてみるのも面白いのかもしれません。

 

各グレードの魅力や選んでいる人の傾向

フィットの仕様の違いを見る中で、「うまく仕様が分かれているなあと」感じました。

需要によって仕様が分かれ、どのパッケージも選びやすいです。それぞれに魅力があり、装備表や諸元を見ているだけでも、それが少しわかります。

それでは、各グレードの魅力について見ていく中で、自分の需要を最大限満たすグレードを見つけてみましょう。

13Gの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィット13G内装

フィットが安く手に入ることに、13Gの価値があります。

そもそもフィットの魅力とは、どこにあるのでしょうか。エクステリアや走行性能など、色々とありますが、万人に受けが良いのは走行性能です。

良い加速が味わえるわけではありませんが、このクラスの車の中では安定感があります。安心装備は手薄ですが、それでも安心して運転できるのです。街乗りでも高速道路の走行でも、不満が出ません。

その点を評価しているオーナーが多いです。

エクステリアは賛否両論あり、オーナーの中でも「好きではない」と語る方が大勢おられます。少し斬新で、好きな方にはたまらないのですが、苦手な方も多いでしょう。

このクラスの車の走行性能・安定性を比べていき、フィットに行き着いたオーナーが多いです。そうして、価格の安さを重視する方が13Gを購入しています。

13G・Fパッケージの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィット13G・Fパッケージ内装

普段使いできる、大勢の方が重視するであろう装備が揃っているというところが、13G・Fパッケージの魅力です。13Gよりも価格に対して納得できる内容になっており、お得感すら感じられます。

軽自動車とあまり変わらない値段で購入できる上、軽自動車より安定し、よく走る……。その上使い勝手が良いというところが、とても良いです。「安ければいい」というのでなく、少しは装備も重視したい方には、おすすめします。

価格の低さ・利便性の高さもあり、セカンドカーとして購入したというオーナーが多いです。

特別仕様車 Fパッケージ ファインエディション

ナビの装着ができる点は魅力的ですが、コンフォートエディションと比べるとお得感がありません。

アームレスト付センターコンソールボックスがありますが、言ってしまえば「それだけ」です。選ぶ価値は薄いのではないでしょうか。

特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション

360度スーパーUV・IRカットガラスに囲まれているというところが、魅力的です。特別仕様車の中では、比較的売れています。女性の購入者や、奥さんがドライバーを務める家庭で選ばれている傾向があります。

13G・Lパッケージの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィット13G・Lパッケージ内装

LEDヘッドランプやクルーズコントロールは重視はせずとも、「あったほうが良い」と考える方が多いです。

特にクルコンは高速道路の利用が多い方にとって、とても便利なもの。毎日の通勤を楽にしてくれると考えれば、他グレードとの価格差も小さいものではないでしょうか。

オーナーの多くが、クルコンのために13G・Lパッケージを購入しています。

特別仕様車 Lパッケージ ファインエディション

コンビシートで質感があがっているのは良いところですが、実際あまり売れてはいないように見えます。

言ってしまえば「シートのために追加でお金を出す」ようなもので、贅沢な選び方です。フィットのユーザー層には合わないのでしょう。

13G・Sパッケージの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィット13G・Sパッケージ内装

エアロやアルミホイールが標準装備となっている点が、魅力的です。

他グレードはスチールホイールが標準で、2WD・4WDでサイズが異なるのみでした。アルミホイールが装備されていることによって、走行安定性がさらに増します。フィットの魅力を強化しているのです。

エクステリアに関してもRSに限りなく近い仕様になっているというのが、ユーザーの心を掴んでいます。エクステリアやアルミホイールが理由で、選んでいる方がとても多いです。

15XLの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィット15XL内装

1.5Lエンジンを搭載し、さらに実用性の高い装備・機能を揃えているというところに、15XLの魅力があります。

1.3Lエンジンと比べると、加速性能は明らかに上がっているようです。CVTの加速感もスムーズで、滑るように走ります。突き上げ感はありますが、音は静かです。便利なだけでなく、走りを楽しむこともできます。

走行性能が上がっていますが、燃費も良いようです。

1.3Lのエンジンでは心もとないと考えて購入し、その走行性能に驚いているオーナーが多い傾向があります。購入してから「実は1.3Lでも大丈夫だったのではないか」と考える方も多いです。

RSの魅力、選んでいる人はこんな人

ホンダフィットRS内装

実際的な走行性能というのは、15XLと同じです。RSの走りの楽しみというのは、実際より感覚的なものと言えます。

スポーツペダルを踏むのが楽しい、本革シフトノブ(セレクトレバー)を触るのが気持ちいい……。CVTならパドルシフトがあり、運転の楽しさをより良く演出しています。このような「感覚」に訴えかける演出がされているのが、RSの特徴であり、魅力ですね。

選んでいるのは、エクステリアに惹かれた方が多い傾向があります。

総合的に売れているグレードを考察

各グレードともに魅力がありますが、私は「13G・Fパッケージ」をおすすめします。

ここまで読んでくださった方なら、おおよそ理由はお察しでしょう。「多くの方が重視する装備を揃え、選びやすい」「利便性が高い」「価格との釣り合いがとれ、満足感がある」というのが、その理由です。

13Gは安いですが、その分装備が貧弱で満足できません。13G・Fパッケージは十分安く、装備が格段によくなります。諸々込みでも軽自動車と同じような価格で購入でき、軽自動車より高い性能を誇っているのも良いところです。

以上のような理由から、13G・Fパッケージが最も良く出来たグレードなのではないかと考えます。

 

車を安く乗り換える上で最も大切なこと
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